セットアップって最近よく聞くけど、結局スーツとは何が違うの?
と思う男性は少なくないと思います。
ビジネススタイルのカジュアル化が進む中で、ジャケパンコーディネートが広まり、セットアップを取り入れる人も多くなってきました。
そこで今回は、これまで1万人以上の服装に悩む男性へのファッションコーディネートをお手伝いしてきた、男性専門パーソナルスタイリストの私たちが、セットアップとは何か?また選び方、コーディネート方法までをご紹介します。
もちろん、スーツとの違いについてもわかります。
これを読んでいただければ、自信を持ってセットアップを選び、着こなしていただけます!
目次
1.セットアップとは、スーツに似た上下揃いの洋服のこと
セットアップとは、トップス(上衣「じょうい」)とボトムス(下衣「かい」)、つまり上下が揃いになっていて、合わせてコーディネートする洋服および服装を言います。
(参照:D collection)
形はさまざまなので、必ずしもスーツのような形のみを表すものではありません。
しかし最近のメンズファッションでは、スーツに似た形で上下揃いの色柄素材の洋服を言うことが多く、ビジネスカジュアルやカジュアル向けで広く男性に使われるようになっています。
スーツに似た見た目なのですが、カジュアル用途としても用いられるのがセットアップです。
2.セットアップを使ったコーディネート例
(参照:MARUTOMI)
最もベーシックなセットアップのコーディネートです。
セットアップはネイビー(紺)や黒、グレー系が一般的な色になります。
インナーは薄手で、カットソーやTシャツ、ニットは定番です。
足元は革靴か、カジュアルに見せるならレザースニーカーがオススメ。
(参照:D collection)
(参照:Global Style)
インナーを襟付きシャツに切り替えれば、よりカチッとした印象に。
(参照:Biz front)
グレー系のセットアップは柔らかい印象になります。
(参照:MARUTOMI)
ブラウンやベージュでおしゃれ感を演出することもできます。
3.セットアップを選ぶときの3つのポイント
私たち男性専門パーソナルスタイリストがセットアップを選ぶ際に重要だと考えるポイントは3点あります。
・無地のベーシックな色を選ぶ
・やや細身に見えるようなジャストサイズで
・素材感によって印象の変化を
となります。
3-1 無地のベーシックな色を選んで上品な印象に
セットアップは無地のベーシックな定番色を使うと上品に決めることが出来ます。
柄物は他のアイテムとの合わせも難しく、派手な印象となるので上品さとは逆行してしまいます。
例えば、濃い色だと定番の紺や黒、チャコールやコゲチャ、明るい色であればライトグレーやベージュが定番色と言えます。よりシャープに見せるためには濃紺や黒、チャコールのような濃い色にすることです。
3-2 ジャストサイズを選んですっきりとした印象に
ジャストサイズと言えるような、体型にフィットしたサイズ選びが重要です。
サイズが合っていないと野暮ったく見えてしまいます。
多くの男性が、動きやすさや着心地を重視し、自分の体型よりも大き目のサイズを選ぶ傾向にあります。すると、途端に野暮ったく、実年齢よりも上に見えてしまうリスクがあります。
逆に、タイト過ぎたり、丈が短すぎたりしても不自然なのでNGです。
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】
こうして見比べると一目瞭然ですね。
ジャケットについては、「肩幅」と「ボタン位置のゆとり」と「着丈」と「袖丈」がポイントです。
・肩幅:指が一本入るか入らないかのゆとりがある
・ボタン位置:こぶしが1個分入るゆとりがある
・着丈:お尻が全て隠れてしまわない程度の長さ
・袖丈:手首を外側に曲げて、手の甲にジャケットの袖先がかからない程度の長さ
パンツもジャケットのシルエットに合わせて細身に見えるようにするとスッキリした印象になりプラスです。
サイズを選ぶ際の基準としていただき、是非ともジャストサイズでセットアップを選ぶと、上品な中にも若々しい印象に見えるようになります。
3-3 素材感によって印象の変化を
使う生地の素材感によって印象に変化が出ます。
生地はウールや綿のような天然繊維が使われているものを選ぶことでチープにならずに上品で高級感が出せます。
【ウール ジャケット】
【綿(コットン) ジャケット】
また、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維もセットアップに使われることも多くなり、値段が抑えられるうえで、軽くて取扱いもラク、伸縮性のある生地もあり非常に機能性があります。
(参照:Global Style)
見た目では、元々スポーツウェアやアウトドア用で使われる繊維ということもあり、スポーティな印象に見えます。
そのあたりも踏まえた上で素材に着目して、イメージやご自身の目的に沿った素材感のセットアップを選ぶと良いですね。
4.セットアップに合わせるアイテム5選
セットアップをコーディネートする際に持っておくと便利な他のアイテムを、男性専門パーソナルスタイリストがご紹介します。
4-1 インナーの定番「カットソー」
(参照:MARUTOMI)
セットアップのインナーの定番としては「カットソー」です。
襟付きシャツよりもカジュアル感が出せる「カットソー」は必須と言っても過言ではありません。長袖のTシャツといった見た目のアイテムです。
襟が無い分、ワイシャツと比べるとカジュアルな印象となります。
男性ものは女性ものと比べると洋服の種類は少ないです。その分このように襟付き、襟無しを使い分けるだけでもセットアップやジャケパンの見た目は変わってくるのでバリエーションとなります。
4-2 コーディネートの幅も広げる薄手の「セーター」
薄手のウール素材のセーターが若々しさも出せて非常に使い勝手が良いです。
このようなセーターであれば、ワイシャツの上に着ることも出来ますし、襟付きシャツ無しでジャケットの中に直接着ることも出来ます。
一見カジュアルなアイテムですがとても上品な印象が出せます。
色は黒や紺、ブラウンやカーキ、明るい色目だとライトグレーやベージュ、白などが落ち着いた定番色がおすすめです。ちょっとおしゃれ感を出すのにパープルのような差し色を使うと効果があります。
関連記事4-3 爽やか色の襟付き「シャツ」
襟付きのシャツは定番のインナーと言えるでしょう。
シャツの色は、無地であれば白、青(水色)、淡いピンクなどが合わせやすくさわやかな印象となります。
【水色】
【淡いピンク】
ちなみに、柄を入れると少しカジュアル感ややわらかい印象を出すことが出来ます。
お見合い後のデートとして用いられる柄としては、ウィンドウペーンやストライプ、グラフチェック、ギンガムチェックなどが挙げられます。
【シャツ ストライプ】
【ギンガムチェック】
【ウィンドウペーン】
柄の入ったものは無地と比べてカジュアルな印象になるので、初回ではなくて複数回目のデートで使うことがおすすめです!
