
「ビジネスカジュアルでは定番のジャケパンスタイル。プライベートでもジャケパンスタイルを取りいれてみたいけど、着方が良いかわからない…」
このようにお悩みの男性は私たちのサロンにも良くいらっしゃいます。
実は、カジュアルシーンでジャケパンをうまく着こなすにはいくつかのポイントがあります。
「色」「サイズ」「素材」の3つはジャケット・パンツともに意識して選ぶポイントですし、
行く場所や場面によって「中に合せるインナー」を変えるのが重要なポイントです。
これらのポイントをシッカリと意識して選ぶことで、プライベートのどの様なシチュエーションでも困ることなく、安心してジャケパンを取りいれることが出来ます。
今まで1万人以上の男性の服装に携わってきた現役スタイリストが、コーディネート写真を用いながら、素敵なジャケパンコーディネートをわかり易くお伝えします。
この機会にプライベートでもジャケパンをカッコよく着こなせるようになってオシャレになりましょう!
目次
1.ジャケパンをカジュアルシーンで着こなすポイント
ビジネスシーンで、スーツよりも柔らかく見せるのがジャケパンスタイルです。
【ジャケパンスタイル】
このようなカッチリ見えるジャケットを、カジュアルシーンでうまく着こなすにはいくつかのポイントがあります。
そのルールを知らないままに自己流でジャケパンを組み立てると、どうしてもチグハグな印象を与えてしまうファッションになってしまうので注意しましょう。
1-1 ジャケパンそれぞれの色合いで変化をつけよう
上半身と下半身で明暗を使い分けることで印象が変わります。
例えば、「クロ」や「カーキ」などの暗い色は大人っぽくまじめな印象になり、「ライトグレー」や「ベージュ」などの明るい色は柔らかくカジュアルな印象になるように、色によって見た目の印象が変わります。
そしてこの「暗い色」と「明るい色」をどう組み合わせるのかによって全体の印象が決まります。
洋服の色の組合せは大きく4パターンありますので画像と一緒に見ていきましょう!
【暗×明】
上半身を暗めで下半身を暗めにする一番定番の組み合わせです。視界に入りやすい部分が暗いので落ち着いた印象を与えながらも、下半身が明るいので柔らかい印象になります
【明×暗】上半身が明るく、下半身が暗めの組み合わせ。上半身が明るいと華やかで柔らかい印象になりますが、下半身を暗くしておくと、どっしりと落ち着いたイメージになります
【暗×暗】
上半身・下半身ともに暗めの組み合わせ。スーツの色と似ているので取り入れやすい組み合わせです。両方とも暗めなのでかっちりとした印象が強いジャケパンスタイルです!
【明×明】
上半身・下半身共に明るめの組み合わせ。全体として華やかなイメージになるのでオシャレな印象を与えることができます。
このように上下の色の組み合わせを変えるだけで、見た目の印象に変化が応じたのがご理解頂けたかと思います。
実際に自分で組み合わせる時には、「どういった印象を与えたいのか?」を意識して組み合わせを考えましょう!
オシャレを目指すなら、暗×暗や明×暗、明×明もお勧め
1-2 ジャケパンそれぞれ使う素材は注意して選ぼう
上下が極端に厚みの違う素材を組み合わせるのはやめましょう。
生地に厚みがある秋冬ジャケットに、春夏用のチノパンでは、見た目の不自然さをぬぐえないのでチグハグな印象になってしまいます。
わからない場合は、臆さずショップスタッフに聞くのが◎!
1-3 ジャケパンは「ジャストサイズ」でスマート感を演出しよう
上下ともに選ぶべきシルエットは「細身」のシルエットです。
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】いかに色目が合っていたとしても、身体にフィットしていなければ野暮ったいイメージになります。
サイズさえ合っていれば、多少は色で冒険することも出来ますよ。
暗いカラーコーディネートより横に大きく見えるので、サイズ感に注意して選ぼう!
1-4 ジャケパンは着ていく場面や場所によって中のインナーを変えよう
着る場面や場所によって、中に合せるインナーを変えましょう。
レストランデートならシャツを取り入れるとカチッとするのでお勧めですし、都心部のオシャレスポットを散策する場合には、柔らかい印象になるニットが良いでしょう。
【シャツ】
【Tシャツ】
【ニット】
インナーの素材や形によって印象が変わったのでお分かりいただけたでしょうか?
ジャケパンスタイルをやる際にはジャケットを変えていくのではなく、インナーを変えて着回しをしていくこともできます!
