大人のファッションに悩む男性必見!コーディネート基本を押さえる方法

ファッションって苦手、と思う男性は多いようです。
女性は洋服の買い物が好きな方も多いと思いますが、実は男性は面倒に感じたり、おっくうに思ったりという方が結構多いです。

ファッションってセンスとか、トレンドとかでしょ!?

そんなのわからないし・・・

学ぶ場もないので、誰に聞いて良いかもわからないし、何が正解で何がダメかもわからないじゃないですか。

そんな悩める男性でも、ちゃんと検証して改善させる方法を紹介します。

コーディネートの基本をロジカルに押さえ、女性にも好印象なファッションとは何かを知っておきましょう。

1.コーディネートの基本には、「サイズ、色(柄)、素材」が必要

コーディネートには確実に「基本」というものが存在します。それは、

・サイズ
・色(柄)
・素材

です。この3つを押さえることで、ファッションのコーディネートのレベルが格段に上がります。それぞれ見ていきましょう。

1-1 ジャストサイズを選ぶのは一番大事!

まずはサイズですが、男性は洋服を選ぶ時に、ラクな方が良いのでオーバーサイズで選びます。
ただし必要以上に洋服が大きいと、女性が見た時に野暮ったく思われてしまします。

だらしない印象にもなってしまいます。

勿論、細すぎてピチピチな感じも良くないのですが、まず必要なのは、“ジャストサイズ”で洋服を着ることが必要となります。

必要最小限なゆとりがあって、余計なゆとりがない、ということです。

部位によって適切なゆとり量が定量的にありますので、ご自身の実寸値に対してどれくらいのゆとり量なのかを知ることが出来れば、ジャストサイズという定義の元で洋服を着ることが出来ます。

アイテム内容によっても異なるのですが、例えば襟の付いたワイシャツの場合、
既製品ですとサイズ表記は チェスト(バスト)、ネック(首回り)、裄丈、ウェスト(おへそ位置のお腹周り)

・ネック(首回り)は実寸プラス2cmが適正
・肩は実寸そのままか実寸プラス2cm(片側1cm)まで
・バスト(チェスト)と呼ばれる胸回りは実寸プラス15cmほど
・ウェスト(お腹周り、おへそ位置の胴回り)は実寸プラス12cmほど
・裄丈は実寸計測値

アイテムによって多少の違いや必要項目はことなりますが、このように定量的に確認していくことが出来ます。

1-1-1 シルエットは細身で全身統一させる

シルエットは全体的に細身で統一感を持たせることが大事になってきます。
つまり、上(トップス)と下(ボトムス)が細身で統一されているということです。

例えば、上に着ているジャケットが細身なのに、下に履いているパンツが太いとアンンバランスに見えてしまいます。

当然、逆もしかりです。

また、細かいところですと、上下共に細身になっているものの、靴がウォーキングシューズのように幅広で鼻先が短いと、足もとで一気に野暮ったさが出てしまいます。

恐ろしいことに、女性は一点でもダメな箇所があると、そこにフォーカスされてしまいますから、いくら表面積が大きいところを意識しても足元をすくわれてしまうと台無しになってしまいます。

