「お見合いの服装、どうしたらいいものか…?」
そんな悩みを抱える50代男性は非常に多くいます。
お見合いや婚活パーティー、あるいは同窓会などでよく目にする光景ですが、50歳を超えた男性で「おじさん臭い人」と「若々しい人」とでは見た目が全然違いますし、当然ですが「若々しい人」の方が女性とお互い楽しげに会話しています。
そこで今回は、これまで1万人以上の服装に悩む男性にファッションコーディネートをお手伝いしてきた、男性専門パーソナルスタイリストの私たちが、50代男性の間違いないお見合いコーディネートの方法、着こなし、もちろん服の選び方までをご紹介致します。
ポイントは、いかに「普段着感」が出さないかです。
これを読んでいただければ、自信を持ってお見合いに臨めるようになります!
目次
1.50代男性のお見合いの服装は、「普段着」と思われないように!
50代男性のお見合いの服装で最も重要なポイントは、いかに普段着と思われないかということです。
まずは50代婚活がお見合いでNGなイメージをお見せします。
【ダボダボスーツ】
しっかりした社会人を演出しようということでスーツを選んだ点は良かったのですが、このようにオーバーサイズでだらっとした感じでは一気に野暮ったくなり、女性からはおじさん臭い印象に見られてしまいます。
お見合いという特別で大事な場面で着る服装というよりは、「普段来ているスーツ」という感じが拭えないのです。
また、スーツではなくカジュアルで臨まれるとしても、さすがにここまでリラックスした“普段着感”はNGというスタイルが以下の写真です。
【普段着シャツ】
この姿を見た女性はきっと「なんかだらしないおじさんって感じで、私に興味がないのかしら?」と感じてしまうでしょう。
女性は清潔感を重視しますので、着方、服の状態などもきちんとした感じが出るように気を付けてください。
お見合いは特別な場。「50代にまでなって未だにTPOに合わせた服装ができていないなんて…」と女性にガッカリされないようにするために、ここから、いかにおじさん臭くならずに女性からも若々しい印象に見てもらうにはどうすれば良いかをお伝えしていきます。
2.お見合いでの50代男性の間違いない服装とは?
この章では、50代男性がお見合いで間違いない服装をご紹介します。
カジュアルなら「ジャケパン」、あるいはカチッと見えるという意味では「スーツ」がベストとなります。
2-1 休日リラックスな服装ではなく、最低でも「ジャケパン」が必須
【ジャケパンスタイル】
50代男性がお見合いにカジュアルで臨むなら、テーラードジャケットを使った「ジャケパン」スタイルが鉄板です。
「休みの日にまでスーツか?」や「スーツだとちょっと固すぎるか?」と感じる方であれば、ジャケパンスタイルが、スーツ以外でのお見合いの王道コーディネートとなります。
ジャケットを着れば、普段着感は出ずに、きちんと感が演出できるからです。
紺や黒、グレーなどベーシックな色の無地のジャケットに、白やブルーなど淡い色目の襟付きシャツをノーネクタイで、パンツは綿のチノパンに足元は革靴が最も定番なスタイルです。
このスタイルがジャケパンにおける王道のコーディネートとなります。
サイズ感はスーツ同様に体型にフィットした細身を選ぶと、若々しい印象になります。
ジャケットの素材はスーツ同様にウール100%、チノパンはコットン(綿)が一般的です。
【ウール素材】
【コットン素材】
(参照:モノコレ)
また、パンツをチノパンからスラックスに変えて、さらにきちんと感を演出するのもアリです。
【ジャケスラスタイル】
ジャケットにスラックスを合わせるスタイルは、スーツに近い印象になってくるので、ジャケパンよりもかっちり感が強くなります。
アイテム内容は一緒で、配色を変えても良いでしょう。
【ライトグレージャケットスタイル】
その場合、ジャケットが濃い色目ならパンツは明るめ、ジャケットが明るめならパンツは濃い色目にするとコーディネートのバランスが良くなります。
2-2 ジャケットがなければ「スーツ」スタイルも可能
【スーツスタイル】
かっちりとした印象を表現しやすいのはビジネスアイテムである「スーツ」も大丈夫です。
休日のデートであればスーツだとやや場違いなこともありますが、お見合いであればスーツも可能です。
スーツの定番である紺無地、シャツは白やブルーなどのベーシックな色の無地で、そこに合わせるネクタイは紺系の定番でも良いですし、対女性場面ということでソフトな印象の出せる水色やラベンダー、シルバーなどの淡い色目がベースになっているものを組み合わせると、かっちり感の中にもほんのりとソフトな印象が漂います。
【パープルネクタイ】
スーツはグレーなどのベーシックな色違いや、ストライプなどコントラスト弱めであれば定番的な柄でも大丈夫です。
