ビジネスシーンにおいてオシャレに思われたい!ワイシャツもビシっと着てカッコ良く思われたい!
男性誰もが考えるところでしょう。
最近では徐々にビジネスシーンにおける“カジュアル化”が進む中、ビジネスカジュアル(=ビジカジ)がOKという企業も多くなってきました。
ただし、各企業によってその程度や許容範囲が異なってきますので、どこまで崩していいのか悩むことがありませんか?
ビジネスカジュアルでカッコ良くキメるにあたって、ジャケットやパンツ、ネクタイなどの目立つ存在に気を遣うのはモチロンですが、忘れてはならない重要アイテムこそが、“シャツ” (=ワイシャツ)だと思います。
屋内ではジャケットは脱ぐ可能性はありますが、シャツは絶対に脱ぐことはありません。
ということで、晒されていることが多く、より人から見られているアイテムであるシャツは是非とも気を遣いたいところですね。
今回は、これまで10年以上に渡って、ファッションに悩む1万人以上の男性のコーディネートに携わってきた私たちが、あなたのイメージをグっと引き上げるビジネスカジュアルにおけるシャツの選び方とコーディネートのポイントについてご紹介出来ればと思います。
今回の内容を取り入れることでイメージアップに繋がり、仕事も出来れば尚一層、憧れのまなざしが増えていくことが出来るでしょう。
目次
1.ビジネスカジュアルでオシャレと思われるシャツを着こなすためには?
ビジネスシーンという括りの中で、オシャレ感を出すのかは難しいと思いますが、ここではその方法をお伝えしていきたいと思います。
ここではじめに、念のため職場の服装規定を確認しておきましょう。ひと口にビジネスカジュアルといっても、会社によってどこまで崩してOKなのか?の許容範囲は異なりますので、ご自身の環境を把握しておいてください。
時と場所によって変わる場合は、もちろんそこも把握しておいて、きちんと切り替えられるようにしましょう。
例えば、ネクタイをするべき状況なのかそうでないかによって、シャツの選び方が変わる可能性もあるということです。
その上で選ぶシャツは、カジュアル特化のものではなく、一方で印象がカタくなり過ぎないというところを目指していきたいです。
シャツをこだわるための、ディテール(細部)に関するポイントですが、
・ノーネクタイで着ることを想定した衿(えり)型
・色、柄をどう考えるか?
・素材、生地をどう考えるか?
・ウェストラインが細身のジャストサイズで着る
の4点となります。
ビジネスシーンなので、ネクタイをすることも多いと思いますが、ビジネスカジュアルであれば今は多くがノーネクタイOKという環境だと思いますので、ノーネクタイで台衿(だいえり)と呼ばれる一番上のボタンを外していることが多いはずです。その時にだらしなく見られないように、且つカッコ良いと思ってもらえるような印象となる衿型を選びましょう。
そして、色や素材にもこだわりたいところです。
どういった色や柄が相応しいか?生地など素材にどうこだわるべきなのかをご紹介していきます。
また、ビジネスシーンなのに、シャツの裾を出して着るのはいかがでしょうか?
ですので、タックインと言うのですが、パンツの中にしまって着るのが条件となるでしょう。
その時に、サイズがダボダボだったり、袖が長すぎたり、肩が落ちていたりといったオーバーサイズでは野暮ったい印象となってしまいますので注意が必要です。
それではここから、カッコ良く着こなすためのポイント4点についてお伝えします。
2. ビジカジ用シャツで個性を出せるお洒落シャツの選び方のコツ3点とは?
