「スマートカジュアル」というワードを聞いた時、多くの男性はどのような「ドレスコード」なのかイメージが湧かないと思います。
他人からの目線を意識して洋服を選ぶ女性に対して、男性は機能性を重視して洋服を選ぶ傾向が強く、行く場所や一緒に過ごす相手によって洋服を変えることを得意としないからです。
ただし、社会人になるとビジネスシーン以外でも、お休みの日にカッチリした洋服を着る場面は増えてきます。例えば友人の結婚式2次会や、女性と予約制のレストランやホテルでのディナーデートなどが該当します。
たとえば、“「ドレスコード」は「スマートカジュアル」でお越し下さい”と服装規定があった場合、何もわからないとさすがに焦りますよね。
いざカッチリした場面で着るドレスコードがわからない、スマートカジュアルがどの様な服装かわからない…。
でも、大丈夫。ご安心ください。
そもそも洋服に興味が無い、お洒落に自信が無い皆さんでも、「ドレスコードのスマートカジュアルはどの様なものか?」を簡単に知ることが出来ます。
目次
1.スマートカジュアルのドレスコード
スマートカジュアルを一言で表すとベーシックで大人っぽい服装になります。
ファミレスや気軽に入れるランチデートでは無く、予約制のカッチリしたレストランデートでは大人っぽいコーディネートが求められるからです。
この章では、これさえあれば安心となるアイテムをご紹介するとともに、コーディネート写真を使いながらわかり易く説明します。
1-1.カッチリしたデートシーンは「ジャケット」スタイルが基本!
スマートカジュアルを必要とするデートシーンで着るのは「ジャケット」です。
ファミレスや気軽に入れるランチデートでは無く、雰囲気の良いレストランではカッチリしたジャケットを羽織ることで、あなたも相手の女性も安心して食事を楽しめるでしょう。
それでは写真をご覧いただきましょう。
如何でしょうか?
普段みなさんがお召しになる私服と比べると、落ち着いた大人っぽい雰囲気が出たのではないでしょうか。
この様に襟付きのアイテムは相手に落ち着いた印象を与えられるのでジャケットと襟付きのシャツは必須アイテムとなります。
女性は行く場所に合せて器用に服装を使い分けているわけですから、ここは男性の皆さんも行く場所や相手の価値観に合せていくようにして下さい。
それではジャケットスタイルをどのような基準で選べば良いのでしょうか?
こちらについては、2章でお伝えしますのでご安心ください。
1-2.夏場は例外、ポロシャツでOK!
それでは、夏の時期でもジャケットを着用しないとダメなの!?と心配される方もいると思いますが、暑く湿度の高い夏の時期は、例外としてジャケット着用しなくてもOKです。
ここで代わりになるのが「ポロシャツ」になります。
裾が出ていることで適度なカジュアル感はありつつも、襟が付いているので夏場のカッチリシーンでも周りにちゃんとしたイメージを与えることが出来ます。
それではコーディネート写真をご覧いただきましょう。
先ほどのジャケット×シャツのドレスコードよりも、カジュアル感が出たのがわかると思います。
ただし、夏場とはいえ三ツ星レストランや由緒正しいホテルでお食事をする際には、ジャケットは手に持って臨まれることをお勧めします。
周りの方やお店に対する配慮、そして一緒に食事をする女性に対して恥ずかしい思いをさせないためにも迷ったらジャケットを持っていくようにしましょう。
2.女性からの印象を上げるためのジャケットスタイルの選び方3選!
コーディネート写真を見て頂いたことで、「スマートカジュアル」の「コーディネート」がどの様なものか?イメージ頂けたのではないでしょうか。
カッチリしたレストランでのお食事シーンは、お相手の女性と向かい合うので上半身が必ず映りますよね。
この点を踏まえた時にジャケットをどの様に選べば良いのか?ポイントを3つに絞ってお伝えします。
2-1.ジャスト「サイズ」で洋服を選べるかがカギ!
