ジャケットに合うインナーってなんだろう?
ジャケットとインナーを自分なりに選んでコーディネートしてみても、イマイチしっくり来ない。。。
でも街で男性を見ると、色んな着こなし方があってカッコいい人もいる。自分もやってみたい!
と相談に来る男性はとても多いです。
ジャケットは決まりきった形ながら、選び方とコーディネートによって見え方は様々となります。
変化を出すのであれば、インナー選びがとても重要となります。
そこで今回は、これまで1万人以上の男性にファッションコーディネートのお手伝いをしてきたパーソナルスタイリストの私たちが、ジャケットに合わせるインナーの選び方、それらを使ったコーディネート方法までをご紹介致します。
ジャケットは色々な場面に使われる、大人の男の装いには欠かせないマストアイテムと言えるでしょう。
これを読んでいただければ、自信を持ってジャケットをコーディネートしてもらえます!
目次
1. ジャケットのインナーは襟付きか襟無しを使い分けよう
ジャケットの着こなしを決める大きなポイントは「インナー」と言っても過言ではありません。
もちろん、ジャケットをどう選ぶか?が前提として重要ですが、着こなし、コーディネートを左右するのはインナーです。
インナーは、襟が付いた「襟付き」のアイテムか、襟の無い「襟無し」アイテムの使い分けで見た目の印象が大分変ってきます。
【襟付きインナー】
【襟無しインナー】
いかがでしょうか。
襟付きの方がビジネスのスーツスタイルに近い形となりますから、よりカチッとした印象となります。襟無しの方がカジュアルな印象に見えますね。
それでは具体的にどういったアイテムを使うのかをご紹介します。
1-1 襟付きの代表は長袖シャツ、夏用ポロシャツ
襟付きの「シャツ」は必須と言えるでしょう。
ジャケットのインナーとして最も定番的です。
シャツの色は、無地であれば白、青(水色)、淡いピンクなどが合わせやすくさわやかな印象となります。
ジャケットの上品さをさり気なくグッと引き上げてくれます。
ちなみに、柄を入れるとカジュアル感が出てやわらかい印象になります。
柄の定番としては、ストライプやウィンドウペーン、グラフチェック、ギンガムチェックなどが挙げられます。
【シャツ ストライプ】
【シャツ ウィンドウペーン】
【シャツ グラフチェック】
【シャツ ギンガムチェック】
また、夏の襟付きの代表でポロシャツがあります。
【ポロシャツ+ジャケット コーディネート】
(参照:Mens-Ex online)
おじさんやゴルフっぽくならないためには、細身で着丈は短め、ジャケットよりは裾がはみ出さないように注意してください。
更に、台襟のついた立ち襟のタイプであると見た目がシャツに近くなるので尚良いです。
襟が立ち上がることで、襟元がワイシャツのように演出出来て、上品な雰囲気が出せますし、ジャケットを被せても襟の形が崩れにくくなります。
ジャケットのインナーとして、少しでも涼しさを考えるのであれば最適なアイテムとなります。
関連記事1-2 春夏の襟無し代表はカットソー、Tシャツ
シャツのように襟の付いていないアイテムをインナーとして用いると、カジュアルな雰囲気が醸し出せます。
特に春夏シーズン代表例は、カットソーとなります。
【ジャケット+カットソー コーディネート】
丸首やVネックが一般的ですが、Vネックの方がすっきりとした直線的な印象で、大人っぽさを演出できます。
カットソーは、少し地厚の長袖Tシャツのようなものです。
また、温かい時期ではTシャツや半袖サマーセーターがインナーとして使い易くなります。
【ジャケット+サマーセーター コーディネート】綿で細かい網目のサマーセーターは、ニットであることでただのTシャツではない、非常に上品な雰囲気が簡単に出せますし、少しでも涼を感じることが出来ますので、夏のジャケットインナーにはオススメです。
カットソーやTシャツは無地がおすすめ、グレーや白、黒や紺などのベーシックな色目をジャケットに合わせてコーディネートします。
ジャケットとサイズ感を合わせて、ジャケットの裾口からカットソーの裾が出ないようにしてください。
関連記事1-3 秋冬の襟無し代表はセーター、ニット
秋冬シーズンは暖かみのあるセーター(ニット)、特に薄手のセーターを取り入れるとグッと上品さが増し、コーディネートの幅も広がります。
素材は寒くなければ綿、防寒性を高めたい冬はウールなどにすると季節感もバッチリです。
セーターは襟付きシャツの上に着ても良いですし、薄手でチクチクしないセーターもありますから、下着の上に着て、そこにジャケットを被せるというカジュアルなジャケットコーディネートも可能です。
セーターを挟み込むだけでも、ジャケットのかっちりとした印象をやわらげ、カジュアルさを醸し出してくれます。
