
「仕事ではいつもスーツのスラックスを穿いていますが、どうも自分は野暮ったく見えるような気がします。」
「どうも丈が原因しているような気がするのですが。。。」
と嘆く方も多いのではないでしょうか。
最近ではビジネスの場においてのカジュアル化も進んできてはおりますが、現状はまだまだスーツスタイルで、クールビズ期間に上着なしとネクタイなしという程度の方が多いです。
しかし、スラックスの丈は「ハーフクッション」にしておけば間違いありません。
今回は、これまで10年ほどに渡って、ファッションに悩む1万人以上の男性のコーディネートに携わってきた私たちが、あなたもカッコ良く穿けるスラックスの丈のバランスについて解説出来ればと思います。
今回の内容を取り入れることでイメージアップにも繋がり、お仕事も自信を持って臨めることでしょう。
目次
1.スラックスの丈の長さはハーフクッションがベスト
仕事で穿くスラックスの一般的にベストな丈のバランスとして言われるのが、"ハーフクッション"であります。
【スラックスの丈】
(参照:人生の楽しみ方)
スラックスと革靴を穿いた状態で、シューズのアッパー部分にスラックスの裾が少し掛かり、裾が少したるむようになる状態です。
ハーフクッションが最もビジネススーツやスラックスにおいてスッキリとスマートに見えるのでオススメであります。
ハーフクッションにする目安としては、お店などで靴を脱いだ状態で試着をして合わせる際に、くるぶしは隠しつつ、裾が床から指1~2本分くらいの高さになるくらいだと程良くなるでしょう。靴を履くと、シューズのヒール上部から3cmほどの高さに裾が掛かる程度となります。
ちなみに、経営者などにも多いのですが、ハーフクッションよりも裾がたわむぐらいのやや長めの丈感をワンクッション。スーツでかっちりとした印象を演出するのによく用いられる丈です。
ファッション業界っぽい人が多いのですが、短めでシューズに掛からない程度で穿くのをノークッションと呼びます。
ノークッションはよりカジュアルな印象や、オシャレ感が強く出る丈です。
【丈の印象違い】
(参照:order suit nevy)
よりビジネススーツっぽいイメージで、足元の重厚感を目指すならワンクッション、スーツというよりはジャケパン(ジャケット+スラックス)スタイルで、アパレル系っぽいお洒落な印象で穿きこなすのであればノークッションというように目的によって変えていくのが良いでしょう。
2.スラックスの丈のバランスには裾幅がポイント!19~20cmがベスト
丈のバランス感を考えるに当たっては裾幅が影響しますので意識しましょう。
【裾幅】
(参照:form)
裾幅の一般的な体型の方のベストは19cm~20cmとなります。
裾幅が必要以上に広いと野暮ったい印象となりますのでオススメではありません。
ただし、足が太い方はもう21cmと広くなったり、細身の方や、ノークッションなどカジュアルな丈の場合は17~18cmなど裾幅も細くなることもあります。
裾幅が広いと靴に大きく被さってきますが、裾口のスラックスの表面積が大きくなることで見た目的には少し野暮ったくなり、細いと靴にはかかりやすくなります。
そのため掛かりやすくなる分クッションが大きくなるので、少し丈を短めにしておいて、ハーフクッションとなるようにするのがポイントです。
3.スラックスをベストな丈で穿くならジャストサイズを選ぼう!
スラックスをベストな丈で穿くためにも、全体でジャストサイズであることが重要となります。ジャストサイズであることで、丈のバランスも一定に収まり、当然シルエットも綺麗なラインにもなるので見た目にも良いです。
選ぶ際のチェックポイントとしては、ウェスト、ヒップ、ワタリ(もも幅)、ヒザ幅となります。
ウェストは指1本分、あるいは掌1つ分ほどのゆとりが目安です。
【ウエストサイズ】
食事をしてお腹が大きくなっても、きつくならないようにしておきましょう。
【ヒップ・ワタリ・ヒザ】
ヒップは大きすぎると縦にシワが入り、小さ過ぎると食い込みが生じます。
ワタリ(太もも)はきついと座る時に破れそうになります。座る時にストレスを感じないぎりぎりのサイズがジャストです。
ヒザは細くすればその分ゆとりがなくなり座った時にハリ感を感じるようになりますが、シルエットは細めの方がきれいです。
4.ウェスト位置がスラックスの丈を決める!
