
冬にコートを羽織っていて、なんかしっくり来ない、見た目も野暮ったくないか?
と感じている方もいるのではないでしょうか?
それは、コートの着丈が原因となっている可能性があります。
コートの種類によって長めのもの、短いものなど様々ですが、そのコートに適した着丈になっていないと印象は良くなりません。
今回は、これまで多くのファッションに悩める男性にコーディネートのアドバイスを行ってきた私たちが、あなたの身体に合うコートの適切な着丈とコートの種類について徹底解説します。
着丈による見え方の違いが理解できれば、自ずと選ぶべくコートの種類も見えてきますので、これであなたの冬のコーディネートも格段にレベルアップしますね!
目次
1.コートの最適な着丈とは?
1-1 着丈が短いとカジュアル、長いとカチッとした印象に
コートの最適な着丈はどのように判断すれば良いのか?ということですが、一概にではないものの、丈が短いとカジュアルな印象が出て、長いとかっちりと重厚感ある印象となり、ビジネスっぽくなります。
【丈の短いコート】
【丈の長いコート】
いかがでしょうか。
着丈の長さで印象が変わりますので、それを考慮してコートの種類を選ぶと良いでしょう。
1-2 中にジャケットを羽織る場合はそれより長い着丈で選ぶ
例えば、ビジネスでスーツを中に着ている場合は、ジャケットの裾がコートより長くなってしまうとおかしく見えますよね?ですので一般的にはビジネス用は長め、少なくともスーツの裾よりは下に来るものが大半です。
ビジネス用コートの種類も多くなり、比較的丈が短く、ジャケットよりギリギリ長い程度の「ハーフコート」と呼ばれるようなものもありますが、丈が短いとカジュアルに見えます。もちろん丈の長いコートでもカジュアル使い出来るものはありますが、ジャケットを中に羽織っている場合は、着丈の長さがジャケットよりも長いもの選びましょう。
丈の長いコートの場合ですが、着丈の長さのオススメは、ズバリ「ヒザ上丈」になります。
ヒザよりも下に来ると少し重たい印象になります。良い意味で重厚感とか仕事が出来そうという言い方もありますが、長過ぎると野暮ったい印象が強くなるのであまりオススメではないです。
冬用で防寒性は必要ですので、足のモモを覆うと覆わないとでは結構暖かさが変わってきます。モモを覆って防寒性を保ちつつ、見た目のすっきり感も併せ持つということでは「ヒザ上丈」がかっちり系コートのオススメの着丈の長さとなります。
2.着丈だけではない!?コートはジャストサイズが重要
コートをカッコよく着る時には着丈だけでなく、他の部分も含めていかにジャストサイズで着ているか?ということが大事です。
サイズが合っていないと野暮ったい印象になってしまいます。
ジャストサイズで選ぶことにより、スマートで大人っぽい印象を作ることが出来ます。
本来であればその方が着用感もラクになります。
着丈以外のサイズのポイントについては以下の2点です。不安な方は是非チェックしてみて下さい。
2-1 おなか周りのゆとり
【OK写真】
【NG写真】まずはおなか周りとなります。自分のおなか周り+15~20cm程度のゆとりがあればジャストサイズとなります。
NG写真のように、両腕を横に軽く広げた状態でゆとりがあり過ぎないかどうかが目安です。
2-2 肩回り
コートの下にジャケットを着る可能性もありますが、その際に肩部分のサイズにも注意が必要です。
ジャケットの肩部分にはパッドが入っていることが多いためです。しかし肩パッドが入っているからと言って、肩回りが大きすぎないサイズを選ぶことも大切です。大きすぎるサイズを選んでしまうと、一昔前の雰囲気となり、老けてみえてしまう可能性が大です。
以下の写真のように、肩の部分に指が一本入るか入らないか位のゆとりがあるのがジャストサイズです。指が一本以上入ってしまう場合は大きすぎます。
コートを買う際には、下に着る予定のジャケットやスーツなどを着て行くか、持って行ったうえで、それらの上からコートを羽織って確認してください。
コートの袖丈についてまとめた記事もありますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
関連記事3.おすすめのメンズコートを着丈別にご紹介
コートもその形などによって様々なものがあります。
3-1 着丈短め、「カジュアルコート」
〇ニットコート
ニット素材なので伸縮性があり細身にしても動きやすいのが特徴です。
このように着丈の短めなタイプだとカジュアルな印象になりますので、プライベートで男性に多い、ダウンのようなアウトドアな雰囲気にならずに上品さが出せるということでオススメです。
〇フードコート
パーカーのように後ろにフードが付いているようなコートもカジュアル感が出しやすいです。
