
「シンプルなファッションでオシャレをしたいけど、どのようにコーディネートしたらいいのだろう」
シンプルで気取らずにオシャレをしてみたいものの、何をどのように合わせればよいのか、どのようなコーディネートが正解なのかわからない男性は多いです。
一見簡単そうに見えるコーディネートも、合わせ方を間違えると野暮ったい印象になるのがシンプルなファッションの怖いところとも言えます。
しかし、オシャレにコーディネートを取り入れる上で「無地をベースに3色以内に抑えること」と、「スッキリ見えるシルエット・サイズ選び」の2点に意識するだけでシンプルファッションを着こなすことができます。
男性専門のプロのパーソナルスタイリストが、シンプルなファッションをチャレンジしたい方に、おすすめコーディネート画像をご覧いただきながら、選ぶべきアイテムやポイントを押さえながらわかりやすく説明します。
この記事を読んでいただくことで、シンプルなファッションとは何かを理解できて、実際に皆さんがコーディネートできるようになることをお約束します。
目次
1.シンプルなファッションとは?
そもそもシンプルなファッションとはどのような服装を意味しているのでしょうか。
「シンプル」という言葉の定義を辞書で調べてみると、「簡素、簡単な、普通」といった言葉が並びます。
これをファッションに置き換えてみると「奇をてらった格好ではなく、普通でありながらオシャレなファッション」であることを意味します。
実際にどのようなコーディネートを意味しているのか画像でイメージをご確認頂きたいと思います。
【シンプルファッション】
画像の通り、シンプルファッションとはベーシックなアイテムの組み合わせでもあります。
極論として、シンプルをおしゃれに見せることこそが一番難しいとも言えますが、ベーシックアイテムは汎用性が高く着回ししやすいので、シンプルファッションを制することができれば、オシャレを制するといっても過言ではありません。
ただ、ポイントをしっかりと押さえた上でコーディネートを実施しないと、無難すぎる印象になりかねないので注意が必要です。
2.シンプルなファッションの基本2選
シンプルファッションで抑えるべきポイントは「3色以内」と「サイズ」の2点です。
それぞれの項目について章立てしてわかりやすくお伝えしましょう。
2-1 色は無地をベースに3色以内に抑えよう
シンプルなファッションでは「色は無地をベースに、3色以内にコーディネート」しましょう。
【3色以内コーディネート】
【3色以内コーディネート】
そしてその色は「無彩色」をベースにコーディネートすることが基本です。
無彩色とは「白、黒、グレー」といった他の色コーディネートに邪魔しない色のことを言います。
【無彩色】そして、コーディネートに季節感を加えるなら、差し色は1色だけに絞りましょう。
例えば、秋はブラウン、冬はネイビー、春はパステルカラー、夏は水色といった差し色を一色だけ加えるだけ、シンプルなファッションを邪魔することもなく、適度な華やかさを織り交ぜることができるでしょう。
【色の多いコーディネート】シンプルファッションを極める上で、色柄で目立たせる必要はありません。
特に縦じまストライプや講師柄のチェック柄はインパクトが強くなるため、極力外した方がおすすめです。
2-2 スッキリ見えるシルエット・細身のサイズ選びにこだわろう
シンプルなファッションでは「スッキリ見えるシルエットであり、細身のサイズ選び」にこだわりましょう。
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】
洋服のサイズがスッキリしていると、スマートかつ洗練された印象にうつります。
かえってゆったりしたシルエットの場合、柔らかさが出ますが、着こなし方次第でぶかっと野暮ったい印象になり、家着のように見えてしまいます。
3.シンプルでオシャレなファッションコーディネート事例18選
3章では、シンプルな着こなしでオシャレに見えるファッションコーディネートを画像付きでご紹介します。
【①:グレージャケット×グレーセーター×ピンクシャツ】大人っぽく着こなせるアウターの代表格であるウール素材のジャケットは、カッチリとキレイめに見えるので、柔らかい印象に映るライトグレーカラーを選んでみましょう。
全体を無彩色で固めているので、ピンク色のシャツがオシャレに映えます。
【②:カーキジャケット×ライトグレーセーター×ジーンズ】ジャケットの素材をウールから綿に変えるだけで、柔らかさが増してプライベート感がグッと出ます。
