「休みの日は何を着よう…。まぁ、いつものシャツにしようかな。」
と、休日には何となくいつものシャツを着ているという男性も多いのではないでしょうか。
でも、普段何気なく着ているシャツは、実は着こなしが難しい服です。
ただし、使い方を工夫して、うまく着こなすことができれば、女性からのイメージをがらっと良くすることができるアイテムにも変身します。
私は男性に向けて、個人向けのスタイリストサービスを提供している会社を経営しており、弊社は今まで10,000人以上のお客さまにご利用を頂いております。また、前職は伊勢丹メンズ館でバイヤーをしており、多くのシャツを買い付けていました。
弊社をご利用のお客さまからもシャツの着こなし方についての質問はかなり多く頂きます。
例えば、シャツの裾はパンツの外に出すか、入れた方がいいか、ジャケットの下にシャツを着る時にはシャツは何色がいいかなどといった質問をよく頂きます。
しかし、この記事でお伝えしているシャツの着こなしのコツをお伝えすることで、皆さんのシャツの着こなしがぐっと大人っぽく、頼りがいのある雰囲気に変わっていくのを目の当たりにしてきました。
シャツの着こなしに悩まれた際には、ぜひ以下の内容を参考に、大人の男の着こなしを手に入れてみてください。
目次
1.女性から印象を上げるシャツの着こなし3選
シャツを着こなす時、最初に押さえておくべき大切な考え方があります。それは「シャツは1枚で着るのではなく、何かのインナーとして使うと女性からの印象を上げやすい」ということです。
多くの男性はシャツをメインの服として考えると思います。ただし、ここが注意点です。シャツは1枚で着こなすのがとても難しい服なのです。
多くの男性が、シャツを1枚で着る時に裾をパンツの外に出して着ます。しかし、この時に最適な着丈のシャツを選ぶのが難しく、着丈が長すぎる野暮ったい服装になってしまいがちだからです。
それでも、やはり、シャツを1枚で着たいという声は少なくはないと思いますので、シャツを1枚で着こなす方法については、2章で説明をします。
ここでは、女性からの印象をアップする際におすすめの、シャツをインナーとして使う着こなしについて、代表例とともにまとめていきます。
1-1 ジャケットとシャツを合わせて大人っぽい印象に
シャツをインナーとして使った代表的なコーディネートは、シャツにジャケットを羽織る着こなしです。
シャツは襟がついているので、大人っぽくかっちりとしたイメージを出すことができます。また、ジャケットも同様に大人っぽい印象を出すことができるので、シャツとの相性はとてもいいアイテムです。
しかし、シャツにジャケットを合わせると、「仕事っぽくてかっちりしすぎる感じがするな…」、と敬遠している男性も多いでしょう。
ジャケットにシャツを合わせた時のかっちりと大人っぽい雰囲気は、実は、女性と会う場面では、女性からのイメージアップにかなりの効果を発揮します。
女性は、男性に対して「大人っぽさ」や「頼りがい」を求めますが、それを演出するのにジャケットとシャツのスタイルはもってこいなのです。
このスタイルが最適な場面は、女性とのデートでオシャレなレストランに行く時、婚活パーティーに行く時、婚活で初めて女性に会う時などです。
シャツに合わせるジャケットは、紺の無地でウール素材の物がオススメです。紺の無地のジャケットはシャツやパンツとの合わせがしやすく、大人っぽい印象にもなり、女性からの印象がとてもいいです。
また、ウール素材のジャケットは、1年中使うことができる上に、大人っぽい印象をさらに高めてくれる、まずは持っておくべきジャケットの素材です。
ジャケットの選び方については、こちらの記事をご覧ください。
これさえ覚えておけば安心!メンズジャケット最強の1着の選び方
最適なシャツの選び方については、3章で詳しくお伝えします。
1-2 ブルゾンを羽織って柔らかい印象に
ジャケットとのコーディネートよりも、もう少し柔らかい印象を演出したい場合には、シャツの上にブルゾンを羽織る着こなしもおすすめです。
ジャケットの代わりにブルゾンを使うと、柔らかくて、カジュアルな印象になります。
写真のようなシャツとブルゾンのコーディネートは、遊園地や水族館などに行くようなカジュアルなデートにぴったりです。
このようなカジュアルなデートでシャツの上に羽織る服は、フードがついていないブルゾンを選びましょう。フードがついてないブルゾンは、柔らかい印象も醸し出しながら、大人っぽさがあり、女性からの印象も上がりやすいです。
一方、羽織る服でパーカーのようにフードがついている物は、よりスポーティーでカジュアルな印象になります。そのため、かっちりとした印象のシャツに合わせる時には、チグハグ感が出ないように注意が必要です。
シャツと合わせる場合には、まずは難易度の低い、フード無しのブルゾンを選ぶようにすることをおすすめします。
ブルゾンの選び方はこちらの記事をご覧ください。
プロ直伝!女性から印象UPの秋ファッションコーディネート鉄板2選
1-3 シャツの上にセーターを着て、春や秋も安心
