セーターとジャケットはどのように組み合わせれば良いのか?
という質問を頂くことがよくあります。
特にセーターは形や素材など種類が豊富で、ジャケットと合わせることを考えるとどういうタイプを選べばよいのか?も非常に悩ましいですね。
しかし上手に選び、着こなせると上品で大人っぽいイメージを作ることが出来ます。
今回は、これまで1万人以上の服装に悩む男性にファッションコーディネートをお手伝いしてきた男性専門パーソナルスタイリストの私たちが、セーターとジャケットそれぞれの選び方、その組み合わせ方などコーディネートのポイントまでをご紹介します。
これを読んでポイントを押さえていただければ、大人の男の装いとして欠かせないコーディネートが出来るようになりますよ!
目次
1.セーターとジャケットを合わせる際のポイント
セーターとジャケットを組み合わせる上では、ジャケットは見た目にもスーツの上半身と同じ形でデザインなどにバリエーションはそこまで無いので、セーターをいかにジャケットに合うような物で選ぶか?がポイントとなります。
きれいめカジュアルの代表格であるジャケットに対して、物によってはキレイめのものがありますが、反面よりカジュアルでラフな印象をも持たせるようなものもあるセーターを組み合わせるということで、
全身をキレイめでシンプルにまとめる
ことが重要となります。
それぞれ選び方はシンプルでキレイめに見えるように選び、それらを組み合わせることで、全身の印象が統一されるので、非常にまとまりが良く着こなすことが出来るようになります。
それでは、選び方と組み合わせる際のポイントと季節ごとのコーディネート例をご紹介します。
2.ジャケットに合うセーターを選ぶ際のポイント
ジャケットに合うセーターを選ぶ際に、私たち男性専門パーソナルスタイリストが重視するポイントは3点あります。
・薄手で細身にするとジャケットとも合わせやすい
・春夏は綿や麻、秋冬はウールと素材で季節感を
・Vネックや丸首、タートルやポロなど首回りで工夫を
2-1 薄手で細身にするとジャケットとも合わせやすい
セーターは薄手で細身にするとジャケットとも合わせやすいです。
ジャケットと合わせる際に、あまりに厚みがありオーバーサイズだとゴワゴワするので着用感も悪く動きにくくなってしまうので、薄手で細身にすると見た目にスッキリとした印象になり、合わせて着用感もラクになるので男性的にも抵抗感が無くなります。
細身に見えるサイズ感の目安としては以下のようになります。
自分の胸回り+10~15cm程度のゆとりがジャストサイズと言えます。
下の写真左側(←)のように、両腕を横に拡げてみて、ダブつきが大きくないかどうかが目安です。
お腹周りは自分のサイズ+10cm程度のゆとりがあるとジャストサイズと言えます。
胸回り同様に、両腕を拡げた際にお腹周りのダブつきが大きくないかを目安とします。
また着丈は、ズボンのベルト下あたりに裾口が収まる程度の長さがベストです。全身鏡などで後ろ姿がチェック出来れば、お尻がすっぽりと隠れてしまうようだと長すぎると言えます。
ジャケットを羽織った際に、裾口がジャケットからはみ出さないようにするのが目安となります。
2-2 春夏は綿や麻、秋冬はウールと素材で季節感を
素材ですが、春夏はコットン(綿)やリネンやラミーと表記される麻、秋冬はウール(羊毛)といった天然繊維を季節に合わせて取り入れていくと、グッとお洒落感が増します。
男性は快適さや機能性を求めて、軽いナイロンやポリエステルなどを好む方も多いですが、そのような合成繊維はチープな印象になり易く、季節感も出しにくいです。また、アウトドアやスポーティな見え方となってしまうので、天然繊維がオススメです。
特に、セーターが最も着られる秋冬シーズンだとウール(羊毛)になりますが、ウールのセーターと聞くとまさにゴワゴワ、チクチクという印象を持つかもしれません。しかしウールでも細い糸を使っていて、編みが細かくて薄い編み地(生地)のものであればチクチクもなく、さらっと着ることが出来ます。薄手のものであればジャケットのインナーとしても着やすく、さらに保温性が高くかなり暖かいです。
天然繊維の中でも高級素材のひとつと言えますので、チープな印象にならず上品さが醸し出せます。
着る時期も、秋は10月から着ていて大丈夫で、真冬を通して春も4月までは着ていても良いので、一年のうちほぼ半分で着ていくことが出来るので便利ですよね。
持っていて間違いない、鉄板の一枚に相応しい素材がウールです。
また、春夏などの暖かい気候の時期であれば、コットン(綿)や麻を取り入れます。コットンはウールほど「暖かくない」 素材で春の陽気にピッタリです。素材は柔らかくソフトな印象を出すことが出来ます。
