「肌寒い季節こそシャツにセーターを合わせて素敵に着こなしたい」
秋や春先の肌寒さを感じる時期に、シャツの上からセーターをかぶるだけで暖かそうですし、オシャレに着こなせるならぜひ試してみたいですよね。
でも、どのように組合せたらよいのか分からない男性が多いのも事実ですし、実際に私たちのサロンでも相談を受けることは多々あります。
そこで、今回の記事では「セーター」と「シャツ」の選び方のポイントと着こなし方について、男性専門のプロのパーソナルスタイリストがコーディネート事例を用いながらわかり易く解説します。
この機会にそれぞれのアイテムを選ぶポイントと素敵な着こなし方を覚えて、寒さ対策と共にしっかりとイメージアップをしっかりと図りましょう!
目次
1.「セーター」と「シャツ」の組合せはカジュアルなのに知的な印象!
「セーター」と「シャツ」の組合せは、カジュアルなのに知的な印象を周りに与えることが出来ます。
まずは代表的なコーディネート事例をご覧頂きましょう。
いかがでしょうか。
セーターとシャツを利用したコーディネートは、休日にくつろぐ服装よりも大人っぽくカッチリ見えて、肌寒い季節のお出掛け着として最適です。
カジュアルで柔らかい印象のセーターと知的でカッチリとした印象のシャツは、大人っぽく見せたいプライベートシーンのコーディネートに最適です。
2.カジュアルだけど大人っぽく見せる「セーター」と「シャツ」の選び方3つのポイント
カジュアルだけど大人っぽく見える「セーター」と「シャツ」の選ぶポイントは全部で3つあります。
それぞれのポイントを画像を用いながらわかり易く解説していきます。
2-1 セーターに合わせる「シャツ」は色・柄を使い分けてオシャレに着こなそう
「シャツ」の色・柄は着るシーンや場面によって意識的に使い分けるとオシャレに着こなすことが出来ます。
まずシャツの色は「明るい色」と「暗い色」、「差し色(アクセントカラー)」に分けることが出来ます。
【明るい色」= 白、生成り、ライトグレー、ライトベージュなど
「暗い色」= 黒、チャコールグレー、紺、ブラウンなど
「差し色」= イエロー、パープル、ゴールド、ブルーなど
(参照:ANTI AGEING NETWORK)
スーツのYシャツに代表される「白」は、どの色のセーターとも組合せが出来る優れものですし、明るい色のシャツは暗い色のシャツに比べて柔らかい印象になります。
暗い色のシャツは明るい色に比べて落ち着いた印象になりますし、差し色のシャツはシャツ単体で着ると華やかな印象になるものの、セーターの襟回りからのぞく程度だと良いアクセントになります。
そしてシャツに、「柄」が加わると、表面にアクセントが生まれて無地よりもカジュアル感が増します。
「柄」= 縦縞柄(ストライプ)、格子柄(チェック)、横縞柄(ボーダー)など
このように、シャツはセーターに比べて色柄展開が多いのと、セーターの首回りからシャツが見えてアクセントになるので、着るシーンと場面によって使い分けると効果的です。
セーターもシャツ同様、「暗い色」「明るい色」「差し色」「柄」など展開しているの覚えておきましょう。
【明るい色」= 白、生成り、ライトグレー、ライトブルー、ライトピンク、ライムグリーンなど
「暗い色」= 黒、紺、ダークブラウン、チャコールグレー、カーキなど
「差し色」= パープル、イエロー、オレンジ、レッド、ピンクなど
「柄」= 縦縞柄(ストライプ)、格子柄(チェック)、横縞柄(ボーダー)など
シャツの色でアクセントが加わる分、セーターは無地を選ぶのが間違いありません。
表面積の大きいセーターに、派手な色柄を選ぶと、騒がしく若々しすぎる印象になるのと、コーディネートが難しくなることを覚えておきましょう。
2-2 シャツに合わせる「セーター」は襟元のデザインで違いを演出
シャツに合わせる「セーター」は、襟元のデザインで違いを演出させましょう。
セーターの襟回りのデザインを変えることで、シャツとのバランスに変化がうまれて印象が大きく変わります。
ちなみに、セーターの襟回りのデザインは、
「丸首(クルーネック)」、「Vネック」、「ボートネック」、「ハイネック」などがあります。
シャツに合わせるセーターは主に「クルーネック」、「Vネック」がおすすめです。
「クルーネック」セーターとシャツの組合せは、襟回りが曲線になることで柔らかい印象になります。
「クルーネックセーター」
(参照:THE SUIT COMPANY)
「Vネック」セーターとシャツの組合せは、襟回りが直線になることでスッキリとシャープな印象になります。
「Vネックセーター」
オシャレ上級者を目指すのであれば、「ボートネック」や「ハイネック・タートルネック」とシャツを合わせる手法もあります。
