メンズコートで失敗しない!正しいサイズ感の選び方4つのポイントとコーデ例

コート サイズ感 キャプチャ

冬にコートを羽織っていて、なんかしっくり来ない。
着心地も良くないし、見た目も野暮ったくないか?

と感じている方もいるのではないでしょうか?

それは、コートのサイズ感が原因となっている可能性があります。

コートの種類によって若干作りやサイズ感が異なりますが、自身の体型に適していないと、着心地は悪いし、見た目の印象は良くなりません。

今回は、これまで多くのファッションに悩める男性にコーディネートのアドバイスを行ってきた、男性専門パーソナルスタイリストが、あなたの身体に合うコートのサイズ感、また、相応しいコートの種類について徹底解説します。

サイズ感による見え方の違いまでも理解できれば、自ずと選ぶべくコートの種類も見えてきますので、これであなたの冬のコーディネートも格段にレベルアップしますね!

1.コートの最適なサイズ感はジャストサイズが重要

ジップアップセーター+ステンカラーコート

コートをカッコよく着る時には、いかにジャストサイズで着るか?ということが大切です。

サイズが体型に合っていないと野暮ったい印象になってしまいます。

左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ
コートサイズ比較

この写真ではコートのサイズが違い、印象がガラッと変わって見えると思います。コートはジャケットよりも体を覆う専有面積が大きいアイテムだけに、より目立ってしまいます。

ジャストサイズで選ぶことにより、スマートで大人っぽい印象を作ることが出来ます。
本来であれば、その方が着用感もラクになります。

サイズ選びのポイントについては以下の4点です。

1-1 身幅は細身でスッキリと

まず身幅ですが、コートの前ボタンの上を一つ留めた状態で、こぶしが一個半程度収まるのがジャストサイズです。

OK写真
ステンカラーコート お腹周り サイズ感

NG写真コート お腹周り NG サイズ感
数値で示すと、自分のおなか周り+15~20cm程度のゆとりがあればジャストサイズとなります。

ここがゆったりしていると、ずん胴になり野暮ったく見えます。
また、絞り過ぎるとボタンの横にシワが大きく出ます。ずん胴よりは見た目は良いのですが、当然窮屈に感じますので、こぶしがひとつ収まる程度がジャストサイズとなります。

1-2 肩幅もジャストで選ぼう

ステンカラーコートUP
コートの適切な肩幅とは、背中にシワが入らないようにすることが目安となります。

肩幅が必要以上に大きいと、肩から肩先が落ちてしまい、ダブダブしたような見た目になりますし、小さいと左右に引っ張られ横に何本かスジが入ったようなシワが出てしまいます。

ジャストサイズであれば背中にシワがないスッキリとした見た目になります。

コート 肩幅
コートの肩幅が適正であれば、背中全体にかけて均等に負荷がかかるようになりますから、着用感も軽くなって本来的にはラクに羽織れるようになります。

小さいと肩のみに負荷がかかり窮屈になって疲れやすくなります。

羽織った際に、肩の位置に指が一本入るか入らないか位のゆとりがあるのがジャストサイズです。指が一本以上入ってしまう場合は大きすぎ、指が全く入らない場合は恐らく着ていて肩が窮屈に感じると思います。

そうすると、肩口が1cm程度つまめるくらいになるでしょう。それを目安としてください。

1-3 着丈はヒザ上丈がベスト

着丈については、既製品で長くなってしまうことがあるという意見を多く聞きますが、必要以上に長いと野暮ったく見えてしまいます。ハーフコートのような短い着丈のものもありますが、「ヒザ上丈」がベストと言えます。

チェスター

冬用なので、ある程度の防寒性がありつつ、見た目にもスッキリとした印象に持っていくことができます。

もも周りを覆い被さっていると風の侵入を防げるので暖かいです。
その上でヒザまでは覆い被さらない程度のヒザ上丈であれば野暮ったくならずかっこよくコートを羽織ることが出来ます。

1-4 袖丈は長くなりがちなので注意!