オシャレのテクニックとして、シルエットで変化をつけるやり方はあるのですが、基本を押さえるのであれば、まずは全体を細身で統一させて下さい。

女性は頭から足元まで写る“全身鏡”を持っていて、部屋や玄関に置いて出かけるときなどにバランス感も含めシルエットをチェックしている方が多いです。

男性で全身鏡を持っている方は決して多くはないと思います。
検証と改善の方法を間違えないためにも、チェック項目として持っておいても良いかと思います。

1-2 柄ではなく無地を基調に大人らしさを演出

続いて色についてですが、まず、大人っぽさを目指すなら無地をベースに構築する方が良いです。

30歳以上の大人向け男性ファッション誌を見てみるとわかりますが、相対的に柄物よりは無地の方が多く掲載されています。

柄よりも無地の方が大人っぽさを出せます。

ちなみにここで言う“大人っぽさ”とは、決しておじさんぽくなるということではなく、年齢に合った無理な若作りのない印象のことです。

若作りが女性にウケるかといったら必ずしもそうではありません。

逆に学生や子供っぽく見られてしまい、メリットとならないことが起こり得ます。

ですので、ブランドロゴやブランドマークなども同様に、取り言えようとしない方が良いです。

色のところでも言いましたが、変に個性が出てしまい、そのブランドが好きな一部の方の好印象になり得ますが、多くの方の好印象にはなりません。

もちろん、あえてカジュアル感を演出するために柄を取り入れるというやり方もありますが、基本を押さえる上ではまずは無地を基調に構築してみましょう。

1-2-1 モノトーンの定番色を選べば絶対失敗しない!

男性のコーディネートは、色や柄などをつい余計に足してしまいがちになります。
しかしあまり色を足してしまうと全体バランスが保ちにくくなります。

使う色の数は多くしようとする必要はありません。
まずはモノトーンの定番色で構築するのが良いです。

ここで言う定番色とは、モノトーンと呼ばれる黒や白、グレーなどの色目で、あるいは紺も定番的ですが、そういった色目を選ぶということです。

一見すると地味。。。と思われるかもしれませんが、男性のコーディネートで色の数や彩(いろどり)が出てくると急激に個性も強くなり、本来出したいイメージと異なるイメージが相手に伝わってしまいます。

相手側がそういったイメージがとても好きでという方に対してであれば良いのですが、個性が強くなるとみんなが良いと思う確率は下がってきます。

まずは多くの方の好印象を目指した方が失敗の可能性が減りますよね。

ちゃんとリスクヘッジを考えておきましょう。 

1-2-2 配色は上下、中と外とで明るい色と暗い(濃い)色を分ける

配色を考える際には、明るい色目か暗い(濃い)色目かをバランスよく取り入れることが大切です。

・明るい色目は相手にソフトな印象を与えます。
・暗い(濃い)色目は相手にシャープな印象を与えます。

この見え方の違いをバランスよく取り込むという方法です。

それを上半身(トップス)と下半身(ボトムス)、および中に着ている服の内容と外側を覆っている服とで分けます。

バランス感が良く、且つ合わせやすいとされる順に挙げますと、

・上(トップス)を濃くして下(ボトムス)を明るくする

・下(ボトムス)を濃くして上(トップス)を明るくする

・上下共に濃い

・上下共に明るい

 

という順序になります。

特に①と②をまずは意識すると適度な印象が作り易いでしょう。

また、上下共に暗くても、中に着ているものを明るくすると、しつこさが中和されます。
逆もしかりです。

1-3 素材は見た目の印象を左右するから意識すべきポイント!

素材はあんまり考えたことないなぁ、と言う男性は多いです。

例えばカシミヤは柔らかくて、ナイロンはシャカシャカしていて、という程度の想像をされる方は多いでしょう。

また、フリースやダウンは暖かいから冬物、というように季節によって使われている素材を考慮することはあるかもしれませんね。

もちろんそれも大事なのですが、ここでの重要ポイントは、素材がいかに見た目の印象に転換されるのか?ということです。

素材ごとに機能というか特徴があります。(メリット⇔デメリット)

それが洋服という形となった場合に、どのようなイメージに転換されるのかを考えるということです。

わかりやすく天然繊維で例えてみます
(動物繊維と植物繊維の違いはありますが、同じ天然繊維です)

■綿(コットン)

素材的なメリット:やわらかい、着心地が良い、吸水性や吸湿性に富んでいる
デメリット   :シワになりやすい

上記のような特徴がある綿という素材が、洋服という形となった際に、相手にどのような印象を与えるかというと、

メリットイメージ:親しみやすい
デメリット   :チープ、安っぽく見える

■ウール(羊毛)

素材的なメリット:シワになりにくい、冬は暖かく夏は涼しい
デメリット   :水を含むと縮みやすい(水洗い出来ない)

ですので、男性ファッションですとスーツやジャケット、制服というような、男性が人前に出るとき、気を遣う時に着ていく洋服の種類に使われることが多い素材となります。

ですのでイメージとしても、

メリットイメージ:カチっとしていて大人っぽい
デメリット   :カタい

というような考え方です。

洋服の形や種類だけでなく、素材ごとにどのようなイメージになるのかというのが異なりますので、それらを考慮しながらご自身のイメージに取り入れるかを想像してみて下さい。

