
パーカーは恐らく男性なら誰もが1回は着たことのあるアイテムではないでしょうか。
でもパーカーを着ていて、カッコよく見える人と、何だか野暮ったく見える人といませんか?
それは、パーカーのサイズ感が原因となっている可能性があります。
パーカーの種類によって若干作りやサイズ感が異なりますが、自身の体型に適していないと着心地は悪いし、見た目の印象も良くなりません。
今回は、これまで多くのファッションに悩める男性にコーディネートのアドバイスを行ってきた男性専門パーソナルスタイリストの私たちが、あなたの身体に合うパーカーのサイズ感、種類について徹底解説します。
サイズ感による見え方の違いまでも理解できれば、選ぶパーカーの種類も見えてきますので、これであなたのコーディネートも格段にレベルアップするでしょう!
目次
1.パーカーのサイズ感、まずはジャストサイズを押さえよう!
パーカーは、元々はロシア語でのParkaが英語化されたワードです。ですので正しくは「パーカ」ですが、日本では「パーカー」と呼ばれることが一般的です。
パーカーは毛皮製の上着、あるいはイヌイット(エスキモー)が用いていたトナカイの毛皮製の防寒服のことを指し、フード(Hood)と呼ばれる頭巾のような被り物が付いた上着を意味します。
ファスナーなどで前開きになっていて羽織って着る形と、被って着るプルオーバーと呼ばれる形のどちらかが主な形で、スウェット生地のパーカーがファッション的には元でした。
サイズ感については、まずはジャストサイズで選べるようになるとスッキリと上品な印象で着ることが出来ます。
最近はオーバーサイズも流行りですが、ゆったりしたサイズ感は野暮ったく見えてしまうこともありますので、まずは適切なゆとり量を取りつつ、余計が無く、見た目にもスッキリした印象になる「ジャストサイズ」を押さえることをオススメします。
ちょっとしたテクニックとしては、、薄手であれば細身に見えるように、厚手の場合は少しゆったりさせると雰囲気が出ます。
2.パーカーのサイズ感は身幅と着丈で決まる
パーカーのサイズ感は身幅と着丈のバランス感によってイメージが変わってきます。
まずはジャストサイズを目指していき、厚手のゆったりしたサイズ感も押さえていきましょう。
2-1 身幅は細身に見える適度なゆとり量でジャストサイズに
身幅は細身に見える、適度なゆとり量にしてジャストサイズに見えるようにしましょう。
自分の胸回り+10~15cm程度のゆとりがあればジャストサイズです。
NGの写真のように、両腕を横に拡げた時にダブつきがないかどうかが目安です。
また、お腹回りは下記のようにします。
お腹回りは自分のサイズ+10cm程度のゆとりがあるとジャストサイズです。
胸と同様に、両腕を横に拡げた際にNG写真のようにお腹回りがダブついていないかが目安です。
2-2 着丈は長過ぎないようにジャストサイズで
着丈は長過ぎないようにしましょう。
パンツのベルトを覆うくらいに収まる長さがベストです。お尻がすっぽりと隠れてしまうようだとジャストサイズの場合野暮ったさが出ます。
【ジャストな丈感】
【ゆったりな丈感】
2-3 オーバーサイズはゆったりとしたシルエットでリラックスな印象に
ジャストサイズを押さえた後で、よりカジュアルな印象になる厚手を持っておくとバリエーションが広がります。そういったタイプのパーカーの場合は、ゆったりとしたシルエットにしすることでリラックスしたカジュアルな印象になります。
(参照:D COLLECTION)
冬だけでなく、春や秋に着るようなパーカーは、それ自体がアウター代わりの羽織ものとして活用出来ます。
3.パーカーで差をつけるポイントは、色柄、素材、形にある
パーカーを選ぶ際に、私たち男性専門パーソナルスタイリストがおすすめする、サイズ感以外で大切なポイントは、色柄、素材、形の3点です。
3-1 パーカーの「色・柄」はベーシックでシンプルなもので上品な印象に
パーカーで使う色目は、無地でベーシックな定番色だと上品な印象になります。
物足りなければ色目を入れたり柄を加えるなどの方法もありますが、個性が強くなり合わせ方も難しくなるので、加減については気を付けてください。
パーカーであれば黒やチャコール、濃紺といった濃い色目や、明るい色だとライトグレーや白、ベージュなどがベーシックな定番色と言えるでしょう。
3-2 パーカーは「素材感」で印象を変えよう
素材にも着目しましょう。
素材感によって生地の厚みが変わり、見た目の印象も変わります。
【スウェット】