3つのポイントの中で一番重要なポイントはジャスト「サイズ」のジャケットを着ることです。
食事のシーンでは女性との距離が近いため、着ている服装のシルエットがハッキリとでてしまうからです。
多くの男性はきつくないか楽か機能性の観点で選ぶことが多いので「大きいサイズ」を選びがちですが、女性の場合は人から見られている意識が高い分、相手の服装もしっかり見ていますので注意しましょう。
いかにご自身の体型に合った洋服を選べるかで、カッチリした場でもスマートにお洋服を着こなしているかが決まります。
ジャケットの着丈と袖丈は長すぎるとだらしなく見えるので、体にピッタリと合うジャストサイズのものを選びましょう。
【サイズ】
肩巾:ジャケットの方をつまんで1㎝程度のゆとり
袖丈:腕を下した時に、ジャケットの袖からシャツが1㎝程度出ている状態
着丈:ヒップが隠れる程度の長さ
ボタン位置:こぶしが1個入るゆとり
シャツは中に着ているので大丈夫だろうと安易に考えている方も多いでしょうが、見逃す事は出来ません。
室内でお食事をするシーンなどではジャケットを脱ぐ機会が出てきますので、ウエストのゆとりが大きいと野暮ったい印象を与えてしまいます。
こちらに関しては、別記事”基本3つを押さえるだけでマスター!自分に合ったワイシャツの選び方“1-1で詳しく書いていますのでご参考下さい。
ちなみに夏に着るポロシャツの場合は、別記事” 【ポロシャツメンズ着こなし徹底解説!】女性にモテる秘策大公開!”1-1-1をご覧頂けたらと思います。
2-2.ベーシックな定番「色」を使って大人のコーディネート!
ここではベーシックな無地の濃いネイビーを選びましょう。
多くのレストランは雰囲気作りの演出によりライトが明るくないので、チェック柄や派手派手しい色は避けて落ち着いた濃い色を選がれると落ち着いた大人っぽい印象になります。
【色】
無地・濃いネイビー
チェック・ストライプ柄や派手な明るい色は避けよう
中に着るシャツも同様にベーシックカラーで無地をお勧めします。
別記事”基本3つを押さえるだけでマスター!自分に合ったワイシャツの選び方”1-2を参照
ポロシャツの場合は、別記事”【ポロシャツメンズ着こなし徹底解説!】女性にモテる秘策大公開!”1-1-2をご参照ください。
2-3.見た目の印象は「素材」で大きく変わります!
見た目の印象を意識する時に「素材」選びは重要なポイントと言えます。
特にお食事の場面では相手の女性に上半身が良く映るので素材には拘りましょう。
ジャケットの素材は、「ウール100%」がお勧めです。
ビジネスシーンでも良く利用されていることから、真面目で誠実な印象を与え、尚且つ上品さが醸し出されます。
機能性を重視した化学繊維ポリエステルとの混紡素材は、化学繊維特有の光沢がビジネス感を強く打ち出してしまうので、プライベートシーンである事を考慮し、ウール100%を選びましょう。
【素材】
ウール100%のカッチリした素材感
ポリエステル×ウールの混紡素材は避けよう
シャツは綿100%が断然お勧めです。
素材そのものに吸湿性と保湿性があるのと、高級感が醸し出されるので女性から見ても特別感をかんじます。
別記事:”基本3つを押さえるだけでマスター!自分に合ったワイシャツの選び方”1-3参照
ポロシャツも綿素材を選びましょう。
綿素材は着心地もよく、相手にもやわらかい印象を与えるためです
昨今では、機能性を重視したポリエステル素材が多く出回っていますが、スポーティーな感じになるので避けるようにして下さい。
別記事:“【ポロシャツメンズ着こなし徹底解説!】女性にモテる秘策大公開!”1-1-3参照
3.スマートカジュアルを求められる場でのNGコーディネート
大前提として、「ジャケット」を羽織って頂けたら最低限のマナーは守れますのでご安心ください。
ここではスマートカジュアルと聞いて良くありがちな失敗例をお伝えします。
3-1.ダメージジーンズ
気を付けて貰いたい代表アイテムはダメージジーンズです。
モモや裾などにダメージがついたジーンズは周りから見て清潔感を感じさせない雰囲気を持っています。そのためレストランなどのお食事の場面にはふさわしくありません。
街中でお洒落な男性がしていそうな恰好ですが、スマートカジュアルを求められる場面には即していないのでやめましょう。
3-2.短パン
夏場は暑いので短パン(ハーフパンツ)を穿く方もいると思います。
ですが、女性イメージを上げる観点で考えるならば、迷わず長いパンツを穿きましょう。
男性のスネ毛を苦手とする女性は少なくありません。
また、短パンは夏場に穿くカジュアルアイテムの代表です。
たとえ、上にカッチリしたジャケットやシャツを着てレザーシューズを穿いていても、砕けすぎる印象を与えますので避けましょう。
4.まとめ
如何でしたでしょうか。
「スマートカジュアル」は決してお洒落に気を使うことを目的とした「ドレスコード」では無いことがご理解頂けたのではないでしょうか。
その場の雰囲気に即しているか、その場で時間を共有している周りの人々に不快な思いをさせていないか、一緒にお食事をするお相手の女性に恥ずかしい思いをさせないことが重要なのです。
自分がしたい恰好をするのではなく、その場を共有している皆さん、強いてはお相手の女性への気遣いを身に付ける洋服や雑貨を通して表現できる大人の男性を目指しましょう!