1-4 定番アイテムを使って2×2×2→6アイテム8通りの着回しパターン

これまで述べてきました内容を元にして選んでいくと、合わせがしやすくなります。

ひとつひとつは、いわゆる“定番アイテム”と呼ばれるものが多くなってくるはずです。

定番アイテムというと、面白みがないと感じるかもしれませんが、実はこれが一番重要で、定番アイテムを正しく使えると間違いなくコーディネートがラクになります。

着回しやすくなるということです。

例えば、上に羽織るもの(アウター)、中に着るもの(インナー)、下に履くもの(ボトムス)で分けます。

上中下でそれぞれ2アイテムずつを定番アイテムで揃え場合、全部で6アイテムを所有することになりますが、定番アイテムで揃えていくと全てが合わせられるという状況が出来るのです。

上   中    下
2 × 2 × 2  → 6アイテム  =  8通りの組み合わせ

全て合わせることが出来る

つまり少ないアイテム数でも、最大限のコーディネート数が組めるようになります。

秋コーディネート

上着2枚 × 中2枚 × パンツ2本
これが全て組み合わせを変えても合わせることが出来るということです。

これが実は難しく、お店で買いに行った時に起こりうるのは、

Aというショップで、Aらしいジャケット、シャツ、チノパンを買って、
Bというショップで、Bらしいブルゾン、セーター、ジーンズを買って、
アイテム数が同じ6アイテムとなるのですが、そのときに陥りやすいのが、

それぞれアイテムにはABの特徴、個性、その時々のコンセプトなども反映されていますから、個性の異なるABのアイテムを組み合わせようとしても合わないという状況になり易いのです。

せっかく6アイテムを買っても、8通りはおろか、23通り程度しか組めないということ、皆さんに思い当たる節はありませんか?

コーディネートの基本を押さえて、定番アイテムを揃えていくと、少ないアイテム数でも最大限のコーディネートが組めるようになりますから、参考にしてみて下さい。

2.TPOと会う相手を考えてコーディネートする

コーディネートを考える上で重要なことは、TPOと会う相手を考えて決める、ということです。

これは男性と女性とではファッションに対する捉え方が全く違うというのが特徴的で、例えば男性は、いつ、どこにいくにも同じような格好、イメージという方が多いです。

そして、いかに自分がラクに着られるか、という部分を優先して洋服を選びがちになります。

対して女性はどうかというと、必ずしも全てでありませんが、女性はTPOと会う相手によって服装を変える方が多いです。

TPOとは、
時(Time)、場所(Plece)、場合( Occasion)に応じた方法や態度、特にここでは服装の使い分けの事を指す。

TPOや相手によって、洋服を買いに行く場所も変えます。

普段着や部屋着はユニクロでも、ここぞという時のデート服はデパートやセレクトショップを見に行こうかな、と考えます。

女性からみれば当たり前と思う考え方かもしれませんが、男性はこの発想が無い方が結構多いです。

自分が着ていてラク、よくわからないからとりあえず着ていればいいや、ではイメージは上がりませんよね。

それでは、TPOによって服装を変えるというのがどういうことか例を挙げてご説明しましょう。

デート場面ですとわかりやすいかと思います。

2-1 レストランで食事

フレンチやイタリアンレストランなどですと、ジャケットがあった方が良いでしょう。

最近ではドレスコードで“スマートカジュアル”と書かれているところも増えております。スマートカジュアルであればジャケットが無くても良い場合もありますが、全世界的に見ても、最低限ジャケットさえあれば入れるというところが多くなりますので、男性はスーツではなくカジュアル場面でもジャケットを羽織れるようになると良いでしょう。

