
ビジネスカジュアルって何?……スーツはダメなの? 突然の社内通知や転職先の服装規定でお困りになっている方も多いのではないでしょうか? 実は、ビジネスカジュアルというものに明確なルールはありません。敢えていうなれば、ビジネスカジュアルとはビジネスシーンにおけるカジュアルな装いのことになります。
つまり、カジュアル感を出せればスーツスタイルでもOKです!
そこで、今回はビジネスカジュアルで使える「スーツスタイル」に焦点を当てて着こなしを紹介していきます。
スーツスタイルに合ったビジネスカジュアルの着こなしをマスターしていただき、どんな場所にでも自信を持って行けるようにしましょう!
目次
1.1点変えるだけで簡単にビジネスカジュアルに見せる、スーツスタイルのアイテム選び方と注意点
いままでかっちりと決めていたスーツスタイル全体の印象をガラッと変えるのは大変ですよね。慣れていないものにいきなり替えるのは誰でも抵抗感があると思います。まずは少しずつビジネスカジュアルにしていくために「1点だけ」アイテムを変えてお手軽にカジュアル感を出せる方法のご紹介です。
表面積の大きいスーツだけではなくネクタイやシャツ等のアイテムを変えるだけでも印象は大きく変わりますので初めの一歩として選んでみてください。
1-1 スーツスタイルのネクタイをビジネスカジュアルにする方法2選
スーツスタイルですとネクタイはかっちりとした印象を与えることが多いですが、少しだけいつもの物から変えてみるだけで印象は変わってきますのでそれをご紹介します。
1-1-1 ネクタイの素材を綿や麻にして差を出そう
実はネクタイにも色々な素材が使われていて、ビジネスカジュアルで使うのならばウールや綿のネクタイがおすすめです。
【ウール】
ウールのネクタイは、シルクのものよりもカジュアルな印象になります。
体の中心にあって目に入りやすい部分なので、ここだけでも大きく印象が変わってきます。
【シルク】
シルク素材の物は主にビジネスシーンで使われるものです。シルク素材は上品な印象を与えるが故にビジネス感が強くなってしまいます。
なので、ビジネスカジュアルでは柔らかさを与えるためにも少し素材にも目を向けてみてください。
始めは見分けるのが難しいと思いますので、お店の方に聞くかネクタイの後ろのタグに素材が書いてありますのでそちらを見てみてください。
1-1-2 規定によってはノーネクタイも大丈夫!
規定によってはノーネクタイでも大丈夫な場所がありますので確認して取り入れてみましょう。
ノーネクタイにすると首元が柔らかくなり、カジュアル感を簡単に演出できます。
ただし、シャツの選び方によってはだらしなく見えてしまうので注意が必要です。
シャツの選び方については次項で説明致します。
1-2 ビジネスカジュアルのスーツスタイルで使うシャツの選び方2選
ここでは「スーツスタイルで使えるビジネスカジュアルのシャツ」を迷わないで選べるために必要なポイントを2つお伝えしていきます。
ポイントは「襟の形」と「柄」です。
お店にいくとシャツの襟の形だけでも種類は多くありますし、柄に関してもストライプやチェック、さらには色も様々あってどれにしたらいいのか悩むことが多いと思います。
そういったときには下記「1-2-1」「1-2-2」で紹介するポイントだけ押さえておけば大丈夫です!
シャツのサイズ選びについて詳しく知りたい方はこちら
関連記事
「ジャケパンスタイル」や「ジャケットを脱ぐスタイル」でも使えるビジネスカジュアルのシャツについて詳しく知りたい方はこちら
関連記事
1-2-1 ノーネクタイでのシャツは襟が高く開いているものを選びましょう
ノーネクタイの場合は一番上のボタンを外していることが多いはずですので、ここがだらしなくならないように襟が高いものを選びましょう。
【台襟】
写真の赤いラインの引いてある場所が「台襟」といいます。
台襟に二つボタンのある「ドゥエボットーニ」というものが、襟が高くなり、かっちりとして印象を与えられるのでビジネスカジュアルではおすすめです。
もう一つポイントとして襟の形があります。ノーネクタイの場合はなるべく襟が横に開いているものを選んだ方が綺麗に着こなすことができます。襟があまり開いていないものですと、襟が前に倒れてきてしまってだらしない印象を与えてしまいます。
【レギュラーカラー】
赤い線の襟の開き具合でシャツの種類が変わってきます。
「レギュラーカラー」というものはネクタイを締めることを前提としている襟型なので、ネクタイを留めずに第一ボタンを開ける着方をすると、襟の重さで前方に襟が倒れてきます。そうするとだらしない印象になるので、ビジネスカジュアルで使うのは避けた方がいいでしょう。
【カッタウェイ】
襟が180°より開いているものを「カッタウェイ」といいます。このタイプのものはノーネクタイを前提に作られているものなので、ネクタイを締めず、第一ボタンを開けても綺麗に着ることができます。
ビジネスカジュアルでは、こういった襟の開いたタイプを選びましょう!