〇 Pコート
Pコート(pea coat)も軍用コートから生まれていますが、こちらはイギリス海軍が艦上用の軍服として、甲板での厳しい気象状況にも対応できるように、風向きによって左右どちらでも上前を変えることができるようにボタンおよびボタンホールが施されていました。
Pコートはアパレルアイテムとしてはお尻くらいのショート丈が大変普及しました。ショート丈ということもあり、イメージとしてはカジュアルな印象となります。日本では制服の上に着られることも多かったからか、着た時に若い印象に感じられることがあるでしょう。
3-2 着丈長め、かっちりめな「上品大人コート」
〇ステンカラーコート
後ろの襟が立ち上がっていて高く、前が折り返す襟型が特徴のコートです。
「ステンカラー」は和製英語で、「ステン」はフランス語のsoutein(「支える」の意味。英語のsupportのに相当)に由来するとも、後ろが立ち上がっている前に落ちている襟からstand fall collarに由来するとも言われています。
冬用でウール素材のステンカラーコートは、ビジネス用としてスーツの上に着ることも出来る形であり、且つカジュアルウェアとしても使える形なので、様々なTPOに対応出来る万能なアウターと言えます。
ビジネスでも使える分、カジュアルで着る際にはややカチッとした印象に映ります。
使う素材を薄手にして、春先や秋などに羽織るような使い方もされます。
〇チェスターコート
チェスターフィールドコート(chesterfield coat)が正式名。19世紀にイギリスのチェスターフィルド伯爵が初めて着たのが最も有力説とされます。
シングルボタンやダブルボタン、その他細かい仕様はいくつかありますが、形がテーラードジャケット(背広)のようにラペル(前襟)がある膝丈くらいのコートを一般的に指します。
ステンカラー同様にビジネスカジュアル共に使われているメンズのコート代表格のひとつです。
カジュアルだとカチッとした印象になります。
〇トレンチコート
(参照:OTOKOMAE)
第一次世界大戦のイギリスの防水軍用コートとして生まれているトレンチコート(trench coat)は、バーバリーやアクアスキュータムのイギリスのアパレル2社が普及させて全世界で親しまれて今でも有名なコートで今では定番コートのひとつです。
映画俳優などが着用して「ハードボイルド」なイメージが植えつけられています。
生地の厚みなどによって使う時季も冬だけでなく春や秋でも着られています。
ベージュのトレンチコートと言えば定番のアイテムとなります。
3-3 着丈長め、カジュアルコート
〇ダッフルコート
(参照:OTOKOMAE)
ダッフルコート(duffle coat)はフード付きの防寒コートで、起源は北欧の漁師の仕事着でありますが、第二次世界大戦時にイギリス海軍で防寒着として使われて、その後広まったことで一般化しました。
起毛仕上げで厚手のウールのメルトン織物が使われていて、トグル(toggle)と称される浮き型の留め具と、対になるループ状の紐によって留められるようになっています。
日本では幅広い年齢層に愛用されてきましたが、Pコート同様に中学生、高校生のスクールコートとして使われてきた背景もあって、若者向けのカジュアルアイテムというイメージが強いでしょう。
〇モッズコート
(参照:OTOKOMAE)
モッズコートは「M-51」と表記もされますが、アメリカ地上軍の極寒防寒衣料の51年型モデルを指します。
フードが付いたパーカー型で、1950年代にイギリスの若い労働者の間で1960年代中ごろにかけて流行した音楽やファッション、それらをベースとしたライフスタイル、およびその支持者をモッズ(Mods)と言いますが、彼らが愛用していたことからこのようなネーミングで普及しました。
モッズコートもフード付きという形とその流れから、ロックなイメージがあるカジュアルウェアとしての印象が強いですね。
4.ジャストな着丈のコートを使ったおすすめコーディネート
冬はコートが欠かせませんから、一番活躍する時季となります。
種類も多くなりますから、TPOに合わせて着丈の長いもの短いものそれぞれでいくつか持っておくと良いでしょう。
さらに防寒対策として、マフラーで首元のアクセントを作ったりすることも出来ます。
インナーも厚手のニットやパンツも厚手にするなど、素材感を変えること防寒対策と季節感を合わせ持つことが出来ます。
【ニットブルゾン×セーター×マフラー】寒い冬にはマフラーの使い方がオシャレのポイント。巻き方を変えたり、色味にアクセントを入れることで、防寒がメインになりやすい冬のコーディネートでも華やかさを出すことができますよ!
