
テーラードジャケットを羽織っていて、なんかしっくり来ない、野暮ったくないか?
と思う方もいるのではないでしょうか?
その大きな要因として、肩幅が関わっていることがあるのです。
男性用のジャケットは、しっかり選んだものを着ればとても大人っぽく上品な印象となり、実はコーディネートの幅も広い便利なアイテムです。
しかし身体に合っていないと、途端にイメージが悪くなってしまいます。
また、着用感も悪くなります。
ジャケットは「肩で着る」と言うくらい、肩幅が重要となります。
今回は、これまで数千人のファッションに悩める男性にコーディネートのアドバイスを行ってきたパーソナルスタイリストが、あなたの身体に合う肩幅を押さえ、ベストなジャケットのサイズ選びが出来るポイントをお伝え出来ればと思います。
これで是非とも大人の装いをグレードアップさせて下さい。
目次
1.間違いない!あなたに最適なジャケット肩幅はこれ
ジャケットの適切な肩幅とは、背中にシワが入らないようにすることが目安となります。
肩幅が必要以上に大きいと、肩から肩先が落ちてしまい、ダブダブしたような見た目になりますし、小さいと左右に引っ張られ横に何本かスジが入ったようなシワが出てしまいます。
ジャストサイズであれば背中にシワがないスッキリとした見た目になります。
【ジャケット 大きすぎる肩幅】ジャケットの肩幅が適正であれば、背中全体にかけて均等に負荷がかかるようになりますから、着用感も軽くなってラクに羽織れるようになります。
小さいと肩のみに負荷がかかり窮屈になって疲れやすくなります。
羽織った際に、指が一本入るか入らないか位のゆとりがあるのがジャストサイズです。指が一本以上入ってしまう場合は大きすぎ、指が全く入らない場合は恐らく着ていて肩が窮屈に感じると思います。
そうすると、肩口が1cm程度つまめるくらいになるでしょう。それを目安としてください。
また、肩パットが入っているかいないかでも見え方、着用感は変わってきますが、肩幅に対する定義は同様です。
ひと昔前のジャケットだと、厚手の肩パットが入っているものも多かったですが、最近は入っていても薄手が多いです。
もちろん、肩パットが入っている方がスーツのようにカチッと見えますし、肩パットが無いとストンと肩が落ちるように見えるのでカジュアルな雰囲気となります。
ジャケットを使う目的によって判断すると良いでしょう。
ジャケットの選び方には実はコツが必要で、肩幅はもちろん重要ではありますが、それ以外にもサイズのポイントがいくつかあり、そのひとつひとつのポイントを押さえていかないとイメージや着用は良くなっていきません。
ですので、肩幅以外のサイズのポイントについて、次でお伝えします。
2.肩幅だけではない!?メンズジャケットはジャストサイズが必須
【ジャストサイズのジャケットイメージ】
テーラードジャケットを正しくカッコよく着る時に最も重要なのは、いかにジャストサイズで着ることが出来るか?ということです。
肩幅が合っていないのと同じように、他の部分のサイズも合っていないと野暮ったい印象になってしまいます。
ジャストサイズで選ぶことにより、スマートで大人っぽい印象を作ることが出来ます。
当然着用感もラクになります。
肩幅以外のサイズのポイントについては、次の3点です。不安な方は是非チェックしてみて下さい。
〇着丈
まずは着丈が重要になります。多くの男性が既製品で長くなってしまうことがありますが、必要以上に長いと野暮ったく見えてしまいます。また、短か過ぎておしり丸出しもバランス感は悪いです。
正面:ベルトの下から股下部分にかけての間で、半分くらいの距離のところが良いかと思います。
後ろ:おしりがすべて覆わない程度となります。逆に短すぎても子供っぽくなります。おしり半分から少しかかるくらいを全身鏡で見てチェックしていきます。
正面で言えば、ベルト下から股の下(赤のライン)までの間で、
その真ん中(青のライン)より少しだけ長いくらいが目安となります。
〇ボタン位置のゆとり
ジャケットの前ボタンの上を一つ留めた状態で、こぶしが一つ収まるくらいがジャストサイズです。
〇袖丈
ジャケットの袖丈は手首を外側に曲げて、手の甲にジャケットの袖先がかからない位がジャストサイズです。
正確には手をおろした状態で、親指の先からジャケットの袖先までが10cmから12cm位がジャストサイズとなります。
以上をポイントとして選んでいくのですが、お店でジャケットを選ぶ際には、必ず試着して全身鏡で確認するようにして下さい。
やはり着てみないとサイズが合っているのかどうかの判断は相当困難です。
試着をするときは、いつも着ているサイズの1つ小さいサイズも着てみましょう。
多くの男性は、楽な方が良いので大きいサイズになりがちだからです。実は1つ下のサイズがジャストサイズだったということもあり得ます。
また、コーディネートを考える上では、合わせようとしているパンツやインナーを着て行った方がイメージしやすいです。
ジャケットの詳しい選び方については、以下の記事に書かれています。サイズ以外の情報も満載ですので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事3.ジャケットの肩幅が合っていないとダメな理由と活用法
3-1 肩幅が合っていないとダメな理由とは?