また通気性や吸汗性に優れているのでさらっと着ることが出来ます。
2-3 Vネックや丸首、タートルやポロなど首回りで工夫を
セーターの首回りの形は、ベーシックなVネックや丸首、タートルや流行のモックネック(ハイネック)、ポロやジップアップなど様々あります。
インナーに襟付きシャツを使うか、あるいはジャケットとのバランス感で、首回りは工夫できるところになります。
ジャケットとの合わせなので、インナーとして襟付きシャツを使うかどうかでセーターの選び方も変わってきます。
シャツと合わせるのであれば、Vネックやクルーネック(丸首)がおすすめです。
Vネック
もちろんシャツが無くてもカジュアルな雰囲気できることが出来ます。
Vネック
クルーネック(丸首)
クルーネックは、Vネックよりも柔らかい印象にすることができます。
また、タ-トルネックもジャケットインとしてはおすすめです。
そして、ジャケットインということでは襟付きも相性が良いのです。襟付きニットのポロセーターがあります。
3.セーターに合うジャケットを選ぶ際の3つのポイント
私たち男性専門パーソナルスタイリストが、セーターに合うジャケットを選ぶ際のポイントをご紹介します。
・細身に見えるジャストサイズ
・ベーシックな色と柄を選ぶ
・生地は天然繊維を使う
以上の3つとなります。
3-1 細身のジャストサイズでシャープな印象に
ジャケットも、体型にフィットしたサイズ選びが重要です。
サイズが合っていないと野暮ったく見えてしまいます。
多くの男性が、動きやすさや着心地を重視し、自分の体型よりも大き目のサイズを選ぶ傾向にあります。すると、途端に野暮ったく、実年齢よりも上に見えてしまうリスクがあります。
逆に、タイト過ぎたり、丈が短すぎたりすると、学生っぽく見られてしまいます。
こうして見比べると一目瞭然ですね。
ジャケットについては、「肩幅」と「ボタン位置のゆとり」と「着丈」と「袖丈」がポイントです。
・肩幅:指が一本入るか入らないかのゆとりがある
・ボタン位置:こぶしが1個分入るゆとりがある
・着丈:お尻が全て隠れてしまわない程度の長さ
・袖丈:手首を外側に曲げて、手の甲にジャケットの袖先がかからない程度の長さ
以上をサイズを選ぶ際の基準としていただき、是非ともジャストサイズでジャケットを選ぶと、上品な中にも若々しい印象に見えるようになります。
3-2 ベーシックな色と柄を選んでスマートな印象に
ジャケットで使う色目は、無地でベーシックな定番色だと洗練された大人の印象を醸し出すことが出来ます。
物足りなければ色目を入れたり柄を加えるなどの方法もありますが、遊び人な印象に見えてしまうこともあり、落ち着いた大人の雰囲気作りは難しいです。
例えば、ジャケットであれば濃紺やグレー、シャツであれば白や水色や淡いピンク、チノパンのようなパンツであればベージュや黒、チャコールグレーなどがベーシックな定番色と言えるでしょう。
【ネイビージャケット】
【グレージャケット】
【カーキジャケット】
3-3 生地は天然繊維がベスト!素材で季節感の演出も
生地はウールや綿のような天然繊維が使われているものを選ぶことでチープにならずに上品で高級感が出せます。
【ジャケット ウール】
【ジャケット コットン(綿)】
男性は着心地重視で、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維が好きです。軽くて取扱いもラクで機能性という意味でも重宝されますが、元々スポーツウェアやアウトドア用で使われる繊維ということもあり、スポーティな印象になったりチープに見えたりします。
ですので、天然繊維が使われているものでチープにならずに品の良さを醸し出しましょう。
天然繊維を使ったジャケットを選び、大人っぽくスマートな印象を作ることが大切です。
4.ニット素材のジャケットでカジュアル感を演出
ニット素材のジャケットというものもあります。
ジャケットという形でありながらもニット素材になっているということで、ジャケットだけどカーディガンのように羽織ってきることが出来、見た目もカッチリし過ぎないし、なんといっても着心地がラクで、生地(編地)が伸びるので動きやすいというメリットのあるジャケットもあります。
ニット素材なので、セーターともいえるし、形はジャケットなのでジャケットとも呼べます。
ビジネスウェアもカジュアル化が進む中で、リモートミーティングなどでこういったアイテムが多く使われるようになってきたり、動きやすいのでカジュアルとしても広く男性に着られるようになっていて、色々なブランドで出されるようにもなり非常に店頭でも多く見られるようになりました。
