
「コートを着る最適な気温は何度だろう?」
「コートはいつからいつまで着るのが正しいのだろうか?」
ふだん暑がりの方も寒がりな方も、体感的に寒さを感じたらコートを着ることが多いと思います。
では、実際に気温が何度くらいになったらコートを着るのがベストなの?と聞かれると、わからない方がほとんどではないでしょうか。
実際にお店でコートを選ぼうとしても様々な種類があることから、実際に「何をどの基準で選べば良いのかわからずに困っている」と、冬にかけて私たちのサロンで相談を受ける機会は多いです。
そんなお悩みの男性の皆さんが最適なコートを選ぶには、「気温10℃」に着目することが重要です。
そして、出かける日の気温が「最高気温10℃」「平均気温10℃」「最低気温10℃」のどれに当てはまるのか把握することで、その日に着るべき「コートの種類」と「生地の厚み」を使い分けると、快適で周りから好印象に映るコーディネートをすることが出来ます。
今回の記事では、プロの男性専用のスタイリストが気温別のコートスタイルをコーディネート画像を使いながらわかりやすく説明します。
この記事を読み終えた後には、皆さんが選ぶべきコートの種類がわかり、実際にコートをお店で選ぶことが出来て、真冬も安心して外出できることをお約束します。
目次
1.コートを着るべき気温は
では、本格的な冬用コートを着るべき気温は何度かというと「気温10℃」が目安です。
しかしながら、普段から気温を意識する機会の少ない方はイメージが湧きづらいため、気温10℃を最高気温・平均気温・最低気温に分けて考えるとイメージしやすいでしょう。
その日の気温は朝のニュースや新聞、スマホのアプリにいたるまで様々なツールで調べることが可能です。
お出掛けになる時間帯が朝、昼、夜かによって気温も変わってきますので、しっかりと確認しておくようにしましょう。
2.コートを着る気温になるのはいつから(いつまで)
最高気温10℃になるのは、12月中旬から3月中旬にかけてです。
この期間は防寒対策が必須となるため、厚手生地のコートをしっかり選ぶことが重要になります。
素材も保温性の高いウールや中綿や羽毛がたっぷりと入ったダウンジャケットを軸に選ぶようにしましょう。
平均気温10℃になるのは、12月前後にかけてです。
あくまで平均気温ですので、12月前後は朝晩と日中で気温差が出やすいため、出掛ける時間によってコートの種類や生地の厚みをしっかり意識して選びましょう。
最低気温10℃になるのは、11月、3月下旬から4月中旬にかけてです。
最低気温が10℃前後になると肌寒さを感じるため、長袖の羽織物が必要になります。
体温調節の兼ね合いから、薄手生地のコートを選んでおくと脱ぎ着がしやすくコーディネートも楽です。
3.気温別コートの種類について
この章では、気温別に代表的な、最適なコートをご紹介します。
コートのデザインは気温ごとに変わることはほぼありませんが、行く場所やシーンによって、素材の種類と着丈の長さが変わることを覚えておきましょう。
【ステンカラーコート(薄手素材)】
朝晩に肌寒さを感じる「最低気温10℃」の日にカッチリとした印象にしたい場合は、ナイロンやポリエステル素材のステンカラーコートが最適です。
写真は着丈が短めですが、着丈が長いものも多いのでスーツやジャケットスタイルの上から羽織れますし、キレイめカジュアルを着るシチュエーションで活躍します。
【ステンカラーコート(厚手素材)】
「最高気温10℃」や「平均気温10℃」の日にカッチリとした印象にしたい場合は、厚手のウール素材を使ったステンカラーコートを選びましょう。
真冬に薄着を好む男性も、人前にでる外出シーンでは素材や生地の厚みにも意識を向けてコートを選ぶようにしましょう。
【ブルゾンコート(薄手素材)】
朝晩と日中で気温差の大きい「最低気温10℃」のカジュアルシーンでは、体温調節のしやすい通気性◎の綿素材のブルゾンが活躍します。
【ブルゾンコート(厚手素材)】
寒さがこたえる「最高気温10℃」や「平均気温10℃」のプライベートシーンでは、厚みのあるウール素材のブルゾンコートがおすすめです。
着丈が短いことから機能性◎ですので、カジュアルシーンにもってこいと言えるでしょう。
4.気温によって変わるコートコーディネート
気温によって適切なコートの種類が変わることを3章でお伝えしました。
こちらの章では、コーディネート画像を利用してご紹介します。
