
秋冬にセーターを着ていて、自分にこのサイズは合っているのか?
と感じている方もいるのではないでしょうか。
セーターのサイズ感が原因で、着心地が悪く感じることも少なくありません。
セーターの種類によって若干作りやサイズ感が異なりますが、自身の体型に適していないと着心地はもちろん、見た目の印象も良くなりません。
今回は、これまで多くのファッションに悩める男性にコーディネートのアドバイスを行ってきた男性専門のパーソナルスタイリストの私たちが、あなたの身体に合うセーターのサイズ感、セーターの種類について徹底解説します。
サイズ感による見え方の違いまでも理解できれば、自ずと選ぶべくセーターの種類も見えてきますので、これであなたのコーディネートも格段にレベルアップしますね!
目次
1.セーターのサイズ感、まずはジャストサイズを押さえよう!
セーターのサイズ感については、まずはジャストサイズで選べるようになるとスッキリと上品な印象で着ることが出来ます。
最近はオーバーサイズも流行りですが、ゆったりしたサイズ感は野暮ったく見えてしまったり、子供っぽく見えてしまうこともありますので、まずは適切なゆとり量を取りつつ余計が無い「ジャストサイズ」を押さえることをオススメします。
大人っぽくセーターを着こなすのであれば、まずはジャストサイズでサイズ選びができるようになると、さりげなくお洒落な印象になります。
そのうえで、薄手であれば細身に見えるように、厚手の場合は少しゆったりさせると雰囲気が出ます。
2.セーターのサイズ感は身幅と着丈で決まる
セーターのサイズ感は身幅と着丈のバランス感によってイメージが変わってきます。
まずは細身に見えるジャストサイズを目指していき、厚手のゆったりめも押さえていきましょう。
2-1 身幅は細身に見える適度なゆとり量でジャストサイズに
身幅は細身に見える、適度なゆとり量にしてジャストサイズに見えるようにしましょう。
胸回りは下記のような感じです。
【スッキリ、ジャストサイズ】
【ゆったり】
自分の胸回り+10~15cm程度のゆとりがあればジャストサイズです。
NGの写真のように、両腕を横に拡げた時にダブつきがないかどうかが目安です。
また、お腹回りは下記のようにします。
【スッキリ】
【ゆったり】
お腹回りは自分のサイズ+10cm程度のゆとりがあるとジャストサイズです。
胸と同様に、両腕を横に拡げた際にNG写真のようにお腹回りがダブついていないかが目安です。
2-2 着丈は長過ぎないようにジャストサイズで
着丈は長過ぎないようにしましょう。
パンツのベルトを覆うくらいに収まる長さがベストです。
【スッキリ】
【ゆったり】
2-3 ゆったりとしたシルエットでリラックスな印象に
薄手のセーターでジャストサイズを押さえた後に、よりカジュアルな印象になる厚手を持っておくとセーターのバリエーションが広がります。そういったタイプのセーターの場合は、ゆったりめのシルエットにしてリラックスしたカジュアルな印象にしていきます。
冬だけでなく、春や秋に着るような綿のセーターもありますが、アウター代わりにセーターを活用する方法もあります。
3.かっこいいセーターを選ぶ際のポイントは、色柄、素材、ネックにある
セーターを選ぶ際のポイントは、色柄、素材、ネックの形の3点です。
3-1 「色・柄」はベーシックでシンプルなもので上品な印象に
セーターはベーシックな定番色を使い、柄も無地か定番的な柄を使うと上品に決めることが出来ます。
例えば、濃い色だとチャコールや濃紺、黒、コゲチャ、明るい色であればライトグレーやベージュ、白やキャメルが定番色と言えます。
柄についてはセーターの場合、編み柄を活かして変化を付けるのがオススメです。
そもそもセーターは、細い糸を使って細かい網目で薄い生地(編地)を「ハイゲージ」と呼ばれ、キレイめのコーディネートやジャケットと合わせるようなビジネス向けに使われることが多いです。
また、太い糸を使ってざっくりと編み込むことで粗い網目の厚手の編地のことを「ローゲージ」と呼び、冬用の暖かい肌触りで、よりカジュアルなセーターに応用されます。
そのうえで、代表的な編み柄をご紹介します。
【天竺(ハイゲージ)】
【天竺(ローゲージ)】
基本的な編み方で、無地調になりますので、シンプルなセーターの代表例となります。
ハイゲージかローゲージで表情、厚みが変わってきます。
【リブ編み】
リブ編みは、網目の凹凸で縦縞の見えるような編み柄です。よく袖先や裾口に用いられますが、こちらも定番の編み柄となります。
ストライプ的に見えるので、スッキリとした印象が出せます。
細いリブはよりシャープな印象に、太いリブはカジュアルな印象になります。
【ミラノリブ】
ミラノリブはリブ編みの一種ではありますが、網目が平らで凹凸感が最もなく、裏表の両面編まれているので厚みも出る編み組織となります。
メンズセーターではニットジャケットのような羽織ものに使われることが多い編み柄です。
よりカッチリとした印象になるのが特徴です。
【ケーブル編み】
ケーブルは文字通り縄状に編まれた縄編み柄となります。最もカジュアルな印象が出る編み柄です。
3-2 「素材感」は天然繊維で高級感アップ
素材にも着目しましょう。
