
年齢も30歳を超えて、自分に合うファッションとは何だろう?と悩む男性は意外と多いのではないかと思います。
誰かと会う時には視覚情報は必ず最初に入ってくる相手の情報です。
ご自身の身体の80~90%は衣類で覆われていますので、そうやって考えると衣類で占められている割合は高いです。
気にしなければいけないなと思う方でも、ではどうしたら良いか?難しいですよね。
ファッションって、習う場もないですし、何が正解で何が間違いかわからないですもんね。
自己表現のひとつとも言われますし、確かにその部分もあるとは思いますが、自分が良いと思っていても、はたして本当に場に合っているのか?会う人が良いと思ってくれるとは限らないです。
それでも良い、という人は自分の着たいファッションを選べば良いと思いますが、これを見ている方は恐らく、相手に失礼のないように、相手にちゃんと好印象になるようにしたいという方が多いと思います。
私たちは、これまでそういったファッションに悩む男性1万人以上に対して、人からのイメージがこうすれば上がるというコーディネートのお手伝いをしてきました。
特に30歳以上になると、大人の装いとは何か?に悩む男性が多いです。その多くのお客さまが、私たちが導いたファッションでご自身の人生の目標達成を果たしてきました。
今回はそんな私たちが、自分のファッションをどうすれば良いかわからないと悩んでいる大人の男性に、まずはどうしていけば良いのかのヒントとして、ファッションの基本をお伝え出来ればと思います。
ご自身のファッションを、人生目標のサポート役にしてあげて下さい。
目次
1.ファションの基本は「サイズ、色(柄)、素材」です
自分に似合うファッションをどうしたら良いかわからない男性にとって、まず何をしなければならないかですが、基本を押さえていくことが重要となります。
そのうえで、これからお伝えするポイントをしっかりと押さえていかないと、イメージは上がりません。
そのポイントは3つありまして、
・サイズ
・色(柄)
・素材
となります。
このポイントがズレてしまっていると、自分に似合うファッションには辿り着けません。当然イメージアップを図るのも難しくなります。
ファッションの基本を考えるときの最重要ポイントとなりますので、ここをしっかりと押さえられれば、相手の服装をよく見ている女性からだって好印象を抱いてもらえます。
1-1 ジャストサイズでシルエットをスッキリに!
まず見栄えを良くするための最重要ポイントは、何を着るにしても、いかに “ジャストサイズ” で着ることが出来るかになります。
男性の多くは、着ていて快適な方が良いので、つい“ゆとり”を多く取りがちとなります。
しかし必要以上にゆとりがある服は、女性から見た時に「野暮ったい」と思われてしまいます。
勿論、極端に細すぎてしまうのも良くないのですが、どのアイテムにしても、まずはあなたにとってのジャストサイズであるかどうかで、イメージは大きく左右されます。
また、着丈や袖丈など、長さも必要に長いと野暮ったくなります。
例えば、ジャケットやシャツについて言いますと、両腕を横に拡げた際に、余計なダブつきがあると野暮ったく見えてしまいます。
例えば、ジャケットで見てみますと、
スッキリとジャストサイズのイメージ
ジャケット大きめサイズ
後ろ姿でもよくわかります。
スッキリとジャストサイズのイメージ
大きめサイズ
シャツやパンツで比較してみても、
大きめサイズなシャツ、パンツ
スッキリとジャストサイズのイメージ
物が違っていますが、襟付きのシャツを着て、ジーパンを履いたという意味では同じコーディネートです。モデルさんも一緒なので、違いは一目瞭然かと思います。
上に着るアイテムだと、私たちの場合、一概にではないのですが、バスト周りで実寸+15cmほどがベストなゆとり量の数字となります。また、ウェスト周りで実寸+10cmほどとなります。
また、パンツも太いとやはり野暮ったく、だらしない印象に見られてしまいます。
最近よくあるスキニーパンツだと必要以上に細すぎてしまう恐れがありますので、お店で選ぶのであれば“スリムシルエット”という表記のものだと細身になります。
細くなる分、動きやすいように、ストレッチが入った綿素材を選べると動きやすくもなります。
混率表記で、ポリウレタンという素材が1~5%ほど表記されていれば素材が伸びるはずです。
手で軽く引っ張って確認することも出来ます。
1-2 無地で大人っぽさや上品さを演出!