袖丈についてですが、正しい長さはこの長さです。

コート 袖丈 目安

コートを羽織って手をおろした状態で、親指の先からジャケットの袖先までが10cm程度にすると程良い見え方になります。手のくるぶしがちょうど覆い被さる程度の位置が目安となります。

コートの中にジャケットを着ている場合は、ジャケットの袖口が被さるようにして、コートからはハミ出ないようにしてください。
ですので、ジャケットの袖丈にも注意しましょう。

袖丈が長すぎると、野暮ったい見た目となります。
また短いとカジュアルな印象になりますが、あまりに短すぎても「つんつるてん」な見た目になり不自然ですので、最適な長さが重要です。

2.サイズ感以外でコート選びに重要なポイント

2-1 無地のベーシックな色合いを使い、全身3色以内でスマートな印象を

無地でベーシックな定番色を使うと、洗練されていて落ち着いた印象を醸し出すことが出来ます。
さらにはコーディネートに使う色数をあまり多くするのではなく、全身で3色以内など少なくまとめるのがさり気なくスマートな印象を作るコツとなります。

チェスターコート

派手な色や過度な柄ものは、おしゃれ感は出ますが、合わせにくくもなるので、承知のうえで少しアクセントを加えたい際などに良いですね。

例えば、黒や濃紺、チャコールやコゲチャ、明るい色だとライトグレーやベージュなどがコートの定番カラーと言えます。

2-2 天然繊維で上品さを演出し、少量の合成繊維で機能性を補う

素材にも着目しましょう。
素材は天然繊維が使われているものを選ぶことでチープにならずに上品さが出せます。

男性は着心地重視で、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維は軽くて取扱いもラクで機能性という意味でも重宝されますが、元々スポーツウェアやアウトドア用で使われる繊維ということもあり、スポーティな印象になりチープに見えてしまいます。
その場合は機能性を補う目的で、少量、低混率の合成繊維が含まれた生地を使うのが良いでしょう。

コートの素材としては、フランネルと呼ばれるようなウール100%が最もおすすめで、カジュアルに見せる目的であったり、形によっては綿がおすすめです。

ウールコートコート着丈

フランネルは天然繊維では軽くて暖かく、それでいて見た目には高級感も出ます。
逆にウールだと堅い印象かなと感じる方であれば、コットン(綿)がおすすめです。

綿のコート
スプリングコートUP

綿だと、ウールよりはややカジュアルな感じに見えます。

3.おすすめのメンズコートをご紹介

コートもその形などによって様々な種類があります。

大人の男性におススメの、知っておくと便利な8種類のコートをご紹介します。

3-1 着丈短めの「カジュアルコート」

〇ニットコート

ニットブルゾン×ジーンズ
ニット素材なので伸縮性があり細身にしても動きやすいのが特徴です。
このように着丈の短めなタイプだとカジュアルな印象になりますので、プライベートで男性の多いダウンのようなアウトドアな雰囲気にならずに上品さが出せるということでオススメです。

〇フード付きコート

フードコート
パーカー(最近はフーディーという言い方もしますが)のように後ろにフードが付いているようなコートもカジュアル感が出しやすいです。

〇Pコート

Pコート
Pコート(pea coat)も軍用コートから生まれていますが、こちらはイギリス海軍が艦上用の軍服として、甲板での厳しい気象状況にも対応できるように、風向きによって左右どちらでも上前を変えることができるようにボタンおよびボタンホールが施されていました。

Pコートはアパレルアイテムとしてはお尻くらいのショート丈が大変普及しました。ショート丈ということもあり、イメージとしてはカジュアルな印象となります。日本では制服の上に着られることも多かったからか、着た時に若い印象に感じられることもあるので注意が必要です。

3-2 着丈長め、かっちりめな「上品大人コート」

〇ステンカラーコート

ステンカラー×セーター×ジャケット
後ろの襟が立ち上がっていて高く、前が折り返す襟型が特徴のコートです。
「ステンカラー」は和製英語で、「ステン」はフランス語のsoutein(「支える」の意味。英語のsupportのに相当)に由来するとも、後ろが立ち上がっている前に落ちている襟からstand fall collarに由来するとも言われています。

