
クールビズでもジャケットを着なければいけない場面はでてきますが、半袖でも暑い夏の日に、さらりとジャケットを着こなすのは大変ですよね。
大変だからこそ、ジャケットを着こなしている男性は「デキる男」を感じさせます。
クールビズでジャケットを着こなす上でのポイントは「相手に暑苦しさを感じさせずにデキる男を演出すること」です。
また、このポイントを押える上で、ジャケットの「色柄」と「素材」を意識して選ぶことが重要です。
この結果、相手に暑苦しさを与えず爽やかな印象になり、スッキリとした着こなしをしているように見せることが出来るのです。
この記事を読んでいただくことで、真夏のジャケットスタイルにも悩むことなく「デキる男」のクールビズスタイルを完成させられることをお約束します。
目次
1.クールビズにふさわしいジャケットの代表例
冒頭でも申し上げた通り、相手に暑苦しさを与えずに自分自身も快適にジャケットを着こなすことがポイントです。
「デキる男」とは、相手に不快な思いをさせないことが前提になりますので、相手にも「暑くるしさ」を感じさせないジャケットを意識して選ぶ必要が有ります。
では、クールビズで「暑さ」を感じさせないジャケットがどのようなものなのか写真で見て貰いましょう。
【ジャケット(麻素材×サックスブルー】
軽さと通気性に優れた麻素材と清涼感を感じさせるサックスブルーは夏場に適した組合せです。
【ジャケット(サマーウール × ネイビー)】
ビジネスシーンで良く利用される機会の多いウールには、夏場でも暑苦しくならないサマーウールがあります。
ネイビーカラーで選ぶことで、上司を交えた大事な商談の場でも臆することなくのぞむことが出来るでしょう。
そもそも、クールビズとは?
クールビズでネクタイを着用すべきか気にされる男性は少なくありませんが、しない人が大半ですので着用しなくて大丈夫です。
ちなみに、コーディネートを考える時には、まずクールビズとは何かを理解しておくことが大切です。
クールビズとは、地球温暖化対策の一環として、2005年から政府が提唱する、冷房時の室温28℃を目安に夏を快適に過ごすために涼しい服装を推奨するライフスタイルです。
あくまで、クールビズは環境対策であり、ファッションでの大事な観点は重視されていません。
クールビズを取り入れるということは、スーツスタイルから離れていくことを意味しているので、よりカジュアルになるということです。
ネクタイを外すことで首元が開放的になり、スッキリしてカジュアル感が増すことから、ノーネクタイはビジネスカジュアルの一つと言えるでしょう。
2.クールビズのジャケットを選ぶ重要なポイント2選
相手から「爽やか」で「スッキリ」とした印象になるジャケットを羽織れるかがポイントです。
ただでさえ暑い日に、暑苦しい印象を与えてしまうようであれば「デキる男」失格ですからね。
2-1 夏場は濃い色と明るい色、そして柄を使い分けよう
【明るいグレー】
清涼感を感じさせる「サックスブルー」などの寒色系や、無彩色のなかでも「明るいグレー」などは、特に夏場のカジュアルな服装に使われやすい色で柔らかい印象になります。
【濃いブルー】
スッキリした印象になる「ネイビーや濃いブルー」は、夏場のビジネスシーンでも取り扱わることの多い色でカッチリした印象になります。
【ストライプ柄】
【チェック柄】
柄は無地や線の細い「縦縞のストライプ」や「格子のチェック」は、涼しげな印象になり柔らかい印象を与えることが出来るのでお勧めです。
ポイントは、線が単色のジャケットを選ぶことです。複数色の線が入ったジャケットは夏の日には快活すぎる印象になるので控えましょう。
ちなみに客先訪問をする営業の人は、相手先の企業の服装規定によって色を使い分けることも重要です。
2-2 暑い時期こそ「素材」にはこだわろう
「素材」「色」「柄」を意識して選ぶことで、周りからみてカッチリにもカジュアルな印象に見せることができます。