日本では、「トレーナー(trainer)」と呼ばれることが多い、裏地が起毛されたジャージーシャツ用で使われてた素材がスウェットです。
アメリカで大学のスポーツ選手がウォームアップ用の発汗着として用いられていたことからこのように呼ばれています。
スウェット(sweat)が汗を意味するように、吸湿性がありストレッチのある綿(コットン)素材のため着心地が良く動きやすい素材です。
ラフでスポーティーな印象になりますが、最も男性に馴染みのある素材感でしょう。
【カットソー】
カットソー(cut and sewn)は、カット(cut=切って)してソーン(sewn=縫う)のことで、あらゆるものがカットソーになりますが、アパレルアイテムでは、Tシャツや長袖Tシャツのことをカットソーアイテムと呼ばれることが多く、つまりTシャツのような薄手の生地で作られたパーカーとなります。
薄手であるので、カジュアルなインナーとして使われることが多く、サイズ感も比較的細身のシルエットが多いです。
カットソーも多くが綿(コットン)素材が多く、Tシャツ生地なので肌触りが良く、暑がりな男性にとっては重宝される素材感でしょう。
【ニット】
ニットは編み物なので、いわゆるセーターの素材で作られたパーカーということになります。
ハイゲージと呼ばれるような網み目の細かいニット生地だと、パーカーというカジュアルなキャラクターでも、上品な印象を醸し出してくれます。
3-3 パーカーは形で雰囲気を変えよう
パーカーは形(デザイン)で印象が変わります。
【プルオーバー】
(参照:D COLLECTION)
プルオーバーは、最もスタンダードなパーカーのデザインといってよいでしょう。
頭から被って着る着方になります。フード付きのトレーナーという感じですね。
【ジップアップ】
ジップアップはフロント(前身頃)にファスナーが付いている形のパーカーです。
羽織って着る着方となりますので、アウター(上着)として使えるので、着脱しやすく男性は便利に感じる方が多いです。
4.パーカーとコーディネートする際のおすすめ4アイテム
パーカーとコーディネートするために持っていて間違いない便利な4アイテムを、男性専門パーソナルスタイリストがご紹介します。
4-1 カットソーやTシャツでカジュアル感を
シャツのように襟の付いていないアイテムをインナーとして用いると、カジュアルな雰囲気が醸し出せます。
代表例は、カットソーとなります。
丸首やVネックが一般的です。少し地厚の長袖Tシャツのようなものです。
また、温かい時期ではTシャツや半袖サマーセーターがインナーとして使い易くなります。
綿で細かい網目のサマーセーターは、ニットであることでただのTシャツではない、非常に上品な雰囲気が簡単に出せますし、少しでも涼を感じることが出来ますので、夏のジャケットコーディネートにはオススメです。
4-2 パンツは細身のチノパンがベストマッチ
パンツは細身で、素材は綿ベースのチノパンが合わせるパンツとしてはベストと言えます。
色は明るい色であればベージュやライトグレーが一般的。
細身にシルエットの方がカーディガンとは相性が良いです。ジャストサイズのセーターでも、ゆったりめでも合わせられます。
濃色であればチャコールやカーキ、黒といったところです。
ジャケットなど上半身と色の濃淡を分けると全体バランス感が良く合わせもしやすくなります。
さらに、前述したようにポリウレタンなどストレッチが入っていれば(1~5%程度)細身でも動きが取りやすく使い勝手が良いでしょう。
詳しいチノパンの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事4-3 上品「ジーンズ」との組み合わせ方
ジーンズももちろん合わせられます。
合わせるのであれば、濃いインディゴブルー(藍染め)で、色褪せやダメージなどが入っていないプレーンな生地のチノパン同様細身のジーンズが大人っぽさを出すには良いでしょう。
ライトカラーやダメージジーンズはカジュアル過ぎる印象になり、合わせも非常に難しいのであまりおすすめではありません。
また細身にする際に、ジーンズもストレッチが入った生地が使われたものもありますのでチェックしましょう。
4-4 靴は焦げ茶の革靴かレザースニーカーが合わせやすい
靴については革靴が鉄板で必須です。またカジュアルな印象を出す場合はレザースニーカーがオススメです。
【レザーシューズ】
【レザースニーカー】
革靴の形はシンプルなストレートチップかウィングチップで、細身に見えて鼻先が長めであれば、足元のかっこいいイメージが演出出来ます。