いわゆるテーラードジャケットよりは、カジュアルな印象になりますので、そのあたりを考慮しつつ、非常に便利で使いやすいアイテムと言えるでしょう。
チノパンやジーンズといったパンツととても合わせやすいです。
5.セーター×ジャケットのおすすめ季節別コーディネート例12選
5-1 春は色や綿素材で春らしさを演出
ジャケットは綿で柔らかい印象に、中のセーターはライトグレーで春らしく。
ホワイトパンツと合わせて爽やかな感じに。
ジャケットも明るい色で季節感を出します。
5-2 夏はサマーセーターなどと合わせて清涼感を
Tシャツ風のサマーニットとジャケットで暑い日も清涼感が出るように。
シアサッカーなど綿の薄手の軽量ジャケットで暑苦しくならないように。
5-3 秋はウールやシックなカラーを取り入れ温もり感を
ストールでおしゃれ感を演出。
シックな色目を取り入れて秋らしさを出します。
5-4 冬は厚手や冬素材を活用して暖かさを演出
マフラーを併用して防寒性を高めます。
外出時はこの上に羽織れるコートもあると良いでしょう。
6.セーター×ジャケットコーデを引き立てるその他アイテム
セーター×ジャケットをコーディネートする際に持っておくと便利な他のアイテムをご紹介します。
6-1 インナーは襟付き爽やか色のシャツは超定番
襟付きの「シャツ」は必須と言えるでしょう。
ジャケットの中に着るもの、セーターの上に着るものとしても最も定番的です。
シャツの色は、無地であれば白、青(水色)、淡いピンクなどが合わせやすくさわやかな印象となります。
特に濃い色のジャケットは見た目の「重たさ」が出やすくなりますが、それを軽減してくれる効果もあり、ジャケットの上品さをさらにグッと引き上げてくれます。
ちなみに、柄を入れるとカジュアル感や、やわらかい印象を出すことが出来ます。
柄の定番としては、ストライプやウィンドウペーン、グラフチェック、ギンガムチェックなどが挙げられます。
【ストライプ】
【チェック】
コーディネートの注意点としては、ジャケットが無地であればシャツは柄でも良いでしょう。逆にシャツが柄の場合にはジャケットは無地にした方が見た目にしつこくならずにさり気なさが演出出来ます。
詳しいシャツのサイズ選びなどについてはこちらをご参照ください。
関連記事6-2 「チノパン」は細身のストレッチ入りで上品な下半身を
パンツは細身で、素材は綿ベースのチノパンが相性の良いパンツと言えます。
色は明るい色であればベージュやライトグレーが一般的。
【チノパン ベージュ】
濃色であればチャコールやカーキ、黒といったところです。
【チノパン チャコール】
【チノパン ブラック】
ジャケットなど上半身と色の濃淡を分けると全体バランス感が良く合わせもしやすくなります。
さらに、ポリウレタンなどストレッチ素材が入っていれば(1~5%程度)細身でも動きが取りやすく使い勝手が良いでしょう。
詳しいチノパンの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事6-3 「ジーパン」は加工のない細身で上品なカジュアル感を演出
チノパンよりももう少し「カジュアル感」を演出できるのが「ジーンズ」となります。非常にセーターやジャケットを使ったコーディネートにも合わせやすいパンツです。
ジーパンをカッコ良く着こなすためには、あまりダメージが入ったものや激しく色落ちしたものではなく、濃いインディゴ(藍色)ですとジーパンというカジュアルアイテムでも落ち着いた雰囲気にあり、尚且つ上半身との合わせもしやすいです。
サイズ感はチノパン同様に細身に見えるシルエットで選びましょう。
スキニーフィットは逆に若干いやらしさが出ることもあるので、スリムフィットやテーパードという裾に向かって細くなるシルエットで選びましょう。
6-4 足元はレザーシューズかスニーカー
【革靴(レザーシューズ)】
靴については革靴が鉄板です。
レザー(革)素材で色は黒かコゲチャですが、よりカチッと見せたいのであれば黒、やや柔らかい印象を醸し出すのを狙うなら「コゲチャ」となります。
コゲチャは黒ほどカッチリになり過ぎず、適度に上品な柔らかさが演出できます。明るい色よりは濃い色目の方がより合わせもし易く、シャープな印象にもなるので足元を引き締めてくれますのでオススメと言えます。
また、レザー素材のスニーカーもあります。カジュアルであれば足元の軽やかさが演出出来て良いでしょう。
【レザースニーカー】