【グレースーツ】
(参照:Tas clap)
【ストライプスーツ】
(参照:men’s EX)
ただし、ただ単にスーツであれば良いということではなく、女性からもかっこ良く見てもらえるように、細身のジャストサイズで、着丈、袖丈も長すぎないように気を配ってください。
素材は基本的にウール(羊毛)100%です。ポリエステル100%や高混率だとチープな印象に見られてしまうリスクがあります。大人の上品な印象を心がけてくださいね。
3.50代男性がお見合いで若々しく見せるには、「サイズ感、色(柄)、素材」の3点がポイント
50代男性がお見合い用の服装でいずれのコーディネートを取り入れるにしても、若々しく見せるために必要なポイントは、
・ジャストサイズで全身を統一、細身に見せて若々しく
・無地のベーシックな色合いで、使う色数は3色以内が目安
・使われている素材は天然繊維がベース
の3つあることがカギとなります。
3-1 ジャストサイズで細身に見せて若々しく
何を着るにも必要なのは、自分の体型にフィットした「ジャストサイズ」で全身を統一させることがとても大切です。
50代男性で、最もありがちで最もおじさん臭く見えるのが、「オーバーサイズ」の服です。
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】
男性はどうしても着心地を重視するあまり、実際の自分の適性よりもゆとりのある必要以上に大きいサイズの服を選びがちです。
しかし途端に野暮ったく、おじさん臭く見られるようになってしまいます。
これまでオーバーサイズの方にとっては、服がタイトになるので動きに辛さを感じることもあるかもしれませんが、女性に洗練された大人の印象を与えるためには、普段よりはワンサイズ下など細身を取り入れてみることで「ジャストサイズ」に近付けることが出来ます。
3-2 無地のベーシックな色合いで、色数3色以内で若々しく
使う色目は、無地でベーシックな定番色だと洗練された大人の印象を醸し出すことが出来ます。
さらには使う色数をあまり多くするのではなく、全身で3色以内など少なくまとめるのが上品な印象を演出するコツとなります。
【3色以内コーディネート】
【3色以内コーディネート】
派手な色や過度な柄ものは、遊び人な印象に見えてしまい、お見合いではマイナスです。
女性にとって安心感を抱かせるような、落ち着いた雰囲気がお見合いには必要です。
例えば、ジャケットであれば濃紺やグレー、シャツであれば白や水色や淡いピンク、パンツであればベージュや黒、チャコールグレーなどがベーシックな定番色と言えるでしょう。
3-3 大人の男性は天然繊維で上品さを演出
若々しい男性像を演出するためには、各アイテムの素材にも着目しましょう。
50代という大人の男は、天然繊維が使われているものを選ぶことでチープにならずに高級感が出せます。
男性は着心地重視で、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維が好きです。軽くて取扱いもラクで機能性という意味でも重宝されますが、元々スポーツウェアやアウトドア用で使われる繊維ということもあり、スポーティな印象になったりチープに見えたりします。
ですので、天然繊維が使われているものでチープにならずに品の良さを醸し出し、その上で動きやすさをカバーするという理由で、ポリウレタンなど伸びる繊維が低混率で含まれた生地のものであれば着用感が補えます。
例えば、綿のチノパンなどは1~5%程度で含まれるポリウレタンがあれば生地が伸びます。
【伸びるチノパン】
デザインや洋服の種類がレディスほど豊富ではないメンズ服の場合、洋服の素材が印象づくりに与える影響が大きく左右されます。
お見合いのような初対面というこの先を占う重要な場面で使う場合は、天然繊維を使った洋服を選び大人っぽくスマートな印象を作ることが大切です。
4.50代男性がお見合いの服装で必須のアイテム11選
50代男性がお見合いの服装の際に、持っていて間違いない鉄板アイテムを、男性専門パーソナルスタイリストがご紹介します。
4-1 「テーラードジャケット」は頼れる男性像を演出
ジャケットはあまりカジュアル感が出ないように、カチッと見せる意味でもテーラード型で、特に初対面であるお見合いの際の素材はウール100%がベストと言えます。
【ジャケット】
例えばそこから繋がり2回目以降に食事などで会う時のジャケットであれば、例えば素材を綿にしてちょっと柔らかい印象を残すなど工夫出来ると、いつも一緒な感じも無いですし、何よりも大人っぽさを示すうえでは象徴的なアイテムとなります。
サイズはもちろんジャストサイズ!
