ネルシャツを着てみたいと思ったけど、よく知らないしな・・・
もしかすると子供っぽくなってしまうかも?そもそも自分には似合うシャツなのだろうか?
と悩む男性は決して少なくないと思います。
そこで今回は、これまで1万人以上の服装に悩む男性へのファッションコーディネートをお手伝いしてきた私たちが、ネルシャツとは何か?また選び方、コーディネート方法までをご紹介します。
チェック柄のシャツがネルシャツというわけではありませんよ!
ネルシャツはカジュアルで使うことが出来て、実は大人の男性の装いにも活用出来る秋冬の定番アイテムと言えるでしょう。
これを読んでいただければ、自信を持ってネルシャツを選び、着こなしていただけます!
目次
1.ネルシャツとは、ネルという生地の秋冬用カジュアルのシャツのこと
(参照:MAGASEEK)
ネルシャツとは、フランネルあるいは単にネルともいう生地で作られたカジュアル用のシャツを言います。
フランネルは、紡毛(ぼうもう)糸という短く柔らかい羊毛繊維で紡がれた糸で織られた布地に、「起毛(きもう)」という生地の表面を掻いて毛羽立たせる加工、あるいは「縮絨(しゅくじゅう)」という湿らせて圧力をかける加工を施して、フェルト状になったやわらかく暖かい肌触りと表情が特徴の生地のことです。
【フランネル】
厚みがあり柔らかく暖かい生地で作られたシャツなので、秋冬用にカジュアルで着られることが多いです。
ネルという生地で作られたシャツなので、皆さんがイメージしやすいであろうチェック柄だけでなく、無地もあります。
2.かっこいいネルシャツを選ぶための4つのポイント
ネルシャツを選ぶ際に、私たち男性専門パーソナルスタイリストが重視する重要なポイントが4点あります。
・やや細身に見えるようなジャストサイズで
・無地やベーシックな色柄を選ぶ
・素材は天然繊維の綿がおすすめ
・襟型は高めで上品に、カジュアルなら低めに
となります。
2-1 ジャストサイズかやや細身&着丈短めでスッキリスマートに
ネルシャツのサイズ感は細身に見えるようなジャストサイズにしましょう。
身幅、特にウェスト周りのゆとりが大き過ぎると野暮ったい印象に見えてしまいます。
細身にすることが重要なのですが、シャツの身幅について、細身の定義としては、
・バスト(チェスト)=胸回りは、実寸バストサイズ+15~20cm程度
・ウェスト=お腹周りは、実寸ウェストサイズ+10~15cm程度
となります。
ネルシャツではありませんが、見え方の参考例として、このくらいの感じとなります↓。(向かって左側が適切)
あまり細すぎると着心地の窮屈感があるかもしれませんが、野暮ったく無く着こなすための選び方となります。
そして、ネルシャツのようなカジュアルのシャツの場合、裾をパンツから出して着用することも多くなります。その際に着丈があまり長すぎてしまうと見た目が良くありませんので、短めの着丈で選ぶことをおすすめします。
(参照:guji)
目安としては、ベルト下股間付近にかけての間に裾口が来るようにすると良いです。
2-2 無地や定番柄などベーシックな色柄を選んで上品な印象に
ネルシャツはベーシックな定番色を使い、柄も無地か定番的な柄を使うと上品に決めることが出来ます。
例えば、濃い色だとチャコールや濃紺、黒、コゲチャ、明るい色であればライトグレーやベージュ、キャメルが定番色と言えます。
柄についてはネルシャツの場合、多くはチェック柄となります。
チェック柄は個性が出るので、好きな方は良いですが、苦手な方は無理せずに無地を選ぶのが良いでしょう。
2-3 素材は綿で上品な印象に、合繊はチープにならないように注意
ネル素材は本来であれば綿(コットン)やウール(羊毛)のフランネル加工が施された生地なので、天然繊維である綿やウールであれば良いです。シャツ生地なので綿が圧倒的に多いと思います。
最近では生地製造の技術も進み、安いものでポリエステルやナイロンに代表される合成繊維が使われた「フランネル風」生地も増えてきました。一見すると見分けがしにくい生地もありますが、やはり合繊はチープに見えてしまうので注意して選びましょう。
上品に見せるのであれば使われている素材は綿のフランネルがオススメです。
2-4 襟型は上品めならカッタウェイ、カジュアルならボタンダウンが定番的
ネルシャツの場合、襟型で表情が大分変わってきますが、上品さを出すのであればカッタウェイなどのワイドカラーで高めの襟がオススメ。またカジュアルっぽく着こなすならボタンダウンで低めの襟の高さにして襟型で表情を変えてみてください。
