
「きれいめカジュアルってどういったものだろうか・・・」
きれいめカジュアルという言葉を聞くことが増えてきたけれども、ふわっとした名前でどんなものかイメージができないと感じる方は非常に多いです。
したがって、きれいめカジュアルを取り入れようと思ってもふわふわとしたイメージを持ったままコーディネートすることになり「しっくりこないな」ということが起きがちです。
しかし今回はその悩みを解決するために、いままで数百人のお客さまをコーディネートしてきた実績を持つスタイリストが自信を持って
「きれいめカジュアル」を「仕事として使うことのできるカジュアルスタイル」と定義します!
1章で詳しく説明をしますが、ファッション業界ではスーツスタイルを「1番のきれいめスタイル」と呼ぶのでスーツスタイルから少しカジュアルの要素を加えたものが「きれいめカジュアル」と言えるからです!
今回はこの軸もってふわふわとしていた「きれいめカジュアル」を具体的に、論理的にどうやって着こなすのか?を紹介をしていきます!
是非マスターして誰からもきれいめでかっこいいと思われる様になりましょう!
目次
1.きれいめカジュアルとは?
今回は数百人のお客さまをコーディネートしてきた実績を持つスタイリストが自信を持って「きれいめカジュアル」を「仕事として使うことができるカジュアルスタイル」として定義をしていきます。
いままで「きれいめカジュアル」ってなんとなくイメージは付いていたけど、ふわふわとしているので取り入れようとしても合っているのかどうか不安だったあなたももう安心です!
「なぜこの定義にするか??」
と言いますと「きれいめ」ってなに?というところから説明をしていきますね。
まず、ファッションスタイルで「きれいめ」とは?
すっきりシルエットや落ち着いた色味や素材などの特徴からビジネスで使われる「スーツ」が1番の「きれいめ」と呼ばれています。
そして「カジュアル」とは「気軽に」や「ラフに」といった少し気を抜いた服装のことをいいます。
したがって「きれいめカジュアル」とは「きれいめ」のスーツから、ネクタイを外したり、パンツをスラックスからチノパンに変えたりと少しだけカジュアルダウンさせたものといえます。
このように、「スーツ」から少しだけカジュアルダウンをさせた「きれいめカジュアル」であれば、IT業界や広告業界のようにビジネスカジュアルが許させている業界の服装と似てくるので、「きれいめカジュアル」を「仕事として使うことができるカジュアルスタイル」として紹介をしていきます。
では2章ではどうしたら実際に「きれいめカジュアル」を取り入れることができるのかをみていきましょう!
2.きれいめカジュアルを取り入れるポイント3選
カジュアルになりすぎずに「きれいめカジュアル」を取り入れるためのポイントは3つです
①色を3色以内で押さえてベーシックにまとめる
②サイズをジャストサイズで合わせる
③素材は天然繊維を使う
この3つを以下では細かく説明をしていきます。
2-1 「色」は3色以内でベーシックなものを使って「きれいに」まとめる
きれいめカジュアルでは「3色以内」「ベーシックな色合い」でまとめることがポイントです!
まず「3色以内」を意識する理由としては、色の種類が多くなるとごちゃごちゃした印象になり「きれいめ」とは言えなくなってしまうからです。虹色の服をビジネスシーンで着てくる人もいないですし、ごちゃごちゃしているときれいめだとは感じませんよね?
したがって、きれいめカジュアルでは色数を少なくすることをまずは意識しましょう!
その上で「ベーシックな色合い」ですが、これは黒や白、グレーなどの無彩色やネイビー、ベージュ、カーキなどを軸にコーディネートをしていくことが大切です。
なぜならば、色数を少なくしても「黄色・赤・紫」のような派手な色で固めてしまうとこれもごちゃごちゃした印象になり「きれいめ」と言えなくなってしまいますよね。
「ベーシックな色味」でまとめるコーディネートか、1種類だけアクセントカラーを入れると「きれいめカジュアル」の色合いにすることができます。
2-2 「サイズ」はジャストサイズで全体を「きれいに」みせる
サイズはジャストで合わせて「きれい」に見せましょう!最近はオーバーサイズの服装も流行っていますが、きれいめというよりもかわいい系になるので「きれいめカジュアル」を作るときにはやめておきましょう!
きれい目に見せるにはサイズ感も重要です!