大人の男性であれば是非とも自分に合ったジャケットが羽織れるようになっておいてください。
お見合いだけでなくその後デートシーンでも間違いなく使う可能性があるはずです。
【グレージャケット】
【ウインドウペンジャケット】
【ストライプジャケット】
ジャケット色はやはり一般的にはネイビー系やグレー系、黒の無地となるでしょう。
合わせもしやすく、コーディネートに困らないところも鉄板として用いられる要因です。
さらにウールや綿素材であれば、季節に左右されずに使うことが出来るものもあります。
4-2 「スーツ」も細身でスッキリ見えるようにすれば〇
スーツも細身でスッキリ見えるようにしましょう。
【スーツスタイル】
スーツについては、ジャケットのところで述べた内容に近くなります。
ジャストサイズであることはモチロンですが、ビジネスアイテムでありますので、決して奇をてらおうとせずに、無地のベーシックな紺や濃いグレーが良いでしょう。
ベーシックにする方がお見合いにおいては誠実さが演出できます。
関連記事4-3 「シャツ」は白や水色でさわやかさをサポート
【ホワイト・ブルー・ピンクシャツ】
襟付きのシャツも、お見合いでは必須と言えるでしょう。
ジャケットの中に着るものとしても最も定番的です。
シャツの色は、無地であれば白、青(水色)、淡いピンクなどが合わせやすくさわやかな印象となります。
ちなみに、柄を入れると少しカジュアル感ややわらかい印象を出すことが出来ます。
【グラフチェック・ストライプ・ギンガムチェック】
お見合い後のデートとして用いられる柄としては、ストライプやウィンドウペーン、グラフチェック、ギンガムチェックなどが挙げられます。
4-4 「チノパン」は大人パンツの代表
パンツは細身で、素材は綿ベースのチノパンがジャケパンの代表格となります。
【チノパン】
色は明るい色であればベージュやライトグレーが一般的。
濃色であればチャコールやカーキ、黒といったところです。
ジャケットと色の濃淡を分けると全体バランス感が良く合わせもしやすくなりますので、ジャケットが濃紺であればチノパンはベージュがお見合いではベストと言えます。
さらに、ポリウレタンなどストレッチが入っていれば(1~5%程度)細身でも動きが取りやすくなります。
関連記事4-5 ジャケスラ用の「ウールスラックス」
チノパンよりももう少しカチッと決めたい!という方であれば、「ウールスラックス」です。
スーツに限りなく近い印象となります。
【スラックス】
スーツスタイルの上下で色が違う状態と思っていただいて良いです。
スラックスの定番としては、チャコールグレーおよびライトグレーの無地、つまりグレーの濃淡で持っておくのが最も間違いないです。
4-6 足元を引き締めてくれる「レザーシューズ」
靴についてはお見合い用としては革靴が鉄板で必須です。
形はシンプルなストレートチップかウィングチップで、細身に見えて鼻先が長めであれば、足元のかっこいいイメージが演出出来ます。
【レザーシューズ】
レザー(革)素材で色は黒かコゲチャですが、よりカチッと見せたいのであれば黒、やや柔らかい印象を醸し出すのを狙うなら「コゲチャ」となります。
コゲチャは黒ほどカッチリになり過ぎず、適度に上品な柔らかさが演出できます。明るい色よりは濃い色目の方がより合わせもし易く、シャープな印象にもなるので足元を引き締めてくれますのでオススメと言えます。
関連記事4-7 大人は細部にもこだわる!「レザーベルト」
ベルトもコーディネートによっては顔を出すことがあります。
特にお見合いでシャツをインしてジャケットを羽織る場合はベルトが見えますので、その際には写真のようなレザーのバックルタイプが良いです。
【レザーベルト】
ベルトは幅が太過ぎるとジーパン用でウェスタンのような印象となってしまうので、幅は3.5cm(35mm)が目安となります。太いとカジュアル用となり、細いとビジネス用となります。
最も合わせやすくバランスが良いのは3.5cm幅となります。色は黒かコゲチャですが、靴に合わせてください。特にスーツの際には靴とベルトの革の色を合わせるというのはセオリーです。
ジャケパンでも色を合わせると統一感が出ます。
4-8 「セーター」は薄手で若々しさを
秋から冬、春先まではこのような薄手のウール素材のセーターが若々しさも出せて非常に使い勝手が良いです。
【スーツ×セーター】
【ジャケパン×セーター】
このようなセーターであれば、ワイシャツの上に着ることも出来ますし、スーツスタイルだとしてもシャツとジャケットの間に挟むことが出来ます。
カジュアルですがとても上品な印象が出せます。
色はお見合いにおいては黒やチャコールグレーや紺、明るめであればライトグレーの無地などがおすすめです。
関連記事4-9 冬のサポート役、「ステンカラーコート」
【ステンカラー×スーツ】
