メンテナンス方法－スーツ編

洗濯方法

スーツについてはご自宅での洗濯はおすすめしていません。

理由として、「生地の形が変わる（縮み・シワ・型崩れ）」ことが挙げられます。

ウールは洗濯すると縮みます。水分で繊維のキューティクルが開いてしまい、そのまま摩擦されるとキューティクルがからまって、生地が縮んでしまいます。また縮みやシワは、その箇所の問題だけでなく、全体の型まで崩してしまいます。

このように、スーツの素材は洗濯に向いておらず、困難ですので、クリーニングでお願いしていただくと安心です。ただし、出す頻度はシーズンに１回で大丈夫です。決して頻繁に出さない方が生地にはやさしいです。

ウールはシワが出来にくい素材ではあるものの、シワが目立つ状態で着てしまうと見栄えが悪くなってしまいます。そのためシワが気になる場合、ご自身でシワを取る方法として良いのが家庭用アイロンでも備わっている機能で“スチーム”です。

水分及び適度な熱を加えることでシワが取れるようになりますので、スチームだけを振りかけるようにして頂いて乾かして頂ければある程度は良くなります。もし専用ブラシなどがあればブラッシングしても良いと思います。
スーツの下のスラックスは、特にヒザ裏がシワになりやすいです。パンツプレッサーなどがあればお使い頂いて良いと思います。センタープレスが無くなっていたりすると見栄えは良くないのでしっかりと付けた状態にしてください。プレスにつきましては、もしくは当て布を必ずして頂きまして、アイロンがけによって軽減され、シワも軽減されます。見栄えにも大きく影響しますので、ぜひ意識してみて下さい。

保管については通気の良い環境が望ましいです。湿気が溜まることでカビや虫食いが起こりやすいので、ご注意下さい。またクリーニングから戻ってきたときに覆ってあるビニールは通気性のために必ず外してください。
またジャケットは必ず厚みのあるハンガーにかけてください。適当な薄いハンガーを使用してしまうと型崩れの原因になってしまいます、針金ハンガーでは肩のラインが崩れてしまいますので、クリーニングに出した後もそのままだと危険です。
スラックスのハンガーについては、ヒザ裏のシワを伸ばすことができるのがクリップ式やサンド式のハンガーがおすすめです。スラックスのすそをはさんで吊るしておくことでシワとりに大きな効果を発揮します。シワが伸びたあとは、通常のハンガーにかけ直しても問題ありません。

お仕事がスーツの方は、週５は着られるかと思います。
人から見られた時に印象が下がらないように、また長くお使いできるように、ぜひご自身でもお手入れをしてみてください。
弊社のお客様でお手入れについてご質問がありましたら、お気軽にご相談くださいね。

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