レザー(革)素材で色は黒かコゲチャですが、よりカチッと見せたいのであれば黒、やや柔らかい印象を醸し出すのを狙うなら「コゲチャ」となります。
コゲチャは黒ほどカッチリになり過ぎず、適度に上品な柔らかさが演出できます。明るい色よりは濃い色目の方がより合わせもし易く、シャープな印象にもなるので足元を引き締めてくれますのでオススメと言えます。
詳しいシューズの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事5.パーカーを使ったコーディネート例
ベーシックなタイプのカットソーパーカーです。ニットのインナーで上品さを意識した合わせ方です。
インナーをシンプルなVネックTシャツでカジュアルな印象に。
圧縮ニット素材のフード付きブルゾンです。冬用の暖かいアウターです。
こちらも冬用です。裏にボア生地で暖かいです。
ニットで色使いもあるおしゃれなパーカーです。
春先や秋口に良いブルゾンタイプのパーカーです。
6.かっこいいパーカーを買うためのおすすめショップ3選
カッコいいパーカーを購入するためのショップをお伝えします。
大人な印象を出すために必要な要素が含まれたアイテムがある可能性が高いところです。
いずれのショップで購入されるにしても、必ず試着して、出来れば全身コーディネートしてお店の全身鏡で見ながら配色バランスやサイズ感などをチェックしてください。
6-1 「トゥモローランド」で流行、定番共に揃います
セレクトショップは量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、パーカーもあります。中でもトゥモローランドはレディスも幅広い年齢層に人気があり女性ウケも良いブランドでありますから押さえておくと良いでしょう。
6-2 じっくり選びたい派なら「イセタンメンズ」
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。そのため品揃え豊富でパーカーを使ったコーディネートも可能です。
ブランド数も多く当然大人っぽいアイテムが豊富であります。「多くのものから選びたい!」という方にとっては最適ではないでしょうか。
ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
6-3 自分で選べない男性はプロに任せよう!「ライフブランディング」
お店に行ったけれど、自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
パーカーの選び方や使い方を訪ねてくる男性もとても多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選びます。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
7.パーカーを買うためのおすすめ通販ショップ【BEST3】
服装選びはサイズが重要なため、仕事など重要なシーンで着る場合は、お店で試着をして選ぶことをおすすめします。とはいうものの、「お店に行く時間がない!」「そもそもお店が近くには無い!」という方もいるでしょう。その場合はネットで購入するのも一つの手でしょう。
そんな方のために、おすすめの通販ショップ【BEST3】をご紹介します。
【BEST1】「マネキン買い」で失敗知らず!メンズファッションプラス
やりすぎない、失敗しない無難な男服をコンセプトに、ファッション初心者でも気軽に買える「マネキン買い」が可能。コーディネート写真でいいなと思ったアイテムが一式で購入できてしまうのでラク!
【BEST2】「大人っぽいきれいめアイテム」ならスプートニクス
こちらも大人っぽくキレイめなアイテムが揃います。着るアイテムの種類が豊富で、選びやすいのも特徴。
【BEST3】厳選アイテムで初心者も買い物しやすいDcollection
8.まとめ
いかがでしたでしょうか
パーカーのサイズ感でしっくり来なかった方もこれで解消されるのではないでしょうか。
パーカーはサイズ感によって、見た目の印象がガラッと変わってしまうことがおわかり頂けたのではと思います。
カジュアルで気楽に着れるパーカーは1着持っていて無駄ではないアイテムですし、選び方、着方を理解出来ればコーディネートの幅が広がりますね。
自分のベストなサイズ感で着ることで、さらにカッコ良くなりますので、しっかりと押さえてください!