ジャケットやブルゾンなどの羽織りもの以外に、セーターをシャツの上に着る着こなしもおすすめです。
シャツの上にセーターを着ると柔らかくて大人っぽい印象になり、女性からの印象もよくなります。
シャツの上に着るセーターは、薄手のVネックセーターを選びましょう。色と柄は、チャコールグレー(濃いグレー)の無地がオススメです。
Vネックセーターは首元に直線部分が増えるので、すっきりとスマートな印象になります。また、薄手の素材であれば、冬だけでなく、春や秋にも使うことができます。素材はウールがオススメです。ウール素材はシャツの上に着る時に袖の通りがよく、スムーズに着ることができます。
綿素材のセーターも多いですが、シャツの上に着る時に袖の通りが悪いので、シャツの上ではなくセーター1枚で着るのがいいでしょう。
濃いグレーの無地は、他の服と合わせがしやすく、柔らかい印象を出すことができます。
グレーや黒の無彩色は、どんな色とも合わせやすいという特徴があります。
また、シャツの上にセーターを着て、その上にブルゾンやコートを着ることも出来ます。シャツとセーターでは肌寒い春先、秋や冬などにも活用することができます。
<ブルゾンを羽織るコーディネート>
<コートを羽織るコーディネート>
2.シャツ1枚で着る時のコーディネート2選
1章で説明した通り、シャツは何かのインナーとして着る方が女性からのイメージを上げたい場合には簡単です。
ただ、やはりシャツ1枚で着たい男性へ、ポイントを押さえた着こなしを2種類ご紹介します。
2-1 シャツの裾をパンツの中に入れた着こなし
シャツを1枚で着こなす時には、シャツの裾をパンツの中に入れた方が簡単にコーディネートできます。
シャツの裾をパンツの中に入れて着れば、シャツの着丈の長さを細かく確認する必要がありません。
シャツの裾をパンツに入れるとかっちりしすぎるな…と普段はシャツの裾はパンツの外に出して着ている男性が多いでしょう。しかし、シャツの裾をパンツの中に入れてもサイズが合っていれば、大人っぽい印象になり、女性からのイメージを上げることができます。
サイズは特にウェスト回りのサイズが細身のシャツを選ぶようにしましょう。シャツの裾をパンツに入れるので、特にウェスト回りのサイズが大きいと目立ってしまいます。
2-2 シャツの裾をパンツの外に出した着こなし
シャツの裾をパンツの外に出す時には、ボタンを留めていた方が簡単にコーディネートできます。
ボタンを留めることで、シャツの下に着るTシャツなどのインナーとのコーディネートを気にする必要がなくなります。
特に気を付けることは、シャツの着丈の長さになります。シャツの着丈の適切な長さは、ベルトよりも下で、お尻が半分隠れる位です。
多くの男性は、シャツの裾を出して、中にTシャツを着るコーディネートをすると思いますが、これはかなり難易度が上がるので、上級者向けと考えて下さい。
シャツの着丈の長さ、Tシャツなどインナーとの色・柄の合わせ方、シャツとインナーの着丈のバランスなど考えることがかなりたくさん出てきてしまいます。
シャツの裾を外に出して着る時は、まずはシャツのボタンは留めて着るようにしましょう。
3、女性から印象を上げるシャツの選び方は「サイズ」「色・柄」「素材」がポイント
女性からの印象を上げるシャツの着こなしは、シャツの選び方も大きなポイントになります。
シャツを1枚で着る時はもちろん、飲食店などで、ふとブルゾン等を脱いだ時には、シャツが大きく目立ちます。その時に、間違ったシャツの選び方をしていると、女性からの印象はよくなりません。
シャツの選び方は「サイズ」「色・柄」「素材」がポイントになりますので、説明をしていきましょう。
ちなみに、シャツ1枚で着る際も、インナーとして着る際にも、同じ選び方で問題ありません。
3-1 サイズは細身を選ぼう
サイズは細身の物を選びましょう。サイズの確認は、「胸回り」と「ウェスト回り」の2か所のサイズがポイントになります。その2つのサイズのジャストサイズは、実は数式で確認することができます。
・胸回りのジャストサイズ=自分の胸回りの実寸+15cm~20cmのゆとり
・ウェスト回りのジャストサイズ=自分のウェスト回りの実寸+10cm~15cmのゆとり
この2つのサイズを確認して、細身のシャツを選びましょう。
また、お店に置いてあるシャツは、インナーを着ていれば、ほとんどの物が試着が出来ます。男性は大きいサイズを着ていることが多いので、普段着ているサイズよりも1つ小さいサイズも試着するようにしましょう。
ちなみに、試着の際には鏡で後ろをチェックすることも忘れないようにしましょう。2-2で述べた通り、シャツ1枚で着る時には、着丈は特に注意が必要です。
3-2 色は明るい色、柄は無地を選ぼう
シャツの色は白などの明るい色で、柄は無地を選びましょう。
白は爽やかなイメージが出て、女性からの印象もいい色です。また、白は無彩色なので、他に合わせる服がどの色でも合わせることができます。
また、無地のシャツは、上にジャケット、ブルゾンやセーターなどを着た時に、他の服との合わせがしやすく、とても使い勝手がいいです。また、大人っぽい印象にもなるので、女性からの印象もよくなります。
