
普段着ているカジュアル服は学生の頃のイメージとそんな変わらないし、でももうそろそろいい歳だし、年齢相応と言えるような服装にしたいけど、どうしたら良いのかがわからない。。。
とお悩みの男性もいるのではないでしょうか。
そもそも、どんな服装でいれば “大人っぽく” なるのでしょうか?
学生の頃とは違い、服装のことを考える時間もそんなにないし、流行もわからない。。。
あるいは、そもそもファッションには無頓着の方も。
でもご安心ください!
今回は、10年以上に渡り、男性専門のファッションコーディネートとしてこれまで1万人以上のファッションに悩む男性にサポートしてきた私たちが、大人の男性ファッションとは何か?そしてそれをすぐに実践出来るためのポイントをお伝えしていきます。
もちろん40代、50代でも参考となる内容となっておりますが、特に20代後半から30代のこれから大人の装いを取り入れていく男性には参考となる内容となっております。
これで大人の装いはバッチリ!
もう子供っぽくは見られません。
目次
1.大人のメンズファッションとは"キレイめ"であること。キレイめってどういうこと?
大人のファッションとは一体どういうことなのでしょうか?
それはやはり、キレイめに見えることでしょう。
言い方を変えると、シンプルということになります。
極力、余計なものは含ませないということでしょう。
<大人っぽいコーディネート例>
と、そうでないコーディネート例
画像を見て頂ければすぐにわかると思います。
アイテムも違いますし、少し極端かもしれませんが、どちらがキレイめに見えるかの違いは誰でもはっきり分かるかと思います。
男性はファッションに悩むと色々と要素を足してしまう傾向があります。
色数が多すぎたり、オシャレに見せようと思い特殊な柄やプリントものを取り入れたり、デザインが強いアイテムを取り入れようとします。
そうすると、一つ一つの個性も出て主張が強くなります。すると当然合わせが難しくなってきます。
コーディネートに統一感がなくなり、シンプルでなくなっていくので、キレイめからはどんどん遠ざかってしまいます。
ファッション誌を見る機会があれば、いくつか見て頂ければわかるかと思いますが、
10代20代前半向けなどで出されているファッション誌と、30代以上をターゲットにしているファッション誌を見比べてみると、前者の方が柄物の服が多く、後者は無地の服が多い傾向にあるはずです。
洋服をシンプルにしてキレイめな印象を出すことで、グッと大人っぽさが醸し出されます。
2.大人ファッションのための"キレイめ"を作る重要アイテム
勿論、下記以外にも大人ファッションにするためのアイテムはありますが、大人の装いにする上で特に取り入れるべきアイテムでいうとこれらとなります。
・ジャケット
・シャツ(襟付き)
・チノパン(スラックス)
・革靴
上記はいずれも、ビジネスでも使う可能性が高いアイテムとなります。
スーツスタイルのようなビジネスアイテムを取り入れることで、かっちりとした印象が出て大人っぽくなります。
ただし、単に取り入れれば良いというわけでもありません。
ここから、おじさんっぽくならずに、大人のキレイめファッションにするための選ぶ上でのポイントが3点あるのでお伝えしたいと思います。
3. キレイめ大人のファッションを選ぶ際のポイント3点とは?