ビジネススーツで良く利用される「ウール」素材は夏場のジャケットでも多く使われおり、カッチリした印象を与えます。夏場のジャケットで多用される機会の多い「綿」素材や「麻」素材は柔らかい印象になり、ウール素材と比べてカジュアル感が増しますので、人前に出る職種の人は、相手先の企業の服装規定によって素材を使い分けましょう。
見た目の印象がカジュアルからカッチリに見える「色」「柄」と「素材」を下記表にて分類わけしてみました。
左側の明るい色・無地柄と綿/麻素材を選ぶと夏らしく「カジュアルで柔らかい」印象になり、右側の暗い色・ストライプ/チェック柄とウール素材を選ぶことで「カッチリしたビジネスっぽい」印象になります。
どのシーンでジャケットを着用するのか?を把握して選ぶことで、適切な組み合わせをすることが出来ます。
3.クールビズのジャケット着こなしコーディネート例
2章にてお伝えした「色」と「素材」の組合せによって、クールビズのジャケットをどのシーンで着こなすのか、コーディネート例を用いて説明していきます。
また、服を選ぶ時には、実は、気温がとても関係していると私たちは考えています。
天気予報を見る人が多いと思いますので、その日の最高気温、最低気温や天気は日々確認しているでしょう。
天気は季節と密接に関連していますので、クールビズ期間である6月~9月に選ぶべきジャケットをしっかりとお伝えしていきます。
3-1 ジメジメした6月(梅雨)は、さらっとした「麻」のジャケット
6月は上旬位から梅雨入りをします。そのため、曇りや雨の日が多く、最高気温、最低気温ともに大きくは上がりません。
最高気温は25℃前後が多く、最低気温は20℃前後が多いです。まだ6月は1日中半袖でいるのは寒いことが多ため、ジャケットを羽織って外出しましょう。
風通しが良くて蒸れにくい、生地にハリがあるので肌に張り付かなくて触った時にひんやりするのが「麻」の特徴ですので、ジメジメする梅雨時期にはもってこいの素材です。
【麻・ネイビージャケット×白チノパン】
カジュアル過ぎず適度なカッチリ感を合わせ持つ「濃いネイビー」のジャケットに、「白」のチノパンを合せた6月の上品なスタイルと言えるでしょう。
【チェック・ブルージャケット】
加えて、柄の入ったジャケットもベースの色をブルー系にして、格子柄の線も単色かつ明るい色にまとめることで、湿気の多い梅雨時期にも清涼感を相手に与えることが出来ます。
3-2 7月8月(真夏)の猛暑こそ、「シアサッカー」や「ウールメッシュ」のジャケット
7月中旬から下旬の梅雨が明けた時期から最高気温が30℃を超える日が増えてきます。
外出中だと半袖でも暑く感じる時期ですが、クーラーの空調が強い電車や喫茶店など気温の変化が激しく体調を崩しやすい時期ですのでジャケットは必須です。
【(シアサッカー)ジャケットコーディネート】
織り方による独特のシワ感が特徴の「シアサッカー」は、汗をかいても肌にあたる面積が少なく、明るい色をベースとした色柄が多い事から真夏にもってこいの素材です。
合せるチノパンも明るいベージュにすることで軽やかな印象になります。
【ウールメッシュ・ジャケットコーディネート】
目の粗い「メッシュウール」素材を使った無地のジャケットは見た目も着た感触も涼しげです。
インナーにストライプ柄のシャツを合せることで、涼しげながら快活な印象を相手に与えることが出来ます。
上半身を明るく持ってきたので、下に合せるパンツを濃い色にすることによりメリハリの効いた夏場のビジカジスタイルが完成します。
3-3 秋の気配を感じさせる9月には、カーキの「綿」ジャケット
9月は秋の始まりというイメージですが、実はまだかなり暑い日が続きます。最高気温、最低気温ともに、7月8月に続き1年で3番目の暑さです。
9月上旬はまだ夏真っ盛りという日が続き、下旬からは最低気温が25℃を下回り始めますので、ジャケットを羽織って外出する人が増えてくる時期とも言えます。
