
「春に最適なテーラードジャケットを素敵に着こなしたい」
「でも、どうやって選べば良いのかわからないな」
日中と朝晩で気温差のある春の季節に、サッと羽織れて大人っぽく着こなすことが出来るテーラードジャケットは、男性にはとても使い勝手の良いアイテムです。
ただ、何を基準に選んで、どのようにコーディネートしたら良いのかわからない男性が多いのもまた事実です。
でも、安心して下さい。
春のテーラードジャケットの着こなし方は、「ジャケットのインナーに何を合わせるか」に焦点を絞れば攻略出来ます!
具体的にいうと、肌寒い時期はジャケットに「セーターと襟付きシャツ」との組合せを、 穏やかな春の季節はジャケットに「襟付きシャツ」をうまく組み合わせることが重要なポイントになります。
ただし、厚みのあるジャケットや大きいインナーを着てしまうとボテッとしてしまうため、テーラードジャケットをスマートに着こなす上で「素材」と「サイズ感」には気をつけなければいけません。
ここで、私たち男性専門のプロのスタイリストが、お困りの皆さんに代わって春のテーラードジャケットの選び方と着こなし方を、コーディネート画像を使って分かりやすくお伝えしていきます。
この記事を読んで頂くことで、今年の春はお洒落かつスマートに、テーラードジャケットを着こなしましょう!
目次
1.春のテーラージャケット選び方のポイント3選
まず最初に、春のテーラードジャケットを選ぶポイントを3つに絞ってお伝えします。
1-1 「素材」は春らしいものを選ぶ
テーラードジャケットで春らしさを演出するのには「素材」が重要なポイントです。
最近では通年を通して着れる便利な素材もありますが、周りからの印象を良くするには「素材」から季節感を演出することが大切になります。
それでは早速、春のテーラードジャケットに相応しい素材をご紹介します。
【綿素材】
春らしいテーラードジャケットの素材でおすすめは、「綿」です。
「綿」素材は、暖かさもありながら通気性も持ち合わせているので、気温の変化が激しい春の季節に最適な素材です。
ウール素材に比べて綿素材はカジュアル見えするため、ドレスコードに寛容な会社に着ていくことはできますが、フォーマルなシーンでの着用は避けるのが無難です。
・「綿」素材はカジュアル見えするので、フォーマルシーンでは避けた方が無難

【綿×ポリエステル素材】
(参照:MEN’SFASHION PLUS)
クッキリと立体的な畝(うね)が斜め出る「カルゼ織り」は、光沢感がありカジュアル見えします。
機能性を持ち合わせた「合成繊維」のポリエステルと綿による混紡素材は、春から夏にかけての日中は20度近く気温が上がることもあるのでおすすめのアイテムです。
ただし、合成繊維は綿などの天然繊維に比べてチープな印象に映ることもあるため、着用シーンはしっかり意識して選ぶようにしましょう。
【綿×麻素材:ジャケット】
(参照:ZOZOTOWN)
「綿」とザックリとした「麻(リネン)」による混紡素材は、適度な生地の厚みがありつつも軽い気ごちで羽織れるため春に使いやすいジャケットです。
カジュアル見えする素材ですが、服装規定のゆるいIT系やメディア系の営業の方にはおすすめです。
【ウール素材】テーラードジャケットで定番的な素材といえば羊の毛「ウール」です。ウールを使った織物には、毛が太くて短い「紡毛(ぼうもう)」織物と毛が細くて長い「梳毛(そもう)」織物があり、春に適した生地は「梳毛」織物です。
ウールの毛を「梳く」ことで縮れが伸びて均一の長さになった「梳毛」織物は、光沢感がうまれ滑らかな肌触りになるので、ウール特有の重々しさがなくなり春らしい素材感になります。
・「梳毛」織物は滑らかな肌触りと適度な光沢感があるので春にうってつけ

編み物で構成されたニット素材のテーラードジャケットは、動きがしやすく柔らかい印象に見えます。
適度に張り感のあるウール素材を編地のニットで程よくカジュアルな印象に見せることが出来ます。