大人のキレイめファッションにおけるポイント3点とは、
・無地のベーシックな色合いで、3色以内にまとめる
・ジャストサイズで全身を統一
・天然繊維を使ったアイテムでコーディネート
以上となります。
これらのポイントを押さえて頂ければ、誰でも簡単にキレイめ大人のファッションが作れます。
3-1 無地のベーシックな色合いで、色数を3色以内でまとめる
使うのは無地のベーシックな色合いで大丈夫です。
もちろん、少しカジュアル感を出すといった目的で柄物を取り入れることもありますが、大人っぽさを目指すなら柄物よりは無地でまとめた方が良いです。
その上で、ファッションにおける色については、黒や白、グレーなどの無彩色といったベーシックなカラーと、有彩色であるアクセントカラーと呼ばれるような少し主張のある色目の2つに分けて考えていくと良いでしょう。
ベーシックカラー(無彩色中心):
黒、紺、グレー、白、茶、ベージュ
アクセントカラー(有彩色):
青、緑、黄、赤、紫など
このように分類されます。
ベーシックな色目であれば、キレイめで落ち着いた雰囲気になります。
アクセントカラーは、主張があるように感じるかと思います。
カジュアルで若い印象になりやすいです。
大人っぽい雰囲気や印象を残したいのであれば、コーディネートにはベーシックな色をベースにして組み合わせると良いでしょう。
そこに赤や黄色、紫などのアクセントカラーを取り入れると、カジュアルな印象になります。
アクセントカラーを取り入れるのであれば1色に押さえておきましょう。
さらにあと2色はベーシックカラーを使い、全体で色数を3色以内にまとめると、グッと大人っぽさが引き出されます。
あまりコーディネートに色数が多いとゴチャゴチャしてしまい、子供っぽい印象になってしまいます。
取り入れるなら、1色で充分です。しかもインナーなど表面積が小さい部分にちょっとしたアクセントとして取り入れるのが上品さを出す上でのポイントです。
アクセントカラーを無理に取り入れようとしなくても全く問題ありません。
ベーシックカラーのみのコーディネートであれば組み合わせもしやすいはずです。
3-2 大人のジャストサイズで全身を統一
さらに大人っぽさを引き上げるためのポイントとしては、ジャストサイズで全身を統一させることです。
男性はゆとりのある服が着ていてラクなので好きです。ただし、必要以上のゆとり量は野暮ったい印象に見られてしまいます。
逆に細すぎると、無理に若作りしているように見られてしまうのですが、男性で多いのは圧倒的にゆとりのある服、つまりオーバーサイズで着ている方が多いです。
よくファッション誌などを見てみると、時々シルエットについて言及されていますが、AラインやYラインシルエットなどありますが、難しくなりますので、まずはあなたに合ったジャストサイズのアイテムで全身をまとめるもとで統一感が生まれ、どんな体型でもスッキリと見せる効果が発揮されます。
また、丈の長さも要因します。ジャケットなどは、着丈は袖丈が必要以上に長いと一気に野暮ったい印象となってしまいます。逆に短すぎると子供っぽくなってしまいます。
オーバーサイズ気味
ジャストサイズ
ジャストサイズ(ジャケットについてですが)の定義など、細かくはコチラでご確認ください
https://www.lifebranding.co.jp/logi-lab/tailored-jacket#i-10
3-3 天然繊維を使ったアイテムで上品でキレイめに
素材はなるべく天然繊維が使われたものをオススメします。
高級感が出て上品で大人っぽさが醸し出されるからです。
ナイロンやポリエステルといった合成繊維は、軽くて機能性に富んでいて、さらに安いということでよく使われているのですが、印象としてはやはりチープな印象となります。
そして、機能性素材ということで、アウトドア用のアイテムに使われることが多く、アウトドアやスポーティな印象が強くなってしまいますので、大人の上品な印象は出しにくくなります。
シャツやパンツであれば綿、ジャケットやブルゾンはウール(羊毛)や綿、夏ならば麻。
繊維ではありませんが、バッグやベルト、シューズも合皮ではなくレザー(皮革)、など天然繊維が使われたものはチープな印象になりにくく、大人っぽく上品でキレイめなイメージにしてくれます。
4. 季節による大人ファッションコーディネート術(大人ファッション15選)
選ぶときのポイントを押さえて頂いたうえで、あとはそれらをどのように使ってコーディネートしていくか、さらには季節によってコーディネートをどのように変化させていくのかをご紹介します。
特に色の組み合わせは皆さんが悩まれるところでもあるでしょう。
季節によって多少色の使い方は異なってきますが、組み合わせる際のちょっとしたポイントとして、上下、中と外 で色の明暗、濃淡を変えていくとバランス感が取りやすいです。
上着、アウター(上)とパンツ(下)