冬用でウール素材のステンカラーコートは、ビジネス用としてスーツの上に着ることも出来る形であり、且つカジュアルウェアとしても使える形なので、様々なTPOに対応出来る万能なアウターと言えます。
ビジネスでも使える分、カジュアルで着る際にはややカチッとした印象に映ります。

使う素材を薄手にして、春先や秋などに羽織るような使い方もされます。

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〇チェスターコート

チェスターコート
チェスターフィールドコート(chesterfield coat)が正式名。19世紀にイギリスのチェスターフィルド伯爵が初めて着たのが最も有力説とされます。
シングルボタンやダブルボタン、その他細かい仕様はいくつかありますが、形がテーラードジャケット(背広)のようにラペル(前襟)がある膝丈くらいのコートを一般的に指します。

ステンカラー同様にビジネスカジュアル共に使われているメンズのコート代表格のひとつです。
カジュアルだとカチッとした印象になります。

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〇トレンチコート

トレンチ バーバリー(参照:OTOKOMAE
第一次世界大戦のイギリスの防水軍用コートとして生まれているトレンチコート(trench coat)は、バーバリーやアクアスキュータムのイギリスのアパレル2社が普及させて、全世界で親しまれている、今でも有名なコートで、定番コートのひとつです。

映画俳優などが着用して「ハードボイルド」なイメージが植えつけられています。

生地の厚みなどによって使う時季も冬だけでなく春や秋でも着られています。
ベージュのトレンチコートと言えば定番のアイテムとなります。

3-3 着丈長め、カジュアルコート

〇ダッフルコート

ダッフルコート

(参照:OTOKOMAE)
ダッフルコート(duffle coat)はフード付きの防寒コートで、起源は北欧の漁師の仕事着でありますが、第二次世界大戦時にイギリス海軍で防寒着として使われて、その後広まったことで一般化しました。

起毛仕上げで厚手のウールのメルトン織物が使われていて、トグル(toggle)と称される浮き型の留め具と、対になるループ状の紐によって留められるようになっています。

日本では幅広い年齢層に愛用されてきましたが、Pコート同様に中学生、高校生のスクールコートとして使われてきた背景もあって、若者向けのカジュアルアイテムというイメージが強いでしょう。

〇モッズコート

モッズコート

(参照:OTOKOMAE)
モッズコートは「M-51」と表記もされますが、アメリカ地上軍の極寒防寒衣料の51年型モデルを指します。

フードが付いたパーカー型で、1950年代にイギリスの若い労働者の間で1960年代中ごろにかけて流行した音楽やファッション、それらをベースとしたライフスタイル、およびその支持者をモッズ(Mods)と言いますが、彼らが愛用していたことからこのようなネーミングで普及しました。

モッズコートもフード付きという形とその流れから、ロックなイメージがあるカジュアルウェアとしての印象が強いですね。

4.ジャストサイズのコートを使ったコーディネート

TPOに合わせて、できればコートは種類をいくつか持っておくと良いでしょう。

さらに防寒対策として、マフラーで首元のアクセントを作ったりすることも出来ます。
インナーも厚手のニットやパンツも厚手にするなど、素材感を変えること防寒対策と季節感を合わせ持つことが出来ます。

ニットブルゾン×セーター×マフラーニットブルゾン×マフラー
寒い冬にはマフラーの使い方がオシャレのポイント。巻き方を変えたり、色味にアクセントを入れることで、防寒がメインになりやすい冬のコーディネートでも華やかさを出すことができますよ!