シャツをこだわるためのディテールに関するポイントを詳しくお伝えします。
2-1 衿型はノーネクタイで着ることを想定して選ぶ
衿型を変えることで表情が変わります。
衿型に関しては、ノーネクタイで着た時に、いかにだらしない感じにならずにカッコ良くキメることが出来るかがカギとなります。
そのためには、前でお伝えした通り、衿の高さがある衿型を選ぶと良いです。
また、ボタンダウンやスナップボタンのように襟の裏でパチっと留めるボタンがあるので、そういうものを選ぶと衿が必要以上にヒラヒラせずに衿型が美しく保たれ、上品な印象を醸し出すことが出来ます。
スナップボタン(衿の裏でパチっと留めるボタン)
ボタンダウン(ボタンで衿を留める)
私たちがオススメする襟型をご紹介します。
・ドゥエボットーニ
台衿部分に2つのボタンが付いています。イタリア語でドゥエ(2つの)ボットーニ(ボタン)です。
ボタンが二つ付いているだけあって、衿の高さが出ます。衿が高いことで上品さや大人っぽい雰囲気が醸し出せます。
ノーネクタイでいることが多い方にオススメの襟型です。
・ワイドカラー
ビジネスカジュアルでもネクタイを付けることが多い方にオススメすることが多い衿型です。衿が程良く広がるのでネクタイとのバランスも取りやすく、エリ先がきれいに開くことで立体的に見え、美しいシルエットになります。
・ホリゾンタルワイド
文字通り、水平線を意味します。衿の開きがほぼ水平線のようにまっすぐに見えるところからその名前になっています。ワイドカラー以上に衿の開きがあり綺麗に見えます。ネクタイを締めながら、少し衿元を主張させたい時などに最適です。
・カッタウェイ
ワイドやホリゾンタルよりもさらに開く角度が大きいイタリアンカラーの代表格で、ここ1-2年で日本の店頭にもよく見られるようになってきました。
ホリゾンタル以上に開きがあるので、ネクタイを締めた時のバランスがが難しいと感じるかと思いますが、ノーネクタイで男性らしく凛々しい表情が作れますので、より上級テクニックに挑戦したいという方に試して頂きたいです。
・クレリック
クレリックは襟型ではありませんが、襟やカフスが身頃と生地の色が異なるものを言います。
ブルー系の身頃に白のカフスと襟というのが一般的ですが、こちらもちょっとした襟元のアクセントが出しやすく、ネクタイも付けることが出来る襟型でビジネスシャツとして使えます。
2-2 色の選び方と、無地と柄の使い分けでバリエーションUP!
ビジネスカジュアルとはいえど、やはりビジネス用ではありますので、色は赤や黄色などあまりカジュアルっぽい色だと難しいと思います。白や水色、薄いピンクやラベンダーなどのような明るく爽やかな色が多くの方からの好印象に繋げやすいので良いでしょう。
ピンク
このくらいの淡いピンクです。
また、黒や紺などの濃色も決してダメではないですが、私たちはそこまで積極的に提案することはありません。ビジネスイメージとしてはやや取り入れるのに難しい場が多くなってしまうと考えられます。
無地のみでも十分OKです。上記の3色の使い分けでもバリエーションにはなると思いますが、物足りないという方にとっては、柄物を使ってバリエーションを増やしていきましょう。
・ピンストライプ、ペンシルストライプ
ストライプ、縦縞ですが、ピンで打ったように見える線ということでピンストライプ、または鉛筆で書いたような線ということでペンシルストライプといったところは細いストライプとしては代表格です。
色が一つ増えるだけでしっかりと個性を出すことが出来ます。
・シャドウストライプ、シャドウチェック
色は単色なのですが、織り方で柄が作られていて、陰影で柄が浮かび上がるような柄。ストライプやチェックが一般的に多い。
・ロンドンストライプ
同じ太さの2色の線が交互に等間隔に並ぶストライプ。太い線になるのでカジュアルな雰囲気が出せます。
勿論、ネクタイをすることも出来ます。
・グラフチェック(ウィンドウペーン)
方眼紙の目盛りのように見えるグラフチェックや、窓枠のようなウィンドウペーンは、縦線だけではなく、横線も入るのでカジュアルっぽさが出しやすくなります。
・タッターソールチェック
上記のグラフチェックですが、2色で構成さえている柄です。より一層カジュアル感が出せます。
・ギンガムチェック
ロンドンストライプに、横線もプラスされたようなチェック柄。ここでご紹介した柄の中では最もカジュアルっぽい印象になります。テレビの情報番組などで男性キャスターがよく無地のネクタイやジャケットなどと合わせて上品に着こなすパターンも多く見られます。
2-3 素材は高級感を出すなら綿100%がベスト!違いが出せる代表的な生地の種類をご紹介
素材については、ポリエステルなどの合成繊維混は、ここぞ!という勝負の時に着て行くのはあまりオススメではないです。洗濯してもシワが出にくいといった機能性には富んでいるのですが、生地の厚みが出づらく、チープな印象になりがち、イメージアップを図るのであればオススメしません。
