
「経営者になって、人と会うことが多くなって来たが、ファッションはどうすれば良いだろうか?」
と悩まれる経営者の男性もいるでしょう。
ビジネスシーンによって服装も多様化されてきている最近では、その場に合わせてどのように服装を変えるのかということがとても重要になります。
経営者ファッションで間違いないのはスーツです。
また、シーンによっては、崩しすぎないジャケパンスタイルもおすすめできるスタイルです。
そこで今回は、これまで1万人以上の服装に悩む男性にファッションコーディネートをお手伝いし、その中で多くの社長、経営者のファッションもサポートしてきた私たちが、社長、経営者に適したファッション、服装のコーディネートの方法、着こなし、選び方までをご紹介致します。
経営者の印象はビジネスに直結すると言われますので、本記事を参考に大きな仕事をつかみ取ってください!
目次
1.経営者のファッション・服装で大切な3つのポイント
経営者は会社を代表する立場なので、経営者のファッション・服装はそのまま企業のイメージとなります。
ファッション、服装における大切な3つのポイントをご紹介します。
1-1 会社の代表者のファッション・服装は会社のブランディングと考える
会社の代表者のファッション・服装は会社のブランディングと考えるべきです。
経営者のファッション・服装も会社名や会社のロゴマーク、PR活動などと同様に企業のブランディングとして考えると、企業にとってもプラスの影響となります。
服装がちゃんとしていれば、プロフェッショナブルな印象を抱きますし、逆に服装が無頓着だったりだらしなかったりすると「この人は信頼できる人なのだろうか?」と不安を抱かれ企業イメージを疑われてしまいます。
特に社長などの経営者であれば、普段の仕事の場だけでなく、講演やセミナーなどで人前に登壇して話をしたり、メディア出演や取材のような場もあり得るでしょう。
そのような場は、自身の会社のブランディングに大きく左右する要因となります。
是非とも気を遣っていきたいところですね。
1-2 相手からどのように見えるかを考える
経営者のファッション・服装は、相手からどのように見えるのか?を考えることが重要です。
企業のブランディングと同様、お客様やお取引先などのステークホルダーから、経営者自身のファッションや服装がどのように見えているかをよく考えて、服装を選ぶようにしましょう。
社内外で様々な目線から注目を浴びる経営者ですから、その際にご自身がどのように見られているのか?をしっかりと考えて、それをご自身のファッション・服装に活かすことが重要となります。
服がヨレヨレ、シワシワだったり、服装が野暮ったいと、センスも疑われてしまいます。それはファッションセンスから経営のセンスを疑われてしまうことにも繋がりますから十分に気を遣いたいですね。
1-3 行く場所、会う相手によって服装を変える
行く場所、会う相手によって服装を変えることが重要です。
会う相手がスーツなのか?カジュアルなのか?などで服装を変えるのがおすすめです。
基本的には相手の服装に近いものを選ぶと良いでしょう。
最近のビジネスウェアのカジュアル化に伴い、これまでどこに行くにもスーツ一辺倒だった経営者が、スーツだとかえって堅苦しく見えてしまうという場も増えてきてご相談される社長、経営者の方もいます。
行く場所、会う相手、その場がどのような場なのか?そこに合わせてご自身の服装を選ぶことが重要になってきます。
2.経営者のファッションで間違いないのは「スーツ」!少し崩すなら「ジャケットスタイル」
それでは服装をどのようにしたら良いかですが、間違いないのは「スーツ」となります。
少しカジュアル感を出したり、崩すのであれば「ジャケットスタイル」となります。
2-1 経営者で間違いないのは「スーツ」
【スーツスタイル】
やはり経営者にとって、仕事をする上で必須で、間違いないのは「スーツ」となります。
自分の身体に合ったサイズ感であれば、あとは素材感や色柄などでご自身のブランドイメージを正しく相手に伝えることが出来ます。
そのためにはジャストサイズのスーツであることが必要不可欠です。
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】サイズが自分に合っていないと、だらしない印象になりかねません。すると、会社もそのようなイメージに捉えられてしまう可能性も出てきます。
経営者の方は長時間仕事をするので、楽なゆとりがあるスーツを好みますが、オーバーサイズは見た目にも野暮ったい印象になってしまいます。