【ウール素材:ミラノリブジャケット】
(参照:ZOZOTOWN)
適度に生地に張り感があることから、織物生地のような仕立て映えをしてくれるので、春にファッション性の高いコーディネートができるアイテムです。
1-2 「サイズ感」を意識してスッキリ・スマートに見せよう
春のテーラードジャケット選びはスッキリとスマートに見える「サイズ」選びがポイントです。
暖かくなる春の季節こそ機能性を重視してしまい、大きめのテーラードジャケットを着てしまうと「野暮ったい」印象になってしまうので気を付けましょう。
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】
素材だけでなく、サイズ感に注意する・しないで見た目の印象がかなり変わることがお分かり頂けたと思います。
自分にジャストサイズのジャケットを選ぶ時に注意すべき箇所は大きく3つあります。
・肩:指が一本入るか入らないかのゆとりがあるのがジャストサイズ
・釦位置:ジャケットのボタンを留めた状態で、こぶし1つが入る位のゆとりがあるのがジャストサイズ
・着丈:ジャケットの裾部分が、お尻が隠れるか隠れないか位の位置になるのがジャストサイズ
1-3 「ベーシックカラー」で落ち着いた春のイメージを演出
春のテーラードジャケットは「ベーシックカラー」をベースに選ぶのがポイントです。
春に明るい色は映えますが、コーディネートの組み合わせが難しくなります。
ベーシックカラーの代表的な色は「グレー・ネイビー・ブラック」などがあります。
【グレー・ネイビー・ブラック】ベーシックカラーは落ち着いた雰囲気を醸し出します。
テーラードジャケットに合わせるインナーやパンツも暗い色に統一すると重たい印象になるので、インナーかパンツには明るい色やオシャレ感の出る色を1色加えると、春らしい軽やかな印象になります。
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2.春のテーラージャケットコーディネート13選
春に適したテーラードジャケットを利用したコーディネートを画像を使いながら紹介します。
【①綿素材:ツイルストレッチジャケット】
綿の綾織り(ツイル)組織にストレッチの効いたジャケットコーディネートです。
チャコールグレーのチノパンと、ジャケットのインナーにライトグレーのセーターを持ってくることで、全身が暗くならずに適度にカジュアル感を感じさせるコーディネートです。
【②綿素材:シアサッカージャケット】薄手の綿素材で生地に凹凸感のある「シアサッカー」は、春から夏にかけて利用しやすいジャケットです。
ジャケットとインナーのカットソーに明るい色、暗い色の落ち着いたジーンズを合わせることで大人っぽいカジュアルジャケットコーディネートが完成します。
【③綿×麻素材:コットンリネンジャケット】
(参照:ZOZOTOWN)
程よい厚みの綿素材とリネン素材が混紡されたジャケットコーディネートです。
リネン特有のシワ感と適度な張り感がカジュアル感と大人っぽさを兼ね備えた上品な着こなしと言えます。
【④綿×ポリエステル素材:カルゼジャケット】
(参照:MEN’S FASHION PLUS)
ツイルよりも畝(うね)がクッキリと出るカルゼ素材は艶感もあることからカジュアルな印象のジャケットです。
春から夏にかけての暖かい時期は、綿の通気性とポリエステルの接触冷感機能がマッチして大変使い勝手の良い素材と言えます。
【⑤綿素材:ツイルジャケット×ボーダーセーター】
ジャケットのインナーにボーダー柄のセーターを加えると、コーディネート全体が柔らかい印象になります。
柄アイテムを取り入れる際は、柄はコーディネート全体の30%以内に抑えると上手く纏まりオシャレな印象になります。
【⑥ウール素材:ツイルジャケット×襟付きシャツ】
たて糸・よこ糸を2~3本交差させることで、糸の織り目が斜めになるツイル(綾織り)。