シワにはなりやすいのですが綿100%の素材が良いです。さらに厚みがある生地を使うことで高級感が出るのでベストです。
素材の違いがこだわりのカッコ良さを出します。
遠目には生地の組織までは伝わりにくいかもしれませんが、ここは是非ともこだわっていきたいところです。
その上で、生地の組織でオススメをご紹介します。
・ツィル
斜めに細かい畝(うね)が見える生地。厚みが出て柔らかく光沢感が出る組織なので高級感が出ます。
・ヘリンボーン
魚の「ニシンの骨」という意味です。縦に文字通り魚の骨の並びに見える組織です。こちらも生地の厚みが出しやすく表面の凹凸によって光沢感が出やすく高級感のある印象となります。
大きい括りで“シャドウストライプ”とも言われることもあります。
(シャドウストライプ=縦に陰影ストライプっぽく見える織り地柄)
・オックスフォード
オックスフォードはアメカジやアメリカントラッドから生まれたもので、ボタンダウンシャツによく用いられる素材で、カジュアルな印象を持つ方もいると思いますが、それであるが故にビジカジにもよく適用されます。
以上のような組織に着目してみてください。
夏素材の麻や光沢のあるシルクやレーヨン、冬のネルやウールなどの素材もありますが、どちらかというとカジュアル用として使われることが多く、綿との混紡素材程度であれば良いかと思いますが、基本的には綿素材と思って頂ければ良いです。
シャツは、カジュアルで着るのであれば、ノーアイロンで洗いざらしの状態で着るようなこともありますが、ビジネスの場で着るのであれば、クリーニングか、ご自身で出来る方はアイロンがけもして頂き、あまりシワが目立たない状態で着用して頂く方が見栄えは全く変わってきます。
3. タックインで着るなら、ウェストシェイプされたジャストサイズが必須!
ビジネスシャツであれば、タックインと呼ばれる、シャツの裾をパンツの中にしまって着る着方となります。
カジュアルシャツであれば裾を出してラフに着るという方法もありますが、やはり対ビジネス場面となりますので、基本的にはタックインで着ることを前提として考えていきます。
その際に重要なのがサイズ感となります。
一言で述べますと、
「ジャストサイズ」が必須となります。
細かくはいくつかありますが、その中でも特に、胴回り(バスト、ウェスト)がご自身の胴回りに沿ってシェイプされているか?必要以上にゆとりがないか?が肝心となります。
ジャストサイズ
オーバーサイズ
このような見た目の違いが出ます。
バスト(チェスト)が実寸+15cm程度
ウェストが実寸+10cm程度
数字で言うとここが理想です。細身が慣れていない方は若干の窮屈感があるかもしれませんが、出来ればここを目指したいです。
サイズはお店で確認するとしたら、やはり試着するしか方法がないと思いますので、実際に着てみて上のイメージ画像と近いかどうかで判断するというのが導きまでの最短距離となるでしょう。
勿論、自分自身のバストサイズとウェストサイズの実寸が把握出来ていれば、お店で試着したり、お店の方に近いサイズをピックアップしてもらい、実際にバストとウェストを測ってもらって数字で確認することが出来ます。
こだわりのシャツであれば、ジャストサイズは徹底させたいところです。
※ジャストサイズのシャツの細かい内容についてはこちらでも述べております。
シャツのサイズ選び難しくありませんか?自分にぴったりのジャストサイズ選びのコツ伝授
以上までがビジカジ用シャツ選びのポイント4点となります。
4. シャツにこだわるビジネスカジュアルコーディネート例
4-1 パンツとの合わせ(ウールスラックス、チノパン)
パンツはよりビジネス感の出るウールスラックスか、綿のチノパンで少し柔らかい印象にするかのどちらかが一般的かと思います。職場のドレスコードに合わせるようにします。
スラックスのコーディネート
ウールスラックスとの合わせはスーツに近くなるのでカチっとした印象となります。
チノパンのコーディネート
パンツを綿素材のチノパンにするだけで、グッとカジュアル感が増します。
ストライプシャツ
色や柄を加えることでカジュアル感が増します。
職場の環境に応じてこうして変えていきます。
4-2 +ジャケット
ジャケットとの合わせについてですが、程良いのは、ジャケットが柄であればシャツは無地にする。シャツを柄にするのであればジャケットは無地にする。両方柄でさらに柄のインパクトがあるもの同士を組み合わせるとややしつこい印象となります。勿論両方無地は問題ありませんが、それだと少し面白みに欠けるという方がいればこのように加減しながら柄を加えていくのが良いかと思います。
紺ジャケット
定番の紺の無地ジャケットであれば、無地および柄物いずれもかなり合わせやすいので、押さえておきたい一枚です。
グレージャケット