4-1 最高気温10℃のコートスタイル
最高気温10℃の外出時は真冬の季節ですので、厚みの生地で防寒性のあるコートが必須になります。
着ていく場面やシチュエーションに合わせてコートを意識して選ぶようにしましょう。
【ステンカラーコート(厚手素材)】
厚みのあるウール素材のステンカラーコートは寒さの厳しい真冬のビジネスシーンやキレイめコーディネートに最適なアイテムです。
【チェスターコート(厚手素材)】
チェスターコートに比べて胸元に開きのあるチェスターコートはカジュアル感が増します。
胸元が開くことからインナーに何を合わせるかで印象を大きく変えることが出来ます。
襟付きシャツを合わせるとカッチリした印象になり、セーターを合わせるとカジュアルで柔らかい印象になります。
【アルスターコート(素材)】
(参照元:HANABISHI)
Pコートのようなシッカリとした襟にダブル仕様のアルスターコートはクラシカルで気品のあるコートです。
スーツやジャケットを使ったコーディネートに、ワンポイントで首回りにストールやマフラーを巻くとオシャレ感がアップします。
【ダウンコート(厚手素材)】
(参照元:スーツの着こなしVゾーンラボ)
着丈の長いダウンコートをビジネスシーンで活用する場合、全体のシルエットが野暮ったくならないように細身のシルエットを意識して選ぶようにしましょう。
【ブルゾンダウンコート(厚手素材)】
着丈の短いブルゾンタイプのコートはアクティブな印象になります。
都会的な洗練されたイメージにしたい場合は表生地がウールタイプを選ぶようにしましょう。
4-2 平均気温10℃のコートスタイル
平気気温10℃のコートスタイルは朝晩と日中で気温差が大きく変わることがありえます。
そのため、機能性に富んだ素材で脱ぎ着のしやすいコートを意識して選ぶと良いでしょう。
【トレンチコート(機能性素材)】
(参照:TAS CLAP)
通気性のよい綿素材によるトレンチコートは、気温差の大きい季節に適したアイテムです。
取り外しのできるライナー付きであれば、真冬の気温でも安心して利用することが出来ます。
暗い色の場合、ビジネス色が強くなるため、あえて鮮やかな色を選ぶことでオシャレ感を意識してみるのも良いでしょう。
【ブルゾンコート】
程よい厚みのウール素材のブルゾンコートは気温変化の大きい冬の時期に大活躍します。
全体のシルエットがモコモコと野暮ったい印象にならないように、細身のシルエットを意識して選びましょう。
【フードコート】
大きめのフードが付いたコートは柔らかい印象になることからプライベートシーンで利用しやすいアイテムです。
【Pコート】
カッチリした襟元とは対照的に大きめのボタンが印象的なPコートはキレイめカジュアル全般で利用できるsぐ売れ者です。
【モッズコート(厚手素材)】
着丈が長く大振りのフードが印象的なモッズコートも厚手のウール素材を選べば真冬のカジュアルシーンで大活躍してくれます。
4-3 最低気温10℃のコートスタイル
最低気温10℃のコートスタイルは、その日の最高気温がどれくらいまで上がるのかを事前に把握しておくことがポイントです。
気温が上がった場面でも汗だくにならないように、コートの厚みや中に着るインナーの種類まで意識を向けておくと安心です。
【スプリングコート】
ナイロン素材のステンカラーコートは、平均気温が10℃前後の気温変化のともなう時期に重宝するアイテムです。
暗い色を選ぶとビジネス感が強まることから、あえて明るい色を選んでカジュアルシーンに利用するのも有りです。
【ステンカラーコート】
最低気温10℃前後の春先には、鮮やかな色合いのステンカラーコートを羽織って季節感を演出しましょう。
スッキリとした細身のシルエットを選ぶことでスマートな印象になります。
【デニムコート】
(参照元:楽天市場)
綿素材のデニムコートは通気性が良く、暑さを感じる時間帯はパッと脱いでたたんでも多少のシワ感は味としてとらえることのできるアイテムです。
暗い色のデニムコートを選ぶことで大人っぽく着こなすことが出来るでしょう。
【フードコート(薄手素材)】朝晩の少し肌寒さを感じるシーンのコートでは薄手素材のフードコートがおすすめです。
温かくなったら丸めてバッグにしまうことが出来るので機能的で使い勝手の良さは抜群です。
【ブルゾンショートコート】(参照:smart log)