肩幅が合っていないと、着た時の見え方が変わってきます。
前述もしておりましたが、肩幅が必要以上に大きいと野暮ったく見えます。
また、だらしなく見えてしまいます。
逆に必要以上に狭いと、見た目にも圧迫感を感じます。
見た目には大きいサイズ感よりはわかりにくいですが、タイトになると着用感もきつくなるので、おすすめは出来ません。
イメージアップしたいのなら、肩幅を含めてやはりジャストサイズで着るのが良いですね。
3-2 肩幅がジャストなテーラードジャケット活用法
肩幅も適切で、ジャストサイズなジャケットを羽織ることが出来ると、着方や合わせるアイテムを替えるなどしてコーディネートを変えても様になり、バリエーションが広がってきます。
例えば、ジャケットの中に襟の付いたワイシャツを着ているのは想像も出来ると思いますが、ジャケットの中にTシャツや薄手のセーター、カットソーのようないわゆる長袖Tシャツといった、襟の無いインナーを着るという方法もあり、どちらのコーディネートでもとても様になるのです。
【ジャケット×襟無しインナー】
そうなるとコーディネートの幅が広がりますね。
また見た目の印象としては、インナーが襟無しの方がややカジュアルダウンされますから、見た目にも柔らかい印象となりカジュアル感が出ます。
あとはご自身のTPOによってコーディネートを変えれば良いのです。
例えば、フレンチレストランなどのような高級なお店でのディナーであれば、カチッとした印象を出すためにインナーは襟付きのワイシャツをセレクトする。
あるいは映画や美術館、テーマパークでのデートのようなややカジュアルな印象を作るのであれば、ジャケットの中は襟無しカットソーの長袖Tシャツや、薄手のセーターを着るようなコーディネートでインナーの襟を無くすと、柔らかい印象を醸す。
というように、着方を変えて印象や対場面を変えていくことが容易に出来てしまいます。
このようにジャケット自体が大人の男性にとってはとても便利なアイテムと言えるでしょう。
ですので、テーラードジャケットを着て野暮ったくならないように、肩幅含めたジャストサイズを意識して下さい。
上でご説明した、ジャケットのインナー選びのコツについては別の記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事4.まとめ
テーラードジャケットの肩幅でしっくり来なかった方もこれで解消されるのではないでしょうか。
大き過ぎても、小さくてもイメージは上がりません。
男性にはファッションに興味がないと言う方が多く、人からの見られ方などあまり考えたことがないという方が多いのですが、サイズ感や着丈ひとつでガラッと印象が変わってしまうことがおわかり頂けたのではと思います。
ファッションのプロであるパーソナルスタイリストから見ても、テーラードジャケットは大人の男性であれば、1着は持っていて無駄ではないアイテムです。
肩幅を含めて自分のジャストサイズで羽織れることで、グッと大人っぽさも増し、コーディネートの幅も広がるのでとても便利で使いやすいアイテムとなります。
是非、あなたにとってベストな肩幅のテーラードジャケットを見つけて活用して下さい。