グレーも無彩色ということもあり、合わせやすく万能ですね。
柄ジャケット
シャツはピンクでストライプ、ボタンダウンです。
ビジネスカジュアルで選ぶジャケットにこだわりたくなったら、こちらもぜひ参考にしてみてください。
1枚でデキる男を演出!ビジネスカジュアルのジャケットを選ぶコツ
4-3 秋冬や春先のセーターとの組み合わせ
秋冬や春の立ち上がりでまだ寒さを感じる時季であれば、シャツの上にセーターを着たりカーディガンを羽織ったりとベストのような役割をセーターで応用してちょっとお洒落に着こなしてしまう方法があります。
秋冬などのセーターとプラス
シンプルな無地のセーターを紺のロンドンストライプと合わせています。
同じくシンプルな無地のセーターですが、明るい色にして雰囲気を変えてみました。
4-4 靴
足元とのバランス感も考えていきたいところです。ビジネスカジュアルではかっちりした革靴や、少し崩すのがOKな方であればスニーカーでもレザー(革)素材のスニーカーで大人っぽく足元を崩していくという方法が良いでしょう。
革靴 コゲチャ
ビジネスカジュアルで履く靴について詳しく知りたい方は以下の記事もぜひご覧ください。
ビジネスカジュアルでは革靴が間違いない!デキる男が選ぶ5デザイン
5. ビジカジ用シャツで差別化が目指せるショップ4パターン
①スーツカンパニー
http://www.uktsc.com/top/CSfTop.jsp
およその価格帯:3千円~7千円
やはりスーツ専門店であればワイシャツのバリエーションも多く、スーツ量販店の中でもリーズナブルとスタイルを両立させているスーツカンパニーのようなところは探しやすいのではないでしょうか。
②鎌倉シャツ(メーカーズシャツ鎌倉)
およその価格帯:5千円~1万円
鎌倉シャツの愛称で知られているワイシャツの専門店です。高品質ながらも比較的お手頃な価格帯に設定されているので購入しやすいと思います。カジュアル向けよりはドレスシャツのようなビジネス向けが多く、ビジカジ用としても探しやすく、サイズ感も細身もあって良いのでオススメと言えます。
③スーツも置かれているようなセレクトショップ(UA,シップス、ビームス、エディフィス)
およその価格帯:7千円~2万円
ユナイテッドアローズ(UA)に代表されるような、セレクトショップと呼ばれる業態で、30代以上の顧客も多いブランドです。セレクトショップは店舗数が多いのですが、場所によってはカジュアルアイテムしか置かれていないところもありますので、ビジカジ用のシャツを探すのであれば、一つの店舗の中にスーツも置かれているようなところだとほぼシャツも置かれているでしょう。
サイズ感も良く、高価格にはありますがインポート(輸入)商品もあるのでバリエーションで揃えやすいと思います。
ユナイテッドアロース:http://www.united-arrows.co.jp/index.html
シップス :https://www.shipsltd.co.jp/
ビームス :http://www.beams.co.jp/
エディフィス :http://edifice.baycrews.co.jp/
④イセタンメンズ
およその価格帯:7千円~3万円
東京新宿にある、地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っているデパートです。なので品揃えは日本最大級となり、シャツのバリエーションもブランド問わず豊富です。
ただし色々なフロアにアイテムやブランドが点在しているので、そこから絞っていくのがちょっと時間がかかる可能性が高いです。
インポートも多いので、価格帯は上がってきますが、その分より高級感があって差別化を目指すのには最適と言えます。
以上のようなところですが、上記の中でも店舗によってや期間限定などはありますが、オーダーを受け付けるところもありますので、よりサイズを細かく依頼出来るオーダーでジャストサイズや生地にこだわりを持って作っていくのもいいでしょう。
6. まとめ
いかがでしたでしょうか。
シャツは毎日着て、その都度取り替えるのが基本ですので、枚数を多く持っておく必要があり、揃えるのが大変だとは思いますが、今回お伝えしたところを基に揃えていき、バリエーションを持ってもらって、いつも一緒ではなくオシャレなイメージを継続して保っていくことが大切かと思います。
今回の内容に沿ってやって頂ければ、間違いなくより多くの周りからの好印象に繋がっていくでしょう。
他人から誉めてもらえば、貴方の自信に繋がると思いますので、是非トライして頂きたいです。
着ているものを誉めてもらえると、あなた自身も気持ち良くなるものです。
皆さんにも、是非そんな感覚を体感してほしいと思っています。
▼ビジネスカジュアルについては、以下の記事もおすすめです!▼
▼季節別ビジネスカジュアルについて知りたい方は以下をご参考にしてみてくださいね!