関連記事2. 季節別ジャケット+インナーのコーディネート
季節によってどのようにジャケットとインナーを組み合わせれば良いのか?という声にお応えし、季節別のコーディネートをご紹介します。
一年に渡って困らなくて、かっこいいジャケットコーディネートを保つことが出来ますので安心です。
2-1 春のジャケット+インナーコーディネート
合わせ方ですが、襟付きシャツ、襟無しカットソーなどを使い分けますが、気温が低くて寒い日や朝晩であれば、薄手のセーターを組み合わせると見た目にも寒々しく映らないので良いです。
【ジャケット+セーター コーディネート】
【ジャケット+シャツ+セーター コーディネート】
また、ジャケット自体も素材の違いで印象が変わります。
ウールや綿などで春らしさを演出します。
【ウールジャケット】
【綿ジャケット】
綿素材は、軽い印象で、春らしさを演出できます。
2-2 夏のジャケット+インナーコーディネート
夏のインナーは、襟付きでれば半袖のポロシャツ、襟無しであればTシャツやサマーセーターなどもあります。
半袖インナーとなるので、暑い夏に少しでも涼を感じながらコーデ出来ます。
ジャケット自体も、麻など夏素材を使ったり、ベージュやライトグレー、サックスブルーと呼ばれるような水色も夏らしさが演出出来る色となります。
2-3 秋のジャケット+インナーコーディネート
秋はまたウールのセーターも使い易くなります。
春の時よりは色も濃いめにして季節感を醸し出します。
黒やチャコールグレー、あるいはこのような濃いパープルはちょっとした“オシャレ感“が演出出来て良いでしょう。
ジャケット自体もやや暖かみを感じさせる少し厚手の素材を用意出来ると尚良いです。
2-4 冬のジャケット+インナーコーディネート
冬はツィードや厚手素材などのジャケットを上手にコーディネート出来ると良いでしょう。
外出時は上にコートを羽織ったり、マフラーを巻いたりしながら防寒をします。
勿論、インナーでセーターなどを組み合わせて少し雰囲気を変えるのも良いでしょう。
3. ジャケット+インナーでコーディネートする際のポイント
ジャケットやインナー選びに重要なポイント3点あります。
・無地をベースに、コーディネートの色は3色以内に抑えよう
・細身のジャストサイズで全身を統一
・素材は天然繊維で上品さを演出
となります。
3-1 無地のベーシックな色合いで、色数は3色以内にまとめよう
インナー含めた使うアイテムは、無地でベーシックな定番色を使うと上品に決めることが出来ます。
柄物は他のアイテムとの合わせも難しいので選び方には注意が必要です。
ジャケットも同様です。
例えば、ジャケットであれば濃紺やグレー、シャツであれば白や水色や淡いピンク、カットソーは明るいグレーや白、黒や紺、パンツであればベージュや黒、チャコールグレーなどがベーシックな定番色と言えます。
さらには使う色の数もあまり多くせずに、全身で3色以内にまとめると大人っぽい雰囲気にまとめることが出来ます。
3-2 細身のジャストサイズで全身を統一させて大人っぽさを演出
体型にフィットした細身の「ジャストサイズ」で選び全身コーディネートさせることがとても大切です。
ジャケットのコーディネートはサイズ感がとても重要です。
【左:ジャストサイズ、右:オーバーサイズ】
この写真ではジャケットのサイズが違うだけですが、印象がガラッと変わると思います。一点だけでも印象が大きく変わってしまうので、全体のサイズ感を間違えると誰が見ても野暮ったい印象になってしまいます。
当然インナーも同様です。
男性は動きやすさや着心地を重視するために、実際の自分の体型よりも大きめのサイズを選びがちになります。その結果として途端に野暮ったく、老けて見られる可能性が非常に高くなります。
太っている人でも、痩せている人でも同じイメージです。下手に体型をカバーしようとしてゆとりのある服にすると、かえって目立ってしまいます。スッキリと見せるのであればどのような体型の方でも「ジャストサイズ」が重要となります。
3-3 素材は上品さを演出し、少量の合成繊維で機能性を補う
各アイテムの素材にも着目しましょう。
素材は天然繊維が使われているものを選ぶことでチープにならずに上品さが出せます。
男性は着心地重視で、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維は軽くて取扱いもラクで機能性という意味でも重宝されますが、元々スポーツウェアやアウトドア用で使われる繊維ということもあり、スポーティな印象になったりチープに見えてしまいます。
その場合は機能性を補う目的で、少量、低混率の合成繊維が含まれた生地を使うのが良いでしょう。