平織に比べると滑りと光沢があり、柔らかい感触で伸縮性もあるウールジャケットは、気温変化の激しい春に最適なアイテムです。
ネイビーカラーのジャケットと白の襟付きシャツ、ベージュのチノパンは春の定番コーディネートなので覚えておきましょう。
【⑦ウール素材:グレージャケット×襟付きシャツ】
表面積の大きいジャケットの色を変えるだけでも、周りからの印象は大きく変えることが出来ます。
落ち着いた印象にしたいときにはグレーカラーのジャケットがおすすめです。
【⑧ウール素材:グレージャケット×Vネックセーター】今度はジャケットカラーは一緒でもインナーを変えて印象を変えてみます。
襟付きシャツからVネックセーターに変えることで、襟元のカッチリ感が無くなりカジュアル感が増すコーディネートです。
パープルやピンクなどの差し色はコーディネート全体の30%以内に抑えると派手派手しさを軽減することが出来ます。
【⑨ウール素材:ニットジャケット×クルーネックセーター】
(参照:ZOZOTOWN)
ニットジャケットは適度に動きが出て柔らかい印象になるので、プライベートシーンに使い勝手の良いアイテムです。
インナーに明るい色のクルーネックセーターを合わせることで、清潔感のある大人カジュアルコーディネートが完成します。
【⑩ウール素材:ミラノリブジャケット×カットソー】
(参照:ZOZOTOWN)
適度なコシと張り感のあるミラノリブは、ニット素材でありながら織物のような雰囲気を併せ持つワンランク上のアイテムです。
周りからオシャレな印象を見せる上で間違いのないジャケットと言えるでしょう。
【⑪ウール素材:ウィンドーペーンジャケット×ピンクシャツ】格子柄が印象的なウィンドーペーンジャケットは、周りと違う印象を醸し出したい時に使い勝手の良いアイテムです。
コーディネート全体が騒がしくならないように、インナーには無地の襟付きシャツ、パンツも無地を選ぶように心がけましょう。
【⑫ステンカラーコート×ジャケット】
冬から春にかけて肌寒い時期には、テーラードジャケットの上に薄手ウール素材のステンカラーコートを羽織りましょう。
ジャケット同様、ステンカラーコートは細身のサイズとひざ上くらいの着丈を選ぶとスッキリと落ち着いた印象になります。
【⑬スプリングコート×ジャケット】
(参照元:Biz front)
スプリングコートにジャケットとジーンズを合わせた春の大人カジュアルコーディネートです。
コーディネート全体を暗い色にするとカッチリ感が強くなるので、デニム素材の「シャツ」を選んだり、ジーンズを合わせることで適度にカジュアル感を演出することが出来ます。
3.春に着るテーラードジャケットのコーディネートのポイント3選
春のテーラードジャケットを上手に着こなすポイントは、ジャケットのインナーに気を配ることも重要です。
3-1 肌寒い春先はインナーに「薄手セーター」を合わせて上品に着こなそう
肌寒い春先は、テーラードジャケットのインナーに「薄手セーター」を合わせると上品に着こなせます。
インナーに襟付きシャツを着る場合は、Vネックタイプを選ぶと綺麗にシャツ襟がひらき直線のラインになるので大人っぽく着こなすことが出来ます。
もちろん、丸首タイプのクルーネックもシャツと合わせることができますが、単体で着ると曲線が柔らかさがでてカジュアル感が増します。
セーターの色はコーディネートの全体の色に合わせて淡い色(ライトグレー、ブルー)や指し色(パープル、オレンジ)など、を加えるとアクセントが効いてオシャレな印象になります。
【淡いセーター】
【差し色セーター】画像のように、セーターの色を変えるだけで印象が大きく変わるので、同じ形で数パターン持っておくと安心です。
また、セーターの柄は着回しのしやすい「無地」がおすすめです。
オシャレなコーディネートを突きつめたい方は色や柄でオシャレ感を演出することもありです。
ただし、ストライプや格子柄のテーラードジャケットに、柄の入ったセーターを合わせると騒がしい印象になるので避けておきましょう。