「ボートネック」は首回りが広く設計されており、シャツと合わせた時の開き具合が目立つためインパクトがうまれます。
「ボートネックセーター」
(参照:ozie/style)
「ハイネック・タートルネック」は首まわりをスッポリと覆うデザインですが、敢えてシャツの襟先を出すハイファッションもあります。
「タートルネックセーター」
(参照:OTOKOMAE)
「ボートネック」や「タートルネック」といったデザイン性の強いセーターとシャツを組み合わせる場合は、個性の強いファッションになるため、着る場面やシーンを考慮して選ぶようにしましょう。
2-3 天然素材による組合せは上品な印象に
「シャツ」「セーター」共に、天然素材を選ぶと上品な印象になります。
主にビジネス用として着るシャツは、機能性に富んだ合繊素材と綿の複合繊維が多いため、天然素材を軸に選んだシャツを着ることでしっかりと違いを演出することが出来ます。
「シャツ」に使用される天然素材は、綿を中心にウールや麻などがありますが、肌触りが良く柔らかい印象にみえる綿素材のシャツこそセーターとの相性が良くてお勧めです。
【綿素材のシャツ】
お手頃な「セーター」にはナイロンなどの合繊繊維が混ざっていることが多く、発色性が良くて型崩れがしにくく強度的に安心ですが、色がクリアーに出過ぎるためチープに見える場合があります。
「セーター」に使用される天然素材は、ウールを中心に綿や麻などがありますが、カジュアル度の強い綿や麻よりも、スッキリと大人っぽく着れるウール素材はお勧めです。
【ウール素材のセーター】
特別な場面で着る「シャツ」と「セーター」の組合せは、多少お値段が張るにしても、天然素材で作られた物を意識的に選ぶようにしましょう。
3.「セーター」と「シャツ」を使ったカジュアルで大人っぽいコーディネート10選
それでは、この章では、「セーター」と「シャツ」を使ったカジュアルでありつつも、大人っぽいコーディネート画像をご覧いただきましょう。
【Vネックセーター × 襟付きシャツ × ジーンズ】襟元がVゾーンのセーターとシャツの組合せは、シャツ襟が綺麗に開くのでスッキリとした印象になります。
シャツ襟の高さを出すことで、より洗練された着こなしに見えますし、カジュアルなジーンズも濃紺・ノーダメージの細身シルエットで選ぶと大人っぽくコーディネートすることが出来ます。
【Vネックセーター × ネクタイ × 襟付きシャツ × スラックス】ネクタイを締めるビジネスシーンで着るセーターはVネックを選ぶと首回りがかさ張らずにスッキリと着こなすことが出来ます。
シャツ襟はネクタイを締めることを考慮し、開きの有るワイドカラー・セミワイドあたりがおすすめです。
【クルーネックセーター × 襟付きシャツ × チノパン】襟元が曲線をえがく柔らかい印象のクルーネックセーターとシャツのカジュアルコーディネートです。
クルーネックセーターに合わせるシャツ襟の高さは、首回りが苦しくならないように低めを選ぶとスッキリと着こなすことが出来ます。
【クルーネックセーター(ボーダー柄)× 襟付きシャツ × チノパン】
(参照:BANANA REPUBLIC)
秋らしいボルドーカラーにボーダー柄が入ったセーターは、無地セーターに比べてカジュアル感が増します。
柄線は単色かつ細い幅(ピッチ)の線を選ぶと大人っぽい印象で着れます。
【ショールカラーセーター × 襟付きシャツ × チノパン】ヘチマ襟(ショールカラー)のセーターは首まわりに適度なボリューム感がうまれてカジュアル感を演出することが出来ます。
肌寒い冬に厚みのあるセーターを着ることで、着て暖かく、見た目の印象も温かい雰囲気になります。
【ボートネックセーター(ボーダー柄)× 襟無しシャツ(バンドカラー) × ジーンズ】(参照:WEAR)
首回りが肩のラインに向けてほど良く広がっているボートネックセーターは、クルーネック(丸首)セーターよりも柔らかい印象になります。
スタンドカラーの一種で、帯状の布を付けたような個性的なバンドカラーシャツや柄物セーターを合わせる場合、ジーンズやスニーカーを近しい色にすることで統一感がうまれます。
【クルーネックセーター(シャギードッグ) × 襟付きシャツ × スラックス】(参照:WEAR)
全体のコーディネートが流行のゆったり目のシルエットでコーディネートする場合、子供っぽくならないようにアイテム選びと色選びに注意が必要です。
毛足の長いボリューム感のあるアースカラーのシャギードッグセーターに、同系色のブラウンカラーのスラックスを合わせて、足元はレザーシューズでまとめましょう。