落ち着いたカーキ系のジャケットのインナーには、セーターを合せることで、シンプルながらにこなれた感じのキレイめ春秋コーディネートが完成します。
【③:ネイビージャケット×タートルネック×グレースラックス】
(参照:ARINE)
シンプルファッションのど定番と言えるウール素材のネイビージャケットには、タートルネックを使った上品なコーディネートもお勧めです。
ジャケットやパンツなどはいつもと同じものを使っていても、タートルネックを使うだけで印象が大きく変わります。
【④:ドンキーブルゾン×ライトグレーセーター×ジーンズ】ジャケットよりも柔らかい雰囲気を醸し出すブルゾンをアウターに使ったコーディネートです。
チノパンよりカジュアル見えするジーンズも、濃いインディゴカラーを合せると、シンプルなカジュアルスタイルが完成します。
【⑤:黒カーディガン×カットソー×ベージュチノパン】柔らかい印象になるカーディガンもサイズをスッキリとさせると大人っぽく仕上げることができるのでシンプルファッションとして利用しやすいでしょう。
【⑥:ジージャン×ライトグレーセーター×ベージュチノパン】カジュアルアウターのジージャン黒や濃いグレーを選び、インナーを明るい色にするだけで印象は締まった感じになるので、より大人っぽくスッキリとした印象のコーディネートになります。
無骨なジージャンを生かすために他は主張しないようにしておきましょう。
【⑦:ステンカラーコート×セーター×シャツ×チノパン】
ジャケットを合わせるようなかっちり目のコーディネートで必須なのは着丈の長いステンカラーコート。
丈が長いと体を覆う面積も増えるのでシンプルにすっきりと見えます。
ジャケットの裾が出ない長さのものを選ぶことがポイントです。
【⑧:ダウンコート×ジーンズ】冬のカジュアルアイテムと言えばダウンコートです。
ダウンコートはモコモコとしやすいので、なるべくサイズをスッキリさせることと、色味を使わないことがシンプルファッションでは大事になってきます。
【⑨:スタンドカラーコート】(参照:wear)
ビジネスシーンでも利用されることが多いコートですが、最近では色や素材を変えてキレイめカジュアルコーディネートとして利用されることも多くなりました。
インナーにタートルネックセーター、コーデュロイパンツを合せた冬の大人カジュアルがスッキリ見えておすすめです。
【⑩:シロクルーネックTシャツ×ジーンズ】暑い夏こそシンプルに白Tシャツを爽やかに着こなしましょう。
首の形をクルーネックにすると柔らかい印象にもなるので、細身のジーンズと合せるとカジュアルなコーディネートになります。
【⑪:ボートネックTシャツ×ジーンズ】
シンプルな中にちょっとした違いを見えたい場合は、首元が開くボートネックTシャツを選んでみましょう。
首元が開放的な印象になり、カジュアル感が増します。
大人っぽさもあり品のあるトップスなので、大人の男性からの支持も高いです。
【⑫:ライトグレーポロシャツ×ベージュチノパン】襟をしっかりと立つ高めのものを選ぶことで、Tシャツコーディネートよりも上品で大人っぽい印象になります。
気を抜いた休日着に見られないように、細身シルエットで着丈のスッキリしたサイズ選びを意識しましょう。
【⑬:ネイビーポロシャツ×チャコールチノパン】上下を暗い色で固めたコーディネートは、明るい色合いのコーディネートに比べて落ち着いた大人っぽい印象になります。
全体が暗いと重く感じる方もいるので、首元にワンポイントで明るい色を演出するだけで、シンプルファッションながら映えるコーディネートになります。
【⑭:ネイビーサマーニット×ジーンズ】Vネックタイプのネイビーサマーニットとジーンズを合わせるときにはレザーシューズで大人っぽさを出しましょう。
Tシャツよりも上品な印象を与えるアイテムなので、夏の大人カジュアルコーディネートとしておすすめです。
【⑮:ライトグレーサマーニット×ジーンズ】明るい色のサマーニットは柔らかい印象になるので、カジュアルシーンにおすすめです。
大人っぽさを維持する場合には、ジーンズの色はなるべく濃い目にしておくことがポイントです。
【⑯:ボタンダウンシャツ×チャコールチノパン】襟をボタンで留めているボタンダウンシャツも、襟元がワンポイントとなるのでオススメです。
首元にボタンが付いていることで、ほどよいカジュアル感を感じさせることができて夏らしい印象になります!
