
デートではじめてレストランを予約したら、ドレスコードで「スマートカジュアル」と書かれていた。
とりあえず、ジャケットさえ羽織っていけば安心だろう。
じゃあ、靴はどうすれば良い?と悩まれたことはありませんか。
今回はそんな悩みを抱える男性にズバリ正解をお伝えします。
その正解とは実は、「革靴」です。
カジュアルとは書かれていますがドレスコードではありますので、何でも良いというわけにはいきません。
正装よりも堅苦しくなく、でも日常普段着や部屋着のようではない格好に合わせる靴、というのがスマートカジュアル用の靴の大まかな定義ではあります。
これを見て頂ければ、どんな場面も怖くはありません。
レストランやショップの方たちから、気持ちよくサービスを提供してもらえるように、そしてデートが、大切な場面が大成功するように靴もそれ相応に気を遣っていきましょう。
目次
1. スマートカジュアルに適した革靴7選
最も間違いないのは、革靴であります。
レザー素材は大人っぽい印象となり、足元に持ってくることで全体を引き締めてくれます。
スマートカジュアルに適した革靴の種類は7つほどあります。
それではそれぞれをご紹介します。
1-1 ストレートチップ、ウィングチップはどこに行っても間違いない
形として元も間違いないのはストレートチップ、およびウィングチップの革の紐靴となります。
トゥ(つま先)に橫一文字(ストレート)のラインが入ったデザインがストレートチップ。
鳥の羽根(WING)のようなWの字のラインが入ったデザインがウィングチップです。
特にストレートチップはフォーマル用としても昔から使われることが多く、冠婚葬祭にも使えるくらいなので、一足持っておくと突然の場面でも慌てずにすみます。
ウィングチップはジャケットスタイルとの相性が良く、オシャレな印象にもなり、スマートカジュアルにも最適と言えます。
切り替え部分にメダリオンと呼ばれる穴飾りが入ったものもありますが、少しカジュアルな雰囲気になります。
1-2 モンクストラップ、ダブルモンクはジャケパンとの相性が良い
モンク(修道士)が履いていた靴に似ていることから名づけられた形です。紐ではなくベルトのバックルのような箇所で固定させて履きます。
こちらもビジネススーツで合わせて履いても良いくらいなので、スマートカジュアル用としても活用出来ます。特にジャケパンスタイルとの相性は良いです。
二つのストラップがついた「ダブルモンク」というものもあります。金具が二つあることでよりエレガントな印象になりますが、こちらもOKです。
1-3 ローファーは春夏用の上級者コーディネートにオススメ
スリッポンという紐無し靴の一種。定番的なこの形は甲の部分に1セントコインを挟んだりすることから「ペニーローファー」、「コインローファー」とも呼ばれます。
紐が無いことから「なまけ者」という意味があるくらいなので、実はスーツと合わせるのは本来だとNGとされます。よってカジュアル靴となります。
デザイン的に足が出る面積が少し広くなるので、コーディネートは少し難しいのでファッション上級者を目指す方には良いのでないでしょうか。
スラックスおよびチノパン、ジーパンをくるぶし丈くらいで足首がちょっと見える感じでこのローファーを合わせるのがオススメのコーディネートとなります。素足を出すので、比較的春夏や秋の立ち上がりなど暖かい時季に最適です。
1-4 Uチップであえて丸みを出してポテっと感を演出
つま先がUの字に縫われたデザインです。
先述のストレートチップやウィングチップよりも少しカジュアルな印象となります。
もちろん、スマートカジュアルで問題なく履ける形ですが、デザイン的に少し横幅の広いものが多いです。
元々はヨーロッパでは狩猟用やカントリーシューズ、アメリカではゴルフ用として使われていたということもあり、足場が悪いところも気にせず歩けるように、少しゴツめの丸みのあるデザインが多いですから、足元のポテっとした感じを演出するには最適です。
あるいはスマートカジュアル用として用いるのに特にオススメなUチップのデザインとしては、少し細長いものがありますので、全体をスッキリ見せるのに最適です。
<細長めUチップ>
1-5 ブーツ(サイドゴアブーツ、チャッカブーツ)は冬場対策としてもってこい
<↑サイドゴアブーツ>
<↑チャッカブーツ>
冬にはくるぶしまで覆うようなブーツも有りです。
写真のようにワークブーツではなく、スマートな足元を演出できるスッキリブーツがオススメです。
ビジネス用としても使われる形としては、チャッカブーツや、横にゴムが入って脱ぎ履きしやすいサイドゴアブーツが代表例となります。
スッキリとしてよりスマートな印象になります。
1-6 プレーントゥで、よりドレッシーな印象を演出
靴の基本形とも言われるプレーントゥは、トゥに飾りがない(プレーン)という意味で、最もシンプルな靴となります。シンプルであるがゆえに全体のバランスやデザイン、使う皮革の品質によって靴の作りの良し悪しが表れやすく、印象も変わってきます。
ドレスシューズとして使われることが多く、例えば格式のある高級レストランでのスマートカジュアルなどに用いるような方法が良いです。
1-7 レザースニーカーも細身にして快適さの中にもスマートな印象を残す
恐らく最近のスマートカジュアルにおいては、スニーカーがNGというところは多くないとは思います。
心配であればお店には確認した方が良いですが、スニーカーでもレザースニーカーであれば程良く上品な印象が残り使い易いでしょう。
デザインは細身で鼻先の長さがあるものの方が、コーディネートした時にスマートな感じに見えるのでオススメです。
2.スマートカジュアルにおすすめの靴の色はコゲチャなど濃い色目
革靴の色は、明るい色でも大丈夫ですが、最も良いのはコゲチャや黒など濃い色でしょう。
落ち着いた印象となります。
特にコゲチャがおすすめです。コゲチャは黒よりも柔らかい印象となり、私服でのジャケットスタイルにもぴったりです。
少しカジュアル感を出すのであれば、ネイビー(紺)なども良いです。
レザースニーカーなどでも、コゲチャやネイビーなどを選ばれると、カジュアル感のなかにも落ち着いた雰囲気を醸し出せますし、合わせやすくコーディネートしやすい色目と言えます。
3. スマートカジュアルには適さない、注意が必要な靴とは?