お見合いでは室内なのでジャケットはずっと着ている可能性があります。ですので重要性は高くないと思われるかもしれませんが、冬はジャケットのみだと外に出るとさすがに寒いので、その上に羽織れるコートが必要になります。
このような「ステンカラーコート」であれば、スーツやジャケットスタイルの上に着ることが出来る定番的なコートの形といえます。
ジャケットの上からは羽織れる程度で、でも細身、着丈も冬のコートとういこともあり、ヒザ上丈が見た目にもスッキリ、でも温かみもあり効果的です。
素材はナイロンなどの合繊ではなく、写真のようなウール素材にすることで上品かつ高級感が演出されます。
まさに冬のサポート役となります。
4-10 手提げの「レザーバッグ」で大人の気品を漂わす
【レザーバッグ】
男性はバッグをあまり持とうとしない方もいますが、財布や携帯電話、カギなどが服のポケットに入って膨らんでしまっていると見た目にだらしない印象を与えてしまいますから、バッグは持つことをオススメします。
お見合いでの服装はスーツやジャケットスタイルになりますから、そこにふさわしいとされるバッグは手提げのレザー素材のバッグとなります。
最近は機能性に優れたリュックやショルダーバッグも種類が豊富で、スーツスタイルでリュックを背負っている方も多くなりました。しかしビジネスアイテムであるジャケットに、アウトドアアイテムであるリュックは合いません。女性にもなかなか理解されにくいのでおすすめはしません。
よりマッチするのはレザー素材のバッグとなります。色は黒や焦げ茶が断然オススメ。大人の気品を漂わすアイテムと言えます。
4-11 「ネクタイ」は明るめカラーで柔らかさ演出
スーツの際にはネクタイは必須。
お見合いでのネクタイは、明るめカラーを取り入れて柔らかい印象となるのを演出するのがオススメです。
選ぶ際には色、柄に着目してください。
「色」:「濃い色」「明るい色」「差し色」の3タイプに、
「柄」:「無地」「小紋」「ストライプ」の3種類に分けて考えます。
ネイビー、焦げ茶などの濃い色はかっちりとした印象になります。また、ベージュやシルバー(ライトグレー)、水色などの明るい色は柔らかい印象になります。ラベンダーやパープル、ピンクなどの差し色はよりおしゃれ感が出て華やかな印象になります。
地や小紋柄はベーシックで落ち着いた、ビジネスシーンにおいて万能な柄と言われています。一方でストライプは色数が多いことから、やや柔らかい印象を演出できるでしょう。
5.50代婚活男性がお見合い用の服装を揃えるおすすめショップ3選
50代男性がお見合い用のコーディネートが可能なショップをお伝えします。
大人な、でも若々しい印象を出すために必要な要素が含まれたアイテムがある可能性が高いところです。
いずれのショップで購入されるにしても、必ず試着して、出来れば全身コーディネートしてお店の全身鏡で見ながら配色バランスやサイズ感などをチェックしてください。
5-1 「トゥモローランド」で流行の婚活ファッションを選ぼう!
セレクトショップは量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、お見合い向けのコーディネートも可能な可能性が高いです。中でもトゥモローランドはレディスも幅広い年齢層に人気があり女性認知も広いブランドでありますから押さえておくと良いでしょう。
セレクトショップは店舗によって商品構成がことなりますので、お見合い用としては、カジュアルとスーツが両方置かれているような店舗であれば探しやすいでしょう。
5-2 「イセタンメンズ」はお見合い用アイテムがすべて揃います!
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。そのため品揃えが豊富でお見合い用の全身コーディネートも可能です。
ブランド数も多く当然大人っぽいアイテムが豊富であります。
ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
5-3 自分で選べない男性はプロに任せよう!「ライフブランディング」
お店に行ったけれど、自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
50代の婚活やお見合い用の洋服を求めて来店する方もとても多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選びます。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられますので、ぜひお試しを。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
お見合いにおいて、おじさん臭いイメージから若々しさを取り戻すための方法をお伝えしました。
これらを取り入れていただければ、お見合いにて見た目で振り落されてしまうようなことは起こりません。
是非とも今回お伝えした服装で臨んで頂き、次回のデートに繋げていってくださいね!