素材は天然繊維が使われているものを選ぶことでチープにならずに上品さが出せます。
【ウール】
ウール(羊毛)はセーターの素材としては最もポピュラーで多く使われています。
特に保温性が高く暖かいので、秋冬用で使われることが多いです。
ウールの中でも羊の種類や部位によって、糸の感じも変わってきます。
「メリノウール」と呼ばれるオーストラリアやニュージーランドで飼育されたメリノ種や、そのメリノの生後半年までの羊毛である「ラムウール」と呼ばれるものは比較的柔らかい素材が多く、チクチク感が少ないので着やすいでしょう。
【カシミヤ】
カシミヤは、カシミヤヤギの毛が使われていて、ウールよりもさらに柔らかく、頭数が少ないので高級素材で値段は高いですが、抜群の肌触りと保温性が特徴です。
その他、毛足の長い素材だと、アルパカやモヘアもあります。
【コットン】
主に春用や秋用、あるいは夏用のサマーセーターなどにも使われるもので、コットン(綿)があります。
コットンは保温性が無いので、主には春夏用の暖かくないセーターに用いられます。毛足は無いのでチクチクは無く肌触りが良いので男性は好む方も多いでしょう。
【アクリル】
アクリルは動物や植物の素材ではなく、合成繊維(化学繊維)です。合繊の中ではセーターに最もよく使われます。
コットンに近い保温性の肌触りです。虫食いの影響は受けませんが、静電気が起こりやすく、毛玉にもなりやすいこともあり、安価ですが見た目の高級感は劣るでしょう。
3-3 ネックの形で印象を変えよう
ネックの形で印象が変わります。
【クルーネック】
クルーネックは最もスタンダードないわゆる丸首です。
船の乗組員(クルー)が着用していたところが語源となります。
【Vネック】
Vネックは、文字通りV字の襟型です。
Vネックはシャープな印象になり、襟付きのシャツとも相性が良いです。もちろんシャツを着ないで着ることも出来、それだけでも表情が変わるのでバリエーションに富んだ着方が出来ます。
襟元の開きが大きくなるので、肌の露出を気にする男性はシャツの上に着るのが良いでしょう。
【タートルネック】
首が包まれたタートルネックはマフラー要らずのセーターです。
亀の首のように見えるところからタートルネックとなります。
男性だと、ジャケットのインナーとして着るコーディネートが多いですね。
【ハイネック/モックネック】
ハイネックとモックネックは厳密には同義ではないのですが、タートルネックよりも低いネックで折り返さない程度の高さになります。mockは英語で「疑似」を意味します。
カジュアル向けのセーターに使われるネックです。
4.セーターとコーディネートする際のおすすめアイテム
セーターとコーディネートするために持っていて間違いない便利なアイテムをご紹介します。
4-1 パンツは細身のチノパンでバランスを良くする
パンツは細身で、カジュアル用の素材なら綿がベースとなるチノパンが代表格となります。
ビジネスカジュアルでも使われます。
色は明るい色であればベージュやライトグレーが一般的。
濃色であればチャコールやカーキ、黒といったところです。
ジャケットなど上半身と色の濃淡を分けると全体バランス感が良く合わせもしやすくなります。
さらに、ポリウレタンなどストレッチが入っていれば(1~5%程度)細身でも動きが取りやすく使い勝手が良いでしょう。
詳しいチノパンの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事4-2 上品「ジーンズ」との組み合わせ方
ジーンズも使えます。
合わせるのであれば、濃いインディゴブルー(藍染め)で、色褪せやダメージなどが入っていないプレーンな生地のチノパン同様細身のジーンズが大人っぽさを出すには良いでしょう。
ライトカラーやダメージジーンズはカジュアル過ぎる印象になり、合わせも非常に難しいのであまりおすすめではありません。
また細身にする際に、ジーンズもストレッチが入った生地が使われたものもありますのでチェックしましょう。
4-3 襟付きシャツはVネックセーターとバッチリ
襟付きシャツはインナーの代表としては欠かすことが出来ません。セーターの中に着るものとしても定番的ですし、カジュアルでも多くの男性がシャツを着ます。シャツの色は、無地であれば白、水色(青)、ピンクなどが合わせやすく上品な印象となります。
【白シャツ】
【ブルーシャツ】
【ピンクシャツ】
また柄を取り入れて少しカジュアル感や、やわらかい印象を出すことも出来ます。
ストライプやウィンドウペーンと呼ばれる格子状の模様、ギンガムチェックなどが柄物として挙げられます。
【ウインドウペーン】
【ストライプ】
シャツは使用頻度が高く、一回着たら洗うのが基本的ですのでバリエーションが必要です。
その際にはこのようなところから揃えていってみてください。
詳しいシャツのサイズ選び方はこちらをご参照ください。
関連記事4-4 靴は焦げ茶の革靴かレザースニーカーが合わせやすい
靴については「レザーシューズ」が鉄板で必須です。またカジュアルなシチュエーションや距離を歩く場合はレザースニーカーがオススメです。
【レザーシューズ】
【レザースニーカー】