上着、アウター(外)とインナー(中)
それぞれで色の明暗、濃淡を変えていくということです。
例えば、上半身が濃い色目の場合には、下半身に明るい色目を持ってくる、あるいは逆。
インナーに明るい色目を着た時には、アウターには濃い色目、あるいは逆。といったところを意識してみると、見た目にもしつこくなく、組み合わせもしやすくなります。
そのあたりも考慮しながら、季節ごとのコーディネート術をご覧ください。
4-1 春は羽織もので変化をもたらそう(ブルゾン↔ジャケット、ニット)
ジャケット コーディネート
ブルゾン コーディネート
セーター コーディネート
春はジャケットやブルゾンなどの羽織ものを使っていきます。
あとは薄手のセーターなども効果的です。
難しいと感じるかもしれませんが、上半身に明るい色目を持ってきても春らしさが出て良さそうですね。
4-2 夏はポロシャツをメインに、またサマーセーターなどで上品に着こなそう
ポロシャツ コーディネート
サマーセーター コーディネート
夏はポロシャツがオススメです。襟も付いているので一枚で形が作り易いからです。
あとは、Tシャツのように見えるのですが、これはサマーセーターと呼ばれるもので、セーターなのでニット(編み物)です。ニットは取扱いが面倒だったりするので男性からは敬遠されがちで、特に夏物は少ないとは思いますが、上手く取り入れると、ただのTシャツではなく上品な大人の雰囲気が出せます。
夏に限らずですが、大人の装いにはセーター、ニットを上手く取り入れることをオススメします。
4-3 秋はセーターを上手に取り入れる
秋はセーターで濃色や暖色系を取り入れると季節感が出しやすいです。
また、アイテムは春でも使っていたようなブルゾンやジャケットも使える場合もあります。
4-4 冬はマフラー、厚手セーター、外出時のコートも上品に!
冬は防寒が必要ですし、ひとつのコーディネートの中に着る物も多くなってはきますが、これまでお伝えしてきたポイントを押さえて頂きながら選んでコーディネートすると、このようにスッキリと大人っぽい上品な冬のイメージが演出出来ます。
5. 大人のファッションが目指せるショップ3選
慣れていなければ、価格帯の低い量販店やファストファッションからまずは挑戦でも良いと思いますが、そういったショップの商品は、素材感がチープであったり、大衆向けにゆとりが大きいサイズ感だったりとする可能性もあり、難しいでしょう。
ショップで購入の際には、必ず着用して、お店の全身鏡を見てご自分で確認して下さい。
出来れば全身コーディネートしてみて、サイズや色の統一感があるかどうかを確かめてください。
オススメのショップとしては、30代以上がターゲットとなっている以下のようなところとなります。
① ユナイテッドアローズ
http://www.united-arrows.co.jp/index.html
渋谷、新宿、丸の内、銀座、大阪、名古屋、福岡など大都市圏にあるセレクトショップです。まさに大人っぽい洗練されたイメージです。セレクトショップとは言えども、自社ブランドの企画もあるため、インポート(輸入商品)であるような極端にデザインが強過ぎない商品もあり、さらっと大人っぽさが作りやすい商品構成です。
② エディフィス
http://edifice.baycrews.co.jp/
ユナイテッドアローズ同様に、東京都心部や大都市圏に分布するセレクトショップです。大人っぽいシンプルなアイテムも多く、全身コーディネートもやりやすいでしょう。さらにはユナイテッドアローズよりもやや価格帯抑えめであると思いますので、入りやすさもあるかもしれませんね。
③ 伊勢丹メンズ館
伊勢丹メンズ館は世界でも有名な男性専門百貨店のひとつで、日本のブランドからインポートブランドまで数多く用意されています。
また、ブランドが様々あることから、当然大人っぽいアイテムも豊富であります。
ただし、こちらは売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、悩んでしまったりするかもしれません。少し時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
30代からの大人の男性ファッションは、シンプルにキレイめであることです。
キレイめに見せられるように、大人っぽさが出せるアイテムを用いて、無地で定番色をベースに、ジャストサイズで、素材に気を遣いながら選び、コーディネートしていくこととなります。
またそれらに配慮しながら、季節によってどのように変化させていけば良いのかを知ることで、一年を通して大人っぽさを保ち続けることが容易に出来ます。
選び方やコーディネートを間違わなければ、おじさんっぽくならずに、上品にしっかりとイメージを引き上げてくれるでしょう。
年齢に相応しい印象を手に入れて、色々とコーディネートを楽しんで頂けたらと思います。