【⑰:オープンカラーシャツ】(参照:amazon)
オープンカラーシャツは襟元が開放的になるのでカジュアル感が増します。
前開きの着こなし方が子供っぽく見えないように、色味はシンプルにしておきましょう。
【⑱:七部袖シャツ×チノパン】七分袖シャツは手首を見せることができるので、スッキリとした印象になります。
お尻が隠れないラインの着丈と細身のシルエットを選ぶことで、シンプルな中にも気遣いが感じられるコーディネートと言えるでしょう。
4.シンプルファッションに欠かせないベーシックアイテム10選
4-1 「チノパン・ジーンズ」はベーシックカラーで細身シルエットがマスト
チノパンはベージュにブラックやネイビーと言ったベーシックカラーで、細身でスッキリとしたサイズを選びましょう。
【チノパン】
ジーンズは、カジュアルに見えやすいので、濃いインディゴカラーでノーダメージの細身シルエットが着回ししやすいのでおすすめです。
【ジーンズ】
パンツをシンプルにしておくことで、体の半分はシンプルで覆うことができるのでシンプルファッションをやるには必須のアイテムです。
また、サイズをすっきりとさせることも必要で、モモ部分が指で軽く一つまみ出来る位がジャストサイズです。
【モモのサイズ】
細身にしても綿とポリウレタンが入ったものであれば伸びるので綺麗にみせながらストレスなく履くことできます。
4-2 「襟付きシャツ」は白ベースの色を選ぶのが鉄則
シャツは白ベースのものを選ぶと他の服とのコーディネートがしやすいです。
【白シャツ】単体はもちろん、シャツの上にジャケットやセーターを合わせるときでも柄や色を選ばなくなるので白シャツが便利です。
シンプルファッションにおいて、チェックやストライプなどの柄物のシャツを選ぶ場合は、ベースが白のストライプやチェックなどの線を紺やクロなどの単色を選ぶとコーディネートがしやすくなります。
4-3 「ジャケット」こそ奇をてらわずに定番を選ぼう
定番のテーラードジャケットと言えば、ウール素材かつ無地のベーシックカラーがお勧めです。
【ジャケット】
ウール素材は通年で使える素材で、シンプルファッションを極める上で外せないアイテムと言えるでしょう。
また、無地のジャケットは他の服との合わせもしやすいので、まずは無地のジャケットを持っておくと便利です。
4-4 「ニット・セーター」はデザインを上手く使い分けて印象作りを
セーターはVネック、クルーネック、タートルネック、ショールカラーなど色々なデザインがありますが、ここでは代表的なVネックセーターをご覧いただきましょう。
【Vネックセーター】襟元が直線的なVラインができると、すっきりとしたシンプルな着こなしの中に大人っぽさを演出できます。
セーターのサイズは「胸まわり」「お腹まわり」「着丈」の3つに注意をしましょう。
4-5 「ブルゾン」で適度なカジュアル感と柔らかい印象を
アクティブシーンではブルゾンが最適です。
【ブルゾン】肌寒い季節に、インナーの上に羽織ることからゆったりしたシルエットにならないよう着丈は短めで幅はスッキリしたタイプを選びましょう。
元々がカジュアル目なアイテムなので、無地で濃い目の色にしておくと落ち着いて見えます。
4-6 「コート」は丈が短めはカジュアルな印象、長めはカッチリとした印象に
冬の主役となるコートは、着丈の長さで大きく印象が変わります。
着丈の短いコートは、カジュアルな印象になり、着丈が長めのコートはかっちりとした印象になります。
【着丈の短いコート】
【着丈の長いコート】冬はこの2タイプのコートが主役になるので、シンプルですっきりとしたデザインを選びましょう。
シンプルなコートがあれば、インナーは何にでも合わせることができます。
4-7 「カットソー・Tシャツ」はシルエットをベースに選ぼう
シンプルかつ汎用性の効くカットソー・Tシャツこそ、スッキリと大人っぽく見えるスマートシルエットを選ぶことをおすすめします。
【Tシャツコーデ】Tシャツを明るい色にするのであれば、パンツは暗めにしておくと洗練された雰囲気になります。
Tシャツや半袖ニットは「Vネック」「クルーネック(丸首)」などの襟部分の開き方によって印象が変わってくるので、選ぶ時のポイントとなります。
【VネックTシャツ】