2.ジャケパンを使った季節別コーディネート9選
2-1 ジャケパンを使った「春」のコーディネート
麗らかな春の日には、薄手の「ウール」素材のジャケットとカジュアルチノパンで表参道のお散歩デートが最適です。
【①:ネイビージャケット×白カットソー×ベージュチノパン】襟元が柔らかいカットソーでこなれた感じが出ます。
ベーシックかつ清潔感を感じさせるネイビーのジャケットは1枚は持っておくべきアイテムです。
【②:グレージャケット×ストライプシャツ×ジーンズ】同じウールのジャケットでも色目を明るくすると印象がより柔らかくなります。
普段から着慣れている襟付きシャツもストライプ柄でオシャレ感を出してみるとカジュアル感が出ておすすめです
2-2 ジャケパンを使った「夏」のコーディネート
暑さの引いた夏の夜は、「麻」のジャケットと白パンをさらりと着こなして銀座へディナーデートがお勧めです。
【③:麻ジャケット×白シャツ×白パン】(参照:TOKYO life)
清涼感を感じさせる麻素材のジャケットは大人の夏のカジュアルシーンにおすすめです。
下に穿くパンツもシロパンでスッキリと見せることで、爽やかな印象になります。
【④:シアサッカージャケット×ピンクカットソー×ベージュチノパン】夏にはシアサッカーと呼ばれる表面に凸凹があるものもおすすめです。凸凹があると肌にあたる表面積が減りべたつかなくなるからです。見た目としてもカジュアルな感じにはなりますので、夏用として非常に使いやすいアイテムです
【⑤:コードレーンジャケット×グレーカットソー】
(参照:Audience)
こちらはコードレーンというタイプのジャケットです。
シアサッカー同様、凹凸感のある素材ですので、暑い夏でもさらっとジャケットを着ることが出来ます。白と水色の組み合わせでストライプ柄になっていることが多いですが、ベースが明るい色に単色使いの線が入った柄であれば、大人っぽく見えるのでお勧めです。
2-3 ジャケパンを使った「秋」のコーディネート
穏やかな秋の季節は、落ち着いた色合いの「綿」素材のジャケットと濃色ジーンズで乃木坂の国立新美術館などもお勧めです。
【⑥:カーキジャケット×ライトグレーセーター×ジーンズ】綿素材のジャケットは柔らかい雰囲気になります。
カジュアルなジーンズもカジュアルになりすぎないように濃色にすると大人っぽい雰囲気になるのでおすすめです。ただし、サイズは上下ともにスッキリとしたものを選びましょう。
【⑦:カーキ綿ジャケット×白シャツ×チャコールセーター×ベージュチノパン】シャツを着てその上にセーターを着ているスタイルです。襟のついているシャツもセーターを加えることで柔らかくなります。またジーンズよりカッチリ見えるチノパンも明るめのベージュカラーにすることで、かっちりとしすぎないほど良いカジュアル感が生まれます。
2-4 ジャケパンを使った「冬」のコーディネート
寒風吹きすさぶ冬は、厚手の「ウール」素材のジャケットと厚みのあるチノパンコーデで丸の内イルミネーションを見に行きましょう。
【⑧:ネイビージャケット×白シャツ×ライトグレーセーター×カーキチノパン】
冬の寒さには厚みのあるジャケットとチノパン、薄手のセーターを利用するのが◎です。
ジャケットとチノパンは厚みにしておきますが、中に着るセーターは着膨れをしないように薄手のものにしておくとスマートな印象のまま保温をすることができます。
【⑨:コーデュロイジャケット】(参照:VOKKA)
太い畝の有るコーデュロイを使ったジャケットは冬特有のアイテムです。起毛した厚みのある生地は着て暖かく、見た目も温かい印象に映るので、冬にかけておすすめです。
また、表面に凹凸感がある素材であることから、カジュアル感が増すのでプライベートで使いやすいアイテムです。
【⑩:コート×ジャケット】
冬場にジャケットの上に着るコートはジャケットの丈よりも長いものを選びましょう!かっちりと決まるジャケパンスタイルなのにコートからジャケットの裾がはみ出ていると、子どもっぽくなってしまって台無しになるので注意してください!
3.ジャケパンコーディネートでやりがちなNGポイント
何となく手持ちのジャケットにパンツを合せてしまうと、残念ながら周りへ好印象を与えることはできません。自分で選ぶのに自信が無い、ここまで記事を読んだものの選ぶのは無理…と感じている方は、臆せずお店の販売員さんへ聞くのが成功の近道です!