他にも襟がひらひらしてだらしなくならないために、ボタンで留めてしまうものもおすすめです。
【ボタンダウン】
襟をボタンで留めてしまうもので「ボタンダウン」という種類です。襟が開いているタイプでもメンテナンスをしていないと襟が前に倒れてしまって見た目がだらしなくなってしまいます。
そうならないように、襟をボタンで留めてしまって動かないようにするというものです。
【スナップボタン】
ボタンダウンと同じく襟をボタンで留めてしまう「スナップボタン」ですが、こちらは上からはボタンが見えないものです。なので、見た目の印象としてはスマートになります。襟が動くのが気になるけど綺麗に見せたい方におすすめです。
1-2-2 シャツの色・柄を白・無地から変えてみましょう
色を淡い水色や淡いピンク、柄を細めのストライプや細かいチェック柄などにしてみましょう。
ビジネスシーンでよく使われる白色・無地から離れるとぐっとカジュアル感が出てきます。
【水色シャツ】
爽やかな印象を与えられる水色のシャツはビジネスカジュアルでは定番の色です。
水色は一番取り入れやすいのではないでしょうか。
ボタンの色もシャツと合わせて水色にしてよりカジュアル感の出るものを選ぶと一味違う感じが出せます。
【ピンクシャツ】
淡いピンクシャツは、お洒落な印象を与えることができます。
淡い色になっているので、着てみると意外と抵抗感なく着れる人が多く人気急上昇中の色です。
一度着てみてはいかがでしょうか。
【細目ストライプシャツ】
細いストライプは、スマートな印象を与えます。
仕事に慣れてきてデキる男をアピールするにはおすすめアイテムです。
【細かいチェックシャツ】
細めのチェックは、柔らかい印象を与えます。
チームのまとめ役など多くの人に話を聞くポジションの方や、かっちりするのが苦手な人にはおすすめです。
柄の注意点としてあまりにも濃い色や柄の大きいものにするとシャツが主張してしまい、カジュアル感が強くなりすぎることがありますので注意が必要です。
【色の濃いものシャツ】
黒に近い茶色などは、夜のイメージになってしまうのでビジネスシーンでは避けましょう。
【柄の大きいシャツ】
柄が大きいと私服に近くなってくるので、カジュアル感が強くなります。ビジネスシーンでは避けておいた方が無難なものでしょう。
更にはスーツやネクタイとの合わせが難しくなってしまうので始めは薄い色で、柄も小さいものから挑戦していきましょう。
1-3 ビジネスカジュアルのスーツにセーターを加えて柔らかい印象に
シャツの上にセーターを着るだけで、印象は柔らかくなりビジネスカジュアルとしてお使いいただくことができます。
【黒セーター】
色は黒などの暗い色であってもかっちりとした印象のシャツをセーターが覆うのでカジュアル感を出すことができますので、初めはどの場面でも使える黒がおすすめです。
【ライトグレーセーター】
セーターの色を明るくすると、柔らかい印象になります。10月~4月など寒い時期に着るものなので、目で見ても暖かい印象を与えられるライトグレーは黒と同様定番の色です。
【パープルセーター】
セーターの色をパープルにすると、お洒落なイメージになります。
少しお洒落感が強いのでビジネスで使えるかは社風によりますが、仕事の後にちょっとしたレストランに行く予定があれば使ってみてもいいでしょう。
セーターについて詳しく知りたい方はこちら
関連記事
2.スーツで出来るビジネスカジュアル3つの着こなしポイント
ビジネスカジュアルと言われると、上下揃いのスーツスタイルではなく上下の素材や色を変えたジャケパンスタイルを思い浮かべることが多いと思います。
しかし、ポイントをしっかり押さえれば、スーツスタイルでもビジネスカジュアルを演出することはできます。
「かっちりしたビジネスシーンでのアイテムをカジュアルで使うものに寄せていく」ことがポイントです。
詳しく見ていきましょう。
2-1 スーツの色を明るくしてみましょう
色はライトグレーや明るいネイビーが取り入れやすく、どの場面でも使えるのでおすすめです。
【ライトグレー】
ライトグレーは品格のある印象を与えます。濃いものより少し明るくしておくことでかっちりとしすぎない、親しみやすさをだせます。
【ネイビー】
ビジネスの定番カラーです。ネイビーはフレッシュさや爽やかな印象を与えます。
あまり黒以外に慣れていない方はネイビーが入りやすいでしょう。
【ブラック】
冠婚葬祭や就職活動で使われるような黒のスーツはフォーマル感を与えてしまいます。
ビジネスカジュアルではそこから離れていくことがポイントです。
最初は色を変えることに抵抗感があると思いますが、ビジネスカジュアル感を出すのならば少し色味を明るくしてみましょう。
2-2 ストライプなど特徴のある柄を取り入れる
まずは知的でスマートな印象を与えられる細めのストライプがおすすめです。
【ピンストライプ】
細めのストライプはシャツ同様、スマートな印象を与えられます。中に着るシャツは柄を加えずに無地にしておくとより大人の印象になります。
【ウインドウペン】
かなり大き目な柄のウインドウペンです。こちらはかなりのカジュアル感が出ます。ここまで柄の強いものはビジネスだと使えない可能性が高いので、周りの雰囲気を確認しましょう。
2-3 素材を綿にしてカジュアル感UP
ビジネスカジュアル感を出すのならばスーツの素材を綿にしてみるのも一つの手です。
【綿素材】
綿は老若男女が普段着として身に着けている可能性の高いもので親しみやすさを感じます。なので、ビジネスカジュアルシーンで柔らかさを出すことに使えるものになっています。
これに対してウール素材のものはかっちりとした印象を与えます。
【ウール素材】
ビジネスの定番の素材ですが、ビジネスカジュアルなどかっちりしすぎないでいい場面では少し素材を変えて人との違いを出してみても面白いでしょう!