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】
画像のようにサイズがあっているものは全体的にすっきりとしていて「きれい」な印象になりますが、サイズがあっていないと野暮ったい印象になってしまってきれい目とは感じませんよね。
一部分でも野暮ったい印象になってしまう「きれいめ」な印象と変わってしまうのでしっかりと、全部のアイテムのサイズを意識して全体がきれいになるようにしましょう!
2-3 「素材」は天然繊維を使って「きれいな」印象に
素材はなるべく天然繊維が使われたものがオススメです。
なぜならば高級感が出て上品で「きれいめ」な印象になるからです。(参照:Rakuten)
例えばナイロンやポリエステルといった合成繊維は、機能性素材ということで、アウトドア用のアイテムに使われることが多く、スポーティな印象が強くなってしまいますので、きれいめカジュアルの印象とはずれてしまいます。
したがって、シャツやパンツであれば綿、ジャケットやブルゾンはウール(羊毛)や綿、夏ならば麻などの天然繊維を使っていくときれいめな印象を与えることができます。
3.季節別「きれいめカジュアル」コーデ16選
3章では2章で紹介したポイントを押さえた実際のコーディネートをみていきましょう!
3-1 春のきれいめカジュアルコーディネート
【①:ネイビージャケット×白シャツ×ベージュチノパン】まずはきれいめカジュアルの鉄板アイテムのジャケットとシャツを使ったコーディネート!
ビジネスカジュアルでも使えるくらい「きれいな」な組み合わせです。
きれいめカジュアルをやるときにはここを1つの軸としてもっておくと他の組あわせもしやすくなります。
【②:ネイビージャケット×ピンクTシャツ×ベージュチノパン】ジャケットにカットソーを合わせたコーディネートは首元がすっきりと「きれいな」印象になります。
ビジネスカジュアルだとOKな会社やNGな会社がありますが、よりプライベートシーンに寄せた「きれいめカジュアル」ならOKです!
あまりかっちりとしすぎずカジュアルにもなりすぎないので使いやすい組み合わせですね
【③:ネイビーカーディガン×水色Tシャツ×ベージュチノパン】自分の体にしっかりと合わせたカーディガンコーデも春の「きれいめカジュアル」として使えます
ジャケットと比べると襟のないのでカジュアル感が強くなるアイテムです。したがって色や柄については落ち着いた物にしてまとめておくことがおすすめです
【④:スプリングコート×グレーセーター×カーキチノパン】 少し気温が低くしっかりとした羽織り物が欲しい時にはスプリングコートと言われる薄手のコートもおすすめです!丈が他の羽織り物と比べて長いので綺麗な印象と大人っぽい印象を与える事ができます。
3-2 夏のきれいめカジュアルコーディネート
【⑤:チャコールポロシャツ×ベージュチノパン】真夏はクールビズにも使われるポロシャツが「きれいめカジュアル」の鉄板アイテムです。
ポロシャツは裾を出して着ることが前提で作られているので丈がスッキリとしていて綺麗に見せることができます!
【⑥:ブルーポロシャツ×ジーンズ】ポロシャツにジーンズを合わせた組み合わせ。ジーンズはカジュアル感が強いアイテムですが、色を濃いめにしてサイズをすっきりとさせれば「きれいめカジュアル」として使うこともできます!
【⑦:グレー半袖シャツ×チャコールチノパン】半袖シャツを使う時は丈感には十分注意してください。ポロシャツと違ってシャツの裾をパンツから出す前提で作られていないものが多く、着丈が長くなりがちだからです。
「きれいめカジュアル」を意識するならばサイズには十分注意しましょう!
【⑧:ネイビージャケット×グレーサマーセーター】上品な印象になるサマーセーターに、ジャケットを羽織ったコーディネート!カジュアル感の強いジーンズもすっきりサイズにしておけばきれいめカジュアルとして活躍します!
3-3 秋のきれいめカジュアルコーディネート
【⑨:グレーセーター×シャツ×チャコールチノパン】
秋にはセーターが「きれいめカジュアル」では活躍します。
薄手のものにしておけば、防寒をしっかりとしながらもすっきりと印象をキープすることができます。
秋には1つはもっておきたいアイテムですね!
【⑩:チャコールセーター×ベージュチノパン】シャツを抜いてよりカジュアル感を強くしたものです。Tシャツだとカジュアルな感じが強すぎますが、ウール素材のセーターであれば上品で「きれいな」印象になるので「きれいめカジュアル」として使いやすいコーディネートです。
【⑪:カーキジャケット×グレーセーター×ジーンズ】
カジュアルな印象になる綿素材のジャケットをスッキリサイズで着ることできれいめに見せているコーディネート!カジュアルめなアイテムを綺麗に着こなすのはオシャレ感が高いですね!