3-1 ジャケット・パンツのサイズがダボダボ
ジャケットやパンツそれぞれのサイズが大きすぎると、野暮ったい印象が拭えません。
仮にパンツがスッキリしていても、ジャケットがダボダボ…というように、どちらか一方だけが大きくても印象は上がりません。こちらも画像を見てみましょう。
【左:ジャストサイズジャケット、右:ジャケットが大きいサイズ】
多くの男性は機能的な側面で洋服を選んでしまうことが多いので、動きやすさの観点からゆったりしたシルエットを好みますが、ジャケパンスタイルの時は、とにかくサイズが重要であることを認識しておきましょう。
3-2 ジャケット・パンツがよれてシワシワ
着ているアイテムがカッチリ見えるジャケパンでも、シワシワな服装でコーディネートしていたら、清潔感が感じられないのでイメージは上がりません
【しわのあるジャケット】(参照:アトリエセゾン)
「その服、いつから洗ってないの?」と言われないように、お出掛けの前にはシワを取りのぞいてから外出しましょう。
最近では、ご家庭で手軽にできるハンドスチーマーなど通販で購入することもできます。
日頃のケアこそ、相手を不快にさせない一番の近道である事をこの機会に認識しておきましょう。
3-3 上下のアイテム選びがチグハグ
上下のアイテム選びを間違えるとチグハグな印象になります
例えば、カッチリしたフォーマル寄りのジャケットに、ゆったりしたシルエットのカーゴパンツを合わせると周りに違和感を与えてしまいます。
【カーゴパンツ】ポケットも多くて機能的、シルエットもゆったりして着やすいのはわかりますが、プライベートでジャケパンを着る以上は、周りの人達への配慮もしっかりしておきたいものですね。
3-4 上下の色合いが近しい
上下の色合いが近すぎるとコーディネートのハードルが高くなり、上級者向けになります
【白×白のジャケパンスタイル】(参照: VOKKA)
同系色による上下の組合せはコーディネートはファッション上級者向けのコーディネートです。
素材やアイテムなど組合せ一つ間違えるだけで、周りに違和感を感じさせてしまうことからイメージダウンになりかねません。
特にファッション初心者の方は気を付けましょう。
3-5 上下に違う柄の合わせ
上下に違う柄を組み合わせると、騒がしくチグハグな印象になります
【チェック柄】
(参照:ARINE)
【ストライプ柄】(参照:AERA)
アイテム単体でも柄が入るとカジュアル感が増すことから、上下どちらか一方に柄をいれるぐらいに留めましょう。どうしても上下柄をしたい場合には、チェックなら上下共にチェック、ストライプなら上下共にストライプ。
また、線は同一色かつシンプルな色(シロ・黒・グレー・ネイビー・茶など)を選ぶとコーディネートしやすいです。
3-6 ジャケパンスタイルにショルダーバッグ
ジャケパンスタイルに斜め掛けタイプのバッグは避けましょう
両手も空くことから機能的なのはわかりますが、バッグの紐が肩に食い込むので、ジャケットの肩が潰れてしまい見栄えが良くありませんし、シルエットが崩れてしまいます。
ジャケパンスタイルでは、素直に手提げタイプか、トートバッグを持ちましょう。
【手提げバッグ】
【トートバッグ】
【ジャケット×手提げバッグ】
レザー素材かつマチの薄いタイプを選ぶとスッキリ見えて子供っぽく見られませんよ。
3-7 ジャケット裾のしつけ糸、内ポケット裏の仮止めをつけたまま着用
ジャケット裾のしつけ糸、内ポケット裏の仮止めをつけたまま着用するのは、初心者が良くやりがちです
【ジャケット裾のしつけ糸】(参照:Menz style)
ジャケットの裾がピラピラとめくれない、梱包時に折れ曲がらないように仕付け糸が付いているケースは多いです。気の利く販売員さんであれば、事前に取ってくれますが、皆さんも気を付けるようにしましょう。
また、スーツの袖口についている「素材表記」などのタグをつけたまま外出するのも恥ずかしいので止めましょう
【袖タグ】
(参照:おとこひとり)
取っても良いのかわからない方は、販売員さんに聞いて確かめておくのが無難です。
4.カジュアルシーンのジャケパンコーディネートで好印象を与えるアイテム5選
カジュアルシーンで着るジャケパンを、より好印象に見せるために必要なアイテムをご紹介します。
この機会にそれぞれのアイテムの知識も蓄えて不安のない状況にしておきましょう。
各アイテムの選ぶポイントは下記のURLを参考にしてみて下さい。
4-1 「シャツ」は大人っぽく見せる鉄板アイテム
【シャツ】シャツはジャケットに合わせる鉄板アイテムです!ジャケットのサイズを合わせていても、中のシャツのサイズがあっていないと台無しになってしまいます。
シャツを選ぶときには「縦幅」「横幅」をしっかり意識して、ジャケパンスタイルをやるときはもちろんジャケットを脱いでも男らしいかっこいを保ちましょう!