襟の開きと高さで表情は変わってきます。
襟の開きが広いとカチッと見えます。また襟の高さを示す「台襟」が高いと上品な印象になります。
つまり「カッタウェイ」という襟型に代表されるような襟の開きが広くて、高さもあるとイタリアンのようなかっこいい印象の襟元が演出できます。
【カッタウェイ】(参照:guji)
また、アメリカンのようなカジュアルな印象にするなら「ボタンダウン」で、さらに台襟の高さを低めに抑えると良いでしょう。
【ボタンダウン】(参照:itohari)
日本人男性が比較的抵抗ないのは後者です。ご自身の好みもあるかと思いますが、上記のような印象の違いが出るので考慮して襟型を注目してみてください。
3.ネルシャツをコーディネートする際の5つのポイント
ネルシャツをかっこよくコーディネートする際に男性専門パーソナルスタイリストが押さえておきたいポイントをご紹介します。
3-1 コーディネートは色数少なくして上品な印象に
コーディネートについては、全身で4色以内など色数を少なくすると大人っぽく上品にまとめることが出来ます。
ネルシャツはチェック柄も定番的なので、柄物だと難しくなってきますが、色数少なめは意識してください。
使う色数があまり多すぎてしまうと、全体的にごちゃごちゃした感じになりやすく、カジュアル感も強く出るようになり主張が強くなります。
シックで上品な雰囲気を目指すのであれば、全身で4色以内がオススメです。
3-2 合わせるパンツも細身を選んですっきりと
合わせるパンツもシャツ同様に細身にし、出来れば股上を浅めにするとスッキリした印象になります。
股上が深いとおじさんっぽく野暮ったい印象になります。
浅めの定義としては、パンツのウェスト位置が腰骨付近で収まる程度がちょうど良いです。
3-3 パンツはカジュアルなら「チノパン」
パンツは細身で、カジュアル用の素材なら綿がベースとなるチノパンが代表格となります。
ビジネスカジュアルでも使われます。
色は明るい色であればベージュやライトグレーが一般的。
濃色であればチャコールやカーキ、黒といったところです。
ジャケットなど上半身と色の濃淡を分けると全体バランス感が良く合わせもしやすくなります。
さらに、ポリウレタンなどストレッチ素材が入っていれば(1~5%程度)細身でも動きが取りやすく使い勝手が良いでしょう。
詳しいチノパンの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事3-4 「ジーパン」は加工のない細身で上品なカジュアル感を演出
ジーンズ(=ジーパン)はチノパンよりももう少し「カジュアル感」が出るパンツとなります。
ジーンズを上品に穿きこなすためには、あまりダメージが入ったものや激しく色落ちしたものではなく、濃いインディゴ(藍色)ですとジーンズというカジュアルアイテムでも落ち着いた雰囲気にあり、尚且つ上半身との合わせもしやすいです。
サイズ感はチノパン同様に細身に見えるシルエットで選びましょう。
スキニーフィットは逆に若干いやらしさが出ることもあるので、スリムフィットやテーパードという裾に向かって細くなるシルエットで選びましょう。
3-5 足元を引き締めてくれる「レザーシューズ」
靴については「レザーシューズ」が鉄板で必須です。またカジュアルなシチュエーションや距離を歩く場合はレザースニーカーがオススメです。
【レザーシューズ】
【レザースニーカー】
革靴の形はシンプルなストレートチップかウィングチップで、細身に見えて鼻先が長めであれば、足元のかっこいいイメージが演出出来ます。
レザー(革)素材で色は黒かコゲチャがおすすめですが、よりカチッと見せたいのであれば黒、やや柔らかい印象を醸し出すのを狙うなら「コゲチャ」となります。
コゲチャは黒ほどカッチリになり過ぎず、適度に上品な柔らかさが演出できます。明るい色よりは濃い色目の方がより合わせもし易く、シャープな印象にもなるので足元を引き締めてくれますのでオススメと言えます。
詳しいシューズの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事4.ネルシャツを使ったコーディネート例11選
(参照:UNIQLO)
シンプルに無地のネルシャツは合わせやすいですね。
(参照:UNIQLO)
大きめのギンガムチェックでよりカジュアルな雰囲気に
(参照:itohari)
