
「ビジネス用のコートを買いたいけど、何が最適なのだろうか?」
と悩むビジネスマンはとても多いです。
コートと言っても、お店に行くと様々な種類がありますし、その中からさらにビジネスに適したものなどを探そうと思うと、結構大変ですね。
せっかく羽織るのであれば、かっこよく、デキる男を演出したいじゃないですか?
今回は男性ファッションに特化したコーディネートサービスを提供している私たちが、ビジネスコートのベストな選び方を伝授したいと思います。
ポイントは「まずはステンカラー・チェスターコートの定番を抑えるべし」です。
スーツも様々なルールがある制服になりますから、それに組み合わせるコートも何でも良いというわけではなく、ちゃんとスーツに合わせて良いものである必要があります。
これで心身ともに暖かく、尚且つデキる男のイメージを演出することが出来ますよ!
目次
1. ビジネス用メンズコートの定番「ステンカラーコート」
まずは、ビジネス用コートとして持っていて間違いのない、超定番と言えば、「ステンカラーコート」になります。
【ステンカラーコート】
コートの襟が立ち上がっていて、折り返すので、ワイシャツの襟型のようにも見えますよね。
それゆえに「かっちり」とした印象も出せますのでビジネスでスーツやジャケパンスタイルの上に着るに最適な形と言えます。
ステンカラーの語源は諸説ありますが、フランス語のsoutein(支えるという意味)や、後ろで立ち上がって前で落ちている襟から英語のstand fall collar(スタンドフォールカラー)や英語のsteindに由来するとも言われています。
昔からある形で流行にもほぼ左右されることはないので、一枚持っておけばビジネスシーンでは間違いないと言えます。
2.準定番!メンズビジネス用で違いを出すならこのコート
ビジネスで使えるコートは何も「ステンカラーコート」のみではありません。
他にもビジネスでよく使われるコートをご紹介します。
2-1 オシャレ感を出す「チェスターコート」
【チェスターコート】チェスターフィールドコート(chesterfield coat)が正式名の「チェスターコート」もステンカラー同様にメンズコートも定番型であり、ビジネス用としても多く売られています。
最近は様々なブランドで出されている形なので、むしろ店頭ではステンカラーよりも多く見られるかもしれません。
見てわかるように、ジャケットの様に「ラペル」と呼ばれる前襟がついて、1~3個のフロント(前立ての)ボタンで留める形のコートです。ジャケットの着丈が長くなったコートみたいな感じですね。
ステンカラーコートとの大きな違いは胸元が開くことです。
胸元が開くので、中に着るものも気を遣わなければならないため、初心者だと少し難しさを感じるかもしれません。
2-2 秋や春先の強風対策に最適「トレンチコート」
【トレンチコート】(参照:rakuten)
「トレンチコート」もメンズコートの定番です。
レディースでも多く使われていて、女性も馴染みのある形です。
トレンチコートの起源は、第一次世界大戦のイギリス軍で、寒冷な欧州での戦いに対応するための防水型の軍用コートがはじまりです。
トレンチコートが「秋や春にオススメ」と書いたのは、使われている素材がギャバジンと呼ばれる綿織物の生地で、ウールほど防寒性は強くないからです。
どちらかというと秋や春先など寒さがそこまで厳しくない時に風をブロックするために取り入れるのがベストと言えるでしょう。
更には、綿でベージュカラーが最も定番色なので、ビジネスコートで明るい色を取り入れたい方にとってはコーディネートしやすいです。
2-3 軽くて暖かい「キルティングコート」で軽やかに
【キルティングコート】(参照:BRITISH MADE)
「キルティングコート」は暖かさがバツグンなので、防寒対策には最適と言えますし、軽やかな印象が演出出来ます。
中綿の詰まったナイロンやポリエステルのキルティング生地はとても軽いので機能面重視の男性から支持されています。
こちらもメンズビジネスコートの定番と言えるのですが、コートの中ではカジュアルな印象が強いため、大人っぽく装うのであれば細身できれいなシルエットで選ぶことが重要です。
キルティングコートは着丈が短めで、丁度ジャケットの裾が覆い被さる程度なので、足のもも付近の冷風対策には弱いことは知っておきましょう。
取引先の方と会うにはカジュアルになるので、まずは定番のステンカラーやチェスターを持っている上での2着目で取り入れるのがオススメです。
3. メンズビジネスコートでかっこよく決めるため3つのコツ
この章までで、各コートの形の特徴がおわかり頂けたかと思います。
続いて、かっこ良く着こなすための3つのコツをご紹介します。
3-1 「サイズ」は幅は細身で、丈はヒザ上がベスト
どの形を着るにしても、見た目を良くするには、サイズ感が重要となります。