少し前だとジーパンNGというところもありましたが、よほど色落ちが激しかったり、穴あきなどダメージジーンズ以外であればジーンズには寛容になってきております。

ですので、綿のチノパンであまりシワのない状態が良いと思います。

全体は細身ですが、パンツは細身にする場合に、ストレッチが効いた素材を選ぶと伸縮性が出るので動きやすさが確保されます。

混用率を見て、ポリウレタンという素材が1~5%ほど入っていれば伸縮性が出ます。

ジャケットの中は、やはり襟付きのワイシャツが良いでしょう。

スーツではないので、ネクタイは付けませんので、襟の高さのあるワイシャツがジャケットスタイルには相性が良いです。

足元は細身の革靴で、色は黒でも良いですが、黒はややカッチリ感が出ますので、コゲチャでややカジュアル感を出すのが良いでしょう。

2-2 映画、水族館、遊園地などの場面

デート場面なので上着はジャケットでも良いですが、もう少しカジュアルな印象が出るブルゾンが良いでしょう。

季節によって多少素材は異なりますが、ナイロンやポリエステルなどのシャカシャカした合成繊維素材はアウトドアやスポーティな印象になりやすいので、春や秋の端境期であれば綿素材、冬であればウール素材といった天然繊維の素材が使われたブルゾンを羽織りましょう。

 

また、夏などの上着がない時季の場合はポロシャツを上手に使えると良いです。

ポロシャツも勿論細身で、裾を出して着ますので、着丈が長すぎないものを選びましょう。

また、襟が立ち襟のタイプだと、襟元がワイシャツっぽい演出が出来ますので、1枚で上品さが出せて良いかと思います。

勿論、サイズ、色柄はご注意です。

中に着る物は、襟付きのシャツ、あるいはTシャツはカットソーのような下着ではない1枚でも着られるTシャツか長袖Tシャツ、秋冬であればセーターを使うと大人っぽさも演出出来ます。

パンツは綿のチノパンかジーパンです。ジーパンは薄い色目やダメージではなく、濃いめのインディゴブルー(藍染め)が上品な印象がでるので良いです。

足元はレストラン同様な革靴か、少し距離を歩きますので、スニーカーでも良いですが、スニーカーもレザー素材だと上品さが保てます。また、細身で鼻先がやや長めの靴の方がスマートな印象が足元まで届きますので良いでしょう。

“お洒落は足元から“ とまでは言わなくても、女性はそういった細かい箇所もしっかり見ていますので、ちゃんと全身でチェックして細身で統一感を忘れずに意識しましょう。

3.女性ががっかり・・・コーディネートのNG例

サイズ、色(柄)、素材ごとに例となる写真を見てみましょう。

 サイズ例

これではサイズが大きすぎます。肩も落ちていてウェスト周りも余裕があり過ぎ。

着丈、袖丈ともに必要以上に長いので、野暮ったく見えてしまいます。

着ている本人はラクなのだと思いますが、女性にはなかなか受け入れられません。

 

これはパンツ(ズボン)を履いた時の例です。

股上が深い(面積が大きい)とおじさんっぽく見えてしまうのが分かりますよね。

ご自身もこのような腰回りになっていないか確認してみて下さい。

細すぎてしまうのも、女性ウケしないことが多いです。

細身が必要ではありますが、必要以上に細いとやはり無理があるように映ってしまいます。

また、上は細いのですが、下が太いなどもアンバランスとなります。

全体的に統一感のあるサイズにすることが大事です。

 

色柄例

使っている色数が多すぎてしまうと、落ち着いた印象になりません。

また、柄を多く取り入れてしまっても、落ち着いた印象になりません。

4.ファッションはコミュニケーションツール(まとめ)

当然ですが女性の方がファッションに高感度で、目線も鋭いです。

それは着心地で選ぶのではなく、見られ方を意識しているからです。

逆に男性は無頓着な方が多くなりますから、基本を押さえることで確実に他の方との差別化にはなります。

女性は見ていないようで、ちゃんと見てチェックしています。

良くなっても悪くなっても、男性が思う以上に女性はそこに敏感に反応しています。

野暮ったいからスマートに

ファッションはコミュニケーションツールと思って下さい。

見られ方を意識して、自分の身体のサイズに合ったジャストサイズで定番的なアイテムで揃えていくという基本を押さえることで、間違いなく多くの女性からの好印象に繋がります。

ご自身のイメージアップのために、是非とも参考にしてみて下さい。

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