コーチジャケットともブルゾンショートコートとも言える着丈の短い羽織り物は、気温変化の大きいアクティブシーンに利用しやすいアイテムです。
アクティブな印象に見えるショートコートもコーディネート全体を暗い色でまとめることで、シックに大人っぽい印象にすることが出来ます。
5.コートに合わせるべきアイテム8選
5-1「長袖シャツ」は大人っぽく着こなせる代表的なインナー
「長袖シャツ」はコートを大人っぽく着こなせる代表的なインナーです。
襟付きシャツはインナーの代表としては欠かすことが出来ません。
コートやジャケットの中に着るものとしても定番的ですし、カジュアルシーンでも多くの男性がシャツを着ます。
シャツは使用頻度が高く、一回着たら洗うのが基本的ですのでバリエーションは多く持っていた方が安心です。
ちなみにシャツの色は、無地であれば白、水色(青)、ピンクなどが合わせやすく上品な印象となることを覚えておきましょう。
詳しいシャツのサイズ選び方はこちらをご参照ください。
5-2「セーター」は素材にこだわり季節感を演出しよう
コートに合わせる「セーター」は素材にこだわり季節感を醸し出しましょう。
肌寒い季節に着るセーターは「ウール素材」を選ぶと保温性もあるので便利です。
セーターの編み方や色によって見た目に変化を加えることも可能ですが、「襟元のデザイン」で表現できることを覚えておきましょう。
「Vネック」は首回りが直線になることからスッキリした印象になります。
インナーにシャツを合わせるときには、襟元に適度な開きがうまれることからコーディネートしやすいです。
「クルーネック」は首回りが曲線になることから柔らかい印象になります。
「タートルネック」は首回りにボリュームがうまれることから柔らかくカジュアルな印象になります。
気温によって、着るセーターの厚みやデザインに気を配り、さらにその上にコートを羽織ることで上品でオシャレな印象を周りに与えることできます。
より詳しいセーターの選び方はこちらの記事を参照してください。
関連記事5-3「ジャケット」は細身シルエットを選んでスマートに着こなそう
コートに合わせる「ジャケット」は細身シルエットを選んでスマートに着こなしましょう。
テーラードジャケットは、ステンカラーコートのインナーに最適で、「特別なシーン」に行く用に是非とも押さえておきたいです。
無地のグレーや紺などのベーシックな色は組合せがしやすく、使い勝手が良いでしょう。
オシャレを目指すのであれば、「ストライプ」や「ウィンドウペーン」などの柄を加えてみましょう。
真冬であればツィードなどの季節素材をコートに合わせるとバリエーションが広がります。
(参照:男前研究所)
詳しいジャケットの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事
5-4「チノパン」はストレッチ素材の細身シルエットを選ぼう
コートに合わせる「チノパン」はストレッチ素材の細身シルエットを選びましょう。
細身のシルエットで、適度な厚みのある綿素材であれば、カッチリしたコートスタイルからカジュアルなコートスタイルまで幅広く利用できます。
明るい色と暗い色のチノパンを持っていれば、コーディネートの幅も一気に広がります。
詳しいチノパンの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事5-5「ジーンズ」はストレッチ素材でスッキリシルエットを意識
コートに合わせる「ジーンズ」はストレッチ素材でスッキリシルエットを意識しましょう。
(参照:yahoo)
チノパン同様、細身のシルエットはスッキリと大人っぽい印象を醸し出してくれます。
ボリュームが出るコートに対して、太めのシルエットのジーンズを選ぶと野暮ったい印象になるので気をつけましょう。
コートに合わせて穿くジーンズは、ブラックや濃いネイビーなどの暗い色を選ぶとコーディネートが上手く纏まります。
詳しいジーンズの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事5-6「レザーシューズ」はコートスタイルにベストマッチ
コートスタイルに合わる靴は「レザーシューズ」がおすすめです。
カジュアルなコートスタイルのコーディネートには「レザースニーカー」が選びましょう。
レザシューズの形はシンプルなストレートチップかウィングチップで、細身に見えて鼻先が長めであれば、足元のかっこいいイメージが演出出来ます。