関連記事3-2 春の日差しが熱い日はインナーに「カットソー」を合わせて涼しげに着こなそう
春の日差しが強い日はインナーに「カットソー」を合わせて涼しげに着こなしましょう。
セーター同様に、首回りのデザインを「Vネック」にするか「クルーネック(丸首))にするかで見た目の印象は変わります。
【Vネックカットソー】
Vネックカットソーは首回りに「直線」が出来るので、見た目の印象がスッキリと大人っぽい印象になります。
【クルーネックカットソー】
クルーネックカットソーは首回りに「曲線」が出来るので、柔らかい印象に見えます。
4月下旬から5月中旬にかけて日中は20℃を超える日が続くため、朝晩はジャケットを羽織り、日中は脱ぐことも想定して、スッキリした「細身のサイズ」のカットソーを着ることを心がけましょう。
関連記事3-3 知的な印象を演出したい日はインナーに「襟付きシャツ」で違いを出そう
テーラードジャケットを利用して、さらに知的な印象を演出したい日は「襟付きシャツ」がおすすめです。
【襟付きシャツを使ったジャケットコーディネート】
スッキリした襟元はジャケットとの相性は抜群で、商談時であれば相手先の営業担当者へ知的な印象を与えることが出来ますし、女性とのデートシーンであれば、普段着と違う大人っぽい男性像を演出することが出来ます。
また、シャツは色柄で印象を変えることが出来るので、着るシーンに合わせて選ぶと良いでしょう
【淡いピンク色の襟付きシャツ】淡いパステル調のピンクやブルーはコーディネートがしやすく、華やかな印象になるのでおすすめです。
【格子柄の襟付きシャツ】
オシャレ感を演出する場合には、「柄シャツ」を使うのも効果的です。
シャツのベースカラーは白を基調にして、柄は細い線を選ぶと大人っぽい印象に見せることが出来ます。
また、柄線は単色もしくは近しい色でまとめるとコーディネートしやすくなります。
襟付きシャツを選ぶ際のポイントは、「首回り」「バスト」「裄丈」です。
ジャケットを脱いだ時のシルエットがスッキリ見えるように、「細身のサイズ」を意識して選びましょう。
そのためにも自分の「ジャストサイズ」を把握しておくと安心ですね。
4.春のテーラージャケットと組み合わせるべき9アイテム
春のテーラードジャケットと組合せるべきアイテムを厳選してお伝えします。
4-1 「ジャケット」は「素材」「サイズ」「色」の順に見定めよう
1章で簡単に紹介しましたが、春のテーラードジャケットについて詳しく解説をします。
春に着るテーラードジャケットのポイントは、「素材」「サイズ」「色」の順に見定めることです。
サイズは、冬場はインナーで重ね着をするために大きいサイズを選びがちですが、見た目の印章が大きく変わってしまうのでしっかりとジャストサイズを意識して選びましょう。
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】春は気温の変化が激しい季節ですので、重ね着をする機会が多くなることからサイズ感が難しいので、利用する予定のアイテムを着て、お店で買い物にいくと失敗しなくなります。
周りから野暮ったい印象に見られないよう、スッキリとスマートにジャケットを着こなしましょう。
最後に、色はネイビーやグレーなどのベーシックカラーを中心に、無地柄をベースに選びましょう。
【グレー・ネイビージャケット】表面積の大きいジャケットに暗い色を使ったコーディネートをすると、全体感が落ち着きます。
中に合わせるインナーに明るい色や柄を使うことで、春らしい軽やかな印象にすることが出来ます。
格子柄や縦縞のストライプ柄を選ぶ際も、ベースカラーを暗い色にすると周りから浮くことも無いでしょう。
オシャレ感を演出したい方は、明るいグレーのジャケットを使ってみるのもおすすめです。
柄を入れると華やかさよりも騒がしい印象が強くなるので避けた方が無難です。
4-2 「襟付きシャツ」はシーンに合わせて無地・柄を着こなそう
【襟付きシャツ】
