
「今年の冬はビジネスシーンに映えるコートを手に入れたい」
「ビジネスでもプライベートでも使えるコートがあればぜひ知りたい」
これからくる寒い冬、通勤時や営業外回りをする男性にとってもコートは必需品です。
最近では、スーツだけでなく、ビジネスカジュアルなどのジャケットスタイルやカジュアルめの服装を推奨する企業も増えてきており、実際にどのようなコートを選べば良いのかわからずに悩む男性も多いことでしょう。
また、寒い冬は着る枚数が多くなるため、どうしても着膨れしてしまうもの。
そこで、おすすめのビジネスカジュアル用コートの種類からアイテム選びのポイントまでしっかりと抑えることで、スマートだけど寒々しく見えず仕事がデキる雰囲気を演出することが出来ます。
さらには、仕事のみならずプライベートでも着れるコートなら、ぜひ欲しいですよね。
ONOFFで着れて、スマートに見えるコートは「細身のサイズ感」と「着丈の長さ」を軸に選ぶのがポイントです。
その上で、見た目と防寒対策を意識した「素材」や「コーディネート全体の色の組合せ」まで意識して選べたらオシャレ上級者と言っても過言ではありません。
男性専門のプロのパーソナルスタイリストが論理的にコーディネート画像を用いながらわかり易く解説しますので、今年の冬こそコートを素敵に着こなせるようになりましょう!
目次
1. ビジネスカジュアル用のコートでおすすめはコレ
それでは早速、ビジネスカジュアル用のコートでおすすめのデザインをご紹介します。
これから皆さんが手に入れるべきコートを、私たち男性専門パーソナルスタイリストが1つ挙げるならば、迷わず「ステンカラーコート」を手に入れることをおすすめします。
【ステンカラーコート】
ステンカラーコートの特徴は、スーツやジャケットの裾がしっかりと隠れる着丈の長さと、襟が綺麗に立つことでカッチリとした印象で着用できるところです。
ちなみに、ステンカラーコートは「和製英語」で海外では通じません。正式名称は「スタンドフォール(stand-fall)カラーコート」あるいは「ターンオーバー(turnover)カラーコート」です。
名前の由来は諸説ありますが、スタンド(stand)カラーが訛って呼ばれるようになったと言われています。
【スーツスタイル】
【カジュアルスタイル】
ビジネススーツやジャケットスタイル、キレイめカジュアルいたるまでコートを着こなせるようになると、仕事がデキる雰囲気はもちろん、プライベートでも大人のカジュアル感をしっかりと演出できます。
数あるコートの中で最もシンプルなデザインで流行に左右されにくいステンカラーコートこそ、ONOFF問わず着れる定番アイテムと言えるでしょう。
実際にビジネスカジュアル用のコートを何を基準に・どの様に選べば良いのか、次の2章でポイントを絞ってお伝えします。
ステンカラーコートについてもっと知りたい方はこちらをご参照ください。
関連記事2. ビジネスカジュアル用コートの選び方のポイント3選
この章では、男性専門パーソナルスタイリストが、ビジネスカジュアル用コートの選び方を3つのポイントに絞ってお伝えします。
2-1 スッキリ・スマートに見せる「細身のサイズ感」
スッキリとスマートに見せる「細身のサイズ感」を意識して選ぶことが何より重要です。
【左:細身サイズのコート、右:オーバーサイズのコート】
モデルが着ているコートは身幅のサイズが違います。
コートは体を覆う専有面積が大きいアイテムだけに、身幅のサイズが違うだけで印象が変わることがわかります。
ご自身の体型に対して、いかに「ジャストサイズ」のコートを選べるかが重要になることを覚えておきましょう。
それでは、ジャストサイズのコートを選ぶために必要なポイントを細分化してお伝えします。
2-1-1 おなか周り
まず最初に見るべきポイントは「お腹(おなか)周り」です。
【OK写真】
【NG写真】
ご自身のおなか周り+10~15cmのゆとりがあればジャストサイズです。
確認時は鏡の前で両腕を横に軽く広げた状態で立つことです。
OK写真は横シワが入らない程度の細さでスッキリ見えるのに対して、NG写真はゆとりが大きくダボっとした印象です。
2-1-2 肩回り
コートの下にジャケットを着る場合、ジャケットの肩部分にはパッドが入っていることが多いため肩部分のサイズ感にも注意が必要です。
コートの肩回りが狭いときつくて着れませんし、肩回りが広すぎると老けてみえる可能性が高くなります。
次の写真のように、肩の部分に指が一本入るか入らないか位のゆとりがあるのがジャストサイズです。指がずぼっと中に入ってしまう(指が一本以上はいる)場合は大きすぎます。
【肩回り:OK写真】
コートを試着する際は、ジャケットやスーツなどを着るか、持っていき、それらの上からコートを羽織って確認しましょう。
2-2 「着丈の長さ」を意識してスッキリと洗練された印象に
最後に「着丈の長さ」です。
ジャケットやスーツの上からコートを羽織る場合、ジャケットの裾よりも長く・膝よりも上で選びましょう。
【着丈の長さ】
「着丈の長さ」を意識してコートを選ぶとスッキリと洗練された印象になります。