3.ビジネスカジュアルの注意点
ビジネスカジュアルはかなり曖昧な表現になっています。
なので、実践するときは社内の服装規定や実際に着ている人を参考にしましょう。
他にも取引先の服装にも注意が必要です。自社の服装規定だけではなく相手から見たときに不快な思いをさせないような服装を意識しましょう。
もしかしたら、入社した会社で誰もスーツスタイルを着ていない会社があるかもしれません。そういった場合は1つ定番のジャケパンスタイルを紹介しますので挑戦してみてください。
3-1 定番のジャケパンスタイル
ジャケパンとはスーツのような上下セットのものではなく、上にジャケット、下にチノパンを履いて上下の色や素材を変えるスタイルです。
こうすることによってスーツのようなかっちりさがなくなりカジュアル感が出てきます。
【ジャケパン】
例えばジャケットに暗いネイビー、パンツに明るいベージュを組み合わせたものが上下の明暗がはっきりして使いやすいです。
ジャケパンスタイルについて詳しく知りたい方はこちら
関連記事
4.ビジネスカジュアルのアイテムを買う場所3選
4-1 スーツカンパニー
スーツの青山が展開するやや若手向けのブランドです。ネクタイ、シャツは3千円~6千円、セーターは6千円前後でスーツは2万円から4万円前後になっています
スーツ量販店の中でもリーズナブルな価格と抱負な種類を持っていますので最初はここから試してみるのもいいのではないでしょうか。
スーツカンパニーのHP
http://www.uktsc.com/top/CSfTop.jsp
4-2 トゥモローランド
渋谷、丸の内、新宿、大阪、京都、名古屋やその他大都市に店を構えるセレクトショップです。
お洒落なものからベーシックなものまで取り揃えているので、幅広いビジネスカジュアルのアイテムを見つけることが出来るでしょう。
トゥモローランドのHP
http://www.tomorrowland.jp/
4-3 伊勢丹メンズ館
新宿にあるデパートで、地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。品揃えも非常に豊富で、その数は日本最大級と言われています。スーツ、シャツ、ネクタイ、セーターなど今回紹介したビジネスカジュアルとして使うアイテムは全て揃っています。
ただし、色々なフロアのブランドに分かれて様々なアイテムが点在しているので、慣れるまでは、最適な1点を選ぶのが大変かもしれません。
スーツは5階、シャツ、ネクタイ、セーターは1階に比較的多くあるので、参考にしてみてください。
伊勢丹メンズ館のHP
http://isetan.mistore.jp/store/shinjuku/mens/index.html
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
ビジネスカジュアルと聞くとスーツでもいいのかと不安があったかと思います。
今回の記事ではこういった不安に応えるためにビジネスカジュアルでも使えるスーツスタイルの着こなしに焦点を当てていきました。
スーツの色を明るく、柄を入れて大きく変化させることができますし、シャツやネクタイ、セーターなどのアイテムを変えるだけでもビジネスカジュアルにすることができます。
慣れない方は、一点変えるだけでも印象を変えることが出来ますので、まずは少しずつ変えていってみてはどうでしょうか。
自社や取引先の規定を確認して、自分にあったビジネスカジュアルを取りいれていきましょう。
ぜひ、今回の記事を参考にしていただき、服装の不安を取り除き社内でも自信を持って頼られる男になってください!
▼ビジネスカジュアルに悩んだら・・・こちらの記事もおすすめです!