男性はファッションに対して、足し算ばかりしてしまう方が多いです。
つまりどういうことかというと、色や柄などを必要以上に足してしまうのです。
適度な色使いは勿論必要ですし、カジュアル感を演出するために柄を用いることも当然ありますが、ファッションがわからない方にとって、まず、やり易いのは、定番色の無地を取り入れていき、柄は使わないという方法がやり易いです。
色については、黒や白やグレー、あるいは紺やベージュといった定番色だと非常に合わせやすくなりますので、コーディネートがラクになります。
あとは上下で色の濃淡を変えることで、適度に合わせやすく、さらに見た目にもやり過ぎないソフトな印象を出す事が出来ます。
上半身を濃い色目にして、下半身を明るくする
下半身を濃い色目にして、上半身を明るくする
セーターやカットソーなどを使ったコーディネートですが、このような違いとなります。
また、柄も今回の提案では極力控えております。無地柄といって、色ではなく、単色でも織り方や編み方などで柄になっているものがありますので、そういったものを取り入れる程度で良いと思います。
良く見ると、袖だけ柄が入ってます
大人っぽさを演出するという理由からも、無地で選ぶことをオススメします。合わせ易くて大人っぽくて上品、というのが無地を選ぶ最大のメリットとなります。
1-3 素材は天然繊維を中心に
各アイテム選びにおいて、素材も外せないポイントとなります。
ここでの最重要ポイントは、ウールや綿などの天然繊維を選ぶこととなります。
そのことで、大人っぽさと高級感を演出することが出来ます。
男性は快適さを求めるがゆえに、機能性重視な合繊素材が大好きです。
ナイロンとか、ポリエステルとか、確かに軽くて、扱いもラクです。
山登りやランニングなど、アウトドアなシチュエーションには欠かせない機能性素材ですが、街中で着る服に用いると一気に安っぽい印象となってしまいます。
機能性素材
天然繊維(ウール)
写真については、物も違いますし素材以外の要因による見え方の違いも確かにあるのですが、素材による見え方の違いは必ず起こります。女性からのイメージを上げる目的であれば尚更オススメは出来ません。
女性は、例えば歩きづらくてもヒールの靴を履いたり、時間をかけてメイクするなど、自分が多少我慢をしてでも相手からどう見られているかを意識して、アイテム選びや身だしなみを整えることが習慣化しています。そのため、男性に対しても「相手からの印象」を考えたコーディネートが出来ているかどかをよくチェックしています。
ジャケットやコート、ブルゾンもナイロンではなく、ウールや綿といった天然繊維で選んでいきましょう。
大人な印象が醸し出せます。
2.まずは基本のアイテムを持っておこう!
どういうファッションにすれば良いかを導くに当たって考えていかなければならないのは、
「いつ、どこに、誰と会う時に着ていく服なのか?」を考えることです。
男性で多いのは、“いつ、どこに行くにも同じような服装” という方です。
女性と比較するとわかりやすいのですが、女性はTPOによって服装を変えますし、その目的によって買いに行くお店やブランドを変えることをします。大人男性の貴方も、ちょっと意識してみてください。
ではまず、いつ着ていく服なのか?を考えていきたいと思います。
大きくは季節によって変わってくるのですが、その前に、通年で使えるアイテムがあるので、それらを押さえておくと楽です。
2-1 通年使える大人アイテム5点を押さえよう!
まずは、季節を問わずに使うことが出来るようなアイテムを押さえておき、それに各季節アイテムを変えていくと、一年を通してファッションのブレがなく統一感が保てます。
そのアイテムとは、
①ウールで紺の無地のテーラードジャケット
②綿で無地の白や水色の襟付きシャツ(ワイシャツ)
③ベージュ(明るい色)とチャコール(濃い色)の細身の綿のパンツ(出来れば両方)
④コゲチャの革靴
⑤コゲチャのベルト
以上です。各アイテムの細かい選び方は別記事のリンクを付けておきますので参考にして下さい。
以上のアイテムでまずトータルコーディネートが出来るので、やってみるとこのようになります。
これは最も季節に左右されにくいコーディネート、つまり通年で万能なコーディネートとなります。
また、ジャケットを羽織っているので、スーツ指定以外のおおよそのドレスコードには対応出来ますので、大人の男性の行く場所に最も対応力があります。
上のコーディネートに、パンツをチャコールやカーキ、コゲチャなど濃い色目のパンツに替えただけでも合わせることが出来て、ちょっと印象を変えることも出来ます。
これをベースにして、あとはここに四季によって部分的に入れ替えていきながら、通年で統一感を保ちます。
各アイテムに関する細かい内容は下記にてご紹介します
これさえ覚えておけば安心!メンズジャケット最強の1着の選び方
女性にも好印象なワイシャツの選び方~失敗しない選び方のポイント~
大人カジュアルからデートまで!チノパンの選び方をシーン別にご紹介
婚活やデートでも安心!女性に好印象のファッション【メンズ靴編】
2-2 春秋編
春と秋は上記のコーディネートのままでもOKなのですが、加えるとするならば、
・薄手のセーター
・綿素材のブルゾン
・カットソー(襟のない長袖シャツ)
・レザースニーカー(距離を歩くような時に)
上記のアイテムとなります。カジュアルな印象にもなるのですが、部分的に替えただけでもコーディネート出来てしまうのです。
薄手のセーターやカットソー
上にプラス綿のブルゾン
足元をスニーカーに替えただけで、軽やかな印象となります。
上のブルゾンをジャケットに替えただけでも、ガラっと印象が変わります!