【⑫:ネイビージャケット×白Tシャツ×ベージュチノパン】一年中使えるジャケット×Tシャツスタイルにブラウンのスニーカーを合わせる事で秋の季節感を演出しています!ちょっとした小物で相手に与えるイメージは変わるので是非とりいれてみてください!
3-4 冬のきれいめカジュアルコーディネート
【⑬:チェスターコート】冬は寒いのでモコモコとしたコートを着たくなりますが、「きれいめカジュアル」にするのであればコートもきれいめなものを選びましょう!
「きれいめカジュアル」の鉄板アイテムはチェスターコートです。少し首元が開いてきれいな感じにはみえるのですが寒いと感じやすいのでマフラーや手袋なんかも合わせて使える寒さ対策もしながらきれいめコーデをすることができます!
【⑭:ステンカラーコート】もう一つの定番はステンカラーコートです。こちらはチェスターコートよりはかっちりとした印象になりますが、すっきりと「きれいめ」にみせることができます。
下にジャケットなどを着ても大丈夫なゆとりを取りながら、しかし大きすぎないサイズを選ぶと着膨れしないキレイめなスタイルになります!
【⑮:Pコート】ボックス型のシルエットが多く綺麗に見せることが難しいPコートですが、ウエストラインにくびれがみえるようなすっきりなものを選べばきれいめとしてみせることができます!
【⑯:袖ニットブルゾン】ブルゾンコートの中には伸びるタイプのものもありますので、キレイめカジュアルを着るときにはおすすめのアイテムです!すっきりとシルエットにしても伸びるので着ているときのストレスがなく快適に過ごすことができます。
4.きれいめカジュアルで活躍するアイテム9選
4-1 「ジャケット」はジャストサイズがきれい目スタイルの鉄板
「きれいめカジュアル」の必需品はジャケットです!
【ジャケット】スーツスタイルやビジネスカジュアルでも使わるジャケットは「きれいめ」の印象与えることできるアイテムなので「きれいめカジュアル」を実践するときには外せません。
しかし、ただジャケットを着ていればいいのでなく、しっかりときれいめと思われるサイズ選びをしないと台無しになってしまいます。
台無しにしないサイズ選びのポイントは
「肩幅」「ボタン位置」「着丈」「袖丈」の4つです!
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4-2 「シャツ」は脱いでもきれいなジャストサイズ
シャツもジャケット同様ジャストサイズを意識しましょう!
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】最もスーツやビジネスカジュアルのスタイルに近いジャケット×シャツスタイルは「きれいめカジュアル」の最初に揃える組み合わせです。
シャツも大き目サイズで着ることが若い人の中では流行ってはいますが、若々しく可愛い印象になってしまいますので、ジャケットに合わせたり「きれいめ」を作るときであればジャストサイズにしておきましょう!
シャツのサイズ選びのポイントは「バスト」「ウエスト」です!
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4-3 「チノパン」は幅をスッキリがポイント
きれいめカジュアルなら「チノパン」は細みかつスマートシルエットを選びましょう。
【スッキリシルエットチノパン】上半身だけでなく下半身もすっきりとさせることが、「きれいめカジュアル」でのポイントになります。
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4-4 「ジーンズ」は濃いめでスッキリがマスト
きれいめカジュアルでは「濃いめ」でスッキリシルエットのジーンズもOKです!
【ジーンズ】ビジネスカジュアルとしてはカジュアルすぎて使えないところもありますが、「きれいめカジュアル」であればポイントを押さえて使えばきれいめとして使うことができます
ポイントは「濃いめ」「ダメージなし」「サイズをスッキリ」です
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4-5 「レザーシューズ」で足元を大人っぽく
きれいめカジュアルで取り入れるシューズはレザータイプのものがおすすめです!
【レザーシューズ】
【レザースニーカー】上半身、下半身をきれいめに仕上げたとしても足元がボてっとしたタイプの靴になってしまうと全体のイメージがきれいでなくなってしまうからです。
きれいめカジュアルであれば足の先まで気を抜かないようにコーディネートをしておきましょ!
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4-6 「レザーベルト」で小物も気を抜かない
また、気を抜きがちなベルトにも注意を払ってレザータイプのものにしておきましょう!