3-3 素材は綿がオススメ
素材は綿100%のものを選びましょう。綿素材は柔らかく大人っぽい印象になり、高級感を出すこともできます。
ちなみに、仕事で使うことが多いシワになりづらいシャツは、綿とポリエステルが入っています。ポリエステルが入っていると光沢が出て、仕事用のシャツに見えるので避けましょう。
また、春や夏は麻素材のシャツもオススメです。麻はシワになりやすい素材ではあるものの、大人っぽい印象を保ちながら、綿素材よりももっとカジュアル感が出せます。
綿のシャツの着こなしに慣れてきたら、麻素材を春や夏には次の1枚として選んでもいいでしょう。
4.シャツの着こなしはトータルコーディネートに気を付けよう
シャツやシャツの上に羽織る服など、上半身のコーディネートが完成しましたが、まだまだ気を抜いてはいけません。女性に好印象を与えるには、トータルコーディネートが大切です。
シャツやジャケットをしっかりと選んでいても、パンツや靴の選び方を失敗していると、コーディネートのバランスが悪くなってしまいます。
せっかく上半身が大人っぽい印象になっていても、太すぎるパンツとスポーティーなスニーカーを選んでしまっては、女性からの印象は上がりません。
ぜひ、トータルコーディネートを意識して、女性から印象のいいシャツの着こなしを完成させましょう。
4-1 シャツにはベージュのパンツを選ぼう
シャツを使ったコーディネートではベージュのチノパンがオススメです。
ベージュのチノパンは、程よいカジュアル感が出て、大人っぽい印象になります。そのため、かっちりとした印象のシャツと合わせるととてもバランスが良くなります。
サイズは細身のものを選びましょう。特にモモの部分が太くならないように注意をしましょう。
チノパンの詳しい選び方についてはこちらの記事をご覧ください。
大人カジュアルからデートまで!チノパンの選び方をシーン別にご紹介
4-2 ベルトはこげ茶のピン留めタイプを選ぼう
シャツを着る時には特にベルトが重要になります。それは、シャツの裾をパンツの中に入れて着ることが多いので、ベルトが目立ってくるからです。
ベルトはこげ茶のピン留めタイプを選びましょう。
こげ茶のベルトは、柔らかくカジュアルな印象になるので、休みの日にシャツを着る時に最適です。また、どのパンツや服にも合わせることができます。生成色のステッチ(縫い目)が入っていると、よりカジュアル感を出すことができます。
写真のようなピン留めタイプがオススメです。ピン留めタイプはベーシックなデザインなので、主張しすぎず他の服と合わせがしやすくなります。バックルタイプのベルトは、インパクトが強くなることがあるので、まずは避けましょう。
4-3 靴はこげ茶のレザーシューズを選ぼう
靴は細身のレザーシューズを選びましょう。
レザー素材は大人っぽい印象になり、足元に持ってくることで全体を引き締めてくれます。かっちりとした印象のシャツと合わせるととてもバランスがよくなります。
色はこげ茶がおすすめです。こげ茶は柔らかくカジュアル印象になり、どのパンツとの合わせもしやすい色です。
歩きやすいので、普段はスポーティーなスニーカーを履いている男性も多いと思いますが、女性とのデートなど大切な場面では避けましょう。
5.女性から嫌われるNGなシャツの着こなし
男性は私服で使うことも多く、うまく着こなすと女性からの印象を上げることのできるシャツですが、注意をしないと逆に女性からの印象が悪くなってしまうことがあります。
そこで、女性から印象の悪いシャツの着こなし方を紹介するので、当てはまっていないかを確認しましょう。
5-1 シャツの襟元からTシャツが出ている着こなし
シャツの襟元からTシャツが出ている着こなしは、だらしなく、子どもっぽく見えてしまうので、女性からの印象はよくありません。
シャツの下に着るTシャツなどのインナーは、シャツの襟元から見えないように、UネックやVネックを選びましょう。
家を出る前に、襟元からTシャツが出ていないかを鏡を見て、確認してから出かけましょう。
5-2 シャツの着丈が長すぎる着こなし
シャツの裾を外に出して着る時に注意をして下さい。シャツの着丈が長すぎると、野暮ったく、だらしない印象になってしまいます。
もし、シャツの裾を出す場合は、ベルトの下からお尻が半分隠れる位までの着丈の長さのシャツを選びましょう。
5-3 シャツの前を開けて、目立つ色やロゴが入ったTシャツを中に着る着こなし
今までは写真のようにシャツの前を開けて、Tシャツを着ていたという方も多いのではないでしょうか。
1-2で述べた通り、この着こなしは実はかなり難易度が高いです。シャツのサイズ選びをかなり細かくする必要があり、インナーのTシャツとの色と柄の合わせも考える必要があります。
そのため、あまり考えずにやってしまうと、かなり野暮ったく、バランスが悪い着こなしになってしまいます。
上級者のコーディネートと考えて、初心者はまずはシャツの前のボタンは留めて着るようにしましょう。
パンツのウエスト位置、上げ過ぎに要注意!