スラックス穿く際のウェスト位置も重要となります。
なぜなら、穿くウェスト位置によって丈の長さに影響するからです。
【スラックス履く位置】
現代のスーツにおけるスラックスは股上が比較的浅めの腰骨の位置で穿くのが主流です。
古くはサスペンダーで吊るしていたスラックスですが、最近はベルトで巻くのが一般的となります。
【股上が深いスラックス】
(参照:FERIC)
サスペンダーで吊るせばクラシカルな雰囲気になるのですが、ベルトで留めるタイプのスラックスで股上が深いと、野暮ったい印象になりやすいです。
逆にローウェストと呼ばれるような、腰骨よりももっと浅いものにすると、見た目的にもカジュアルな印象となり、かえってだらしなく見えてしまうことにもなるので注意してください。
<シングル、ダブルはどう使い分ける?>
【裾口シングル、ダブル】(参照:tangoya)
スラックスのシングル仕上げはタキシードなどのようなフォーマルウェアに用いられ、ジャケパンなど少しカジュアルな雰囲気を出すなら裾口はダブルが使われることが多いです。
シングルは、裾口の厚みが出にくくなるので足元がスッキリと見えるメリットがあるので迷ったらシングルにしておけば大丈夫です。
一方、ダブルの場合は足元に重厚感が出ます。
ジャケパンスタイルやカジュアル感、オシャレ感を出す時には裾口をダブルで折り返し幅4cmほどにすることが多いです。
使うシーンに合わせて変えてみてください。
5.丈の合ったスラックスを台無しにしないための注意点
スラックスのサイズを綺麗に選んだとしても、周りのアイテムを間違えてしまうと印象が良くなりません。
しっかりとイメージを上げるための周りのアイテムの注意点をお伝えします。
5-1 スラックスに合わせるソックスは濃色で肌は見せない
ビジネスにおけるスラックススタイルでは、肌は足を組んでも露出してはいけないというマナーがあります。
(参照:楽天)
なので、足を組んでも肌が見えないような長めのソックスを履くことが本来のマナーです。
ビジネス用のスーツ屋さんには「ロングローズ」と呼ばれる長めのソックスがあるのでそちらを持っておきましょう。
また、色も注意が必要で、革靴に近い濃い色目にすることが重要です。
黒やコゲチャ、紺、チャコールグレーなどが一般的で、柄は控えめに極力無地調が望ましいです。
5-2 革靴は黒かコゲチャのヒモ靴がベスト
スラックスの丈に着目するということは、当然靴にも目が行くと思いますので、合わせる靴にも気を遣う方が良いかと思います。
カジュアルでスニーカーなどと合わせる上級テクニックなどもありますが、ビジネスにおいて普通は革靴で合わせます。
革靴に関しては、色は黒か焦げ茶で、ヒモ(紐)で結ぶタイプがビジネスにおいてのスタンダードとされていますので、ベストな丈のスラックスと合わせることで、足元にもスキのないデキる男性イメージを演出することが出来ます。
よく、ヒモのない、ローファーや、スリッポンタイプを履く方も見ますが、ローファーの語源は靴紐結びをしない「なまけ者(Loafer)」がルーツという説があるくらいなので、本来はスーツで履くのはNGとなります。
6.私服で使うスラックス丈選びのポイント
もし、「スラックスをカジュアルで穿きたい」という方のために、少し解説出来ればと思います。
しかし、上級テクニックであり、コーディネートやバランス感など非常に難しいので、正直なところあまり強くオススメするところではありませんが、チャンレンジされたという方に向けたポイントとなります。
【スラックス×シャツ×革靴】
(参照:fululuri)
ここ最近では、シルエットもゆったりとした、丈もワンクッションなど少し長めで穿くスラックスなども20代など若物向けブランドで出ておりますが、よりスマートな大人のオシャレ感を演出するのであれば、細身のシルエットで選ぶことをオススメします。
丈についてですが、カジュアル用であれば、ハーフクッションよりも少し短めな、ノークッションでくるぶし丈と言われるような、くるぶしにかかる程度の長さがカジュアル感も出てバランスが取りやすくなるでしょう。
全体としてカジュアルな着こなしをしていますが、スラックスがかっちりとした印象を作ってくれるので、「上品なカジュアル」を作ることができます。
7.丈も心配無し!のスラックスを揃えるならこのお店
スラックスを揃えるためのショップをお伝えします。
いずれのショップで購入されるにしても、必ず試着をすることと、丈の長さについては自信がつくまでは店員さんに相談をしながら長さを決めてください。
7-1 トゥモローランド
セレクトショップは量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、センス抜群です!中でもトゥモローランドはハイセンスでスラックスも多いので押さえやすいでしょう。
ベーシックなものもあれば、ちょっとしたおしゃれ感を出すようなアイテムもあります。
7-2 イセタンメンズ
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。ブランド数も多く品揃えが豊富で世界中のファッションがここには集約されています。
ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
7-3 ライフブランディング
お店に行ったけれど、センスに自信なく自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
スラックスのカッコいい穿き方がわからず来店する方も多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選びます。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
8.まとめ
いかがでしたでしょうか。
ビジネスや、ビジネスカジュアルのスラックスにおけるベストな丈は「ハーフクッション」となり、さらにかっちりとした印象を演出したいのであれば「ワンクッション」、カジュアル用やオシャレ感を意識するなら「ノークッション」という考え方となります。
また、ベストな丈感を演出するには、裾幅やウェストの股上やウェスト位置などにも注意することが大切となります。
これらを意識して頂き、ご自身のスタイルに反映させて頂ければ、きっといつもとちょっと違う、デキる男性イメージを作り出すことが出来ます。
このようにして、あなたにとってベストなスラックスの丈を取り入れてみてください。