【ジャケット × Vネックセーター × 襟付きシャツ × チノパン】秋らしく全身のトーンを同系色で纏めると大人っぽく見せることが出来ます。
インナーのセーターにアクセントカラーのパープルを選ぶことでオシャレ感が増します。
【スプリングコート × クルーネックセーター(ケーブル編) × スラックス】(参照:fururuli)
肌寒さを感じる秋や春先にはセーターとシャツの上からスプリングコートを羽織りましょう。
無地のケーブル編のセーターは編み柄による凹凸がカジュアル感を演出してくれます。
【ステンカラーコート × Vネックセーター × 襟付きシャツ × チノパン】
寒々しい冬の季節には厚みのあるウール素材のステンカラーがおすすめです。
シッカリとした襟元がカッチリと大人っぽい印象を演出してくれますので、中に着るセーターやシャツの着こなしに一役買ってくれること間違いなしです。
4.「セーター」と「シャツ」の着こなしに最適なアイテム5選
4-1 「テーラードジャケット」はジャストサイズでスッキリと
ビジネスカジュアルでは外すことの出来ないジャケットこそ注意して選びましょう。
特にジャケットは「色・柄」「サイズ」「素材」に意識して選ぶことで、頼りがいのあるスタイルを作り上げることが出来ます。
色は暗い色の場合はネイビーやチャコールグレー(暗いグレー)、明るい色の場合はライトグレー(明るいグレー)がベーシックで合わせやすく使いやすいでしょう。
ジャケットの素材選びは、年を通して使えるウール素材、春夏秋などで季節感を演出するには綿や麻素材のジャケットがおすすめです。
ジャケットの素材もシャツやセーター同様に天然繊維で上品に魅せることがポイントです。
より詳しいジャケットの選び方はこちら
関連記事4-2 「ボトムス」は細身シルエットでスタイリッシュに魅せよう
セーターやシャツに合わせる「ボトムス」は細身シルエットで大人っぽくスタイリッシュに魅せるのがポイントです。
代表的なボトムスとして「スラックス」と「チノパン」を例にご紹介します。
4-2-1 カッチリ見せるなら「スラックス」を
ビジネスカジュアルの着こなしでカッチリと大人っぽく演出したい場合はスラックスを選びましょう。
スラックスとは「長ズボン」を意味する米語で、いわゆる、スーツの下に穿くズボンをスラックスと呼ぶことが一般的です。
素材はウールを主体に、機能性素材のポリエステル混や綿素材で構成されたスラックスも多く展開されてます。
スラックスは主にビジネス用途で穿かれることが多いので、ウール素材を軸に選ぶとカッチリした印象を演出してくれることでしょう。
詳しいスラックスの選び方はこちらをご参照ください。
4-2-2 柔らかく見せるなら「チノパン」を
着こなしで柔らかさを演出したい場合にはチノパンがおすすめです。
スッキリと大人っぽくまとめるには、綿素材の細身のチノパンが最適です。
明るい色はベージュ、ライトグレーが一般的です。
【チノパン ベージュ】
暗い色はチャコールグレーやカーキ、黒などが一般的です。
【チノパン カーキ】
チノパンの選び方をより詳しく知りたい方はこちら
関連記事4-3 「ステンカラーコート」で冬をスタイリッシュに
冬の「セーター」と「シャツ」のコーディネートにはステンカラーコートでスタイリッシュに決めましょう。
【ステンカラーコート】
襟元は閉じていてヒザ上くらいの着丈が長いデザインなので、見た目はカッチリと大人っぽく上品な印象になります。
コートや表面積が大きいため、明るい色や鮮やかな色だとかなり目立つことから、ネイビーやチャコールグレーなど落ち着いた暗い色が合わせやすいです。
ウール素材はスーツスタイルからキレイめカジュアスタイルまで、どんなシーンでも大人っぽく着こなすことが出来ます。
詳しいステンカラーコートの選び方はこちら
関連記事4-4 「レザーシューズ」で足元から大人っぽく
ビジネスカジュアル用の靴はレザー素材を軸に選びましょう。
柔らかい印象を出したい場合にはレザースニーカーがオススメです。
【革靴(レザーシューズ)】
【レザースニーカー】
革靴の形はシンプルなストレートチップかウィングチップのデザインが一般的で、スッキリ大人っぽいイメージを確立させることが出来ます。
素材はレザーを選び、よりカチッと見せたいのであれば黒、やや柔らかい印象を醸し出すのを狙うなら「コゲチャ」がおすすめです。
暗い色はコーディネートしやすく、明るい色は華やかさを演出したい場合におすすめですが、コーディネートの難易度が上がるため注意が必要です。
詳しいシューズの選び方はこちらをご参照ください。
関連記事4-5 「レザーベルト」で細部のアクセントにもこだわろう
セーターをかぶるとベルトが隠れますが、ふと手を挙げた瞬間などに見えるためデザインにもこだわりましょう。