・ジャケットはウール、あるいは麻や綿
・シャツ、カットソーはコットン(綿)
・パンツはコットン(綿)にポリウレタン5%程度
ジャケットはウール100%が最もおすすめで、カジュアル風に見せるのであれば綿や麻です。
【ウールのジャケット】
ウールはスーツにも使われる素材なので、カッチリした感じが演出出来ます。
逆にウールだと堅い印象かなと感じる方であれば、コットン(綿)がおすすめです。
【綿のジャケット】
ウールよりはややカジュアルな感じに見えます。
また、シャツは綿100%がおすすめです。
ポイントはやや厚手の綿100%の生地にすると高級感が出ます。
ちなみにパンツですが、パンツも綿のチノパンで良いです。細身にしたいので、その際に動きやすくなるように、ポリウレタンという伸びる繊維があるので、1~5%混率に含まれていれば生地が伸びるので動きがラクになります。でも残りの95~99%までは綿のいわゆる「チノパン」に見える生地を選んでください。
関連記事 関連記事 関連記事4.ジャケットとインナーを決めてかっこ良くコーディネートするための注意点
ジャケットを着る時には、着こなし方もポイントとなります。
逆に着こなし方がちゃんとしていないと一気に野暮ったく見えてしまいます。
ジャケットをかっこよくコーディネートするための注意点をお伝えします。
4-1 襟を入れる、肩を入れる
ジャケットの襟をしっかりと入れる、また、肩がしっかりと入っていて、浮いていないようにしましょう。
ジャケットの襟が抜けていたり、肩がしっかり入っていなかったりすると間抜けに見えます。
ジャケットの襟が抜けるというのは、ジャケットの肩が後ろにずれてしまうことによって、襟とインナーの間に隙間ができてしまうことを言います。そうなると、だらしなく、くたびれた印象になる可能性が高いです。
「ジャケットは肩で着る」とも言われるように、ご自身の肩にジャケットの肩をしっかりと覆うように合わせて着ることが大切です。
ジャケットの襟が抜けないようにするには、ジャケットを羽織ってから、前襟部分を持って、軽く下に引っ張ります。
もしそれでも直らない場合は、ジャケットのサイズが合っていない可能性があります。
4-2 2つボタンの場合は上だけ留める
ジャケットの前ボタンは、2つが最近の定番となります。留める場合は一番上のボタンのみ留めます。
下のボタンは留めないようにしましょう。
あるいは3つボタンもありますが、3つボタンも一番下のボタンは留めません。
下のボタンは飾りボタンで、スーツでも同様に留めません。
他のボタンについては、ボタンを留めている方が見た目にカチっとした印象となります。ボタンを開けて着る方がラフな印象となります。
スーツの場合に、立っている時にはボタンを留めて、座った時にボタンを開けて、という方もいます。
ジャケットの場合もそのようにしても良いです。
4-3 フラップポケットは「雨よけ」
ジャケットの腰付近のポケットの形状によっても見え方が変わってきます。
形は様々ありますが、主には「フラップポケット」と「パッチポケット」の2タイプを覚えておくと良いでしょう。
恐らく店頭の商品の多くは「フラップポケット」です。ビジネススーツのジャケットは一般的にこのフラップポケットとなります。
フラップ=蓋 という字のとおりで、フタが付いたポケットです。
このフラップは、元々は雨よけのためのフタとなります。
外出時にはフラップを出しておいて、室内に入った際にはフラップをしまってという着方をする方もいます。
どちらにしておかなければいけないということはありませんが、少なくとも片側が出ているような状態はNGなので注意しましょう。
もうひとつが「パッチポケット」です。「アウトポケット」と言われることもありますが、パッチワークのように上から貼り付けられたようなこのポケットは、カジュアル用のジャケットに多くみられる形状です。
小さい部分ではありますが、フラップポケットとパッチポケットの違いでも印象がガラッと変わりますので、コーディネートにどう反映させるかを考えると良いですね。
4-4 しつけ糸、袖口のタグは取り除く
ジャケットの後ろのベントと呼ばれる切れ目の先端部分が縫われていたり、袖先付近にメーカーや生地のタグが縫い付けられていることがありますが、これは取り除いて着用しましょう。
(参照:かたがみスタイルのブログ)
ベントが縫われているしつけ糸は、型崩れ防止のために縫い付けられておりますが、その糸は着用前に取り除いてください。
また、袖先に縫われているタグは、物によってはデザインとして意図的に付いているものも稀にありますが、基本的には取り除いてください。
タグをカットする際に、生地にキズが付かないように気を付けてカットしてください。