シャツはベーシックな白や水色を持っておこう。
4-2 「セーター」は薄手の物が使い勝手よし!
【セーター】薄手のセーターはジャケパンスタイルで大活躍します!薄手のセーターをジャケットの下に着ておけば、すっきりとした見た目をキープしながらも秋~春にかけて、暖かさを保つことができます。
こちらもシャツ同様に「縦幅」「横幅」を意識して選びましょう!
4-3 「コート」はジャケットの裾がはみ出ない長さのものを選ぶ
【コート】ジャケパンスタイルをする時のコートは「ジャケットの裾よりも長いもの」を選びましょう!コートを着ていて裾が出ていると子どもっぽく見えてしまいます。
細身に仕上げてスマート感を演出しよう
4-4 「レザーシューズ」は大人っぽさのまとめ役
【レザーシューズ】
【レザースニーカー】ジャケパンスタイルは、カジュアルシーンの中でも大人っぽさを表現できるスタイルなので足元も大人っぽいレザーにしておくとまとまったコーディネートになります。
濃い茶色であれば足元に落ち着いた大人の印象を持たせることができるので、大人であれば1つは持っておくと使う機会が多いので非常に便利なアイテムです!
ジャケットスタイルに必要不可欠
4-5 「レザーベルト」で細部まで大人っぽさを出す
【ベルト】ジャケパンスタイルではシャツをズボンにINすることが多いので、ベルトが目立ちます。さらには体の中心にもなるので、気を抜かずに大人っぽくまとめることがおすすめです!
シンプルな色合いでレザー素材が使い勝手抜群!
5.購入するならこのお店3選
これまでお伝えしてきたポイントをしっかりと押えてお店に行きましょう。
でもやっぱり自分で探すのは難しい…と、感じている皆さんでも安心して行けるお店をご紹介します。
5-1 「ユニクロ」は手始めにジャケパンを揃えるのに最適!
手始めにジャケパンを取りいれるのであれば、ユニクロがお勧めです。
値段も手ごろですし、老若男女が安心して着られるベーシックでシンプルなデザインが特徴と言えるでしょう。
色の選択肢は多いけど柄物は少ないのでファッション苦手な男性でも選びやすいのが安心ですね。よくわからない場合は近くにいる店員さんに聞いてから購入しましょう。
5-2 「トゥモローランド」は自分でジャケパンを選びたいオシャレ上級者にお勧め!
渋谷、丸ノ内、新宿、名古屋、大阪、京都やその他大都市にあります。客層も30代~40代が多く、大人っぽい服が多くあります。
季節ごとのジャケットやパンツはもちろん、シャツやセーター、シューズにベルトなどの雑貨も多く取り揃えているので便利でしょう。
ただし、おしゃれ上級者用の服も多いので、柄や色にインパクトがあるジャケットやパンツもあります。まずはベーシックな柄や色を選びましょう。
5-3 「ライフブランディング」は自分でジャケパンを選ぶことが出来ない…方にお勧め!
メンズパーソナルスタイリスト ライフブランディングホームページ
お店に行ったけれど、物が溢れていてデートで使えそうな物が選べない…お店の店員さんに話しかけられることが嫌…など、ショップでの買い物が得意ではない、という男性はぜひ弊社にお越し下さい。
弊社は男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しています。現在までに1万人以上のお客さまにご利用頂いています。
上記等のショップとは異なり、まずはカウンセリングから始まり、サイズを計測してから、最適な服をプロのスタイリストが選びます。
お探しのジャケットやパンツ以外にも、セーター、コートやシャツなども購入することが可能です。きっと今までに見たことがない、大人っぽくスマートな印象になるはずです。
服選びに悩まれた際には、上記ホームページの無料ご相談フォームもしくは、フリーダイヤル0120-470-460まで、ぜひお気軽にご連絡下さい。
6.まとめ
如何でしたでしょうか?
カッチリみえるジャケパンスタイルも、「色」「サイズ」「素材」を意識して選ぶのと、行く場所は場面によって「中に合せるインナー」を変えることでカジュアルシーンでも着れることがわかったのではないでしょうか。
今まで敬遠してきた方も、興味はあったが敬遠してきた方も、この記事を読んだことで素敵にカッコよくジャケパンを着こなせるようになれますので、ぜひともプライベートでも積極的に取りいれてみて下さいね!