自宅、外出、仕事と使い分けするのも良いですね。ネルシャツが1枚あれば、合わせるアイテムによって、イメージを変えることができます。
(参照:guji)
シックなネイビーやブラックなどのダークカラーもネル素材だと嫌味にならずソフトな印象で合わせることが出来ます。
(参照:WEAR)
ネルシャツと合わせるのに超定番のベスト、ダウン素材など暖かいベストを重ねてアメカジ風コーディネートに。
(参照:WEAR)
ネルシャツにショート丈のダッフルコートを羽織ってカジュアルな印象に。
スニーカーもシャツと色目を合わせることで統一感が生まれます。
(参照:D collection)
冬らしくコートを羽織ってシックなコーディネートになります。
5.ネルシャツを買うためのおすすめショップ3選
カッコいいネルシャツスタイルを目指すための男性専門パーソナルスタイリストおすすめのショップをお伝えします。
大人な印象を出すために必要な要素が含まれたアイテムがある可能性が高いところです。
いずれのショップで購入されるにしても、必ず試着して、出来れば全身コーディネートしてお店の全身鏡で見ながら配色バランスやサイズ感などをチェックしてください。
5-1 「トゥモローランド」で流行、定番共に揃います
セレクトショップは量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、冬場はネルシャツもあります。中でもトゥモローランドはレディスも幅広い年齢層に人気があり女性ウケも良いブランドでありますから押さえておくと良いでしょう。
5-2 じっくり選びたい派なら「イセタンメンズ」
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。そのため品揃え豊富でネルシャツを使ったコーディネートも可能です。
ブランド数も多く当然大人っぽいアイテムが豊富であります。「多くのものから選びたい!」という方にとっては最適ではないでしょうか。
ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
5-3 自分で選べない男性はプロに任せよう!「ライフブランディング」
お店に行ったけれど、自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
コートを使ったコーディネートの方法を求めて来店する方もとても多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選びます。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
6.ネルシャツなどアイテムを揃えるおすすめ通販ショップ【BEST3】
服装選びはサイズが重要なため、デートなど重要なシーンで着る場合は、お店で試着をして選ぶことをおすすめします。とはいうものの、「お店に行く時間がない!」「そもそもお店が近くには無い!」という方もいるでしょう。その場合はネットで購入するのも一つの手でしょう。
そんな方のために、おすすめの通販ショップ【BEST3】をご紹介します。
【BEST1】「マネキン買い」で失敗知らず!メンズファッションプラス
やりすぎない、失敗しない無難な男服をコンセプトに、ファッション初心者でも気軽に買える「マネキン買い」が可能。コーディネート写真でいいなと思ったアイテムが一式で購入できてしまうのでラク!
【BEST2】「大人っぽいきれいめアイテム」ならスプートニクス
こちらも大人っぽくキレイめなアイテムが揃います。アイテムの種類が豊富で、選びやすいのも特徴。
【BEST3】厳選アイテムで初心者も買い物しやすいDcollection
シンプルでベーシックなアイテムが厳選された通販ショップです。ファッション初心者向けにファッションが学べるメディアやコーディネート例も豊富にあるので、ファッションがあまり得意でない方にもやさしい通販サイトです。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。
ネルシャツがどういったシャツであることがお分かりいただけたかと思います。
歴史もあり、今も秋冬で定番的に使われるシャツとして多くの人に親しまれています。
どのように選び、身に着ければよいのか。また外さないコーディネート方法までをご紹介しました。
細身のサイズ感を意識して、スッキリと見えるようなコーディネートを心掛けてください。
今年の冬はネルシャツで暖かく、見た目もかっこいい男性になってください。