夏の入り口である6月から、夏本番の7月8月は暑さに負けないように軽やかで快活な印象のジャケットを選ぶことを勧めますが、秋の入り口である9月には適度に落ち着いた印象になるカラーと素材の組合せを選びましょう。
【(綿素材・カーキ)ジャケットコーディネート】
徐々に秋の気配を感じさせる9月には、濃い色ながらも暑苦しさを感じさせないカーキカラーで、柔らかい印象を与える綿のジャケットが好印象です。
【(ピンストライプ柄)ジャケットコーディネート】
ピンストライプ柄は縦縞の線が細いことから主張が強くないため相手に大人っぽく見せることが出来ますし、縦縞の線は単色かつ明るい色にまとめると涼しげな印象を与えることが出来るので好印象です。
4.ビジネスマナーを押えたクールビズ「トータルコーディネート」を決めるアイテム
あくまで、クールビズは地球温暖化対策の一環であり、ファッションでの大事な観点は重視されていません。
ですので、全身を通して自分はもちろんのこと、相手に暑苦しさを感じさせないことを前提にアイテムを選ぶことがポイントです。
このあたりはジャケットだけでなくその他のアイテム・雑貨にも共通する点になるので気を付けましょう。
4-1 夏場でもフォーマルシーンでは「長袖シャツ」
ビジネスでのフォーマルは今でも「長袖シャツ」にジャケットです。
ジャケットを着ていれば中は半袖でも大丈夫、とはいきません。シャツの裾がジャケットの袖から1㎝ほど見えているのが良いとされているので半袖シャツだと不自然に見えるからです。
【長袖シャツ】
クールビズではネクタイを締めない人が大半です。
ポイントは襟元がちゃんと開いてスッキリさせることですので、台襟に高さを出して立体的に見せるのもポイントです。釦や釦を留めるステッチに色味を加えることで、夏場でも快活な印象になります。
ただし、チェック柄や派手な色シャツを選ぶと、子供っぽく暑苦しい印象になりやすいので注意しましょう
シャツの着こなし方をより詳しく知りたい方はこちら
4-2 クールビズこそキレイめ「チノパン」で活動的に
【チノパン】
クールビズでもスッキリ涼しげに見える「細身のシルエット」、天然素材で暑苦しさを感じさせない「綿素材」、ベージュや濃いグレーといった「ベーシックな色」の観点でチノパンを選ぶことで、取引先や同僚からも一目置かれる存在になれるでしょう。
チノパンの着こなし方をより詳しく知りたい方はこちら
4-3 夏場こそ黒か茶色の「ビジネスシューズ」でスッキリと足元をまとめよう
【ビジネスシューズ(こげ茶 × ストレートチップ)】
クールビズの服装は、夏場ということもあり上下に明るい色が入りやすいので、足元に「こげ茶」か「黒」の靴を選ぶと浮いた印象にならずに合わせがしやすくなります。
オーソドックスなストレートチップか適度なカジュアル感のあるウィングチップを履いておけば間違いありません。
ビジネスシューズの選び方をより詳しく知りたい方はこちら
4-4 クールビズのジャケパンスタイルを引き締める「ベルト」
【べルト】
選ぶポイントは、「幅」「色」「バックル」「素材」「サイズ」の5つです。
ジャケットスタイルの場合、夏場でもシャツはパンツにいれるので、ベルトが体の中心にくることから重要なパーツの1つです。
ベルトの選び方をより詳しく知りたい方はこちら
4-5 夏でも重たい印象にならない「レザーバッグ」
【レザーバッグ】
夏でもビジネスシーンでふさわしいとされるバッグは、手持ちのタイプのバッグです。
最近は機能性に優れたリュックやショルダーバッグを使う男性もよく見かけますが、ジャケットの肩部分の消耗につながる可能性もありますので、注意が必要です。
大人っぽく見せるにはレザー素材のバッグが適していますし、ややスポーティーな印象にはなりますが、夏場ということもありナイロン素材を選択肢に入れてもいいでしょう。
服装規定がOKならポロシャツもアリ!