おすすめのマフラー巻き方について知りたい方はこちら。

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ステンカラーコート×セーター×シャツ×チノパン
ステンカラー×セーター×シャツ×チノパン
ジャケットを合わせるようなかっちり目のコーディネートで必須
なのは着丈の長いステンカラーコート。
ジャケットの裾が出ない長さのものを選ぶことがポイントです。

チェスターコート×セーター×チノパン
チェスター
ジャケットの裾を長くしたかっちりとした印象になるチェスターコートも大人コーディネートにはおすすめ。
ジャケットスタイルにもあいますし、カジュアルジーンズに合わせてもチェスターコートを羽織るだけでかっちりめのコーディネートに早変わりします。

Pコート×セーター×チノパン
Pコート×ベージュチノパン
カジュアルアウターとして人気のPコート!
Pコートのシルエットはボックス型になりやすく、サイズ感を間違えると野暮ったい印象になってしまうので、体のラインに沿うようなすっきり目のサイズを選ぶことで大人っぽいコーディネートになります。

フードコート×チノパン
ダッフルコート
フードコートは若い印象になります。シューズを落ち着いた色味の革靴で合わせることがポイント。パンツのサイズもスッキリとさせておくと全体としては大人っぽくまとまります。

5.コートを買うためのおすすめショップ3選

カッコいいコートスタイルを目指すためのおすすめショップをお伝えします。

大人な印象を出すために必要な要素が含まれたアイテムがある可能性が高いところです。

いずれのショップで購入されるにしても、必ず試着して、出来れば全身コーディネートしてお店の全身鏡で見ながら配色バランスやサイズ感などをチェックしてください。

5-1 「トゥモローランド」で流行、定番共に揃います

トゥモローランド

セレクトショップは量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、冬場はコートも豊富です。中でもトゥモローランドはレディスも幅広い年齢層に人気があり女性ウケも良いブランドでありますから押さえておくと良いでしょう。

5-2 じっくり選びたい派なら「イセタンメンズ」

イセタンメンズ

東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。そのため品揃え豊富でコートを使ったコーディネートも可能です。
ブランド数も多く当然大人っぽいアイテムが豊富であります。「多くのものから選びたい!」という方にとっては最適ではないでしょうか。

ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。

5-3 自分で選べない男性はプロに任せよう!「ライフブランディング」

>>ライフブランディングのサイトはこちら<<

お店に行ったけれど、自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。

男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
コートを使ったコーディネートの方法を求めて来店する方もとても多いです。

ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選びます。

服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。

6.コートを買うためのおすすめ通販ショップ【BEST3

服装選びはサイズが重要なため、仕事など重要なシーンで着る場合は、お店で試着をして選ぶことをおすすめします。とはいうものの、「お店に行く時間がない!」「そもそもお店が近くには無い!」という方もいるでしょう。その場合はネットで購入するのも一つの手でしょう。

そんな方のために、おすすめの通販ショップ【BEST3】をご紹介します。

【BEST1】「マネキン買い」で失敗知らず!メンズファッションプラス

おすすめ通販①


やりすぎない、失敗しない無難な男服をコンセプトに、ファッション初心者でも気軽に買える「マネキン買い」が可能。コーディネート写真でいいなと思ったアイテムが一式で購入できてしまうのでラク!

【BEST2】「大人っぽいきれいめアイテム」ならスプートニクス

おすすめ通販②


こちらも大人っぽくキレイめなアイテムが揃います。着るアイテムの種類が豊富で、選びやすいのも特徴。

【BEST3】厳選アイテムで初心者も買い物しやすいDcollection

おすすめ通販③

>>Dcollectionのサイトはこちら<< 

シンプルでベーシックなアイテムが厳選された通販ショップです。ファッション初心者もファッションが学べるメディアやコーディネート例も豊富にあるので、ファッションがあまり得意でない方にもやさしい通販サイトです。

7.まとめ

いかがでしたでしょうか

コートのサイズ感でしっくり来なかった方もこれで解消されるのではないでしょうか。

コートはサイズ感でガラッと印象が変わってしまうことがおわかり頂けたのではと思います。

ステンカラーやチェスターコートは大人の男性であれば、1着は持っていて無駄ではないアイテムですし、カジュアル用で短めのコートもあるとコーディネートの幅が広がりますね。

自分のジャストサイズで羽織れることで、さらにカッコ良くなりますよ。

是非、この冬はあなたにとってベストなコートを羽織れるようになって下さい。

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