着丈の長さは、ヒザよりも下に来ると長過ぎておじさんぽく見えたり、就活中の学生っぽく見えられがちです。
最近のトレンドとして、スネ付近まで長い着丈のロングコートもありますが、ビジネスシーンには向かないので避けましょう。
2-3 見た目の印象と防寒対策は「素材」で調整
ビジネスカジュアルシーンのコートは、見た目の印象と寒さ対策は「素材」で調整しましょう。
【コート生地素材】(参照:corvo)
コート用の素材には以下の特徴があります。
① 素材で防寒性が変わる
② 素材で見た目の印象が変わる
例えば、コートに使用する天然素材の綿とウールを比較した場合、ウールは防寒性が高く高級感がうまれます。
綿はウールほど防寒性は高くありませんが吸汗性や吸湿性に優れており、ウールよりも柔らかい印象になります。
このように「着る時期や気温と、周りに与えたい印象によって素材を使い分ける」こと覚えると、
詳しく見ていきましょう。
① 使う素材によって防寒性が変わる
ステンカラーコートやチェスターコートのような、「かっちりめ」に見える形のコートでは、一般的には「フランネル」と呼ばれるウール100%やカシミヤが使われるので暖かいです。
【フランネル生地】
(参考:fab-fabric)
ウール(羊毛)はクリンプと呼ばれる縮れた毛の組織の集合体で、外気の寒さを暖気に換えて体内に取り込もうとしますので、ウールは軽くて温かい特徴があります。
ウールの毛が太いほどにその効果は高くなるため、冬用コートでの需要が高くなります。
反対に、綿素材やスーツ地のような薄手ウール素材だと保温性は減るため春先や秋口に着るのに丁度よい暖かさのコートです。
② 素材で見た目の印象が変わる
素材が見た目の印象に大きく影響を与えることを覚えておきましょう。
コートに使用される合繊繊維「ナイロン」「ポリエステル」は、風をブロックする上で大変有効です。
元々はスポーツウェアやユニフォームなどに使われる機能繊維であるため、見た目がスポーティになってしまったり、チープに見えることがあります。
【合繊繊維によるビジネスカジュアルコート】
(参照:tas clap)
続いて、天然繊維「ウール」「綿」は見た目の上質感から、ビジネスシーンに必要なデキる感が醸し出ます。
「カシミヤ」はウールや綿よりも高級感があり、軽くて暖かいのが特徴です。
このように素材が醸し出す印象は変わってきますので、上手く応用出来るとグッとオシャレ感がアップします。
3.ビジネスカジュアル用コートを使った厳選コーディネート
それでは、実際にビジネスカジュアルシーンに適したコートを画像を使ってご紹介します。
【ステンカラーコート × ジャケパンスタイル】(参照:TOKYOlife)
カッチリとした後ろ高の襟が特徴のステンカラーコートは、シンプルなデザインなのでスーツやジャケットスタイルとの相性も抜群です。
防風性や肌寒さを防ぐならポリエステルやナイロンなどの合繊繊維のコートを選び、防寒性や上品な見え方を目指すならウール素材などの天然性がおすすめです。
【ステンカラーコート × ジャケパンスタイル】
スーツスタイルやジャケスラといったカッチリビジネスコーディネートでも相性が良いステンカラーコートに、マフラーを巻くことで程よく柔らかさと温かみが加わります。
ビジネスカジュアルシーンに巻くマフラーは色柄の主張は抑え目の物を選ぶとコーディネートしやすいでしょう。
【チェスターコート × スーツスタイル】(参照:ASHLEY WESTION)
落ち着いた色合いのジャケットとスラックスに、グレンチェック柄のチェスターコートを合わせた上品なビジネスカジュアルです。
ビジネスシーンに柄入りコートを着る場合、柄線は1色に限定して悪目立ちしない物を選ぶのが鉄則です。
【チェスターコート × タートルネックセーター】(参照:wear)
秋冬シーズンに映えるダークブラウンのチェスターコートにグレージュカラーの上品なタートルネックセーターを合わせたコーディネートです。
会社の服装規定にジャケット着用が必須ではない場合でも、襟高のセーターを加えるだけでほど良くカッチリと大人っぽい印象になります。
【ステンカラーコート(合繊) × スラックス】
(参照:WEAR)
雨風の強い秋の季節に着るコートは速乾性に優れたナイロンやポリエステル素材のステンカラーコートがおすすめです。身幅の細いコートを意識して選ぶことでスッキリとスマートな印象になります。
【トレンチコート × スーツ】
(参照:sanyo-stylemagazine)
トレンチコートのベーシックな色味のベージュはカジュアルな雰囲気が出ます。
ベージュのような明るい色のコートは春先に使うとより映えます。
明るいコートに対して暗い色のスーツに統一すると落ち着いた印象になります。
【ダウンコート × スーツスタイル】(参照:スーツの着こなしVゾーンラボ)
スーツの上から羽織れるロングダウンコートも存在します。
防寒性が抜群のダウンですが、ビジネスシーンに着膨れしたコーディネートは厳禁ですので、薄手のダウンを選ぶように意識しましょう。
【キルティングコート × スーツ】(参照:tas clap)