よりカチッと見せたい場面の靴の色は「黒」、落ち着いた印象の中にも柔らかい印象を出したい場面の靴の色は「コゲチャ」がおすすめです。
コゲチャは黒ほどカッチリになり過ぎず、適度に上品な柔らかさが演出できます。
詳しいシューズの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事5-7「マフラー」は巻き方にこだわりオシャレに演出しよう
「マフラー」は巻き方にこだわりオシャレに演出させましょう。
【マフラー(ミラノ巻き)】(参照:TAKEO KIKUCHI)
シンプルになりがちな冬のコーディネートも、首元のマフラーの巻き方に拘るだけで印象を変えられます。
画像の「ミラノ巻き」は首回りにボリューム感がでて適度に華やかな印象になるので、オシャレ感を演出したい場面に最適です。
【マフラー(ワンループ巻き)】
ステンカラーコートなどカッチリしたコーディネートでは、適度にボリュームが出ながらもシンプルな「ワンループ巻き」がおすすめです。
普段巻物をする機会が少ない男性は首回りがチクチクしない素材を意識して選びましょう。
おすすめは、細い繊維長のウール素材やカシミア素材を選ぶとチクチクしにくいです。
また、暗い色は落ち着きを与えてくれますし、明るい色は若々しい印象になります。
無地柄はコーディネートがしやすいので1本持っておくと間違いありません。
より詳しいマフラーの選び方はこちらを参照してください。
関連記事5-8「手袋」はレザー素材で大人っぽく
コートに合わせる「手袋」はレザー素材を選んで大人っぽく魅せましょう。肌寒い季節には手袋にも気を使うことで、余裕ある大人の冬ファッションを完璧に彩ることが出来ます。
落ち着いた印象に見えるレザーグローブを選ぶことで、手元もぬかりなくコートスタイルを纏めることが出来ます。
冬は全身のコーディネートが暗い色にまとまりやすいことから、手袋も黒やコゲチャなど暗い色を選ぶと統一感が生まれます。
6.最適なコートを買うならこの店!おすすめ3選
オシャレで好印象に映るコートスタイルを目指すためにおすすめするショップをお伝えします。
いずれのショップで購入されるにしても、必ず試着して、出来れば全身コーディネートしてお店の全身鏡で見ながら配色バランスやサイズ感などをチェックしてください。
6-1 ベーシック、オシャレなデザイン両方見たい方は「トゥモローランド」
セレクトショップは量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、冬場はコートも豊富です。中でもトゥモローランドはレディスも幅広い年齢層に人気があり女性ウケも良いブランドでありますから押さえておくと良いでしょう。
6-2 いろんなお店を時間をかけてじっくり選びたいなら「イセタンメンズ」
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。そのため品揃え豊富でコートを使ったコーディネートも可能です。
ブランド数も多く当然大人っぽいアイテムが豊富であります。「多くのものから選びたい!」という方にとっては最適ではないでしょうか。
ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
6-3 自分では選べない…男性はプロに任せよう!「ライフブランディング」
お店に行ったけれど、自分では素敵なコートが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
コートを使ったコーディネートの方法を求めて来店する方もとても多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選びます。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事を通じて、コートも気温によって種類や生地の厚みが変わることをお分かり頂けたでしょうか。
コートを着る最適な気温は10℃が目安です。
そして10℃の気温を「最高気温10℃」「平均気温10℃」「最低気温10℃」の3つに分けて考えると迷わずに最適なコートを選ぶことができます。
コーディネート画像を通じて、コートの着方もご覧頂きましたので、今年の冬は気温を意識したコートスタイルを覚えて頂き、見た目も素敵な男性になれることをお約束します!