おすすめのマフラー巻き方について知りたい方はこちら。
関連記事【ステンカラーコート×セーター×シャツ×チノパン】
ジャケットを合わせるようなかっちり目のコーディネートで必須なのは着丈の長いステンカラーコート。
ジャケットの裾が出ない長さのものを選ぶことがポイントです。
【チェスターコート×セーター×チノパン】
ジャケットの裾を長くしたかっちりとした印象になるチェスターコートも大人コーディネートにはおすすめ。
ジャケットスタイルにもあいますし、カジュアルジーンズに合わせてもチェスターコートを羽織るだけでかっちりめのコーディネートに早変わりします。
【Pコート×セーター×チノパン】
カジュアルアウターとして人気のPコート!
Pコートのシルエットはボックス型になりやすく、サイズ感を間違えると野暮ったい印象になってしまうので、体のラインに沿うようなすっきり目のサイズを選ぶことで大人っぽいコーディネートになります。
【フードコート×チノパン】
フードコートは子供っぽくなりやすいので、シューズを落ち着いた色味の革靴で合わせることがポイント。パンツのサイズもスッキリとさせておくと全体としては大人っぽくまとまります。
5.コートを買うためのおすすめショップ3選
カッコいいコートスタイルを目指すためのショップをお伝えします。
大人な印象を出すために必要な要素が含まれたアイテムがある可能性が高いところです。
いずれのショップで購入されるにしても、必ず試着して、出来れば全身コーディネートしてお店の全身鏡で見ながら配色バランスやサイズ感などをチェックしてください。
5-1 「トゥモローランド」で流行、定番共に揃います
セレクトショップは量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、冬場はコートも豊富です。中でもトゥモローランドはレディスも幅広い年齢層に人気があり女性ウケも良いブランドでありますから押さえておくと良いでしょう。
5-2 じっくり選びたい派なら「イセタンメンズ」
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。そのため品揃え豊富でコートを使ったコーディネートも可能です。
ブランド数も多く当然大人っぽいアイテムが豊富であります。「多くのものから選びたい!」という方にとっては最適ではないでしょうか。
ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
5-3 自分で選べない男性はプロに任せよう!「ライフブランディング」
お店に行ったけれど、自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
コートを使ったコーディネートの方法を求めて来店する方もとても多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選びます。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか
コートの着丈でしっくり来なかった方もこれで解消されるのではないでしょうか。
コートは特にサイズ感や丈ひとつでガラッと印象が変わってしまうことがおわかり頂けたのではと思います。
ステンカラーやチェスターコートは大人の男性であれば、1着は持っていて無駄ではないアイテムですし、カジュアル用で短めのコートもあるとコーディネートの幅が広がりますね。
着丈を含めて自分のジャストサイズで羽織れることで、さらにカッコ良くなりますよ。
是非、この冬はあなたにとってベストなコートを羽織れるようになって下さい。