また、スーツ、中に着るシャツ、ネクタイの色柄などをどのようにバランスを取るのかも大切になってきます。
以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
関連記事2-2 少し崩すなら「ジャケットスタイル」
最近はビジネスウェアのカジュアル化も進む一方で、経営者も「常にスーツ」ばかりではなく、TPOに応じて少し崩した「ビジネスカジュアル」と呼べるようなスタイルを選択される方も増えてきました。
ビジネスカジュアルの中でも最も定番的なスタイルが、「ジャケットスタイル」となります。
【ジャケットスタイル】
ジャケットスタイルであれば、ノーネクタイが一般的となります。
ネクタイが無ければ堅苦しさは無くなり、柔らかい印象になります。
襟付きのワイシャツにテーラードジャケット、下半身はカチッとさせたければ「ウールスラックス」ですし、「チノパン」のような綿素材のパンツで少し柔らかい印象にするのも良いでしょう。
見た目にも、体感的にも開放感が増すジャケットスタイルではありますが、崩し過ぎなどのようなやり過ぎに気を付けましょう。
崩し過ぎるとだらしなく見えてしまうこともあります。
カジュアルといえども、やはりビジネスの場での服装となりますので、カチッとした印象は残すことが経営者としての信頼感に繋がります。
経営者ファッションの中でも、最近の定番スタイルとなっております。
3.経営者のファッションコーディネート例14選
ここからは実際に経営者のファッションコーディネート例を、季節別にいくつか挙げてみます。
会う相手や場所によって、参考にしながら取り入れてみてください。
3-1 春・夏の経営者ファッション
春夏は、柔らかく暖かい印象のものが季節感もあり、経営者の間で好まれています。
ベーシックなスタイルを軸にしつつ、素材や色を使って変化を出していきましょう。
【①:グレージャケット×白シャツ×チノパン】
明るめのコーディネートで春らしい季節感を出しています。
砕け過ぎないように、ジャケットの明るさもほどほどで抑えておくと知的な印象に映ります。
また、ベルトやシューズで暗めの色を入れていることで落ち着いた経営者らしい印象も与えることできます。
【②:綿素材ジャケット×カーキチノパン】経営者ならではの違いを出すために、素材を変える方法があります。
ジャケットの素材を「綿」にすることで、独特なシワ感を出してカジュアル感を演出します。
派手ではないですが、どこか人と違うというファッションにやり手の雰囲気を感じます。
【③:ジャケット×Tシャツ×チノパン】ITの経営者に多いのは、インナーに襟のないTシャツを使ったリラックススタイル。
シャツよりもカジュアルな印象が強くなりますが、クリエイティブな印象を与えることもできます。
注意点として、相手と場所によっては良く思わない人もいるので、着ていくときには注意が必要です。
【④:ジャケット×セーター×シャツ】春の肌寒い時にはシャツにセーターを重ねると、季節感+オシャレ感の印象を加えることができます。
薄手のセーターを使うことでジャケットも着ぶくれせずにスマートに着ることができます。
状況に合わせて着こなしを変えることは、会社経営にも繋がるところかもしれませんね。
【⑤:ジャケット×セーター】
インナーをセーターにしたコーディネートです。
セーターは網目が細かいものであればTシャツよりも上品でかっちりとした印象になるので、夜の会食などでは雰囲気に合います。
Tシャツと同じ襟無しですが、素材や網目で印象も変わるので場所によって使い分けをしてみてください。
【⑥:ジャケット×シャツ×スラックス】
チノパンよりもかっちりとした印象になるスラックスを使ったジャケットスタイル。
スーツと、チノパンを使ったジャケパンスタイルとの間の印象になるので、無難な崩し方ともいえるスタイルです。
「楽な格好で来て」と言われてもほどほどのバランスが判断が難しい場合にはこのくらいで行くと外れることはない安心スタイルです。
【⑦:ポロシャツ×チノパン】
真夏にジャケットを着ていらいれない程暑さを感じる場合であれば、ポロシャツがおすすめです。
ポロシャツは襟があるため、かっちりとした印象をキープすることができるので涼しさもありつつスマートになります。
特に台襟と呼ばれる部分がしっかりとしていて、襟が高いものであればかっちり感も増すので選んでみてください。
【⑧:シャツ×チノパン】
ポロシャツのような半袖スタイルだとカジュアルすぎる感じる場合には長袖のシャツを着ておきましょう。