5.避けておきたいジャケットコーディネート
ジャケットは着こなし方によっては印象が悪くなってしまいます。
NGをいくつかご紹介します。
5-1 インナーにパーカーはNG
(参照:pinterest)
ジャケットのインナーにパーカーを合わせるのは、上級者のハズシの技となります。
特にジャケット初心者は避けておきましょう。
パーカーはフードが付いていて、とてもカジュアルなアイテムです。ジャケットはかなりかっちりとしたアイテムですので、そのジャケットをカジュアルなパーカーで着崩すというのがこのコーディネートの狙いです。
ファッション誌(特に若者向け)などでは時々見かけますが、綿密な計算をしているので安易にマネをすると着こなしがチグハグになり、印象が悪くなります。
5-2 ダメージジーンズはNG
生地に穴が空いていたり、かなり色落ちしているなどのダメージジーンズを合わせるのも要注意です。
(参照:OTOKOMAE)
ダメージジーンズはやんちゃなイメージを連想したり、女性はよく「清潔感がない」と思うことが多いからです。
着こなし方も注意が必要です。ダメージジーンズもかなりカジュアルな印象となるアイテムです。そのため、かっちりとした印象のジャケットとの組合せは大変難しいです。
5-3 リュックを背負うのはNG
最近は自転車に乗る男性も増えて、バッグはもっぱらリュックという方もいます。しかしジャケットを着こなすときにリュックを背負ってしまうのはNGなので気をつけましょう。
(参照:global sryle)
リュックは元々アウトドアやスポーツをする時に両手が空く必要があるので作られたかなりスポーティなアイテムです。そのためかっちりとしたジャケットに合わせると、チグハグな印象となり、見た目にも野暮ったくなりがちです。
ジャケットをコーディネートする際には手に持つタイプのバッグやお荷物が多い時でもレザーのトートバッグがおすすめです。
6.ジャケット+インナーを揃えるためのおすすめショップ3選
カッコいいインナーやジャケットを揃えるためのショップをお伝えします。
大人な印象を出すために必要な要素が含まれたアイテムがある可能性が高いところです。
いずれのショップで購入されるにしても、必ず試着して、出来れば全身コーディネートしてお店の全身鏡で見ながら配色バランスやサイズ感などをチェックしてください。
6-1 「トゥモローランド」で流行、定番共に揃います
セレクトショップは量販店よりも少し価格は上がってきますが、自社製造あるいは海外からのインポート(輸入)商品などもあり、ジャケットやインナーも豊富です。中でもトゥモローランドはレディスも幅広い年齢層に人気があり女性ウケも良いブランドでありますから押さえておくと良いでしょう。
6-2 じっくり選びたい派なら「イセタンメンズ」
東京新宿にあるデパートで地下1階から8階まで全て男性向けのアイテムが揃っています。そのため品揃え豊富でもちろんジャケットコーディネートも可能です。
ブランド数も多く当然大人っぽいアイテムが豊富であります。「多くのものから選びたい!」という方にとっては最適ではないでしょうか。
ただし、売り場面積が大変広く、ブランドも多く混在しておりますので、ここから自分に合うものを探していく作業がちょっと大変かもしれません。時間に余裕を持ってじっくりと買い物に行かれることをオススメします。
6-3 自分で選べない男性はプロに任せよう!「ライフブランディング」
お店に行ったけれど、自分ではいいものが選べない・・・など洋服の買い物に悩まされた男性は利用してみてください。
男性専門でファッションコーディネートサービスを提供しており、これまで1万人以上の利用者がいます。
ジャケットコーディネートの方法を求めて来店する方もとても多いです。
ショップと少し異なるのは、まずカウンセリング(洋服を着るシーンやライフスタイルをヒアリング)を行い、サイズを計測してから最適なコーディネートをプロのスタイリストが選びます。
服選びに悩まれた際にはホームページの無料相談フォーム、あるいはフリーダイアル0120-470-460で電話無料相談が受けられます。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。
ジャケットをコーディネートするためのインナーの選び方のポイント、コーディネート例などをお伝えしました。
自分に合ったジャケットやインナーを着こなせれば爽やかでかっこいいイメージが演出できます。
これらを取り入れていただければ、季節やシチュエーションに合わせて大人らしく、イヤミなくサラッとかっこよく着こなして頂けます。
ジャケットコーディネートをやっている、インナー選びを検討している方は是非とも参考にしてください。