詳しいシューズの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事6-5 細部にもこだわる!レザーベルト
【レザーベルト】
【レザーメッシュベルト】
ベルトもコーディネートによっては顔を出すことがあります。その際には写真のようなレザーのバックルタイプが良いです。
ベルトは幅が太過ぎるとジーパン用でウェスタンのような印象となってしまうので、幅は3.5cm(35mm)が目安となります。太いとカジュアル用となり、細いとビジネス用となります。最も合わせやすくバランスが良いのは3.5cm幅となります。色は黒かコゲチャですが、靴に合わせてください。特にスーツの際には靴とベルトの革の色を合わせるというのはセオリーです。ジャケパンでも色を合わせると統一感が出ます。
また、カジュアルな印象を出すなら、メッシュ状になっているレザーメッシュベルトとなります。
詳しいベルトの選び方はこちら
関連記事7.セーター×ジャケットコーデを揃えるためのおすすめショップ3選
セーターやジャケットをコーディネートするためのおすすめショップをお伝えします。
大人な印象を出すために必要な要素が含まれたアイテムがある可能性が高いところです。
いずれのショップで購入されるにしても、必ず試着して、出来れば全身コーディネートしてお店の全身鏡で見ながら配色バランスやサイズ感などをチェックしてください。
7-1 「トゥモローランド」で流行、定番共に揃います
セレクトショップは量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、セーターやジャケットのコーディネートも作りやすいです。中でもトゥモローランドはレディスも幅広い年齢層に人気があり女性認知も広いブランドでありますから押さえておくと良いでしょう。
セレクトショップは店舗によって商品構成がことなりますので、ジャケパン用としては、カジュアルとスーツが両方置かれているような店舗であれば探しやすいでしょう。
7-2 じっくり選びたい派なら「イセタンメンズ」
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。そのため品揃えが豊富で男性のセーターやジャケットの全身コーディネートも可能です。
ブランド数も多く当然大人っぽいアイテムが豊富であります。
ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
7-3 自分で選べない男性はプロに任せよう!「ライフブランディング」
お店に行ったけれど、自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
ジャケット×ジーンズのコーディネートを求めて来店される方もとても多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選びます。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
8.サイズ感の良いセーターやジャケットを揃えるおすすめ通販ショップ【BEST3】
服装選びはサイズが重要なため、デートなど重要なシーンで着る場合は、お店で試着をして選ぶことをおすすめします。とはいうものの、「お店に行く時間がない!」「そもそもお店が近くには無い!」という方もいるでしょう。その場合はネットで購入するのも一つの手でしょう。
そんな方のために、おすすめの通販ショップ【BEST3】をご紹介します。
【BEST1】「マネキン買い」で失敗知らず!メンズファッションプラス
やりすぎない、失敗しない無難な男服をコンセプトに、ファッション初心者でも気軽に買える「マネキン買い」が可能。コーディネート写真でいいなと思ったアイテムが一式で購入できてしまうのでラク!
【BEST2】「大人っぽいきれいめアイテム」ならスプートニクス
こちらも大人っぽくキレイめなアイテムが揃います。アイテムの種類が豊富で、選びやすいのも特徴。
【BEST3】厳選アイテムで初心者も買い物しやすいDcollection
シンプルでベーシックなアイテムが厳選された通販ショップです。ファッション初心者向けにファッションが学べるメディアやコーディネート例も豊富にあるので、ファッションがあまり得意でない方にもやさしい通販サイトです。
9.まとめ
いかがでしたでしょうか。
セーターやジャケットをコーディネートするための選び方や合わせ方などポイントをご紹介しました。
キレイめ同志で選び、コーディネートすることで、さり気なく上品に着こなすことが出来ます。
是非とも自分に合うセーターやジャケットを選んで楽しんでください!