シャツスタイルになるときには、いままでジャケットで隠されていたサイズ感が目立つようになります。
なので、もしジャケットを着ないときが出てくるようであれば早めにシャツのサイズを確認しておくと安心です。
【⑨:麻ジャケット×白パンツ】
(参照:TOKYO life)
ものすごくオシャレにしていくのであれば、麻素材のジャケットに白のパンツでイタリアな雰囲気を醸し出すことができます。
若い方がやってしまうと、相手に不快な印象を与えることもあるので、ある程度実績があって信頼関係のある人と会う時であれば、オシャレさを伝えるために使うのもありです。
3-2 秋・冬の経営者ファッション
秋冬の経営者ファッションで大事なポイントとしては、防寒をしてもスマートにすることです。
薄手のセーターやスマートなコートを着ることでいつでもデキる経営者アピールをすることができます。
【⑩:カーキジャケット×チャコールセーター】
防寒のためにチャコールのセーターを差し込んで季節感のある印象になっています。
セーターを入れていますが、着ぶくれをしていないのでスマートな着こなしです。
また、暗い色をいれることでかっちりとした印象もプラスされるので、秋冬用に薄手のセーターがあると安心です。
【⑪:ジャケット×チャコールパンツ】
秋冬であれば、下半身も暗めでどっしりとさせても季節感が出るのでおすすめです。
落ち着きのある大人っぽい雰囲気になるので、40代以上の経営者であれば相手に信頼を与えることができます。
【⑫:ジャケット×パープルセーター】このような濃いめのパープルはちょっとした“オシャレ感“が演出出来て良いでしょう。
ベーシックな着こなしですが、インナーを少し変えただけで雰囲気を大きく変えることができます。
【⑬:マフラー×ジャケット】
防寒対策にマフラーを使うのも定番です。
顔周りにくるものなので、相手の視界にも入りやすいのでウールやカシミアなどの天然繊維を使うと良いものを使っているという印象を与えることができます。
顔まわりに有って目立ちやすいので、あまり派手な色の物は使わずに落ち着いた色味のものを持っておきましょう。
関連記事【⑭:ステンカラーコート×ジャケット】
ビジネスで使うコートであれば、ステンカラーコートが鉄板です。
襟がしっかりとしているので、威厳のあるかっちりとした印象を与えることもできます。
ジャケットとの印象があっているので、ビジネスシーンでは大活躍してくれます。
4.経営者がファッションで差をつける3つのポイント
コーディネートを紹介しましたが、経営者がファッションで差をつけるためのポイントを3点ご紹介します。
4-1 ジャストサイズでスマートに見せよう
経営者がスマートな印象に見せるためには、体型にフィットした「ジャストサイズ」で選び全身コーディネートさせることがとても大切です。
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】
多くの男性は、特に40歳を超えてくると動きやすさや着心地を重視するために、実際の自分の体型よりも大きめのサイズを選びがちです。
すると途端に野暮ったく、老けて見られる可能性が高くなってしまいます。
洗練された大人の印象を与えるために、「ジャストサイズ」の洋服を身に着け、全身を統一させることで必要です。
ジャストサイズのジャケットのポイントは、「肩幅」「ボタン位置のゆとり」「着丈」「袖丈」です。
・肩幅:指が一本入るか入らないかのゆとりがある
・ボタン位置:こぶしが1個分入るゆとりがある
・着丈:お尻が全て隠れてしまわない程度の長さ
・袖丈:手首を外側に曲げて、手の甲にジャケットの袖先がかからない程度の長さ
ジャケットはこの4ポイントをジャストにすることが、会社の顔である経営者であれば必須です。
また、チノパンのサイズ感は、「モモまわり」「ウェスト」「股下の長さ」に注意してください。
まず、モモまわりは、親指と人差し指で軽くつまめるくらいのイメージです。
【チノパンサイズ】
ポリウレタンという素材が含まれていれば、生地が伸びるのでゆとりがない状態でも問題ありません。
スーツのスラックスのモモ部分と比べるとかなり細くなります。
「ウェスト」はチノパンを穿いた時に、人差し指が1本入るぐらいのゆとりがあれば問題ありません。「股下の長さ」は、靴を脱いで立った時に、裾部分が床に着かない位の長さがおすすめです。靴を履いても余分なゆとりがなく、きれいなシルエットとなります。
これらを選ぶ際の基準としていただき、是非ともジャストサイズで着てください。