白い無地のシャツは清潔感を出すことができますし、ジャケットと合わせるコーディネートから、襟付きシャツ1枚でもコーディネートできるので大変使い勝手の良いアイテムです。
春のジャケットコーディネートではもちろん、一枚は持っておくと様々に場面対応できるので安心できますね。
襟付きシャツは「縦幅」「横幅」を意識して選ぶことがポイントです。
ジャケットを脱いだ時でもスマートな印象を保てるようにしましょう。
より詳しいシャツの着こなし方ををご覧になりたい方はこちらを参照して下さい。
関連記事4-3 「セーター」は薄手を選んでスマート感UP
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】
ジャケットを上に羽織るのであれば、サイズを間違えてしまうと着ぶくれをしてしまうし、着にくくもなります。
画像の矢印のある「バスト」「ウエスト」「着丈」を意識してサイズを選んでください。
より詳しいセーターの着こなしコーディネートをご覧になりたい方はこちらを参照して下さい。
関連記事4-4 「スプリングコート」は細身シルエットにこだわろう
【スプリングコート」
スプリングコートは細身を選んで春先をスマートな印象にしましょう。
ジャストサイズにするためには「着丈」「肩回り」「お腹回り」だけをチェックしましょう。
4-5 「カットソー」はベーシックデザインで大人っぽく
【カットソー】
春にテーラードジャケットと合わせる「カットソー」は、ベーシックデザインを選びましょう。
ベーシックデザインのカットソーは組合せしやすく、大人っぽく着こなすことが出来るのでおすすめです。
カットソーのデザインは無地でベーシックカラーを選ぶことで、春に着るテーラードジャケットを安心して組み合わせることが出来ます。
4-6 「スラックス」は素材とシルエットにこだわろう
スラックスはシルエットにこだわることでスマート感を演出できます。
【スラックス】ユッタリしたシルエットは必要以上にダブついてしまい、せっかく春用のテーラードジャケットを意識して選べたとしても、カジュアル感が出てしまうのでサイズ感には注意をはらいましょう。
【スラックスサイズポイント】サイズ感に注意を払う箇所は「モモ」「ヒップ」「ウエスト」です。
もし、ヒップとウエストのどちらかしかちょうどいいサイズのものがなければ、ウエストは数センチであれば直しが出来るので、ヒップのサイズがちょうどいい物を選びましょう。
スラックスの色選びは上着と対象の色で無地を選びましょう。
上着が暗ければ、スラックスは明るい色を。上着が明るければ、スラックスは暗い色といった感じです。
柄物を選ぶ場合はお洒落感やカジュアル感がでますが、着る場面にそぐわないシチュエーションもあり得るので注意が必要です。
ビジネスシーンであればベースカラーは濃いグレーや黒、ネイビー。
単色の線で幅がせまく細かい柄を選ぶと大人っぽい印象に着こなすことが出来ます。
スラックスのより詳しい選び方はこちらを参照して下さい。
関連記事4-7 「チノパン」も生地の厚みとシルエットを意識して選ぼう
チノパンもスラックス同様に細身のサイズを意識して選び、素材にこだわりましょう。
【チノパン】素材は厚みのある生地「カツラギ」がおすすめです。
「カツラギ」はジーンズ(デニム素材)とビジカジシーンで使う綿スラックス(ツイル素材)の中間くらいの素材で、気温の変化の激しい春に最適な素材と言えます。
色はスラックス同様に、明るい色・暗い色のチノパンを手元に持っておくと着回しする上で便利です。
【明るい色・暗い色】明るい色は柔らかい印象になり、暗い色は落ち着いたイメージになります。
春用のテーラードジャケットや襟付きシャツの色に合わせて、パンツの色を調整しましょう。
チノパンのサイズはスッキリさせることが、コーディネートをスマートに見せる絶対条件です。
そのためにも、生地の組織は綿とポリウレタンの入ったものがおすすめです。
ポリウレタンという素材は、伸びるので細身にしても穿き心地は変わらずに穿けます。