暖かみのあるキルティングコートでスポーティに仕上げたスーツスタイルです。
軽くて暖かいのでフレッシュな印象を与えてくれます。
少しカジュアルな雰囲気が強くなるので、訪問先の服装規定に適しているかを予め確認しておきましょう。
【チェスターコート × 襟付きシャツ&チノパン】ビジネスシーンに明るい色のチノパンを選ぶ場合、全身が華やかになり過ぎないように、上半身には落ち着いたベーシックカラーのアイテムを選ぶと上手くまとまります。
【ダッフルコート × スーツ】(参照:SURF&TAILOR)
カジュアルシーンで利用する機会の多いダッフルコートですが、ビジネスシーンで活用することも可能です。見幅の細いスッキリしたサイズを選びスマートに演出させましょう。
4. ビジネスカジュアル用コートを揃えるならおすすめショップ3選
この章では、男性専門のプロのパーソナルスタイリストおすすめのショップを厳選してお知らせします。
いずれのショップで購入する際も「必ず試着」をしましょう。
お店の全身姿見を通して、着たアイテムのサイズ感や配色バランスなどをチェックすることが重要です。
4-1 オシャレにコーディネートしたい方はセレクトショップ(トゥモローランド)
大都市圏を中心に流行のアイテムやオシャレな雑貨などをセレクトしているショップです。
量販店よりも確実に価格は上がってしまいますが、国内外の注目ブランドや自社開発によるプライベートブランド商品など幅広く展開しているため、オシャレなビジネスカジュアル用コートはもちろん、ショップ内で全身コーディネートできるのが特徴です。
中でもトゥモローランドは男女問わず、オシャレに精通した人に人気のブランドですので押さえておくと良いでしょう。
4-2 こだわりたい方は男性専門デパート(イセタンメンズ)
東京新宿にある国内有数の百貨店で、地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムで構成されているのが特徴です。
そのため男性向けの品揃えは国内最大規模をほこり、ビジネスカジュアル用コートを軸としたコーディネートも安心して揃えることが可能です。
売り場面積も広く国内外のブランドが数多く展開していることから、色々なお店を見ながらじっくり選びたい方にはおすすめです。
ブランドも多く混在しておりますので、洋服選びが苦手な男性の場合は探す作業が大変かもしれません。
時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
4-3 お任せしたい方はコーディネートサービス(ライフブランディング)
お店に行ったけれど、自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。この時期はビジネスカジュアル向けのコート選びに悩まれる方のご相談も多く承っております。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選ぶ点です。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
5. おすすめの通販ショップ【BEST3】
服装選びはサイズが重要なため、デートなど重要なシーンで着る場合は、お店で試着をして選ぶことをおすすめします。とはいうものの、「お店に行く時間がない!」「そもそもお店が近くには無い!」という方もいるでしょう。その場合はネットで購入するのも一つの手でしょう。
そんな方のために、おすすめの通販ショップ【BEST3】をご紹介します。
【BEST1】「マネキン買い」で失敗知らず!メンズファッションプラス
やりすぎない、失敗しない無難な男服をコンセプトに、ファッション初心者でも気軽に買える「マネキン買い」が可能。コーディネート写真でいいなと思ったコートスタイルを一式購入できてしまうのでラク!
【BEST2】「大人っぽいきれいめアイテム」ならスプートニクス
こちらも大人っぽくキレイめなアイテムが揃います。ジャケットやコートの種類も豊富で、選びやすいのも特徴。
【BEST3】厳選アイテムで初心者も買い物しやすいDcollection
シンプルでベーシックなアイテムが厳選された通販ショップです。ファッション初心者向けにファッションが学べるメディアやジャケットとコートを使ったコーディネート例も豊富にあるので、ファッションがあまり得意でない方にもやさしい通販サイトです。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の生地ではビジネスカジュアルシーンに最適なコートの選び方から、実際に着た時のコーディネート画像をご覧頂きました。
ビジネスシーンに映えるコート選びのポイントは、「細身のサイズ感」と「着丈の長さ」を軸に選ぶのが重要です。
その上で、見た目と防寒対策を意識した「素材」や「コーディネート全体の色の組合せ」まで意識して選べたら、ビジネスシーンだけでなくプライベートでも活用できるコートを揃えることが出来るでしょう。
今年の冬はビジネスシーンではデキる男感を演出して、プライベートではオシャレ上級者を目指して素敵なコートを手に入れてください!