2012年以降の「スーパークールビズ」では、企業によっては職場でのポロシャツの着用も認められるようになりました。
ポロシャツ自体が、もともとテニススタイルからやってきたアイテムですので、スポーティーかつ爽やかな印象を与えられるため、大人っぽくカッチリしたジャケットのインナーにポロシャツを合せたオシャレ上級者のカジュアルコーディネートもあります。
「サイズ」は横に大きすぎないジャストサイズのもので縦の長さはジャケットよりも短い着丈で選びましょう。「素材」はスポーティーな印象にならない綿素材のものを選ぶことがポイントです。
注意したいのは、クールビズスタイルはビジネスシーンの服装なので、カジュアル過ぎると不快に感じる人もいるので注意が必要です。
5.クールビズでジャケットを着こなす上での注意ポイント
この章では、クールビズのシーンで皆さんが間違ってしまう恐れがある注意ポイントを解説していきます。
5-1 スーツのジャケットを着用
スーツは仕事の場面で使うことを意識して作られているため、シルエットはやや大きく設計されている事が多いです。そのため、スーツのジャケットを単体で使用すると野暮ったく暑苦しく感じるのでサイズ感は非常に重要と言えます。
5-2 ジャケットのシワ
クールビズのシーンでジャケットを着こなすポイントの一つに「清潔感」があります。
ここでは、「ジャケットを客先に着ていく場面」と「ジャケットを客先訪問時に脱ぐ場面」の両方の観点から扱い方をお伝えします。
5-2-1 客先に着ていく場面
お客さんの元へ移動する際、例えば電車に乗ったりすることがあります。
ジャケットを着て席に座った状態が一番シワになり易いので、暑い日の電車の移動は大変ですが、小まめに水分補給を取りつつ立っていることも検討材料と言えるでしょう。
訪問時の相手の反応を想定した場合、安心かもしれませんね。
5-2-2 客先訪問時に脱ぐ場面
ジャケットを持ち歩いているとシワになったり、型崩れしたりするケースが多いという悩みもあります。
持ち方次第で、ジャケットのシワは最大限抑えられますので裏技をお伝えしましょう。
・ジャケットの両肩部分に両手を入れて、左右の肩と肩を合せて縦半分に折ります
・左手はそのままにして、右手で襟を持ちながら左側へ返す
・左の肩の上に右の肩を乗せるようにピッタリと重ね合わせて、右半分を裏返す
・最後に襟を立て、半分に折って裏地が見える状態で、ジャケットを腕にかけて持ち歩く
ジャケットの両肩と2本の袖がぴったりと重なっているので、型崩れがしにくくシワにもなりづらいし、表地を汚したり、傷付けたりするハプニングも避けられます。
裏地を見せながら持ち歩くのは少し抵抗感があるかもしれませんが、後で着用することを考えると、こうしても持った方がシワを少なく抑えられます。
6.クールビズのジャケットを購入するならココ!3選
最後に、クールビズ用のジャケットが購入できるショップをご紹介します。
清潔感があって相手に暑苦しさを感じさせない「デキる男」に見せるジャケットを選ばなければいけませんので、ネットショッピングで済ますのではなく、実店舗でしっかりと試着していただくことが重要です。
6-1 ユニクロ
言わずと知れた日本を代表する大手カジュアル量販店です。
全国にショップ展開しており、ベーシックで値段に対する品質の良さも売りの一つですので、手始めにクールビズ用のジャケットを手に入れようと検討されている方は、ユニクロから始めましょう。
ユニクロのホームページ:http://www.uniqlo.com/jp/
6-2 トゥモローランド
渋谷、丸の内、新宿、大阪、京都、名古屋やその他大都市にあり、クールビズで着るべきジャケットも多く取り揃えています。
ジャケット以外にも、チノパン、スラックス、シャツや雑貨などの品ぞろえも豊富ですが、おしゃれ上級者へ向けた服も多いので、色や柄が派手なジャケットもありますが、まずはベーシックな色や柄を選ぶのがおすすめです。
トゥモローランドのホームページ:http://www.tomorrowland.jp/
6-3 伊勢丹メンズ館
新宿にあるデパートで、地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。日本最大級の品揃えの豊富さなので、クールビズに着用したいジャケットを見つけることが出来るでしょう。
ただし、色々なフロアに各アイテムが売られているので、慣れていないと、最適な1点を選ぶのがとても大変でしょう。
ジャケット以外にも、スラックスとチノパンは5階、シャツ、ネクタイとベルトは1階、靴とバッグは地下1階に多く取り揃えているので、参考にして下さい。
伊勢丹メンズ館のホームページ:http://isetan.mistore.jp/store/shinjuku/mens/index.html
7.まとめ
如何でしたでしょうか。
クールビズでジャケットをどのように選ぶべきかご理解いただけたでしょうか。
あくまで、自分が着てラクなジャケットではなくて、「相手に暑苦しさ」を感じさせないことが重要なのです。
相手への気遣いをもってジャケットを選ぶことで全身のコーディネートにも気を使うようになり、ご自身の所作や態度にも表れます。
この結果、ファッションは決してオシャレをするだけでなく人とのつながりを持つうえで重要なツールであることを知るでしょう。
訪問先の相手や周りの上司や同僚からの反応も変わることで、ご自身の意識もより高いものになることを確約します。
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