スーツやジャケットの上に羽織るので、タイト過ぎると動きづらいですし、最低限必要なゆとりは取りながら、いかに細身のジャストサイズに出来るかがサイズ感で大切なポイントです。
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】コートは表面積も大きいので、オーバーサイズにしてしまうと野暮ったく見えてしまいます。
ビジネス用のコートであれば、デキる男に見せるため、幅はスッキリサイズにすることは欠かせません。
また、着丈ですが「ヒザ上丈」がベストと言えます。ジャケットの裾がコートから出てしまうと、不格好になります
ヒザ下までのロングコートは大人っぽくダンディな印象にはなりますが、言い方を変えると「おじさんっぽさ」が滲み出ます。「着られてる感」も出やすいので、ヒザ上丈がスッキリとした印象で、防寒にもなるのでオススメです。
3-2 「色」は定番色の無地を使ってスマートに見せる
コート選びで色柄も印象を変える大きなポイントです。
ビジネス用で使うのであれば、下記の2点を抑えればスマートに見せることができます。
・アイテムにとってのベーシックな定番色を使う
・柄ではなく、無地を選ぶ
【ステンカラーの定番ネイビーカラー】
ステンカラーコートやチェスターコートで使われる、フランネルのようなウール素材であれば、黒や紺、グレー系が定番色となります。
また、トレンチコートで使われる、綿であれば黒やベージュ、紺といったところが定番カラーと言えるでしょう。
赤や黄色などのコートとしては定番とは言えない色や、柄物はカジュアルな印象になりますのでビジネス上では失礼になってしまう可能性もあるので注意をしてください。
3-3 素材で見た目のイメージと寒さを調整しよう
【コート生地素材】(参照:corvo)
最後に素材にも着目しましょう。素材には以下の特徴があります。
① 使う素材によって寒さ対策が変わってくる
② 素材が見た目のイメージを左右する要因となる
例えば、綿とウールを比較すると、ウールは暖かく高級感が出ます。
綿は吸汗性や吸湿性に富んでいて、見た目にはソフトな印象になります。
このように与えたい印象によって素材を使い分けるという考え方を持つと広がりが出ます。
詳しく見ていきましょう。
① 使う素材によって寒さ対策が変わってくる
ステンカラーコートやチェスターコートのような、「かっちりめ」に見える形のコートでは、一般的には「フランネル」と呼ばれるウール100%やカシミヤが使われるので暖かいです。
【フランネル生地】
(参照:kiji-kiji)
ウールは繊維の断面を見ると、空洞になっています。
この繊維の中の空洞内で寒気を暖気に換えて体内に取り込もうとしますので、ウールは軽くて温かいという特徴があります。
反対に、綿素材やスーツ地のような薄手ウール素材だと保温性は減るので真冬ではなく春先や秋口に着るのに丁度よい暖かさのコートとなります。
② 素材が見た目のイメージを左右する要因となる
【スポーティーなキルティングコート】
(参照:tas clap)
素材が見た目の印象に大きく影響を与えるので、しっかりと着目出来るようになりましょう。
「ナイロン」や「ポリエステル」は軽さや風をブロックするという上ではとても有効です。
しかし、元々はスポーツウェアなどに使われることが多かったため見た目はスポーティになってしまったり、チープに見えてしまったりします。
「ウール」「綿」などの天然繊維は見た目の上質感や、ビジネス場面に必要なデキる感を演出することができます。
「カシミヤ」は天然繊維の中では高級素材であり、ウールや綿よりもさらに高級感が演出出来ます。
このように素材が醸し出す印象は変わってきますので、上手く応用出来るとグッとオシャレ感がアップします。
4. ビジネス用メンズコートを選ぶ上での注意点
ビジネス用のメンズコートを羽織る、もしくは選ぶ上での注意点をお伝えします。
4-1 ジャケットの裾がハミ出ないようにしよう
【コートとジャケットのバランスが良い長さ】
コートを着る際には、ショート丈のコートでも中に着ているジャケットの裾がハミ出てしまわないようにしましょう。
コートの裾からジャケットが出ているとだらしなく見えてビジネスに相応しくなくなってしまいます。
最近はショート丈のコートも増えていますので、着丈を間違えないようにジャケットを着て試着に行ってください。
4-2 フード付きコートはカジュアルな印象になるのでビジネスでは注意
【NG:フード付きコート】頭を被せられる「フード付き」は、ややカジュアルな印象になることもあります。
出来れば避けておいた方が無難ですが、ステンカラーのような形でフードが付いているようなビジネスコートも店頭では良く見かけます。
パーカーなどフード付きは男性にとっては馴染み深いと感じる方も多いと思いますが、ビジネスウェアとしては慎重に取り入れてください。
4-3 ダウンは機能性があるけど見た目がビジネスに合わない