詳しいシャツのサイズ選びなどについてはこちらをご参照ください。
関連記事4-4 足元は細身のレザーシューズかスニーカー
靴についてはお見合い用としては革靴が鉄板で必須です。
【革靴】
【レザースニーカー】
革靴の形はシンプルなストレートチップかウィングチップで、細身に見えて鼻先が長めであれば、足元のかっこいいイメージが演出出来ます。
レザー(革)素材で色は黒かコゲチャですが、よりカチッと見せたいのであれば黒、やや柔らかい印象を醸し出すのを狙うなら「コゲチャ」がおすすめです。
コゲチャは黒ほどカッチリになり過ぎず、適度に上品な柔らかさが演出できます。明るい色よりは濃い色目の方がより合わせもし易く、シャープな印象にもなるので足元を引き締めてくれます。
詳しいシューズの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事4-5 細部にも気を配ろう!レザーベルト
ベルトもコーディネートによっては顔を出すことがあります。特にパーティーでシャツをインしてジャケットを羽織る場合はベルトが見えますので、その際には写真のようなレザーのバックルタイプが良いです。
【レザーベルト】
ベルトは幅が太過ぎるとジーパン用でウェスタンのような印象となってしまうので、幅は3.5cm(35mm)が目安となります。太いとカジュアル用となり、細いとビジネス用に最適です。
最も合わせやすくバランスが良いのは3.5cm幅となります。色は黒かコゲチャですが、靴に合わせてください。特にスーツの際には靴とベルトの革の色を合わせるというのはセオリーとなりますので、ジャケパンでも色を合わせると統一感が出ます。
また、ジャケパンのようなややカジュアルな印象を出すなら、メッシュ状になっているレザーメッシュベルトなどもいいでしょう。
【レザーメッシュベルト】
詳しいベルトの選び方はこちら
関連記事5.セットアップのアイテムを揃えるショップ3選
セットアップやコーディネートするためのおすすめショップをお伝えします。
大人な印象を出すために必要な要素が含まれたアイテムがある可能性が高いところを厳選しました。
いずれのショップで購入されるにしても、必ず試着して、出来れば全身コーディネートしてお店の全身鏡で見ながら配色バランスやサイズ感などをチェックしてください。
5-1 「トゥモローランド」で流行、定番共に揃います
セレクトショップは量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、セットアップのコーディネートも作りやすいです。中でもトゥモローランドはレディスも幅広い年齢層に人気があり女性認知も広いブランドでありますから押さえておくと良いでしょう。
セレクトショップは店舗によって商品構成がことなりますので、ジャケパン用としては、カジュアルとスーツが両方置かれているような店舗であれば探しやすいでしょう。
5-2 じっくり選びたい派なら「イセタンメンズ」
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。そのため品揃えが豊富で男性のセットアップの全身コーディネートも可能です。
ブランド数も多く当然大人っぽいアイテムが豊富であります。
ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
5-3 自分で選べない男性はプロに任せよう!「ライフブランディング」
お店に行ったけれど、自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
セットアップのコーディネートを求めて来店する方も多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選びます。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
6.セットアップ用の服を買うためのおすすめ通販ショップ【BEST3】
服装選びはサイズが重要なため、仕事など重要なシーンで着る場合は、お店で試着をして選ぶことをおすすめします。とはいうものの、「お店に行く時間がない!」「そもそもお店が近くには無い!」という方もいるでしょう。その場合はネットで購入するのも一つの手でしょう。
そんな方のために、おすすめの通販ショップ【BEST3】をご紹介します。
【BEST1】「マネキン買い」で失敗知らず!メンズファッションプラス
やりすぎない、失敗しない無難な男服をコンセプトに、ファッション初心者でも気軽に買える「マネキン買い」が可能。コーディネート写真でいいなと思ったアイテムが一式で購入できてしまうのでラク!
【BEST2】「大人っぽいきれいめアイテム」ならスプートニクス
こちらも大人っぽくキレイめなアイテムが揃います。着るアイテムの種類が豊富で、選びやすいのも特徴。
【BEST3】厳選アイテムで初心者も買い物しやすいDcollection
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。
男性専門パーソナルスタイリストがセットアップをコーディネートするための選び方や合わせ方などポイントをご紹介しました。
ジャストサイズで選び、コーディネートすることで、さり気なく上品に着こなすことが出来ます。
是非とも自分に合うセットアップを選んで楽しんでください!