目安として2~5%くらいポリウレタンが含まれているものが着心地もよく型崩れもしにくのでおすすめです。
【ポリウレタン入りのチノパン】綿とポリウレタンの入った伸縮性のある素材であれば、指で軽く一つまみ出来る位がジャストサイズとなります。
チノパンを詳しい選び方はこちらを参照してください。
関連記事4-8 「靴」はレザーシューズかレザースニーカーがベストマッチ
春のテーラードジャケットと合わせる靴は、落ち着いた印象を醸し出すレザー素材のシューズ、スニーカーがベストマッチです。
【レザーシューズ】
【レザースニーカー】
ビジネスシーンでは黒かコゲチャのストレートチップが鉄板です。
また、プライベートではコゲチャのレザーシューズ、レザースニーカーを持っておくと柔らかくも大人っぽい印象になります。
使うシーンに合わせて色を変えてみてください。
レザーシューズの選び方についてはこちらの記事を参考にして下さい。
関連記事4-9 「ベルト」もレザータイプで統一感を出そう
春のテーラードジャケットコーディネートでは、レザーベルトと革靴の色を合わせると統一感が出てコーディネートが引き締まります。
【レザーベルト】ベルトがコーディネートに合っていないとせっかくのコーディネートが、野暮ったい印象になるので要注意です。
【レザーメッシュベルト】カジュアル感を出すのであれば、レザー素材の編み込まれたレザーメッシュベルトもおすすめです。
柔らかさがうまれて、カジュアルシーンのジャケットスタイルによく合います。
ベルトの選び方については、以下の記事で詳しく説明しています。
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5.春のテーラードジャケットを着こなす際の注意点
この章では春のテーラードジャケットを着こなす際の注意点についてお伝えします。
5-1 ジャケットの素材に注意
春に厚手素材の秋冬用ジャケットを着るとチグハグな印象になるので注意が必要です。
【秋冬素材のテーラードジャケット】
(参照:wear)
周りからオシャレに気を使っている感じを醸し出す上で、季節感のある素材選びは重要なポイントです。
ご自身の持っているジャケットの素材に不安を感じる方は、お店で店員さんに聞くのも大差奥の一つです。
5-2 パンツは生地の厚みに注意
ジャケットに合わせるパンツは「生地の厚み」に注意しましょう。
暖かい春の日に冬用スラックスを合わせると上下でチグハグな印象になってしまいます。
【冬用スラックス】
上下の装いがチグハグになってしまうと、せっかくテーラードジャケットに気を配ったとしても、周りからの印象は一気に下がってしまうので注意しましょう。
5-3 ジャケットの中に着るインナーが厚すぎる
テーラードジャケットのインナーが厚すぎるのも周りへ違和感を与えてしまうので注意しましょう。
【厚すぎるインナー】
厚みのある「紡毛セーター」をテーラードジャケットのインナーに合わせると、肩周りや袖周りがきつくて着れません。
無理して着てしまうと、ジャケットがパツパツになり見栄えがとても悪くなってしまうのでやめましょう。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
春のテーラードジャケットを素敵に着こなすポイントは、「ジャケットのインナーに何を合わせるか」に気を配ることです。
具体的には、肌寒い時期はジャケットに「セーターと襟付きシャツ」の組合せ、 穏やかな暖かい季節はジャケットに「襟付きシャツ」をうまく組み合わせることが重要なポイントです。
重ね着をする際には、テーラードジャケットのシルエットがボテッとしない様に、スッキリとしたサイズ感のジャケットとインナーを選んでくださいね。
今回ご紹介したコーディネート画像を参考にして貰いながら、テーラードジャケットに合わせるアイテム選びのポイントに注意しつつ、今年の春はスマートに着こなしてくださいね!