【NG:ダウンジャケット】フード付きに近いのですが、ダウンジャケットやダウンコートもカジュアル感が強く出てしまい、ビジネス用としては合わないことが多いので避けておいた方が良いでしょう。
ビジネスで使うコートであれば、前述のキルティングコートぐらいに留めておいて、あまりカジュアル感が出ないように気を付けてください。
5.メンズビジネスコートを使ったコーディネート
ここからは実際にポイントを抑えたコーディネートを見ていきましょう。
【①:ステンカラーコート×スーツ】
ビジネスマンが最も着ることの多いステンカラーコートを使ったコーディネート。
かっちりとした印象と、落ち着いた雰囲気もあるので出来るビジネスマンをアピールすることができます。
コート・スーツ・ネクタイ全てがブルー系の色でまとまっているのでさりげない気遣いを思わせます。
【②:ジャケパン×ステンカラーコート】
スーツではなく、ジャケパンスタイルでもステンカラーコートは良く合います。
カジュアル感のあるジャケパンと、かっちりとしたステンカラーがうまくバランスをとっているので、ビジネスカジュアルでも崩れすぎないですね。
【③:グレーステンカラーコート×スーツ】(参照:TSC)
無彩色であるグレーもステンカラーの定番色です。
知的で洗練されたイメージを持つ色なので、入社して数年経って役職が上がったような方には貫禄が出てよく合います。
【④:チェスターコート×スーツ】(参照:forzastyle)
チェスターコートはステンカラーコートと比べて首元が開くため、インナーでオシャレを楽しめます。
コートを着ると全体的に重くなるので、ビジネス感を欠かない程度の大きめの水玉ネクタイでアクセントをつけるのもいいですね。
【⑤:ブラックトレンチコート×スーツ】
(参照:fashion.spider)
装飾が増えるトレンチコートも全体をブラックに仕上げておけばクールなビジネススタイルになります。
ウール素材のものと比べて薄いものが多いので真冬の手前シーズンで使うことがおすすめです。
【⑥:ベージュトレンチコート】
(参照:sanyo-stylemagazine)
トレンチコートのベーシックな色味のベージュはカジュアルな雰囲気が出ます。
ベージュのような明るいものと取り入れるときは春先に使うと季節感ともよく合いますよ。
明るすぎにならないようにスーツの中は暗めに統一しておくと落ち着いて見せることができます。
【⑦:キルティングコート×スーツ】(参照:tas clap)
暖かみのあるキルティングコートでスポーティに仕上げたスーツスタイルです。
軽くて暖かいのでフレッシュな印象を与えてくれます。
少しカジュアルな雰囲気が強くなるので、取引先に行くときには着れるかどうかを考えておきましょう。
6.メンズのビジネスコートを揃えるならこのお店
ビジネスコートを揃えるためのショップをお伝えします。
いずれのショップで購入されるにしても、必ず試着して、出来れば全身コーディネートしてお店の全身鏡で見ながら配色バランスやサイズ感などをチェックしてください。
6-1 トゥモローランド
セレクトショップは量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、センス抜群です!中でもトゥモローランドはハイセンスでメンズビジネス用コートも多いので押さえやすいでしょう。
ベーシックなものもあれば、ちょっとしたおしゃれ感を出すようなアイテムもあります。
6-2 イセタンメンズ
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。ブランド数も多く品揃えが豊富で世界中のファッションがここには集約されています。当然メンズビジネス用コートも探せます。
ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
6-3 ライフブランディング
お店に行ったけれど、センスに自信なく自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
冬場にはコートのイメージがわからず来店する方もとても多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選びます。
また、メンズビジネスコートを羽織る際に中に着るものをどうすれば良いか?というご相談も多いです。
様々なシチュエーション、TPOに合ったイメージをご提案致します。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。
コートと言っても、ビジネス用となるとカジュアル用のような自由度はなくなります。
その上で、ビジネスコートとして相応しく、且つかっこ良く着こなすためのポイントをお伝えしました。
定番的なものを選び、細身のジャストサイズで着ることでスッキリとした印象を醸し出せます。
これで暖かくて充実した冬のビジネスライフをお過ごしください。