ジャケットですがカチっとなりすぎない
これらを、上記を行く場所やシチュエーションによって使い分けるのです。これであればあらゆるシチュエーションに対してほぼ対応出来るはずです。
2-3 冬編
冬はさすがに寒いので、コートは必要となりますが、モコモコなダウンジャケットというわけにはいかずに、これらのアイテムを足しておきましょう。
・ジャケットの上から羽織れる程度で細身のコート
・細身の厚手冬用ウール素材ブルゾン
・セーター(厚手でもOK)
・マフラー
コーディネート例としてはこのようになります。
ジャケットの上から羽織れる程度で細身のコート
細身の厚手冬用ウール素材ブルゾン+マフラー
ジャケットをブルゾンに替えるだけでも対冬用大人コーディネートに変貌します。
2-4 夏編
夏は、下半身はこれまで通りで、上に着る物を夏物にしていけば良いです。
最も、一枚で成立するので楽なのがポロシャツです。
・ポロシャツ
・サマーセーター
・カジュアルシャツ
・Tシャツ
夏はポロシャツ1枚で完結できるのでラクです。写真のように細身で丈が長すぎず、襟の高さがあると大人っぽ印象が作りやすいです。
サマーセーターなるものがコレです
夏のカジュアルシャツ
シャツは着丈短めにして、裾を出して着ても野暮ったくないのがポイントです。
上記のようなコーディネートに、上にジャケットを加えることも出来ます。
夏場にフレンチレストランで食事 などの際でもジャケットがあれば安心ですね。
というように、多少アイテムを加えていくことは必要ですが、季節ごとで総入れ替えせずに、部分的にアイテムを入れ替えていくことで、一年を通して統一感のあるコーディネートが演出出来るので、ラクだと思います。
3.行く場所、会う相手によって服装を変えるのが基本
2章で押さえて頂いたコーディネート方法を、あとは行く場所や場面によって使い分ければ良いのです。
使い分けのポイントをお伝えしておきます。
多くの男性が服装に気を遣う場面というと、やはり女性がいるシチュエーションとなります。
私たちも、お客さまには婚活をしている男性はとても多いです。
わかりやすい例としまして、女性とのデート場面によってどのように変えていくかでご案内してみましょう。
3-1 食事デート ランチ、カフェ編
まずは女性との食事場面となりますが、まだお付き合いしている段階や、会って間もない段階だと食事に行くようなシチュエーションが多いと思います。
カフェなどでランチデートのようなシチュエーションであれば、基本的にはジャケットを使うようなコーディネートを勧めております。
冬だと上着でコートを使いますが、施設の中に入ったらコートは脱ぎますが、ジャケットは羽織ったままで大丈夫ですので、ジャケットで勝負するというような感じです。
夏は、どうしても暑くてジャケットで汗だくなってしまう場合は、シャツのみか、ポロシャツを使って下さい。
ポロシャツの上にジャケットを羽織るという方法もあります。
3-2 遊園地、水族館、動物園、ドライブデートなどにおけるカジュアル感の演出方法
何度か会った後に、“次は水族館でも行きましょう!” というように、食事系デートから行く場所が変わってくると思います。
アトラクション系デートシチュエーションでは、ジャケットよりも多少動きやすさを考えて、でも大人っぽさを残せるブルゾンなどをうまく使っていけると良いかと思います。
冬だと、
夏は2章で出ましたポロシャツ、カジュアルシャツ、サマーセーターいずれもOKでしょう。
3-3 食事デート ディナー&バー、居酒屋編
同じ食事系デートの中でも、レストランディナーや、バーなどでちょっとお酒が入るような場合は、クールな大人っぽさを演出するために、ジャケットを使うのですが、中に着る物を襟付きのワイシャツからカットソーやセーターなどに切り替えると、ジャケットを羽織っていてもカチっとなり過ぎずに、でもカジュアル過ぎない印象を醸し出せます。
男性の洋服の種類は、女性ものよりも圧倒的に種類が少ないので、このように同じアイテムを使っていても着方、組み合わせ方を変えるだけでもバリエーションに繋がります。