【レザーベルト】全体として綺麗に見せていたとしても、ふと手を上げた瞬間や電車のつり革につかまっているときにちらっと見えたときにカジュアルすぎるベルトをつけているとせっかくのコーディネートも台無しになってしまうので
細かいところにも気を配っておきましょう!
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4-7 「セーター」は薄手が相性良し
薄手のセーターは体温調節に使いやすいきれいめアイテムの鉄板
【薄手セーター】セーターは薄手のものにしておくときれいめな印象になりますし、ジャケットの下に来ても着ぶくれをしないので秋~春にかけて活躍するシーンの多いアイテムです。
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4-8 「ポロシャツ」は襟がしっかりとしてきれいなものを選ぶ
ポロシャツは襟がしっかりと立っているものにしておくて上品できれいな印象にすることができます。
【ポロシャツ】
また、「ポロシャツ」は裾をパンツの外に出すことを前提に作られていることから、着丈が短く設定されています。したがって、着丈が長くなってしまってきれいめに見えない。ということにはなりずらいアイテムなので夏のきれいめカジュアルにはおすすめです。
選ぶ際のポイントは「胸まわり」「お腹まわり」「着丈」の3つです!
ポロシャツの選び方をより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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4-9 「コート」はもこもこさせずに体に合わせる
寒い冬場でもすっきりとさせることがきれいめのポイントです
【ステンカラーコート】
【ニットブルゾンコート】寒いので機能性の高いダウンジャケットにしたくなりますが、「きれいめカジュアル」ならばすっきりシルエットの物を選びましょう
ダウンジャケットと比べると少し寒さは感じやすいので、マフラーや手袋を使って防寒対策をしておくことがおすすめです
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5.きれいめカジュアルのアイテムを買うならおすすめ店3選
5-1 「ユナイテッドアローズ」で上質なきれいめカジュアルを見つける
新宿、渋谷、丸の内、大阪、名古屋やその他都市部に多くあるセレクトショップです。ジャケットやブルゾン、セーター、細身のチノパンなどもベーシックなものの扱いがあるので、トータルコーディネートでテイストを統一したものを揃えやすいです。トレンドを押さえたアイテムも多いので商品構成のバランスが良くきれいめカジュアルを目指すにはイメージを作りやすいお店です。
5-2 「伊勢丹メンズ館」で多くのアイテムから自分のきれいめを選ぼう!
新宿にあるデパートで、地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。
日本最大級の品揃えの豊富さなので ジャケット、シャツ、カーディガン、カットソー、チノパン、ポロシャツ、セーターなど【きれいめカジュアル】で使えるメンズファッションアイテムは時期に応じて全て揃います。
全館見て回るだけでもかなりの時間を有しますので、日頃からオシャレを楽しむ機会の多い男性であれば、ショッピングを楽しむことが出来るでしょう。
ふだんカジュアル量販店で買う機会の多い初心者~中級者の方の場合、行くべきお店がわかり辛い可能性が高いのと、価格設定が大きいことから注意が必要です。
5-3 「ライフブランディング」は自分で選ぶことが難しい人に最適
弊社は男性専門の個人向けファッションコーディネートサービスを提供しています。今まで1万人以上のお客さまのコーディネートのお手伝いをしてきました。
それぞれのお客さまの状況をヒアリングした上で、最適な服や雑貨を提案しますので、一般的なお店だと自分ではなかなか決められないという方におすすめです。
特に【きれいめカジュアル】とはしっかりとした定義がなく非常に難しいと感じやすいスタイルですので自分で買うのは自信がないという場合には、ぜひ私たちにお任せ下さい。
また、一人一人の着て行くシーンやサイズが違うことも難しさの原因の一つ。ジャストサイズを選ぶには、自分の体型の特徴を知る必要があります。私たちは、お客さま一人一人のサイズを測り、そのサイズを基にプロが最適な洋服を選びます。
「きれいめカジュアル」ファッションで迷った時には、ぜひお気軽にご連絡下さい。無料相談も承っています。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は「きれいめカジュアル」の1つの軸として「ビジネスカジュアルとして使うことができるアイテムをプライベートシーンに広げたもの」と定義して紹介をしていきました!
「きれいめカジュアル」とはしっかりとした定義なく、コーディネートをどうしたらいいのかと迷いやすいですがこの軸を持ってコーディネートができれば簡単に「きれいめカジュアル」は攻略することができます!
大人っぽくも見え女性からのウケもいい「きれいめカジュアル」はどの世代でも使えるので是非試してみてください!