まずは、バックル式のレザーベルトが一般的でコーディネートしやすいです。
【レザーベルト】
ベルト幅は3.5㎝(35㎜)を目安に選びましょう。
幅が太い(4㎝以上)とカジュアル専用、幅が細い(3㎝未満)とビジネス専用になるため、様々なシーンで利用できる3.5㎝幅がおすすめします。
色は黒・コゲチャがおすすめですが、靴と合わせるとコーディネートがうまくまとまり統一感がでます。
より柔らかい印象にしたい場合には、編み込み式(メッシュ)のレザーベルトもいいでしょう。
【レザーメッシュベルト】
編み込みになっていることで、カジュアル感がうまれます。
詳しいベルトの選び方はこちら
関連記事5. セーターとシャツを買うならこのお店3選
5-1 トゥモローランド
オシャレなアイテムがそろうセレクトショップに位置付けられるトゥモローランド。
量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、センスは抜群です。
中でもトゥモローランドは女性ウケも良いブランドでもありますから押さえておくことをおすすめします。
着回しのしやすいベーシックなセーターとシャツこそ、上質な素材感にこだわることで見た目の違いを印象付けることができますよ。
セーターやシャツ以外にも、周りへセンスを感じさせるキレイ目カジュアルコーディネートを表現するには最適でしょう。
5-2 イセタンメンズ
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。
ブランド数も多く品揃えが豊富で、日本で一番世界中のメンズファッションアイテムが集約されている百貨店です。
ただし、売り場面積が大変広くブランドも多く混在しておりますので、数あるショップの中から自分に合うセーターとシャツを探す作業は少し大変かもしれません。
時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
ベーシックなものからトレンドアイテムまでたくさんあるので、セーターやシャツを使った色々なコーディネートを楽しむことができます。
5-3 ライフブランディング
お店に行ったけれど、センスに自信なく自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
スマートカジュアル用のセーターとシャツを利用したコーディネートを求めて来店する方も多いです。
通常のお店と少し形態が異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してからその方に最適なコーディネートを、男性専門のプロのスタイリストが選びます。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
6. スマートカジュアル用のセーターとシャツを揃えるならおすすめの通販ショップ【BEST3】
服装選びはサイズが重要なため、デートなど重要なシーンで着る場合は、お店で試着をして選ぶことをおすすめします。とはいうものの、「お店に行く時間がない!」「そもそもお店が近くには無い!」という方もいるでしょう。その場合はネットで購入するのも一つの手でしょう。
6章では、そんな方のために、おすすめの通販ショップ【BEST3】をご紹介します。
【BEST1】「マネキン買い」で失敗知らず!メンズファッションプラス
やりすぎない、失敗しない無難な男服をコンセプトに、ファッション初心者でも気軽に買える「マネキン買い」が可能。コーディネート写真でいいなと思ったアイテムが一式で購入できてしまうのでラク!
【BEST2】「大人っぽいきれいめアイテム」ならスプートニクス
こちらも大人っぽくキレイめなアイテムが揃います。アイテムの種類が豊富で、選びやすいのも特徴。
【BEST3】厳選アイテムで初心者も買い物しやすいDcollection
シンプルでベーシックなアイテムが厳選された通販ショップです。ファッション初心者向けにファッションが学べるメディアやコーディネート例も豊富にあるので、ファッションがあまり得意でない方にもやさしい通販サイトです。
7. まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事ではセーターのシャツの選び方からコーディネート方法まで画像を用いながらご紹介しました。
肌寒い季節でも、温かみのあるセーターとカッチリ見えるシャツを素敵に着こなせるようになると、周りからの印象も変わりますし、皆さんにとってもコーディネート自体が楽しくなるはずです。
これからの秋冬春先に向けて、ぜひとも着こなし方を覚えて外出を楽しんで貰えたら幸いです。