襟がある、無いというのはその中でも最も導入しやすい使い分けとなると思います。
ジャケットは、男性にとっては仕事で着るスーツのイメージが強い方が多いと思いますが、カジュアルでもこのように取り入れていく方法がありますから是非ともトライしてみて頂きたいです。
ここではデートシチュエーションを例に取ってお話しましたが、それ以外のシチュエーションでも全然OKです。
4.基本アイテムを揃えるために買いに行くとしたら
ファッション苦手でわからないという方が、ご自身で買いに行く時にどういうお店に行ったら良いかも悩みどころだと思いますが、これまで述べてきたファッション、アイテムを選ぶときに行くなら、ということで以下の方法を挙げてみました。
4-1 まずはユニクロで練習してみましょう
とりあえず予算をかけたくない、という方においては、ユニクロで練習してみましょう。
理由としては、ユニクロはアイテムがベーシック、つまり定番的なアイテムが比較的多く、あまり流行に左右されにくく、状態さえ良ければ一時だけでなく長い期間で着ることが出来るからです。さらに価格も良心的。
ただし、当然安く作るために物によっては合繊など安価な素材が使われていることがあるのでチープな印象になりやすい場合もあり、また、サイズ感は若干ゆとりがあるものもあるので、サイズ感は注意が必要となります。
更に、定番的過ぎるゆえに、誰が見てもユニクロ感が拭えなくなることがあります。女性はそのあたりを心得ているので、ユニクロをユニクロっぽくなく見せる方法や使い方をわかっていますが、慣れていない男性が同じようにやったつもりでも、いかにもユニクロさんというイメージになることがありますので注意が必要です。
出来れば、ショップも変えていきたいところではありますが、慣れていない方がまずは、という意味では入りやすいと思います。
4-2 慣れてきたらセレクトショップでさらにイメージアップ!
ベーシックで合わせやすいものの、ある程度大人っぽく上品さが出せる、お洒落さが醸し出せるという意味では、セレクトショップがオススメとなります。
名前だけ出しますと、例えば、ユナイテッドアローズ、シップス、エディフィス、トゥモローランドといったところとなります。
いずれも、都心部を中心にお店があるセレクトショップとなるのですが、セレクトショップという名前から、国内海外問わず、色々なブランドの服をひとつの店舗で販売されているということになります。しかし、上記のところは自社企画の製品が多く、日本人向けのサイズ感であったりトレンドなども押さえられていて、全身をそこで揃えることが出来るような商品構成となっておりますので、ひとつの店舗でトータルコーディネートが出来るという意味ではやりやすいと言えるでしょう。
やはり流行も取り入れられますので、多少、やり過ぎというデザインのものも含まれてしまいますが、比較的定番的なアイテムが多く、大人っぽく上品でお洒落な男性像を作る目的には最適と言えます。
ベーシックな色、デザインのものを試着しながら、ジャストサイズで選ぶことをお忘れなく。
5.まとめ
いかがでしょうか。
ファッションがわからないからどうしよう、慣れていない男性にとってはハードルの高さを感じるところではあると思いますが、今回は色々ある中からまずはこういったものを選んでいきましょうというような形で少しでもわかりやすく道しるべを示したつもりです。
使いやすく合わせやすい定番的なアイテムを選んでいければ、組み合わせや着回しもあまり考えずに済みますので、ファッションがわからない、と悩む男性でも大丈夫です。
大事なのは、行く場所や季節に合わせて服を選び、それを着て行くと相手からの見られ方も変わるということで、相手からの目線を考えることとなります。
気を遣わないようなシチュエーションでは普段のままでも良いと思います。しかしどなたにもある、ここぞ!という大切な場面の時だけは、機能性や着心地というところはひとまず置いておいて、いかに大人っぽく落ち着いた印象が出せるかどうかを一番に考えて洋服選びをすると、間違いなくイメージアップに繋がっていきます。
ファッション苦手な方にお役に立てれば嬉しいです。