・サンダル(そもそもNGである場合がほとんど)
・スポーツ系スニーカー
・アウトドアテイストの靴
サンダルはそもそもお店でNGとされている場合が多いです。また、陸上競技で穿かれるようなスポーツ系スニーカーやアウトドアのブランドやテイストの靴も、ビジネスでも使われるようなジャケットやチノパンなどのスマートカジュアルとの合わせが難しいため取り入れ方に注意が必要となります。
お店に対して清潔感を与える印象が必要なので、あまり汚れが目立ったり、見た目にも清潔感を感じないような靴はやめましょう。
革靴も磨いてから履くなど、コンディションを良い状態のものを履くのがお店やその場を共に楽しむ相手に対する礼儀でもあります。
4.スマートカジュアルの靴の雰囲気がわかるコーディネート例
▲ベーシックなジャケットスタイルでの合わせです
▲明るいカラーのジャケット、濃色パンツと合わせて
▲スラックスでの合わせになるので、ビジネスっぽく見えますが、こういう方法もあります。
▲ノージャケットですが、上品さを演出するためのセーターを取り入れてます。
▲ポロシャツでのコーディネートで、足元はレザースニーカーでカジュアル感を出します
▲革靴でも明るめの色でカジュアル感を演出
▲こちらはあえてスニーカーでのジャケットスタイルでカタすぎない感じに
▲きれいめなデニム(ジーパン)を合わせて、足元を革靴で引き締めました
▲綿のジャケットにすることで柔らかい印象となりカジュアル感を演出出来ます。
▲Tシャツ+ジャケットでカッチリし過ぎず大人っぽい印象に
▲ジャケット以外の形、ブルゾンでのコーディネートも足元を革靴でシャープで上品に
スマートカジュアルのコーディネート例は以下のサイトにまとめて掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
コレさえ着ていけば間違いない!スマートカジュアルの基本着こなし例
5.スマートカジュアル用の靴を探しやすいブランド、ショップ
今回は革靴部門、スニーカー部門、両方あるところ部門のそれぞれで選んでみました。
5-1 リーガル、スコッチグレイン(革靴部門、およびレザースニーカー)
リーガル:(平均価格帯:2~3万円)
スコッチグレイン:(平均価格帯:3~4万円)
この二社は国産大手革靴メーカーの代表格であります。スコッチグレインは細身でスタイリッシュなデザインが多く、スマートカジュアルにおいてもスッキリした足元を演出してくれます。
またリーガルは国内最大手だけあって非常に種類が豊富でレザースニーカーもラインナップされていますので、スマートカジュアル向けの革靴を探しやすいです。
5-2 ニューバランス(スニーカー部門)
ニューバランス:(平均価格帯:2~3万円)
ニューバランスはランニング用のスニーカーブランドではありますが、ジャケット+チノパンやジャケット+きれいめジーンズなどのようなスマートカジュアルスタイルの足元を上品に演出出来るスニーカーがあります。
よくスマートカジュアルとして用いられることも多いのでオススメと言えます。
5-3 イセタンメンズ(革靴、スニーカー両方あるところ部門)
イセタンメンズ:(平均価格帯:2~5万円以上)
新宿にある、地下1階から地上8階まで全て男性向けのアイテムが揃っているデパートということで、品揃えは豊富です。
地下1階に紳士靴コーナーがあり、スマートカジュアル向けの靴もデザイン、色、サイズなど豊富にあります。
価格帯も幅が広く、スマートカジュアル向けの革靴は2万円から5万円ほどが中心となり、より高価格帯も多くありますので、勝負の日に履く靴や高級志向の方には最適ですね。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか?
スマートカジュアルである以上、お店や相手にも気持ちよく時間を共にしてもらうためにも、靴も普段履きやリラックスだけを求めるのではなく、基本的には革靴でという考えで行かれた方が良いでしょう。
その上で、おすすめの種類がいくつかありましたので、そちらをご紹介させて頂きました。
コーディネートにも左右されるところがありますが、今回の記事の内容をもとにして、間違いない一足を手にして頂けたらと思います。
そして足元まで気を遣いながら、そこでの時間を愉しんで頂けたら幸いです。
▼以下の記事もスマートカジュアルについてまとめてありますので、ぜひご覧ください!