4-2 無地のベーシックな色合いで、色数3色以内で洗練された印象を
無地でベーシックな定番色だと洗練された印象を醸し出すことが出来ます。
さらには使う色数をあまり多くするのではなく、全身で3色以内など少なくまとめるのが上品な印象を演出するコツとなります。
【色数を少なくしたコーディネート】
例えば、ジャケットであれば濃紺やグレー、シャツであれば白や水色や淡いピンク、パンツであればベージュや黒、チャコールグレーなどがベーシックな定番色と言えるでしょう。
ジャケットはベーシックな色や柄を選ぶと、スマートな印象になります。
ジャケットの色は、「明るい色」、「濃い色」に分けて考えます。
・「濃い色」:紺、チャコール(クロっぽい)グレー、黒などが代表的な色です
・「明るい色」:ライトグレー、ベージュが代表的な色です
【濃い色のジャケット】
【明るいジャケット】濃い色のジャケットの方が合わせもしやすく、見た目にはシャープな印象となります。
明るい色のジャケットはソフトな印象となり、カジュアル感が醸し出されます。
かっちりしたいなら、濃い色。オシャレに見せるなら明るい色。と分けて使って行きましょう。
また、柄は「無地」、「チェック(格子柄)」、「ストライプ」の3つが代表例となります。
【無地ジャケット】「無地」はその服とも合わせがしやすく、コーディネートしやすいのでコーディネートの基盤を構築する上では必須と言えます。
【チェックジャケット】「チェック(格子柄)」のように柄を加えることでアクセントが出るので、うまくコーディネートすると無地よりもオシャレな印象となります。コーディネートは無地よりも難しくなるので無地に次のステップとして考えても良いでしょう。
【ストライプジャケット】「ストライプ」はスーツのジャケットに多い柄なので、一歩間違うとスーツのジャケットを着ているように見えてしまいます。そのため、カジュアルシーンで使うジャケットにはストライプはあまりありません。
もしカジュアル用で取り入れる場合は、ストライプの幅が広かったり、太目のストライプにするとカジュアルでも使いやすいです。
最後に柄を加えるのであれば、上半身と下半身のどちらかだけにしておくとまとまりやすいです。
4-3 天然繊維でチープな印象になるのを防ぎ、合成繊維で着用感を補う
上品な印象を演出するためには、各アイテムの素材にも着目しましょう。
各アイテムで天然繊維が使われているものを選ぶことでチープにならずに高級感が出せます。
【ウール素材】
【綿素材】
反対に化学繊維と呼ばれるポリエステルやナイロンなどは軽くて機能性には富んでいますが、元々スポーツウェアやアウトドア用で使われる繊維ということで、チープに見られてしまうことがあります。
経営者であれば、いつでも上品にしっかりとした印象にみられるように天然繊維を使っておきましょう。
素材を確認するには、アイテムの裏やポケット内側などに付けられている「洗濯表記」を見てください。
綿=cottton
毛=羊毛=wool
などと、記載されているものが天然繊維です。
5.経営者がファッションで困ったらプロに全てを任せるのがおすすめ
社長や経営者のファッション・服装を会社のブランディングとして考える場合は、プロに依頼をすることを考えることもおすすめです。
経営者のファッションがブランディングに繋がるという重要性は認識しつつも、日々忙しい中でなかなか服選びに時間がかけられないし、効率も悪いと考えるでしょう。
弊社は男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
経営者の利用男性も非常に多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選ぶ点です。
買い物に同行する必要もなく、一人ひとりに最適なアイテムを男性ファッションのプロが用意してくれるため、最も効率良く、ご自身のブランディングに適したファッションを効果的に身に着けることが出来ます。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
社長など経営者のファッションについて、考え方の基本やコーディネート例、選ぶ際のポイントなどをお伝えしました。
自分に合った服装、コーディネートをすることで、企業人としての信頼感が増すでしょう。
経営者は服装を、自社のブランディングとして考えるとコーディネートもさらに良くなります。
服装に悩む経営者の方は是非とも参考にしてください。