革靴の形はシンプルなストレートチップかウィングチップで、細身に見えて鼻先が長めであれば、足元のかっこいいイメージが演出出来ます。
レザー(革)素材で色は黒かコゲチャですが、よりカチッと見せたいのであれば黒、やや柔らかい印象を醸し出すのを狙うなら「コゲチャ」となります。
コゲチャは黒ほどカッチリになり過ぎず、適度に上品な柔らかさが演出できます。明るい色よりは濃い色目の方がより合わせもし易く、シャープな印象にもなるので足元を引き締めてくれますのでオススメと言えます。
詳しいシューズの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事4-5 薄手セーターであればテーラードジャケットも相性◎
薄手であればセーターの上に「ジャケット」を羽織ることも出来ます。
ジャケットはあまりカジュアル感が出ないように、カチッと見せる意味でもテーラード型で、おすすめはウール100%がベストと言えます。また、素材を綿にすると柔らかい、カジュアルな印象になります。
【ウールジャケット】
【コットンジャケット】
ジャケット色はやはり一般的にはネイビー系やグレー系、黒の無地となるでしょう。
合わせもしやすく、コーディネートに困らないところも鉄板として用いられる要因です。
バリエーションとしては、ピンストライプや窓枠のように見えるウィンドウペーンのような柄を取り入れてカジュアル感を演出しても良いと思います。
【ジャケット ウィンドウペーン】
ウールや綿素材であれば、季節に左右されずに使うことが出来るものも中にはあります。
動きやすさという点では、ジャージやニット素材のジャケットも良いでしょう。
詳しいジャケットの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事4-6 アウターはブルゾンやコートを上手に組み合わせよう
ジャケットを着て行くほどカッチリさせなくて良いけど、多少気を遣っている感じを出したい、という場合には、「ブルゾン」を押さえておくのが良いでしょう。冬および春や秋のような時季の定番カジュアルアウターです。
着丈が長すぎない程度のショート丈ブルゾンは、全体のスッキリ感をサポートしてくれてカジュアルでも大人な印象が出せます。
【ステンカラーコート】
【チェスターコート】
また、コートの場合はこのようなステンカラーコートやチェスターコートがセーターとも相性が良いです。
冬用でウール素材のこれらもコートは、カジュアルウェアとして使える形ですが、ビジネスでも使える分、カジュアルで着る際にはカチッとした印象に映ります。
5.セーターを使ったおすすめコーディネート
春は明るい色目のセーターでスッキリと爽やかに
夏にはTシャツのように見えるサマーセーターが活躍します。
秋はブルゾンのような羽織ものを活かして。おしゃれにストールを巻くのも〇
冬はコートなども使って暖かく。
6.かっこいいセーターを買うためのおすすめショップ3選
カッコいいセーターを購入するためのショップをお伝えします。
大人な印象を出すために必要な要素が含まれたアイテムがある可能性が高いところです。
いずれのショップで購入されるにしても、必ず試着して、出来れば全身コーディネートしてお店の全身鏡で見ながら配色バランスやサイズ感などをチェックしてください。
6-1 「トゥモローランド」で流行、定番共に揃います
セレクトショップは量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、セーターも豊富です。中でもトゥモローランドはレディスも幅広い年齢層に人気があり女性ウケも良いブランドでありますから押さえておくと良いでしょう。
6-2 じっくり選びたい派なら「イセタンメンズ」
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。そのため品揃え豊富でセーターを使ったコーディネートも可能です。
ブランド数も多く当然大人っぽいアイテムが豊富であります。「多くのものから選びたい!」という方にとっては最適ではないでしょうか。
ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
6-3 自分で選べない男性はプロに任せよう!「ライフブランディング」
お店に行ったけれど、自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
セーターを使ったコーディネートの方法を求めて来店する方もとても多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選びます。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか
セーターのサイズ感でしっくり来なかった方もこれで解消されるのではないでしょうか。
セーターはサイズ感でガラッと印象が変わってしまうことがおわかり頂けたのではと思います。
大人の男性であれば、薄手、厚手で1着は持っていて無駄ではないアイテムですし、コーディネートの幅が広がりますね。
自分のベストなサイズ感で着ることで、さらにカッコ良くなりますので、これから是非!