もう一つ、補足として、気を付けたい着こなしをお伝えします。
シャツの裾をパンツに入れて着る場合、パンツのウエスト位置を上に上げ過ぎないように気を付けましょう。おへその位置くらいまで引き上げて穿く方もいますが、腰骨にひっかけて穿くくらいがベストです。
ウェストの上げ過ぎはおじさんぽく、老けて見えてしまいます。
最初は落ち着かないかもしれませんが、必ず慣れますので、ぜひ、注意してみてください。
6.女性からの印象を上げるシャツを選ぶお店3選
シャツはほとんどのお店に置いてあり、どこで買おうか迷ってしまうことも多いでしょう。大人っぽく着こなして、女性からの印象も上げられるシャツを揃えているお店を紹介します。
・トゥモローランド
渋谷、新宿、丸の内、大阪、京都、名古屋やその他大都市にあるセレクトショップです。シャツやシャツに合わせるブルゾンやジャケット等の品揃えも豊富です。
ファッションが好きな上級者向けのシャツも多く、インパクトのある色や柄のシャツもあるので、ベーシックな色や柄を選びましょう。
・エディフィス
渋谷、新宿、丸の内などの東京都心部や、大阪、京都、名古屋などの大都市にあるセレクショップです。やはりシャツの品揃えは豊富です。
シャツは、着こなし方がいろいろとあり、デザインが特徴的なシャツ等もあります。分からない場合はスタッフの方に、ベーシックなシャツを探していると伝えてみましょう。
・伊勢丹メンズ館
新宿にある、地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っているデパートです。品揃えの豊富さは日本最大級なので、シャツもかなりの数があります。
各フロア毎に様々なシャツがあるので探すのは結構大変ですが、ベーシックなシャツは6階に多くあります。
7.おすすめの通販ショップ【BEST3】
服装選びはサイズが重要なため、デートなど重要なシーンで着る場合は、お店で試着をして選ぶことをおすすめします。とはいうものの、「お店に行く時間がない!」「そもそもお店が近くには無い!」という方もいるでしょう。その場合はネットで購入するのも一つの手でしょう。
7章では、そんな方のために、おすすめの通販ショップ【BEST3】をご紹介します。
【BEST1】「マネキン買い」で失敗知らず!メンズファッションプラス
やりすぎない、失敗しない無難な男服をコンセプトに、ファッション初心者でも気軽に買える「マネキン買い」が可能。コーディネート写真でいいなと思ったアイテムが一式で購入できてしまうのでラク!
【BEST2】「大人っぽいきれいめアイテム」ならスプートニクス
こちらも大人っぽくキレイめなアイテムが揃います。アイテムの種類が豊富で、選びやすいのも特徴。
【BEST3】厳選アイテムで初心者も買い物しやすいDcollection
シンプルでベーシックなアイテムが厳選された通販ショップです。ファッション初心者向けにファッションが学べるメディアやコーディネート例も豊富にあるので、ファッションがあまり得意でない方にもやさしい通販サイトです。
8.まとめ
普段何気なく着ているシャツの着こなしについて、女性からの印象をアップする上では気を付けることが少なくないということに驚かれた方もいるでしょう。
しかし、ポイントを押さえれば、決して難しくはありません。
着こなしを考える際に、極力、考えなければならないことを少なくすることがポイントです。
そのためには、シャツはジャケットやブルゾン、セーターのインナーとして、パンツに裾を閉まって着るのが最も簡単でおすすめです。
普段、近所のコンビニに行く時などは、何も考えずにシャツをいつも通り着ていたとしても、女性と会う大切な場面には、ぜひ、チャレンジしてみて頂きたいと思います。
きっと、女性から好感をもたれるはずです。
大人っぽい男の着こなしに欠かせないシャツを、最大限に有効活用してみてください。