「Vネック」のTシャツは、襟元に直線部分が多いので、シャープで男っぽい印象になります。
【クルーネックTシャツ】「クルーネック(丸首)」は襟元が曲線になるので、やわらかい印象になります。
細かいところですが、印象は大きく変わってくるので場面によって使い分けをしましょう。
4-8 「ポロシャツ」は無地柄をスッキリ着こなそう
ポロシャツはもともとスポーツ競技から生まれたことため、スポーティーなアイテムでありカジュアル見えするアイテムです。
【ポロシャツ】そのため、襟がしっかりと立つものや無地のポロシャツをスッキリ着こなすと好印象です。
シャツの様に前のボタンを留めるかどうか考える必要もないので、シャツより選ぶのもコーディネートをするのも簡単に感じる男性が多いでしょう。
4-9 「レザーシューズ」で足元から大人カジュアルに
大人っぽい印象にしたい場合の靴は革素材を選びましょう。
靴の色はこげ茶や黒などの暗い色が他の服とのコーディネートもしやすく、おすすめです。
【レザーシューズ】
【レザースニーカー】暗い色の革素材の靴を足元に持ってくることで、全体のコーディネートがぐっと引き締まります。
4-10 ベルトはコゲチャのレザーを選べば安心
シンプルファッションで広範囲に利用できるベルト選びには5つのポイントがあります。
【ベルト】服のコーディネーがしっかり決まっていても、ベルトで失敗すると台無しになりかねません。このポイントを押さえれば失敗することもありません。
【ベルトの選び方のポイント5選】
1.ベルトの幅:3.5cm幅を選ぶとどんなコーディネートでも合わせられる
2.ベルトの色:こげ茶か黒を選べば安心
3.ベルトのバックル:ピン留め式を選びましょう
4.ベルトの素材:レザー素材が大人っぽくておすすめ
5.サイズは定尺式かカット式:機能性ならカット式、おしゃれさなら定尺式
5.シンプルファッションを購入するならこのお店厳選3選
5-1 トゥモローランド
セレクトショップは量販店よりも価格は上がってきますが、上質な素材による海外からのインポート(輸入)商品から自社製造アイテムまで幅広く展開しており、好感度かつ旬なアイテムがそろっています。
中でもトゥモローランドは、シンプルな中に季節ごとのハイセンスなアイテムも多いので押さえやすいでしょう。
ベーシックなものもあれば、ちょっとしたおしゃれ感を出すようなアイテムもあります。
5-2 イセタンメンズ
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。ブランド数も多く品揃えが豊富で世界中のファッションがここには集約されています。皆さんにとって好みのシンプルなファッションアイテムを見つけることができるでしょう。
ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
5-3 ライフブランディング
お店に行ってみたけれど、センスに自信なく自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は、ぜひ利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
記事を読んでみたけれど、自分ではシンプルファッションのイメージがわからず来店する方もとても多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロが選びます。
様々なシチュエーション、TPOに合ったイメージをご提案致します。
服選びに悩まされた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
6.まとめ
いかがでしたしょうか?
今回はシンプルファッションをコーディネートに取り入れる上で、「ベーシックな色合いを3色以内に抑える」
また、「スッキリしたシルエットかつ細身のサイズ選び」に特化することが重要なポイントだとお伝えしました。
シンプルな組合せによるコーディネートだからこそ、野暮ったくおじさんぽい印象にならないように気を付ける必要があります。
コツさえ掴めば難しいことはありません。
ポイントを押さえて頂き、ぜひともオシャレなコーディネートの仕方を身に着けて頂き。続けて周りから一目置かれる存在になってくださいね。